ラテ飼育格闘日記(122)
ラテと一緒に生活している日常で嬉しいのは気持ちが通じ合ったと感じるときだ。これまでにも多々ワンコの知能の高さなどについて触れてきたが、相手が何を考えているかがある程度わかるだけでなく、一番の楽しさはこちらの意図がきちんとラテに伝わるときだ。しかし当然だがこれがなかなか難しい。
ラテはオトーサンに対して基本的に絶対服従の態度で接するが、その反面おやつなどを持っている時以外自主的にオトーサンの膝に乗ってきたりすり寄ってくるようなことはほとんどない。
ただし公園などでお会いする数人の飼い主さんたちには見事なほど嬉しさを身体全体で表して接し、相手が許してくださる場合は口を舐める行動に出たり、その方の足元にすり寄ってお腹を出すといった行為をする。まったく外面のよい娘なのだが、オトーサンとしては少々寂しく、そうした姿を見ていると嫉妬したくもなる。

※ハリーちゃんのお母さんに撫でられウットリするラテ(笑)
先日、散歩に出かけていつもの公園近くを通ったとき向こうからワンコ連れのご夫婦がこちらに歩いて来るのが分かった。そのご夫婦はたまたますれ違うとラテを撫でて下さったり声をかけてくださるが、連れのワンコは高齢でもあるのでラテと遊び回ったことはない...。ラテにとっては純粋に飼い主さんとのお付き合いなのである(笑)。
お互いに姿がわかる距離になったとき、オトーサンは軽い会釈をしラテのリードを引き「ほら...行くよ」と歩きはじめた。しかしラテはその場に踏ん張って動こうともしないのである。
こちらに歩いてくるご夫婦にもオトーサンがラテのリードを引いて先に進もうとする姿は十分見えている距離になったが、ラテは座ったままで「ウォ~ン、オンオン」とまるで挨拶でもするように吠えた。
ご夫婦の奥様がそれを見て「あらら、ラテちゃん待っててくれたの?」とわざわざ小走りに駆け寄ってくれたときラテは満面の笑顔で再び「オーン、ウォンオン」と吠えた。
親ばかは承知であるが、ワンコ好きにとってこうした歓迎はやはり嬉しいものなのだろう。その奥様はラテの頭を両手で包んでくださり「ラテちゃんは愛されるワンコだね!」と言ってくださったが、それで気が済んだのかラテは自ら公園に向かって歩き出した。
何だかちょっとしたラテ主演のショートムービーでも見ているような気がしてそうした行動を取るようになったラテをオトーサンは誇らしく思った次第。
公園に入ると、嬉しいことにラテが大好きな雑種のマキちゃんが小学生のお兄ちゃんに連れられて遊びに来ていた。
ラテはお兄ちゃんやその友達に向かって走り、飛びつかんばかりに喜びを表す。その友達もワンコ好きでひとときラテの相手をして遊んでくれたわけだが、その時のラテの表情は輝くような笑顔であった。
興味深いのは、どの飼い主さん...あるいは子供がラテが飛びついたりあるいはチューをしても許してくださるかを、この2年ほどの間で学習していると思われることだ。無論嫌いな相手に抱きつくようなことはあるわけないが、この好き嫌いは決して「おやつをくれるから」という理由だけではないのは明白だ。例えば先のご夫婦や子供の多くはおやつなど手にしていない。そして男性でも女性でもそうした行動を許してくださる相手に会うとラテは積極的になる(笑)。
なんだかまるで愛情に飢えているようなその積極的行動を見ていると、「その数分の1でもよいからオトーサンに対して向けてくれればなあ...」といつも思うのである。
しかしそんなオトーサンに対して決して心を開かないわけではなく、ただベタベタすることはないだけなのだ。
まずは散歩の途中でオトーサンの進む方向とは別の径に行きたいときラテは四つ足を踏ん張って地べたにへばりつきながらオトーサンの方に顔を向け、抗しがたい哀願の表情をするのだ(笑)。これにはオトーサンも苦笑するしかない...。
