ラテ飼育格闘日記(91)
ラテを美容室に連れて行く日曜日が雨だった。予約をしていたこともありこれを延ばすと次はいつ行けるか分からないのでラテにレインコートを着せて30分ほどの距離を歩くことに...。
ラテの体毛は長い部類ではないものの短毛ではない。シェルティが混ざっているにしろシェパードの血が混ざっているにしろ、その体毛は2ヶ月ほど経つと長さというより全体にむだ毛というかアンバランスに伸びた部分が目立ってくる。そして身体だけでなく肉球の間の毛も長くなると滑りやすくなるし、ラテ自身が気になるのか、しきりに毛繕いのために歯を立てるようになる。そして時には血が滲むことも...。
ところで、ラテの毛が伸びてオトーサンが気になるのは2点だ。
ひとつは見映え上の問題だが、ラテの顔周りにたてがみのように伸びる毛は伸びるほどその色が黒くなる。したがって正面から写真を撮ったりするとまるで鍾馗のひげみたいに見えてしまうのだ。なにしろラテは女の子であるからして、鍾馗のようになっては可哀想ではないか(笑)。
2つ目の問題は実害があることだ。それはお尻の毛が伸びてくるとウンチの際にそれらの毛に付着しやすくなってくるので大いに困るのだ。
オトーサンは常にウエットティッシュを持ち歩いているので、そうした場合はラテのお尻を綺麗にしてやるのだがこれには手間もかかるし、場所によってはなかなか思うように処置ができないこともあってお尻の毛は短い方が好みなのである。
それに、綺麗に丸く刈られたお尻はなかなかに可愛いのだ。

※顔の周りの毛...特に顎の下が伸びて気になってきたので美容室へ行くことに
このところ1年ほど同じワンコの美容室に通っているが、ラテは基本コースにオプションを付けた形でお願いをしている。
基本コースは文字通り基本的な体毛のトリミングとシャンプー、爪切り、耳掃除、そして肛門線絞りといった必要十分な処置をしてくれるものだが、オプションとして一部カットに注文を付け、歯磨きと歯垢落としをお願いしている。
無論すべての処置もそうだが、特に歯の処置はワンコよっては危ないので出来ないケースも多いという。しかし幸いラテはその美容院のカルテに「よい子」と記録されているだけでなく事実問題がない部類のワンコのようなのだ。
これまでラテの性格や行動を様々な形でご紹介してきたが、ラテは人好きではあるものの知らない人間に尾を振るタイプのワンコではない。特に男性には警戒心が強く、例えば駅のコンコースに設置されている椅子に座って一休みしているオトーサンの前や横に知らないオジサンが座りでもすれば猛烈に吼え立てる...。
これまたご紹介したが、朝の散歩でたまたま会う女性が「ラテ...ラテちゃん!」と声を掛けて下さるが、吠えなくなるのに半年かかったのだから...(笑)。
しかしこれがワンコ連れの飼い主さんだと警戒心が緩むのか、1,2度会うと自分から近づいてお腹を見せるということもやるという複雑なワンコなのだ。
したがってそのラテが美容室のスタッフらにどのように扱われ、どのような態度でシャンプーやトリミングに身を任しているのかは大いに興味のあることなのだが、見ているわけにもいかないので実際の状況は分からない。しかし処置の間にスタッフを噛むとか、触られるのを嫌がって暴れるということはまったくないよい子だという。

