ラテ飼育格闘日記(107)
ラテが我が家に来てから2年のお祝いをささやかに行った翌日、オトーサンの失態から大きな心配を抱えることになってしまった。それはラテが直径5センチほどのゴムボールを飲み込んでしまったのだ...。
ラテ用のオモチャはこれまで多々手に入れて与えたが、飽きっぽいのか夢中になるようなものは多くはない。
そんな中で薄い天然ゴム製で圧を加えると音が鳴る直径5センチのボールはヒットだった。ネットで見つけて赤と青のボールを購入したが材質が同じなのに何故かラテは青いボールが大のお気に入りだった。
このボールは室内では“ボール探し“とか”ボール取り“といった遊びをし、屋外ではオトーサンがボールを投げてラテが取ってくるという遊びをする。
ただし過去にもこの種のボールを食いちぎったこともあるからと特に室内でボール遊びをした後は必ず取り上げて片付けることにしていた。しかし12月11日の夜、オトーサンはついうっかりとボールを片付けるのを忘れたのだ...。

※女房が食べているどら焼きをねだるラテ(笑)
その夜は比較的早く夕食を終えてひとときボールで遊んだが、眠くなったのだろうかラテは自発的にハウスに入ったのでドアをロックしてカバーをかけ、我々はその場を離れた。
オトーサンの心理としては通常このまま朝まで起きないのだからボールはそのまま置いても大丈夫だという気持ちがどこかにあったのかも知れない。
ともかくいつものようにそのまま夜が明ければどうということもなかったわけだが、オトーサンが就寝しようとしたときラテが吠え始めたのである。
とはいえラテも夢を見て声を上げることがあるので、一声二声吠えたからといってハウスから出すことはしないようにしているが、吠えるのが続くと出さざるを得ない。
当日もオシッコがしたいのか、あるいは過日のようにお腹が悪くなったということもあり得るからと心配してオトーサンはハウスのドアを明けた。
ラテはハウスから出たものの、特別変わった様子はない。やはり怖い夢でもみたのかと思いオトーサンは安心して眠りに入ってしまった。ボールがそのままになっているのを忘れて...。
翌朝、着替えてからリビングに降りたオトーサンは青くなった...。床に伏せているラテの足元にボールの笛部分が転がっていたからである。
あわてて周りを確認したが、ボール本体の姿はなく、音が鳴る笛の部分と小さなブラスチック製の部品みたいなものが残っているだけだった。
考えたくないことだが、状況は明らかにラテがボールを食べてしまったことを示していた!
もし目の前でボールを食べたのなら、すぐに病院に駆け込んで吐かすこともできるだろうが、どう考えてもラテが食べてから時間はすでに7時間を過ぎている。だとすればすでに胃の中にはなく腸に回っているかも知れないし、素人考えながらそれを無理矢理取り出すためには外科手術するしかないと思われる...。

※右がラテが飲んだ同種色違いのボール。左は飲まずに残っていた笛部分
オトーサンは常々朝早い散歩や夕刻の散歩にも懐中電灯を持ち、暗闇で変な物を拾い食いしないようにと目をサラのようにしているというのに、何と言うことか自宅で大きなミスをしてしまったのである。
万一道ばたに落ちていた他のワンコのウンチを食べたとしてもまずまず死ぬようなことはないが、消化しないものを食べた場合、ウンチと共に排出してくれればよいものの、出なかった場合には大変なことになることを分かっているだけにオトーサンは血の気が引き、身体が冷たくなるのを感じた。ましてやラテを怒っても始まらないし悪いのはあくまでオトーサンなのだ。
「ともかく落ち着こう...」と焦る気持ちを無理矢理落ち着かせ、時間が経ってしまったことだからラテの具合を見るしかないと思った。
無論食欲がなくなるとか、発熱あるいはお腹が痛いといった症状を示したら即病院に駆け込もうと覚悟をしたが、ともかくいまは様子を見るしかないと自分を落ち着かせた。またもしかしたら排便と共に出てくるかも知れないし...。
問題はボールを...固い笛部分を残して丸呑みしたのか、あるいは細かく食いちぎって飲んだかにある。なぜならある程度細かくして食べたのならウンチと一緒に無事排泄してくれる可能性は高いが、破片が大きかったりしたらどうなるのだろう...。
このときオトーサンはラテが我が家に来てしばらくたったある日、ウンチにリンゴの皮むきといったら良いか...巻き付くようにしてゴムボールの1/3ほどが出できたことを思い出した。
無論オトーサンの目が行き届かなかったためにどこかでパンクしたボールの破片を拾い食いしたのだろうが、あれだけの量が出てくるのだから今回も大丈夫かも知れないと願うしかなかった。それにいくら何でも丸呑みはし難いと想像できるし、いくつかに噛みきって飲んだとすればサイズが小さいなら排泄してくれるかも知れないと思いつつ心配と不安でその夜はまともに眠れなかった。
12日と13日そして14日の日曜日もウンチはまともにしてくれたがボールの破片などは出てこない...。しかし相変わらず食欲もあるし具合が悪い様子は見えないもののオトーサンの心配は増すばかりであった。
明けて15日の月曜日の朝も散歩の途中でウンチはしたが変化はない...。
さて、15日は午前中早くからMacintoshの前に座って仕事をし、階下で昼の食事を済ませて仕事場に戻るとブラインドの隙間から明るい日差しが差し込み、部屋中は後光が差し込んだように輝いて見えた。
オトーサンはその日差しを浴びながら「これからラテを連れ出してみよう」と急に思いついた!
無論特別のことがない限り、ラテとの散歩は朝夕2回と決まっているが、オトーサンの心にボールの件が閊えていることでもあり、気晴らしの意味もあったのかも知れない。ともかく昼の12時50分に大喜びのラテを連れて駅前のコーヒーショップへと向かった。
ラテは元気だった。途中落ちていたゴルフボールを口に咥えて嬉しそうに歩いている。オトーサンが「置いてきな!」と取り上げようとしても顔をそらせて黙々と歩く。なにしろゴルフボールを咥えたままクンクンしている(笑)。