また別のワンコ...特に子犬の場合が多いようだが...に追い回され、どう扱ってよいか分からなくなるのだろうか、そんなときには逃げたくなるのだろうかオトーサンに抱きついて抱っこしてくれとせがむときがある。
普段オトーサンにそうした態度をまったく見せないラテなのでオトーサンにとっては嬉しくも愛しい行為だからと喜んで18.5Kgの重たい身体を抱き上げてしまうのである。

※ラテとオトーサンが談笑中のシーン
さて少し前に気がついたことがある。
ラテはオトーサンの言うことをまずまず理解しているような行動を示す。視線とボディランゲージ、そして声の調子でオトーサンがなにを言っているのかが大体分かるようだ。
私たちが食事をしているキッチンに座しておこぼれをもらっているときも「もう終わりだよ、退場!」といえばラテはすごすごとキッチンから自分のハウスがあるリビングに戻る。
そんな感じでオトーサンの言わんとすることを理解するラテだが、ここのところオトーサンの左膝が痛み湿布を貼り、場合によってはサポータをして散歩に出ている。いったん散歩に出ればラテが友達と走り回ればオトーサンも頑張ってリードをなるべく張らないようにと走ることになる。したがって膝はなかなか良くならないのだが...。
それともかく自宅に戻り玄関でラテの身体を拭くときオトーサンは容易に膝を折ることが出来ず時には「痛い...」と唸りながら座り直したり身体の向きを変えたりするが、ラテはさすがにオトーサンが何をしているのか、どういう状態なのかを分からず「ポカン...」としている。
そこでオトーサンは考えたのだが、何とかラテにオトーサンはいま辛い状態なのだということをラテに知ってもらう方法はないものかということだ。馬鹿な話だが、どうしたらオトーサンがいま体調が悪く困っている...ということをラテに知らせる...認識させる方法はないかと知的好奇心を刺激したのである。
いくつかの試行錯誤の結果(笑)、こうしたときこそいわゆる “犬言語” を使うべきだと考えた。
犬言語だなんて言い方があるのかどうかは分からないが、ワンコ自身が疲れたときの行動・表情があるとすればその真似をすることでオトーサンがいまシンドイ状態なのだということを伝えることができるのではないかと考えたわけだ。
無論、ワンコが疲れたときには舌を出して「ハアハア」と身体全体で呼吸をする。そして観察していると呼吸が速いとき、すなわちより走り回った場合には舌は前ではなく口の横に「ダラ~リ」と出している。オトーサンはこれを真似してみようと閃いた。

※駆けっこの後で舌を出してハアハアする...ちょっとバテたラテ
まあ、いい歳したオヤジがアホなことをやっているとお笑いになるかも知れないが、ま...相手はワンコだし家の中のことだから恥ずかしくもない(笑)。それにとにかくこちらの意図する事をラテに伝えることができるなら、それはそれで素晴らしいことだと考えているわけだ。
やってみました...。玄関に座り込んだ後、舌を大げさに出し、ラテのようにはいかないまでもなるべく横に長く出し、大げさに肩で「ハアハア」と息をしてみた。
最初、ぽか~んとしてオトーサンを見ていたラテの表情がいくぶん心配そうな表情に見えてきた。いや、「クーン...」と小さく心配そうな声を発したと思ったら急に顔を近づけてオトーサンの口元を「大丈夫?」とでもいうようにペロペロと舐めはじめたのである。
前記したように普段オトーサンに対して口元を舐めるようなことをしないラテなのに...。
これまでオトーサンがキッチンとリビングの間にある柵を開けるのが面倒だと跨いだとき、足をひっかけてリビング側に倒れ込んだときにもラテは心配して駆けつけてくれ、やはり口元を舐めてくれたときがあった。
明らかなことは、オトーサンのボディランゲージはラテに伝わったらしいことだ。これはその後も2度ほど試みた範囲でいわゆる再現ができるから間違いないと思う。とはいえ面白半分で回を重ねてはラテに心配をかけるわけだから本当にシンドイとき以外はやらないようにと心に決めたオトーサンであった。
