ラテ飼育格闘日記(98)
ラテにとって今年も混合ワクチン接種の時期になった。昨年の接種は9月末だったので連休を利用し土曜日にラテを病院に連れて行った。しかし天気は生憎の雨模様となったが、ラテは早くもどこに連れて行かれるかを察知したようでリードを引く力が強くなる。
狂犬病の予防接種は法律で義務づけられているが、ワクチン接種はそうではない。しかしワクチンを接種することで予防できるのなら万一でも愛犬に辛い思いをさせ、最悪の場合は命を失うことになってしまうことは避けなければならない。
まあ、そうした点については素人判断は危険だから病院の指示に従うことにしているわけだ。

※どんな種なのか不明だが、毎年この時期からちらほらと桜の木々に花が咲き始める
公園などで会うお仲間の人たちの話しに耳を傾けるとこの混合型予防ワクチンにも「5種混合」とか「8種混合」といったいくつか種類があるらしく、動物病院によって指示が違うことがわかった。
しかしなぜ病院によって違うのか、その理由がよく分からなかったが今回ある程度納得いく知識が得られた...。
例えば「5種混合」が予防する病気は「犬ジステンパー」「犬伝染性肝炎」「犬アデノウィルス(2型)感染症」「犬パラインフルエンザ」そして「犬パルボウィルス感染症」という5種類の病気を予防するためのワクチンで「6種混合」だとこれに「犬コロナウィルス感染症」が加わり、「8種混合」だとさらに「犬レプトスピラ病/黄疸出血型」と「犬レプトスピラ病/カニコーラ型」予防が加わることになる。
そういえば「ジステンパー」といった病気が話題に上ることも少なくなったが、もし発病したら死亡率が90%以上という大変怖い病気らしい。このジステンパーウィルスにやられると数日の潜伏期間の後、鼻水や目やにが目立ってきて肺炎などの二次感染を引き起こす...。ウィルスが脳神経細胞とか脊髄などに侵入し、チックとよばれる手足や顔の筋肉が小刻みに動く発作が出て立つことも出来なくなってしまうという。
ともかく発症したら犬ジステンパーそのものを退治する有効な治療法がないだけに、ワクチンによる予防が重要なのだ。それにワクチンとて感染を100%予防するものではないらしい...。実に恐ろしい病気なのだ。

※リビングにオトーサンが顔を出すとお腹を出して甘えるラテ
さて、ラテが通っている病院はこれまでの印象だと総じてきちんとした対応をしてくれるしいわゆるボッタクリの病院ではない。会計も明朗だし説明もきちんとしてくれる。
今回朝一番の時間帯を予約して病院に連れて行ったわけだが、対応してくれた若い男性の医師は「関西方面にワンちゃんと一緒に旅行されますか?」という質問を機会に何故5種混合なのかを説明してくれた...。
それによれば関東から北に済むワンコであれば5種混合ワクチンでよいとのことなのだ。なぜなら5種以外の6種とか8種といったワクチンが予防する病気は関東までなら発症しないからだという。ただし例えば西日本に旅行などでワンコを連れて行き、そこで感染したネズミの糞などを食べたり...といったことで感染するケースや、西日本にいたワンコが飼い主の転勤などで関東や東北に引っ越してくるときすでにそうした病気に感染していた場合はえらいことになるらしい。
残念ながら旅行の予定はまったくないことを告げると、そうであれば5種で十分だとの説明。そして混合の種類が多くなるともともと劇薬の部類に入る強い薬品だそうだから、混合種が多くなるとワンコの身体にも負担が大きくなるらしい。だからできるだけ5種で済むならそれで良いといった説明があった。
しかし以前に他の飼い主さんたちとこの話しになったとき、こうした明快な理由を知った上で愛犬に6種とか8種混合ワクチンを接種した方は少ない印象があった...。
「なぜ病院によって違うのか」を疑問に思っていたわけだが、ひとつには前記したようにワンコと共に旅行するとか実家が西日本にあり連れて行く可能性のあるワンコには6種とか場合によっては8種といったワクチンが必要になるわけで、疑問が解消した。
ただし、そうした理由を飼い主さんたちが認識していないとすれば、中には5種で済むところを8種混合ワクチンを打ち、費用もそれだけ高く取られるといった不届きな動物病院もあるのかも知れないと思った。
さて、人間の予防接種もそうだが微熱があったり具合が悪いときには打ってはいけない。ワンコも同じなので体重を量った後に体温と聴診器による問診、そして耳や目を診察してくれた上での接種となった。
ラテは家を出た当初から「これは普通の散歩ではない」ことを察知したようで、所々で足を踏ん張ったり来た道を戻ろうとしたりと明らかに行きたくない意志を示し始める。
何とか動物病院に入るが、そわそわと落ち着かない。だから担当医が「ラテちゃん、お顔をみせてください」といっても視線を合わせようとせず、その大きな身体でオトーサンにしがみついてくる。ただし吠えたり唸ったりはしないから対応は比較的楽なのだが...。
ところでワクチンは無事に接種したが、問題はラテの体重がまた少し増えていたことだ。医師からこれ以上太らせないように...という指示もあった。
「後2キロほど減量するといいですね」と...。
若い医師はラテの脇腹を触りながら「こうしてあばら骨が触れるようになってください」などという。
オトーサンは自分の子供のような若い医師にせめられているようで...ラテの体重が過重になっていることを知っているだけにその物言いが面白くない(笑)。
「そんなこと、わかってるわい!」と心の中で呟きながら抱きついてくるラテの重みを受け止めていたオトーサンであった。
今のところは健康なデブで済んでいるが、これ以上太ると足腰にも負担がかかるとのこと。オトーサンは「デブのラテ」「ラテ、おまえデブだってさ...」などと呟きながら岐路についた...。

