ラテ飼育格闘日記(92)
外出する際にワンコに「行ってくるからね!」「いいこでいるんだよ」などと言わずに黙って出ていくことがセオリーだという。しかしワンコは利口であり、飼い主が外出するかどうかも含め、それが長丁場なのかそれとも近くのコンピになのかを敏感に察知する。
一般的なワンコの育児書には外出時に「いってくるよ」とか、戻ったときに「ただいま」と対応するのは分離不安を引き起こす場合があると警告している。だから、外出時の30分も前から愛犬を無視し、帰宅してもワンコが落ち着くまでこれまた知らん顔をしていることを勧めている...。
ワンコの飼い主もいつもいつも愛犬と一緒にいることができるわけでもなく、時には出かけなければならない場合もあるわけで、そうした際にワンコをどう扱うかは悩みの種に違いない。それに分離不安となれば飼い主の姿が見えないと吠え続け、暴れ回り、破壊行動も含めて部屋中を汚し回ったりすることもあるという。
とはいえ、オトーサンもラテを飼い始めてからいろいろと試行錯誤をしてきたが、どう考えてもこうした無視作戦はおかしいと思うし、それでは飼い主に対して不信感を増長させるばかりのように思えるのだが...。

※寝たふりしているオトーサンを心配して、のぞき込むラテ(笑)
幸いなことにラテには分離不安といった病的な行動はないものの、無論のことオトーサンが外出するとなれば心穏やかではないようだ。
ラテを飼い始めて1年ほどはオトーサンが外出する直前にハウスに入れドアをロックし、タオルケットで覆うことにしていた。ハウスなら少々暴れようが吠えようが安全だからしてこちらも安心して外出が出来る。
しかしワンコは大変利口な動物であり、不用意に外出しようと準備すればそれを察知して不安がって吠え出したりするし、そもそもオトーサンの外出が近くのコンビニなのか、あるいは長時間の外出なのかといったことを敏感に知る能力を持っている。
事実飼い始めの頃にはオトーサンの気配がないと吠えたり、時には物を囓ったり、当て付けのオシッコをしたりする場合もあったしオトーサンが窓ガラスに顔を押し当てているラテに向かって外から「バイバイ」とでもやろうものなら大変な騒ぎだった。だから、時間のあるときにはわざわざラテが窓から外を覗いているとき、外から手を振り慌てているラテを見ながらすぐに戻り、次には自宅の周りを回って...と少しずつ姿を見せない時間を長くするといったこともやってきた。
これはドアを開けて出ても、必ず戻ってくるということを分からせるためだ。
そうしたことが効いたのか、あるいはラテが大人になったのか、最近はほとんど騒がなくなった。それに長時間留守にする場合はオシッコを我慢させることにもなるわけで、水をよく飲む夏場は可哀想だからと最近ではハウスに入れず、キッチンへ入れないように柵をロックしただけで外出することが多くなった。
これであればリビングはラテの遊び場となりオシッコもシートの場所で自由にできるし、お気に入りの出窓から外を眺めることもできる。場合によってはオトーサンがリビングにいる際にいつも聞いているラジオをONにしたまま外出するときもある。こうしておくとラテの不安が少なくなると思うからだ。
最近は出かける際に「コンビニへ買い物に行ってくるよ!」と声を掛けて出かけ、窓から覗いているラテに手を振っても吠えたりしないし、20分ほどして戻ってオトーサンがドアを開ける音をさせても飛んでくることもなく出窓のたたきで静かに寝ていることも多くなった。
そもそも狭い家だから、いかに抜き足差し足でドアの外に出たとしても、鍵をかける音やチェーンを外す音などできっとラテはオトーサンが外に出ることは知っているに違いない。だから最近ではあえてラテの不安をつのらせるような言動はしないものの、変な隠し立てもしないようにしている。

※のぞき込むといえば、柵越しとはいえ他人の家を覗くのは止めようね...ラテ(爆)
とはいえ先日、オトーサンは外出の際にうっかりいつものパターンを忘れてしまったためにラテに大いなる不安を与えてしまうことになった。
その当日は午前中仕事があり、大崎まででかけなければならなかった。
仲間との打ち合わせなどにはジーンズにジャケット程度のラフな格好がほとんどだが、クライアントの会社に出向くことを考慮してスーツを着用しネクタイも締めた。
少々早めに支度が済んだのでMacintoshの前でメールのチェックなどをやっていたところ咽が渇いた。ちょうどマシンルームの小型冷蔵庫に飲み物を切らしたので階下のキッチンへ飲みに行くことに...。
15分ほど前にキッチンからリビングを覗いたときラテはいつものように出窓のたたきに寝そべって爆睡していたから静かに入れば起こすこともないと思っていたのが間違いだった。
キッチンに入った途端、いきなりラテと目が合ってしまった(笑)。そしてオトーサンがびっくりするほどラテが騒ぎ出したのである。甘え声を出して吠え、尻尾を振りながら柵に体当たりする。
その時になってオトーサンは自分がいまスーツに着替えていたことを思い出した。
ラテはオトーサンがスーツを着て出かけるときにはコンビニへ行くのとは違い、長時間留守にすることを覚えたのだ。だから不安になって騒ぎ出したのである。