※早朝の木漏れ日の中を歩くラテとオトーサン
とはいえラテは美容室に行くのを好んでいるわけではない。どちらかといえば嫌いなことは明白だ。なぜなら散歩の途中でそちらに足が向くことがあるとリードを引いて行きたくないことを主張するからだ。
その美容室へ向かう道筋は通常足を踏み入れることはないので明らかに美容室に連れて行かれるのを嫌がっているとしか思えない。
いつもの散歩途中なら嫌がるのを無理強いしなくてもよいが、目的がその美容室に行となれば嫌では済まない。しかし、そもそも朝と夕方の散歩以外にラテを連れ出すのは美容室か病院行きのときぐらいしかないことはラテがよく知っていることなのだ(笑)。
特にその日は雨なのでレインコートとリードを見せるとレインコートは嫌だとオトーサンから逃げる。それでもあやしながらレインコートを着せて外に出るが、明らかに向かう先を知っているようで、いつものように進んで先を歩こうとしないのである。
最初からオトーサンが引っ張るような形で始まり、次第に情勢がはっきりしてくるとラテは本格的に逃げようとオトーサンの歩く方向とは逆にリードを引くようになるのだから大変だ。
すでに体重が18Kg近くになったラテの力は本気になるとなかなかに強い。目一杯だと女房では制御できないと思うほど強い力を出す。そのラテをあやしながら...騙しながら...あるときは強制的にリードを引いて30分の距離、それも片手には傘をさしながら歩くのは体力の消耗甚だしいことである。
リードを引き引き、目的の美容室のエントランスに着く。先に女房がドアを開けて入るとどうしたことかそれまで嫌がっていたラテがスムーズに入っていくのだから面白い。
さすがにドアが閉められ、どこにいるかを認識せざるを得なくなると少々慌てる素振りを見せるが意外と落ち着いて店の奥へと連れられていく...。
オトーサンたちは、あれほど嫌がった美容室なのだから暴れたりすることはないにしても、精神的な不安は大きいと思うから少々可哀想に思い、預けたこちらが気が重くなってくる。
帰り道、女房と昼食をとり、買い物をしてから一端自宅に戻る。そして約2時間後に携帯電話が鳴り「ラテちゃん終わりました」という連絡が入った。
またまたオトーサンと女房は先ほどより強くなった雨脚の中、ラテを迎えに行く...。
美容室の奥から若いオネーサンに連れられて出てきたラテは見違えるような小顔のワンコに見えた(笑)。そして嬉しそうにブルンブルン尻尾を振りながらオトーサンに身体を預けてくる。

※美容室でトリミングしてもらったラテは少々お疲れの様子だ(笑)
女房が支払をしている間、オトーサンは持参したレインコートを店内で着せることにする。せっかく綺麗になったのだから、できるだけ綺麗なままで帰りたいと思ったからだ。しかし前記したように普段レインコートを喜んで着るワンコではないし、両前足を袖に通すだけでなく、腹の部分をジッパーで止め、スナップボタンをひとつはめ、ベルクロで一カ所止めなくてはならないので手際よく済ますのはなかなか大変なのだ。
ところが外面のよいラテはオトーサンのいうがままに大人しくしているだけでなく、求めに応じてオトーサンの膝に前足を乗せたりしてレインコートを着やすくするため協力的なのだ。
それを見て美容室の人たちは世辞半分とはいえ「素晴らしくいい子ね」「言うことをよく聞くのね」と褒めてくれる。
オトーサンは些か嬉しくなり、シャンプーの香りがするラテに頬ずりをするのであった(笑)。
ラテの体毛は長い部類ではないものの短毛ではない。シェルティが混ざっているにしろシェパードの血が混ざっているにしろ、その体毛は2ヶ月ほど経つと長さというより全体にむだ毛というかアンバランスに伸びた部分が目立ってくる。そして身体だけでなく肉球の間の毛も長くなると滑りやすくなるし、ラテ自身が気になるのか、しきりに毛繕いのために歯を立てるようになる。そして時には血が滲むことも...。
ところで、ラテの毛が伸びてオトーサンが気になるのは2点だ。
ひとつは見映え上の問題だが、ラテの顔周りにたてがみのように伸びる毛は伸びるほどその色が黒くなる。したがって正面から写真を撮ったりするとまるで鍾馗のひげみたいに見えてしまうのだ。なにしろラテは女の子であるからして、鍾馗のようになっては可哀想ではないか(笑)。
2つ目の問題は実害があることだ。それはお尻の毛が伸びてくるとウンチの際にそれらの毛に付着しやすくなってくるので大いに困るのだ。
オトーサンは常にウエットティッシュを持ち歩いているので、そうした場合はラテのお尻を綺麗にしてやるのだがこれには手間もかかるし、場所によってはなかなか思うように処置ができないこともあってお尻の毛は短い方が好みなのである。
それに、綺麗に丸く刈られたお尻はなかなかに可愛いのだ。