※オヤツを見せると指示していないのにお手を繰り出す(笑)
問題は肥満の原因である。ひとつには避妊手術をしているため、ホルモン云々の影響で太りやすい体質になっているらしい。そして最大の原因は朝晩の主食はかなりカロリーを押さえたメニューになってはいるものの、我々人間用の食材を与えてしまうことだろう...。
まあ、言い訳でしかないが狭い部屋に一緒に住んでいるわけで、我々が焼き鳥やアイスクリームを食べればラテが欲しがるのは当然である。
とはいえラテは飛びついてきたり、吠えたりして欲しいことをあからさまには要求しないのである。
最高の笑顔を作り「オトーサンたちがそれをアタシにくれないはずはない」という信頼と確信を持った瞳で見つめることが最大の武器なのだ(笑)。これには抗いきれず、ついつい上げてしまうのだ。
それは例え量的に少なくても、ラテはオトーサンたちと一緒の物を食べたという満足感なのだろうか、幸せそうな表情をするから甘くなってしまう...。
これらを押さえれば減量の効果は出てくるものと思うので努力をしなければならない。無論努力するのはラテではなくオトーサンなのだ!
数日後、夏でもないのにラテが朝食を食べない...。特にメニューが変わったわけではないし体調が悪いようにも思えないのに...。
オトーサンが「デブのラテ!」なんてはやしたてたから年頃のラテとしては気にしたのかも知れない(笑)。
難しい年頃なのである...。
狂犬病の予防接種は法律で義務づけられているが、ワクチン接種はそうではない。しかしワクチンを接種することで予防できるのなら万一でも愛犬に辛い思いをさせ、最悪の場合は命を失うことになってしまうことは避けなければならない。
まあ、そうした点については素人判断は危険だから病院の指示に従うことにしているわけだ。

※どんな種なのか不明だが、毎年この時期からちらほらと桜の木々に花が咲き始める
公園などで会うお仲間の人たちの話しに耳を傾けるとこの混合型予防ワクチンにも「5種混合」とか「8種混合」といったいくつか種類があるらしく、動物病院によって指示が違うことがわかった。
しかしなぜ病院によって違うのか、その理由がよく分からなかったが今回ある程度納得いく知識が得られた...。
例えば「5種混合」が予防する病気は「犬ジステンパー」「犬伝染性肝炎」「犬アデノウィルス(2型)感染症」「犬パラインフルエンザ」そして「犬パルボウィルス感染症」という5種類の病気を予防するためのワクチンで「6種混合」だとこれに「犬コロナウィルス感染症」が加わり、「8種混合」だとさらに「犬レプトスピラ病/黄疸出血型」と「犬レプトスピラ病/カニコーラ型」予防が加わることになる。
そういえば「ジステンパー」といった病気が話題に上ることも少なくなったが、もし発病したら死亡率が90%以上という大変怖い病気らしい。このジステンパーウィルスにやられると数日の潜伏期間の後、鼻水や目やにが目立ってきて肺炎などの二次感染を引き起こす...。ウィルスが脳神経細胞とか脊髄などに侵入し、チックとよばれる手足や顔の筋肉が小刻みに動く発作が出て立つことも出来なくなってしまうという。
ともかく発症したら犬ジステンパーそのものを退治する有効な治療法がないだけに、ワクチンによる予防が重要なのだ。それにワクチンとて感染を100%予防するものではないらしい...。実に恐ろしい病気なのだ。

