ラテ飼育格闘日記(101)
最近は本当に日が暮れるのが早く、公園を出るころには懐中電灯が不可欠というありさまだ。この11月12日でラテと巡り会って丸2年になるが、彼女はすっかり我が家にとって無くてはならない存在であり、オトーサンの生き甲斐になっている。
ラテがいなければ、土曜日や日曜日あるいは祭日なのに午前6時に起きることはない。
ラテがいなければ、毎日朝晩の散歩など続かないはずだし、ましてや1日6キロ以上も歩くはずはない。
ラテがいなければ、ワンコとはこんなにも利口で素晴らしい生き物だとは知らずに過ごしていたに違いない。
ラテがいなければ、自分の健康にこれだけ気を使うこともないはずだ。
ともかくオトーサンの毎日はラテ優先のスケジュール、ラテ優先のあれこれで事が決まっている。なぜならワンコを飼うと言うことは気を使うことが多いし、命ある相手ゆえにどうしても最優先で考えてやらなければならない。
例えばエサを切らさないように、飲み水は常に新鮮なものがあるか、食事の質や量は適切か、きちんと出した分だけ食べているか、ウンチは朝晩ちゃあんと出ているか...そして量や状態は適切か、毛並みは清潔で艶があるか、身体にキズや異常はないか、睡眠時間は十分か、歯はきれいか、爪は必要以上に伸びていないか、オシッコはきちんとしているかなどなどに注意を払う必要がある。
その他にもフィラリア薬の飲む時期には半年以上の間、毎月一回定期的に錠剤を飲まさなければならないし、狂犬病の予防注射や混合ワクチンの接種、そして年一回の健康診断などなどを忘れてはならない。さらに2ヶ月に一度程度の間隔でシャンプーやトリミングなどのためにワンコ専用の美容室に連れて行くことにしている。

※この時期は日が昇るのを眺めながらラテの散歩は始まる
散歩に出れば、悪いものを拾い食いしないように、すれ違いざまに子供たちを傷つけないように、ウンチの後始末、自転車や車に注意、そしてワンコたちと喧嘩をしたり傷つけ合うようなことを避ける...といったことに気を使わなければならない。
勿論気を使うだけには留まらず、餌代やおやつ代は現実的に馬鹿にならない額となるし医療費は保険が利かないこともありかなりの割高感がある。そしてトイレシートやワンコ専用のウンチ袋、ウェットティッシュなどは不可欠の消耗品だから買い忘れないようにストックしておかなければならない。
正直なかなか大変なのである。
そうそうそ...気を使う...といえば先日オトーサンが気が回らなかったことでラテに悪いことをしてしまった...。
それは以前にもご紹介したが、朝の散歩途中に「ラテ、ラテ...ラテちゃん」と声をかけてくれる女性がいる。無論お互い待ち合わせをしているわけでもなく、たまたま行き交う時間帯が合ったときに出会うだけだから1週間に1回程度のことである。とにかく通勤の忙しいときだろうにラテにお手をさせたいと半年以上も根気よく声をかけ続けてくれた人なのだ。
最初手を出されると「ウ~」と唸ったり吠えたりしていたラテだが、さすがに最近はお座りをしてお手をするまでになった。しかしそのお手も腰が引けているのがおかしいのだが...。