ラテはオトーサンに対して基本的に絶対服従の態度で接するが、その反面おやつなどを持っている時以外自主的にオトーサンの膝に乗ってきたりすり寄ってくるようなことはほとんどない。
ただし公園などでお会いする数人の飼い主さんたちには見事なほど嬉しさを身体全体で表して接し、相手が許してくださる場合は口を舐める行動に出たり、その方の足元にすり寄ってお腹を出すといった行為をする。まったく外面のよい娘なのだが、オトーサンとしては少々寂しく、そうした姿を見ていると嫉妬したくもなる。

※ハリーちゃんのお母さんに撫でられウットリするラテ(笑)
先日、散歩に出かけていつもの公園近くを通ったとき向こうからワンコ連れのご夫婦がこちらに歩いて来るのが分かった。そのご夫婦はたまたますれ違うとラテを撫でて下さったり声をかけてくださるが、連れのワンコは高齢でもあるのでラテと遊び回ったことはない...。ラテにとっては純粋に飼い主さんとのお付き合いなのである(笑)。
お互いに姿がわかる距離になったとき、オトーサンは軽い会釈をしラテのリードを引き「ほら...行くよ」と歩きはじめた。しかしラテはその場に踏ん張って動こうともしないのである。
こちらに歩いてくるご夫婦にもオトーサンがラテのリードを引いて先に進もうとする姿は十分見えている距離になったが、ラテは座ったままで「ウォ~ン、オンオン」とまるで挨拶でもするように吠えた。
ご夫婦の奥様がそれを見て「あらら、ラテちゃん待っててくれたの?」とわざわざ小走りに駆け寄ってくれたときラテは満面の笑顔で再び「オーン、ウォンオン」と吠えた。
親ばかは承知であるが、ワンコ好きにとってこうした歓迎はやはり嬉しいものなのだろう。その奥様はラテの頭を両手で包んでくださり「ラテちゃんは愛されるワンコだね!」と言ってくださったが、それで気が済んだのかラテは自ら公園に向かって歩き出した。
何だかちょっとしたラテ主演のショートムービーでも見ているような気がしてそうした行動を取るようになったラテをオトーサンは誇らしく思った次第。
公園に入ると、嬉しいことにラテが大好きな雑種のマキちゃんが小学生のお兄ちゃんに連れられて遊びに来ていた。
ラテはお兄ちゃんやその友達に向かって走り、飛びつかんばかりに喜びを表す。その友達もワンコ好きでひとときラテの相手をして遊んでくれたわけだが、その時のラテの表情は輝くような笑顔であった。
興味深いのは、どの飼い主さん...あるいは子供がラテが飛びついたりあるいはチューをしても許してくださるかを、この2年ほどの間で学習していると思われることだ。無論嫌いな相手に抱きつくようなことはあるわけないが、この好き嫌いは決して「おやつをくれるから」という理由だけではないのは明白だ。例えば先のご夫婦や子供の多くはおやつなど手にしていない。そして男性でも女性でもそうした行動を許してくださる相手に会うとラテは積極的になる(笑)。
なんだかまるで愛情に飢えているようなその積極的行動を見ていると、「その数分の1でもよいからオトーサンに対して向けてくれればなあ...」といつも思うのである。
しかしそんなオトーサンに対して決して心を開かないわけではなく、ただベタベタすることはないだけなのだ。
まずは散歩の途中でオトーサンの進む方向とは別の径に行きたいときラテは四つ足を踏ん張って地べたにへばりつきながらオトーサンの方に顔を向け、抗しがたい哀願の表情をするのだ(笑)。これにはオトーサンも苦笑するしかない...。
また別のワンコ...特に子犬の場合が多いようだが...に追い回され、どう扱ってよいか分からなくなるのだろうか、そんなときには逃げたくなるのだろうかオトーサンに抱きついて抱っこしてくれとせがむときがある。