※リビングにオトーサンが顔を出すとお腹を出して甘えるラテ
さて、ラテが通っている病院はこれまでの印象だと総じてきちんとした対応をしてくれるしいわゆるボッタクリの病院ではない。会計も明朗だし説明もきちんとしてくれる。
今回朝一番の時間帯を予約して病院に連れて行ったわけだが、対応してくれた若い男性の医師は「関西方面にワンちゃんと一緒に旅行されますか?」という質問を機会に何故5種混合なのかを説明してくれた...。
それによれば関東から北に済むワンコであれば5種混合ワクチンでよいとのことなのだ。なぜなら5種以外の6種とか8種といったワクチンが予防する病気は関東までなら発症しないからだという。ただし例えば西日本に旅行などでワンコを連れて行き、そこで感染したネズミの糞などを食べたり...といったことで感染するケースや、西日本にいたワンコが飼い主の転勤などで関東や東北に引っ越してくるときすでにそうした病気に感染していた場合はえらいことになるらしい。
残念ながら旅行の予定はまったくないことを告げると、そうであれば5種で十分だとの説明。そして混合の種類が多くなるともともと劇薬の部類に入る強い薬品だそうだから、混合種が多くなるとワンコの身体にも負担が大きくなるらしい。だからできるだけ5種で済むならそれで良いといった説明があった。
しかし以前に他の飼い主さんたちとこの話しになったとき、こうした明快な理由を知った上で愛犬に6種とか8種混合ワクチンを接種した方は少ない印象があった...。
「なぜ病院によって違うのか」を疑問に思っていたわけだが、ひとつには前記したようにワンコと共に旅行するとか実家が西日本にあり連れて行く可能性のあるワンコには6種とか場合によっては8種といったワクチンが必要になるわけで、疑問が解消した。
ただし、そうした理由を飼い主さんたちが認識していないとすれば、中には5種で済むところを8種混合ワクチンを打ち、費用もそれだけ高く取られるといった不届きな動物病院もあるのかも知れないと思った。
さて、人間の予防接種もそうだが微熱があったり具合が悪いときには打ってはいけない。ワンコも同じなので体重を量った後に体温と聴診器による問診、そして耳や目を診察してくれた上での接種となった。
ラテは家を出た当初から「これは普通の散歩ではない」ことを察知したようで、所々で足を踏ん張ったり来た道を戻ろうとしたりと明らかに行きたくない意志を示し始める。
何とか動物病院に入るが、そわそわと落ち着かない。だから担当医が「ラテちゃん、お顔をみせてください」といっても視線を合わせようとせず、その大きな身体でオトーサンにしがみついてくる。ただし吠えたり唸ったりはしないから対応は比較的楽なのだが...。
ところでワクチンは無事に接種したが、問題はラテの体重がまた少し増えていたことだ。医師からこれ以上太らせないように...という指示もあった。
「後2キロほど減量するといいですね」と...。
若い医師はラテの脇腹を触りながら「こうしてあばら骨が触れるようになってください」などという。
オトーサンは自分の子供のような若い医師にせめられているようで...ラテの体重が過重になっていることを知っているだけにその物言いが面白くない(笑)。
「そんなこと、わかってるわい!」と心の中で呟きながら抱きついてくるラテの重みを受け止めていたオトーサンであった。
今のところは健康なデブで済んでいるが、これ以上太ると足腰にも負担がかかるとのこと。オトーサンは「デブのラテ」「ラテ、おまえデブだってさ...」などと呟きながら岐路についた...。

※オヤツを見せると指示していないのにお手を繰り出す(笑)
問題は肥満の原因である。ひとつには避妊手術をしているため、ホルモン云々の影響で太りやすい体質になっているらしい。そして最大の原因は朝晩の主食はかなりカロリーを押さえたメニューになってはいるものの、我々人間用の食材を与えてしまうことだろう...。
まあ、言い訳でしかないが狭い部屋に一緒に住んでいるわけで、我々が焼き鳥やアイスクリームを食べればラテが欲しがるのは当然である。
とはいえラテは飛びついてきたり、吠えたりして欲しいことをあからさまには要求しないのである。
最高の笑顔を作り「オトーサンたちがそれをアタシにくれないはずはない」という信頼と確信を持った瞳で見つめることが最大の武器なのだ(笑)。これには抗いきれず、ついつい上げてしまうのだ。
それは例え量的に少なくても、ラテはオトーサンたちと一緒の物を食べたという満足感なのだろうか、幸せそうな表情をするから甘くなってしまう...。
これらを押さえれば減量の効果は出てくるものと思うので努力をしなければならない。無論努力するのはラテではなくオトーサンなのだ!
数日後、夏でもないのにラテが朝食を食べない...。特にメニューが変わったわけではないし体調が悪いようにも思えないのに...。
オトーサンが「デブのラテ!」なんてはやしたてたから年頃のラテとしては気にしたのかも知れない(笑)。
難しい年頃なのである...。