※拾ったゴルフボールを大事そうに咥えて歩くラテ
しかし案の定、10分ほど経ったとき顎が疲れたのかボールを放り出した...。そして雑木林の中に入ったとき、いきなり座り...嗚呼...ありがたいことにウンチと共に大きめのボールの破片3個が出てきたのである!
オトーサンは嬉しさのあまり...というより自戒を込めて、iPhone 3Gを取り出しそのウンチをカメラに収めた(笑)。
まあそれはお見せしないが...(爆)。
正直今度ばかりは最悪のケースばかり頭をよぎっただけに辛い4日間だったが、これで大丈夫だと思い胸をなで下ろした次第である。
ワンコにもよるのだろうが、ラテは一時よりずっと拾い食いなどはしなくなったものの、まさしく人間の幼児と同様に何でも口に入れて判断するから怖いのである。
ともかく安堵したオトーサンはその後ルンルンでコーヒーショップに入り、ラテにカプチーノの泡を舐めさせた(笑)。
ラテ用のオモチャはこれまで多々手に入れて与えたが、飽きっぽいのか夢中になるようなものは多くはない。
そんな中で薄い天然ゴム製で圧を加えると音が鳴る直径5センチのボールはヒットだった。ネットで見つけて赤と青のボールを購入したが材質が同じなのに何故かラテは青いボールが大のお気に入りだった。
このボールは室内では“ボール探し“とか”ボール取り“といった遊びをし、屋外ではオトーサンがボールを投げてラテが取ってくるという遊びをする。
ただし過去にもこの種のボールを食いちぎったこともあるからと特に室内でボール遊びをした後は必ず取り上げて片付けることにしていた。しかし12月11日の夜、オトーサンはついうっかりとボールを片付けるのを忘れたのだ...。

※女房が食べているどら焼きをねだるラテ(笑)
その夜は比較的早く夕食を終えてひとときボールで遊んだが、眠くなったのだろうかラテは自発的にハウスに入ったのでドアをロックしてカバーをかけ、我々はその場を離れた。
オトーサンの心理としては通常このまま朝まで起きないのだからボールはそのまま置いても大丈夫だという気持ちがどこかにあったのかも知れない。
ともかくいつものようにそのまま夜が明ければどうということもなかったわけだが、オトーサンが就寝しようとしたときラテが吠え始めたのである。
とはいえラテも夢を見て声を上げることがあるので、一声二声吠えたからといってハウスから出すことはしないようにしているが、吠えるのが続くと出さざるを得ない。
当日もオシッコがしたいのか、あるいは過日のようにお腹が悪くなったということもあり得るからと心配してオトーサンはハウスのドアを明けた。
ラテはハウスから出たものの、特別変わった様子はない。やはり怖い夢でもみたのかと思いオトーサンは安心して眠りに入ってしまった。ボールがそのままになっているのを忘れて...。
翌朝、着替えてからリビングに降りたオトーサンは青くなった...。床に伏せているラテの足元にボールの笛部分が転がっていたからである。
あわてて周りを確認したが、ボール本体の姿はなく、音が鳴る笛の部分と小さなブラスチック製の部品みたいなものが残っているだけだった。
考えたくないことだが、状況は明らかにラテがボールを食べてしまったことを示していた!
もし目の前でボールを食べたのなら、すぐに病院に駆け込んで吐かすこともできるだろうが、どう考えてもラテが食べてから時間はすでに7時間を過ぎている。だとすればすでに胃の中にはなく腸に回っているかも知れないし、素人考えながらそれを無理矢理取り出すためには外科手術するしかないと思われる...。