※駅のコンコースで一休み。ラテの視線はどこに..
先日の朝もその女性と出会い、ここのところ恒例となった「お座り」「お手」などをラテにやらせた後で「リードを持たせていただけませんか...噛みつかれますかねぇ」と問われたのである。
オトーサンは深く考えず、ここまで慣れたし可愛がってくださるのだから「大丈夫だと思いますよ」と答えつつ、リードの端を女性に渡そうとした。
無論女性はそのまま連れ去ろうというわけではなく(笑)、丁度10数メートル歩く方向が同じなのでラテのリードを引いて歩きたいという希望だったようだ...。
しかしその瞬間ラテは四つ足で地べたに這いつくばり、凍りついたように動こうとしない。そして次の瞬間オトーサンの正面に前足立ちして身体をぶつけてきたのである。それはまさしく「いやだぁ...助けて!」というラテの悲鳴のように思えて女性に「ごめんなさい、ダメですね」と言ってリードを渡すのを止めた。
ラテはオトーサンに抱かれつつ、耳を倒してシッポは下がってしまっている。
こんなに嫌がるとは思わなかったオトーサンはこちらを振り向きながら「ラテちゃんバイバイ」と言いつつ遠ざかる女性を尻目に「ごめんよ...ラテ」と18キロのラテをしばし抱き上げてやった。
そういえば、散歩中に写真を撮ろうとして木々などにラテをつなぎ、そこから少しでも離れると途端に不安になるのだろう、吠え始めるラテなのだ。だからリードを渡すということはオトーサンに見放されると思ったのかも知れないし、もし一瞬でもそんな思いをさせたのなら悪いことをしたと反省したのであった。
特にラテはノラ犬時代を経て保護されたこともあり、人間側の思いはともかく、ラテからすればこれまで預かってくれた人たちが数回変わったという事情があったわけだ。その都度ラテとしては飼い主が変わったと辛い思いをしたはずなので、そうしたトラウマも関係しているのかも知れない。
まあ、考えてみればオトーサンとしてもリードを知らない人に渡して平然とあるいは嬉々としてその人に着いていくようなワンコなら面白くもない...。
嫌だとオトーサンにしがみついてくれたことは真に我が家の一員になっていた証拠ともいえるのではないかとオトーサンの目には熱いものが吹き出してきたのであった。

※オトーサンとラテは秋の澄み切った空気を一杯に浴びながら歩く
ラテがいなければ、この歳になってこれほど愛しい存在がいようとは気がつかなかった。
ラテがいなければ、これほど道行く人たちとの一期一会の交流はあり得ない。
ラテがいなければ、これほど変化のとんだ毎日を過ごすことはできないだろう。
ラテがいなければ、熱烈に帰りを待ってくれる者がいる幸せを味わうことはないだろう。
ラテがいるからこそ、人生ってなかなか捨てたものではないなあと感じている毎日なのである。
おっと...。下でラテが少々甲高い吠え声を上げ始めた。これは遊んで欲しいという甘えた鳴き声なのだ。
オトーサンはオヤツを持っていそいそとラテのいるリビングに急ぐのであった(笑)。
ラテがいなければ、土曜日や日曜日あるいは祭日なのに午前6時に起きることはない。
ラテがいなければ、毎日朝晩の散歩など続かないはずだし、ましてや1日6キロ以上も歩くはずはない。
ラテがいなければ、ワンコとはこんなにも利口で素晴らしい生き物だとは知らずに過ごしていたに違いない。
ラテがいなければ、自分の健康にこれだけ気を使うこともないはずだ。
ともかくオトーサンの毎日はラテ優先のスケジュール、ラテ優先のあれこれで事が決まっている。なぜならワンコを飼うと言うことは気を使うことが多いし、命ある相手ゆえにどうしても最優先で考えてやらなければならない。
例えばエサを切らさないように、飲み水は常に新鮮なものがあるか、食事の質や量は適切か、きちんと出した分だけ食べているか、ウンチは朝晩ちゃあんと出ているか...そして量や状態は適切か、毛並みは清潔で艶があるか、身体にキズや異常はないか、睡眠時間は十分か、歯はきれいか、爪は必要以上に伸びていないか、オシッコはきちんとしているかなどなどに注意を払う必要がある。
その他にもフィラリア薬の飲む時期には半年以上の間、毎月一回定期的に錠剤を飲まさなければならないし、狂犬病の予防注射や混合ワクチンの接種、そして年一回の健康診断などなどを忘れてはならない。さらに2ヶ月に一度程度の間隔でシャンプーやトリミングなどのためにワンコ専用の美容室に連れて行くことにしている。