※久しぶりに行ったコーヒーショップで穏和な表情を見せる
時計を確認するとまだ余裕があるのでオトーサンは「すぐに外出しないよ」とラテをなだめるべく、オヤツを持ってリビングへと入り、椅子に座りながら絡みついてくるラテをあやし始めた。
いつもはなかなかチューなどしてくれないのに、こうした時には私のメガネが見えなくなるほどベロベロ攻撃をしてくる。その態度でラテの不安度が分かるだけに今さらながら「しまった!」と思った(笑)。
スーツ姿を見せず、黙って出かければラテに悲しい思いをさせないで済んだのに、うっかりスーツ姿を見せてしまったのだ...。
仕方なくラテの身体を抱き寄せながら撫でていたとき、何を思ったのかラテはパンツの膝頭あたりをペロペロと舐め始めたのである。
スーツといっても時は猛暑が続いていた時期であり、当然のことながら夏服だ。したがって冬服とは違い生地が薄いだけでなくカラーも淡い感じのものを着用したわけで、ラテによる多量の唾液はオトーサンのパンツの広い範囲にしみ込んで水でもこぼしたような、またはそれこそオシッコでもお漏らししたように濡れてしまったのである(笑)。
これでは正直このまま外出するのははばかれる...。まさかラテはオトーサンの外出を阻む目的でパンツを濡れ濡れにしたわけではないのだろうが、結果としてそうなってしまった。
仕方がないのでこのクソ暑いのにドライヤーで急速に乾かして事なきを得たが、その後は一端ラテの側から姿を消し、しばらくしてそっと出かけた。
その後ラテが吠えたのか、あるいは鳴いたのかは知る由もないが、結局その日オトーサンは6時間ほど経ってから帰宅した。ただしスーツ姿で「ただいま!」は止めて一端普段着に着替えてからラテの様子を見に行く。やはりラテはいつもとは違い、大歓迎をしてくれ、後ろ足立ちしてオトーサンにしがみついてくる。ここで無視などできるのは鬼に違いない(爆)。
「ただいま!」「いいこだったか?」と声を掛け、しっかりとラテの身体を受け止めて抱き上げてやるが、すでに18Kg近くあるので重いのなんのって...。しかしラテの温もりを心地よく感じながらオトーサンは至福の時を過ごしていた。
思うに、外出時に愛犬が騒いで問題行動を引き起こすのは無論困るが、反面「行ってくるよ」と宣言しても知らん顔で無視されるのも飼い主としては辛い物がある(笑)。やはり何事にもほどほどということが肝心なのかも知れない。
一般的なワンコの育児書には外出時に「いってくるよ」とか、戻ったときに「ただいま」と対応するのは分離不安を引き起こす場合があると警告している。だから、外出時の30分も前から愛犬を無視し、帰宅してもワンコが落ち着くまでこれまた知らん顔をしていることを勧めている...。
ワンコの飼い主もいつもいつも愛犬と一緒にいることができるわけでもなく、時には出かけなければならない場合もあるわけで、そうした際にワンコをどう扱うかは悩みの種に違いない。それに分離不安となれば飼い主の姿が見えないと吠え続け、暴れ回り、破壊行動も含めて部屋中を汚し回ったりすることもあるという。
とはいえ、オトーサンもラテを飼い始めてからいろいろと試行錯誤をしてきたが、どう考えてもこうした無視作戦はおかしいと思うし、それでは飼い主に対して不信感を増長させるばかりのように思えるのだが...。

※寝たふりしているオトーサンを心配して、のぞき込むラテ(笑)
幸いなことにラテには分離不安といった病的な行動はないものの、無論のことオトーサンが外出するとなれば心穏やかではないようだ。
ラテを飼い始めて1年ほどはオトーサンが外出する直前にハウスに入れドアをロックし、タオルケットで覆うことにしていた。ハウスなら少々暴れようが吠えようが安全だからしてこちらも安心して外出が出来る。
しかしワンコは大変利口な動物であり、不用意に外出しようと準備すればそれを察知して不安がって吠え出したりするし、そもそもオトーサンの外出が近くのコンビニなのか、あるいは長時間の外出なのかといったことを敏感に知る能力を持っている。
事実飼い始めの頃にはオトーサンの気配がないと吠えたり、時には物を囓ったり、当て付けのオシッコをしたりする場合もあったしオトーサンが窓ガラスに顔を押し当てているラテに向かって外から「バイバイ」とでもやろうものなら大変な騒ぎだった。だから、時間のあるときにはわざわざラテが窓から外を覗いているとき、外から手を振り慌てているラテを見ながらすぐに戻り、次には自宅の周りを回って...と少しずつ姿を見せない時間を長くするといったこともやってきた。
これはドアを開けて出ても、必ず戻ってくるということを分からせるためだ。
そうしたことが効いたのか、あるいはラテが大人になったのか、最近はほとんど騒がなくなった。それに長時間留守にする場合はオシッコを我慢させることにもなるわけで、水をよく飲む夏場は可哀想だからと最近ではハウスに入れず、キッチンへ入れないように柵をロックしただけで外出することが多くなった。
これであればリビングはラテの遊び場となりオシッコもシートの場所で自由にできるし、お気に入りの出窓から外を眺めることもできる。場合によってはオトーサンがリビングにいる際にいつも聞いているラジオをONにしたまま外出するときもある。こうしておくとラテの不安が少なくなると思うからだ。
最近は出かける際に「コンビニへ買い物に行ってくるよ!」と声を掛けて出かけ、窓から覗いているラテに手を振っても吠えたりしないし、20分ほどして戻ってオトーサンがドアを開ける音をさせても飛んでくることもなく出窓のたたきで静かに寝ていることも多くなった。
そもそも狭い家だから、いかに抜き足差し足でドアの外に出たとしても、鍵をかける音やチェーンを外す音などできっとラテはオトーサンが外に出ることは知っているに違いない。だから最近ではあえてラテの不安をつのらせるような言動はしないものの、変な隠し立てもしないようにしている。