※顔の周りの毛...特に顎の下が伸びて気になってきたので美容室へ行くことに
このところ1年ほど同じワンコの美容室に通っているが、ラテは基本コースにオプションを付けた形でお願いをしている。
基本コースは文字通り基本的な体毛のトリミングとシャンプー、爪切り、耳掃除、そして肛門線絞りといった必要十分な処置をしてくれるものだが、オプションとして一部カットに注文を付け、歯磨きと歯垢落としをお願いしている。
無論すべての処置もそうだが、特に歯の処置はワンコよっては危ないので出来ないケースも多いという。しかし幸いラテはその美容院のカルテに「よい子」と記録されているだけでなく事実問題がない部類のワンコのようなのだ。
これまでラテの性格や行動を様々な形でご紹介してきたが、ラテは人好きではあるものの知らない人間に尾を振るタイプのワンコではない。特に男性には警戒心が強く、例えば駅のコンコースに設置されている椅子に座って一休みしているオトーサンの前や横に知らないオジサンが座りでもすれば猛烈に吼え立てる...。
これまたご紹介したが、朝の散歩でたまたま会う女性が「ラテ...ラテちゃん!」と声を掛けて下さるが、吠えなくなるのに半年かかったのだから...(笑)。
しかしこれがワンコ連れの飼い主さんだと警戒心が緩むのか、1,2度会うと自分から近づいてお腹を見せるということもやるという複雑なワンコなのだ。
したがってそのラテが美容室のスタッフらにどのように扱われ、どのような態度でシャンプーやトリミングに身を任しているのかは大いに興味のあることなのだが、見ているわけにもいかないので実際の状況は分からない。しかし処置の間にスタッフを噛むとか、触られるのを嫌がって暴れるということはまったくないよい子だという。

※早朝の木漏れ日の中を歩くラテとオトーサン
とはいえラテは美容室に行くのを好んでいるわけではない。どちらかといえば嫌いなことは明白だ。なぜなら散歩の途中でそちらに足が向くことがあるとリードを引いて行きたくないことを主張するからだ。
その美容室へ向かう道筋は通常足を踏み入れることはないので明らかに美容室に連れて行かれるのを嫌がっているとしか思えない。
いつもの散歩途中なら嫌がるのを無理強いしなくてもよいが、目的がその美容室に行となれば嫌では済まない。しかし、そもそも朝と夕方の散歩以外にラテを連れ出すのは美容室か病院行きのときぐらいしかないことはラテがよく知っていることなのだ(笑)。
特にその日は雨なのでレインコートとリードを見せるとレインコートは嫌だとオトーサンから逃げる。それでもあやしながらレインコートを着せて外に出るが、明らかに向かう先を知っているようで、いつものように進んで先を歩こうとしないのである。
最初からオトーサンが引っ張るような形で始まり、次第に情勢がはっきりしてくるとラテは本格的に逃げようとオトーサンの歩く方向とは逆にリードを引くようになるのだから大変だ。
すでに体重が18Kg近くになったラテの力は本気になるとなかなかに強い。目一杯だと女房では制御できないと思うほど強い力を出す。そのラテをあやしながら...騙しながら...あるときは強制的にリードを引いて30分の距離、それも片手には傘をさしながら歩くのは体力の消耗甚だしいことである。
リードを引き引き、目的の美容室のエントランスに着く。先に女房がドアを開けて入るとどうしたことかそれまで嫌がっていたラテがスムーズに入っていくのだから面白い。
さすがにドアが閉められ、どこにいるかを認識せざるを得なくなると少々慌てる素振りを見せるが意外と落ち着いて店の奥へと連れられていく...。
オトーサンたちは、あれほど嫌がった美容室なのだから暴れたりすることはないにしても、精神的な不安は大きいと思うから少々可哀想に思い、預けたこちらが気が重くなってくる。
帰り道、女房と昼食をとり、買い物をしてから一端自宅に戻る。そして約2時間後に携帯電話が鳴り「ラテちゃん終わりました」という連絡が入った。
またまたオトーサンと女房は先ほどより強くなった雨脚の中、ラテを迎えに行く...。
美容室の奥から若いオネーサンに連れられて出てきたラテは見違えるような小顔のワンコに見えた(笑)。そして嬉しそうにブルンブルン尻尾を振りながらオトーサンに身体を預けてくる。

※美容室でトリミングしてもらったラテは少々お疲れの様子だ(笑)
女房が支払をしている間、オトーサンは持参したレインコートを店内で着せることにする。せっかく綺麗になったのだから、できるだけ綺麗なままで帰りたいと思ったからだ。しかし前記したように普段レインコートを喜んで着るワンコではないし、両前足を袖に通すだけでなく、腹の部分をジッパーで止め、スナップボタンをひとつはめ、ベルクロで一カ所止めなくてはならないので手際よく済ますのはなかなか大変なのだ。
ところが外面のよいラテはオトーサンのいうがままに大人しくしているだけでなく、求めに応じてオトーサンの膝に前足を乗せたりしてレインコートを着やすくするため協力的なのだ。
それを見て美容室の人たちは世辞半分とはいえ「素晴らしくいい子ね」「言うことをよく聞くのね」と褒めてくれる。
オトーサンは些か嬉しくなり、シャンプーの香りがするラテに頬ずりをするのであった(笑)。