※この時期は日が昇るのを眺めながらラテの散歩は始まる
散歩に出れば、悪いものを拾い食いしないように、すれ違いざまに子供たちを傷つけないように、ウンチの後始末、自転車や車に注意、そしてワンコたちと喧嘩をしたり傷つけ合うようなことを避ける...といったことに気を使わなければならない。
勿論気を使うだけには留まらず、餌代やおやつ代は現実的に馬鹿にならない額となるし医療費は保険が利かないこともありかなりの割高感がある。そしてトイレシートやワンコ専用のウンチ袋、ウェットティッシュなどは不可欠の消耗品だから買い忘れないようにストックしておかなければならない。
正直なかなか大変なのである。
そうそうそ...気を使う...といえば先日オトーサンが気が回らなかったことでラテに悪いことをしてしまった...。
それは以前にもご紹介したが、朝の散歩途中に「ラテ、ラテ...ラテちゃん」と声をかけてくれる女性がいる。無論お互い待ち合わせをしているわけでもなく、たまたま行き交う時間帯が合ったときに出会うだけだから1週間に1回程度のことである。とにかく通勤の忙しいときだろうにラテにお手をさせたいと半年以上も根気よく声をかけ続けてくれた人なのだ。
最初手を出されると「ウ~」と唸ったり吠えたりしていたラテだが、さすがに最近はお座りをしてお手をするまでになった。しかしそのお手も腰が引けているのがおかしいのだが...。

※駅のコンコースで一休み。ラテの視線はどこに..
先日の朝もその女性と出会い、ここのところ恒例となった「お座り」「お手」などをラテにやらせた後で「リードを持たせていただけませんか...噛みつかれますかねぇ」と問われたのである。
オトーサンは深く考えず、ここまで慣れたし可愛がってくださるのだから「大丈夫だと思いますよ」と答えつつ、リードの端を女性に渡そうとした。
無論女性はそのまま連れ去ろうというわけではなく(笑)、丁度10数メートル歩く方向が同じなのでラテのリードを引いて歩きたいという希望だったようだ...。
しかしその瞬間ラテは四つ足で地べたに這いつくばり、凍りついたように動こうとしない。そして次の瞬間オトーサンの正面に前足立ちして身体をぶつけてきたのである。それはまさしく「いやだぁ...助けて!」というラテの悲鳴のように思えて女性に「ごめんなさい、ダメですね」と言ってリードを渡すのを止めた。
ラテはオトーサンに抱かれつつ、耳を倒してシッポは下がってしまっている。
こんなに嫌がるとは思わなかったオトーサンはこちらを振り向きながら「ラテちゃんバイバイ」と言いつつ遠ざかる女性を尻目に「ごめんよ...ラテ」と18キロのラテをしばし抱き上げてやった。
そういえば、散歩中に写真を撮ろうとして木々などにラテをつなぎ、そこから少しでも離れると途端に不安になるのだろう、吠え始めるラテなのだ。だからリードを渡すということはオトーサンに見放されると思ったのかも知れないし、もし一瞬でもそんな思いをさせたのなら悪いことをしたと反省したのであった。
特にラテはノラ犬時代を経て保護されたこともあり、人間側の思いはともかく、ラテからすればこれまで預かってくれた人たちが数回変わったという事情があったわけだ。その都度ラテとしては飼い主が変わったと辛い思いをしたはずなので、そうしたトラウマも関係しているのかも知れない。
まあ、考えてみればオトーサンとしてもリードを知らない人に渡して平然とあるいは嬉々としてその人に着いていくようなワンコなら面白くもない...。
嫌だとオトーサンにしがみついてくれたことは真に我が家の一員になっていた証拠ともいえるのではないかとオトーサンの目には熱いものが吹き出してきたのであった。

※オトーサンとラテは秋の澄み切った空気を一杯に浴びながら歩く
ラテがいなければ、この歳になってこれほど愛しい存在がいようとは気がつかなかった。
ラテがいなければ、これほど道行く人たちとの一期一会の交流はあり得ない。
ラテがいなければ、これほど変化のとんだ毎日を過ごすことはできないだろう。
ラテがいなければ、熱烈に帰りを待ってくれる者がいる幸せを味わうことはないだろう。
ラテがいるからこそ、人生ってなかなか捨てたものではないなあと感じている毎日なのである。
おっと...。下でラテが少々甲高い吠え声を上げ始めた。これは遊んで欲しいという甘えた鳴き声なのだ。
オトーサンはオヤツを持っていそいそとラテのいるリビングに急ぐのであった(笑)。