普段オトーサンにそうした態度をまったく見せないラテなのでオトーサンにとっては嬉しくも愛しい行為だからと喜んで18.5Kgの重たい身体を抱き上げてしまうのである。

※ラテとオトーサンが談笑中のシーン
さて少し前に気がついたことがある。
ラテはオトーサンの言うことをまずまず理解しているような行動を示す。視線とボディランゲージ、そして声の調子でオトーサンがなにを言っているのかが大体分かるようだ。
私たちが食事をしているキッチンに座しておこぼれをもらっているときも「もう終わりだよ、退場!」といえばラテはすごすごとキッチンから自分のハウスがあるリビングに戻る。
そんな感じでオトーサンの言わんとすることを理解するラテだが、ここのところオトーサンの左膝が痛み湿布を貼り、場合によってはサポータをして散歩に出ている。いったん散歩に出ればラテが友達と走り回ればオトーサンも頑張ってリードをなるべく張らないようにと走ることになる。したがって膝はなかなか良くならないのだが...。
それともかく自宅に戻り玄関でラテの身体を拭くときオトーサンは容易に膝を折ることが出来ず時には「痛い...」と唸りながら座り直したり身体の向きを変えたりするが、ラテはさすがにオトーサンが何をしているのか、どういう状態なのかを分からず「ポカン...」としている。
そこでオトーサンは考えたのだが、何とかラテにオトーサンはいま辛い状態なのだということをラテに知ってもらう方法はないものかということだ。馬鹿な話だが、どうしたらオトーサンがいま体調が悪く困っている...ということをラテに知らせる...認識させる方法はないかと知的好奇心を刺激したのである。
いくつかの試行錯誤の結果(笑)、こうしたときこそいわゆる “犬言語” を使うべきだと考えた。
犬言語だなんて言い方があるのかどうかは分からないが、ワンコ自身が疲れたときの行動・表情があるとすればその真似をすることでオトーサンがいまシンドイ状態なのだということを伝えることができるのではないかと考えたわけだ。
無論、ワンコが疲れたときには舌を出して「ハアハア」と身体全体で呼吸をする。そして観察していると呼吸が速いとき、すなわちより走り回った場合には舌は前ではなく口の横に「ダラ~リ」と出している。オトーサンはこれを真似してみようと閃いた。

※駆けっこの後で舌を出してハアハアする...ちょっとバテたラテ
まあ、いい歳したオヤジがアホなことをやっているとお笑いになるかも知れないが、ま...相手はワンコだし家の中のことだから恥ずかしくもない(笑)。それにとにかくこちらの意図する事をラテに伝えることができるなら、それはそれで素晴らしいことだと考えているわけだ。
やってみました...。玄関に座り込んだ後、舌を大げさに出し、ラテのようにはいかないまでもなるべく横に長く出し、大げさに肩で「ハアハア」と息をしてみた。
最初、ぽか~んとしてオトーサンを見ていたラテの表情がいくぶん心配そうな表情に見えてきた。いや、「クーン...」と小さく心配そうな声を発したと思ったら急に顔を近づけてオトーサンの口元を「大丈夫?」とでもいうようにペロペロと舐めはじめたのである。
前記したように普段オトーサンに対して口元を舐めるようなことをしないラテなのに...。
これまでオトーサンがキッチンとリビングの間にある柵を開けるのが面倒だと跨いだとき、足をひっかけてリビング側に倒れ込んだときにもラテは心配して駆けつけてくれ、やはり口元を舐めてくれたときがあった。
明らかなことは、オトーサンのボディランゲージはラテに伝わったらしいことだ。これはその後も2度ほど試みた範囲でいわゆる再現ができるから間違いないと思う。とはいえ面白半分で回を重ねてはラテに心配をかけるわけだから本当にシンドイとき以外はやらないようにと心に決めたオトーサンであった。
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