※右がラテが飲んだ同種色違いのボール。左は飲まずに残っていた笛部分
オトーサンは常々朝早い散歩や夕刻の散歩にも懐中電灯を持ち、暗闇で変な物を拾い食いしないようにと目をサラのようにしているというのに、何と言うことか自宅で大きなミスをしてしまったのである。
万一道ばたに落ちていた他のワンコのウンチを食べたとしてもまずまず死ぬようなことはないが、消化しないものを食べた場合、ウンチと共に排出してくれればよいものの、出なかった場合には大変なことになることを分かっているだけにオトーサンは血の気が引き、身体が冷たくなるのを感じた。ましてやラテを怒っても始まらないし悪いのはあくまでオトーサンなのだ。
「ともかく落ち着こう...」と焦る気持ちを無理矢理落ち着かせ、時間が経ってしまったことだからラテの具合を見るしかないと思った。
無論食欲がなくなるとか、発熱あるいはお腹が痛いといった症状を示したら即病院に駆け込もうと覚悟をしたが、ともかくいまは様子を見るしかないと自分を落ち着かせた。またもしかしたら排便と共に出てくるかも知れないし...。
問題はボールを...固い笛部分を残して丸呑みしたのか、あるいは細かく食いちぎって飲んだかにある。なぜならある程度細かくして食べたのならウンチと一緒に無事排泄してくれる可能性は高いが、破片が大きかったりしたらどうなるのだろう...。
このときオトーサンはラテが我が家に来てしばらくたったある日、ウンチにリンゴの皮むきといったら良いか...巻き付くようにしてゴムボールの1/3ほどが出できたことを思い出した。
無論オトーサンの目が行き届かなかったためにどこかでパンクしたボールの破片を拾い食いしたのだろうが、あれだけの量が出てくるのだから今回も大丈夫かも知れないと願うしかなかった。それにいくら何でも丸呑みはし難いと想像できるし、いくつかに噛みきって飲んだとすればサイズが小さいなら排泄してくれるかも知れないと思いつつ心配と不安でその夜はまともに眠れなかった。
12日と13日そして14日の日曜日もウンチはまともにしてくれたがボールの破片などは出てこない...。しかし相変わらず食欲もあるし具合が悪い様子は見えないもののオトーサンの心配は増すばかりであった。
明けて15日の月曜日の朝も散歩の途中でウンチはしたが変化はない...。
さて、15日は午前中早くからMacintoshの前に座って仕事をし、階下で昼の食事を済ませて仕事場に戻るとブラインドの隙間から明るい日差しが差し込み、部屋中は後光が差し込んだように輝いて見えた。
オトーサンはその日差しを浴びながら「これからラテを連れ出してみよう」と急に思いついた!
無論特別のことがない限り、ラテとの散歩は朝夕2回と決まっているが、オトーサンの心にボールの件が閊えていることでもあり、気晴らしの意味もあったのかも知れない。ともかく昼の12時50分に大喜びのラテを連れて駅前のコーヒーショップへと向かった。
ラテは元気だった。途中落ちていたゴルフボールを口に咥えて嬉しそうに歩いている。オトーサンが「置いてきな!」と取り上げようとしても顔をそらせて黙々と歩く。なにしろゴルフボールを咥えたままクンクンしている(笑)。

※拾ったゴルフボールを大事そうに咥えて歩くラテ
しかし案の定、10分ほど経ったとき顎が疲れたのかボールを放り出した...。そして雑木林の中に入ったとき、いきなり座り...嗚呼...ありがたいことにウンチと共に大きめのボールの破片3個が出てきたのである!
オトーサンは嬉しさのあまり...というより自戒を込めて、iPhone 3Gを取り出しそのウンチをカメラに収めた(笑)。
まあそれはお見せしないが...(爆)。
正直今度ばかりは最悪のケースばかり頭をよぎっただけに辛い4日間だったが、これで大丈夫だと思い胸をなで下ろした次第である。
ワンコにもよるのだろうが、ラテは一時よりずっと拾い食いなどはしなくなったものの、まさしく人間の幼児と同様に何でも口に入れて判断するから怖いのである。
ともかく安堵したオトーサンはその後ルンルンでコーヒーショップに入り、ラテにカプチーノの泡を舐めさせた(笑)。
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