※のぞき込むといえば、柵越しとはいえ他人の家を覗くのは止めようね...ラテ(爆)
とはいえ先日、オトーサンは外出の際にうっかりいつものパターンを忘れてしまったためにラテに大いなる不安を与えてしまうことになった。
その当日は午前中仕事があり、大崎まででかけなければならなかった。
仲間との打ち合わせなどにはジーンズにジャケット程度のラフな格好がほとんどだが、クライアントの会社に出向くことを考慮してスーツを着用しネクタイも締めた。
少々早めに支度が済んだのでMacintoshの前でメールのチェックなどをやっていたところ咽が渇いた。ちょうどマシンルームの小型冷蔵庫に飲み物を切らしたので階下のキッチンへ飲みに行くことに...。
15分ほど前にキッチンからリビングを覗いたときラテはいつものように出窓のたたきに寝そべって爆睡していたから静かに入れば起こすこともないと思っていたのが間違いだった。
キッチンに入った途端、いきなりラテと目が合ってしまった(笑)。そしてオトーサンがびっくりするほどラテが騒ぎ出したのである。甘え声を出して吠え、尻尾を振りながら柵に体当たりする。
その時になってオトーサンは自分がいまスーツに着替えていたことを思い出した。
ラテはオトーサンがスーツを着て出かけるときにはコンビニへ行くのとは違い、長時間留守にすることを覚えたのだ。だから不安になって騒ぎ出したのである。

※久しぶりに行ったコーヒーショップで穏和な表情を見せる
時計を確認するとまだ余裕があるのでオトーサンは「すぐに外出しないよ」とラテをなだめるべく、オヤツを持ってリビングへと入り、椅子に座りながら絡みついてくるラテをあやし始めた。
いつもはなかなかチューなどしてくれないのに、こうした時には私のメガネが見えなくなるほどベロベロ攻撃をしてくる。その態度でラテの不安度が分かるだけに今さらながら「しまった!」と思った(笑)。
スーツ姿を見せず、黙って出かければラテに悲しい思いをさせないで済んだのに、うっかりスーツ姿を見せてしまったのだ...。
仕方なくラテの身体を抱き寄せながら撫でていたとき、何を思ったのかラテはパンツの膝頭あたりをペロペロと舐め始めたのである。
スーツといっても時は猛暑が続いていた時期であり、当然のことながら夏服だ。したがって冬服とは違い生地が薄いだけでなくカラーも淡い感じのものを着用したわけで、ラテによる多量の唾液はオトーサンのパンツの広い範囲にしみ込んで水でもこぼしたような、またはそれこそオシッコでもお漏らししたように濡れてしまったのである(笑)。
これでは正直このまま外出するのははばかれる...。まさかラテはオトーサンの外出を阻む目的でパンツを濡れ濡れにしたわけではないのだろうが、結果としてそうなってしまった。
仕方がないのでこのクソ暑いのにドライヤーで急速に乾かして事なきを得たが、その後は一端ラテの側から姿を消し、しばらくしてそっと出かけた。
その後ラテが吠えたのか、あるいは鳴いたのかは知る由もないが、結局その日オトーサンは6時間ほど経ってから帰宅した。ただしスーツ姿で「ただいま!」は止めて一端普段着に着替えてからラテの様子を見に行く。やはりラテはいつもとは違い、大歓迎をしてくれ、後ろ足立ちしてオトーサンにしがみついてくる。ここで無視などできるのは鬼に違いない(爆)。
「ただいま!」「いいこだったか?」と声を掛け、しっかりとラテの身体を受け止めて抱き上げてやるが、すでに18Kg近くあるので重いのなんのって...。しかしラテの温もりを心地よく感じながらオトーサンは至福の時を過ごしていた。
思うに、外出時に愛犬が騒いで問題行動を引き起こすのは無論困るが、反面「行ってくるよ」と宣言しても知らん顔で無視されるのも飼い主としては辛い物がある(笑)。やはり何事にもほどほどということが肝心なのかも知れない。