ラテ飼育格闘日記(121)

毎日朝晩の散歩はオトーサンの足腰に多大な負担を強いている。散歩というニュアンスからはノンビリと風景でも楽しみながら歩いているという印象があるかも知れないが体力的にはかなりきつい。したがって湿布薬と栄養ドリンクは欠かせないし、散歩から戻るとまずはマッサージチェアで一息入れる毎日なのである。

 

ワンコの里親を募集するサイトの中には例えば「60歳以上の方はご遠慮下さい」などと但し書きされている場合がある。無論それはワンコを飼うと言うことは費用といった負担だけでなく体力的な負担を避けるわけにはいかず、高齢になってくると散歩も思うようにできなくなるからでもある。
無論手を抜こうとすればいくらでも可能だが、ワンコを散歩に連れ出すことを意図的にしないのでは一種の虐待になってしまう。それだけワンコにとって散歩は大切で不可欠なものなのだ。
今回は散歩の大変さをテーマにオトーサンの近況をご紹介してみようと思う。

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※あちらこちらで桜の花が咲き始めた!


正直、ラテとの散歩は楽しい。楽しくて愉快だし毎日新しい発見もあるから回数を重ねる毎に愛犬との絆が太くそして深くなっていく事を肌で感じることができる。
ラテは人間の子供のように言葉を発することはできないが、すでに彼女が何を欲し何をしたいのか...してもらいたいのかという大概のことは分かるようになったと思っている。

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※疲れたり怖いワンコが来ると抱っこを要求するが...重い!


オトーサンが歩きながら鼻歌でも歌い出すと頻繁にアイコンタントを取ってくる。オトーサンが機嫌がよいことはラテにとっても嬉しいことなのだろう。
したがって散歩といってもただただリードを引いて歩くだけではなく、ラテとさまざまなコミュニケーションを取りながら過ごす時間は本当に愉快なのだ。だから携帯電話を操作しながらの散歩などもってのほかである。
そう、精神的には豊かな気持ちになれるのだが問題は体力である。

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※普段のラテはリードを強く引かずオトーサンと一緒に上手に歩く
 

何度も同じ事をご紹介しているが、天候やオトーサンの都合にもよるものの一回の散歩で3キロから多いときには5キロ程度も歩き回る。そしてそれとは別に公園で気の合う仲間と興が乗れば走り回ることになるわけで、オトーサンは5メートル伸び縮みする巻き取り式のリードの先に2メートルほどのリードを付けてラテをコントロールしながら一緒に走るハメになる。
若い頃には運動不足だと指摘されていたオトーサンがこの歳になって日々走り回るとは思いもよらなかったが、健康には良いはずだとしても足腰には大きな負担をかけることになる。
例えば草野球をやるとか子供の運動会でつい頑張ってしまった...ということは多々あるだろうが、それらは毎日ではない。
数日の間、足腰が痛んでもしばらくすれば普通それらの苦痛は取れて体力は回復するはずだ。しかしワンコとの散歩は毎日であり、真面目にやればやるほど疲れは溜まって増大していく...。
正直風呂に入り、マッサージでも受けて4,5日ゆっくりとできればオトーサンだって気力はもとより足腰の痛さも回復するに違いない。しかし朝晩の散歩は特別大雨だったりラテの具合が悪いといったケースでもなければ休む事を許されないのである(笑)。

その点、当事者であるラテはうらやましい。仲間と駆けずり回って散歩から戻ると玄関で身体を綺麗にする間、それはそれは満足そうに寝そべっていればいいし、その後はハウスに入って爆睡できる。
まあ食事のとき以外は寝ているようなものだから疲れも取れやすいだろう。しかしオトーサンはそうはいかない。
足腰がガタガタになって戻ってもラテの身体を拭いて綺麗にしなければならないし、持ち帰ったウンチの始末はもとより床の掃除などの役目があり一眠りするわけにはいかないのである。だから疲れはなかなか取れない。
そう、足腰と書いたが散歩中には肩や腕の筋肉もかなり使う。

ラテは普段リードを強く引くワンコではないが、すれ違うワンコと威嚇のし合いや反対に近づきたい場合、あるいは猫と遭遇した場合などの引きは大変強い。
なにしろ体重が18キロを超えるラテが本気で引く...それも瞬発的に引くそのパワーを通常オトーサンは左手1本でコントロールすることになるのでかなりの力を必要とするしコツも重要になってくる。
手首や肘の角度が悪ければ疲れだけでは済まなくなることはわかりきっているほど大変な力なのだ。
ワンコ同士はもとより、人や車など通行量の多い場所ではラテを信頼しきってリードを緩めるわけにはいかない。ひとたびリードのコントロールを誤ればラテ自身が車や自転車に轢かれるかも知れないし反対にすれ違う人に吠えかかるかも知れないからだ。
無論ラテは誰彼かまわず向かっていくようなワンコではないが、怪しい人には特別注視するワンコでもある。問題はその怪しさの基準はラテの側にあることだ(笑)。
ともかく間違いの無いようにリードをコントロールするのは小型犬ならいざ知らず、なかなかに大変なのである。

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※好奇心旺盛なラテは頻繁に後ろ足だけで立ち上がって遠方を確認する


その上、最近では散歩が原因で新し症状が発生してしまった...。それがリードを持つ左手親指の腱鞘炎である。
原因はあきらかで、前記した巻き取り式のリードのボタンを親指で操作してきたことによるものだ。
ロックを外しておくとラテがリードを引けば限界まで伸び、ラテが近づけばリードは自動的に巻き取られて収納する便利なものでリードを引いた場合もボタンを押すことでリードの伸びをストップすることができるわけだ。したがってオトーサンは相手のワンコあるいは人との距離感を常に図りながらリードのボタンを押したり離したりすることになる。その負担が親指に腱鞘炎という形で出てしまった...。
このため親指関節は壊れた蝶番のようにカクカクと引っかかり、その度に痛みが走るが問題はこれまた使わないわけにはいかないことだ。

本来、左手の親指が使えなければ右手に持ち替えればよいのかも知れないが、残念ながら右手は20年来もマウスを使い続けたことが原因でこれまた腱鞘炎で苦しんでいるのだから世話はない(笑)。
嗚呼...いくらなんでも両手がステレオ腱鞘炎とは予想外の展開である(笑)。これも使用頻度が高いことは勿論だが筋力を含めて身体全体のパワーが加齢と共に弱くなっているのだろう。

なんだか毎日ラテとの散歩もオトーサンにとっては命がけになってきたようだ(爆)。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員