ラテ飼育格闘日記(90)
最近、夕方の散歩をしていると日が短くなったことを感じる。ほんの少し前までは午後7時になっても明るかったが最近は照明が必要になってきたほどだ。また気温も低い日もあり、少しずつ秋の気配を感じるようになった。
朝から蝉の鳴き声がうるさい。うるさいが、道を歩くと沢山の蝉が地に落ち、死んでいたり最後のあがきをしていたりする姿を見ていると世の無常を感じる。
ラテも動き回る蝉には飛びつき、鼻面を接したりするが死んでいる蝉には見向きもしないのだから面白い。
仲間のワンコの中には蝉を見つけると全部食べてしまうワンコもいるらしいが、ラテは総じて虫類はあまり好きではないらしい。結構なことである...。
蝉の声で象徴する真夏のイメージだが、夕刻になると一部では早くも秋の虫が鳴き始めているし確実に季節が変わり始めているのを感じる。とはいえ毎日蒸し暑く、オトーサンの大汗は止まらないしラテにしたところで水を多く飲むし、意識的に水を飲ませるようにしている。

※飛んできた蝉を追いかけるラテ
散歩には350mlのペットボトルに冷蔵庫で冷やしておいた水を入れて持っていくことにしている。それを要所要所でペットボトルの蓋を開け、そのままラテに向けると上手に舌を入れて水を飲む。ただしゆっくり飲める環境の場合はビニールで出来ている携帯用容器を地面に置いて水を注ぐ。こうするとラテのみならず、仲間のワンコたちも一緒にあるいは交代で水を飲めるからだ。
いつも立ち寄る公園にはその奥に水飲み場が設置されているが、ラテはどういうわけかこれまで水道の蛇口から出る水を直接飲むのを嫌っていた。直接の理由は分からないものの、いまだに水そのものが嫌いなので頭や顔に水がかかるのが嫌なのかも知れない...。また我が家に来たときから家の中ではステンレス容器に注がれた水を飲んでいるが、散歩時には前記したペットボトルを直接口に向けた飲み方をさせていたので、それが癖になってしまったようだ。
家では容器に入った水を面白いほど豪快に飲む。舌でちょろちょろ...といったことではなく、がぶ飲みだ(笑)。ただしその飲み方は豪快ではあるが雑で大まかなのが笑ってしまう。なにしろ確かに飲んでいるわけだが同時に口をすすいでいるように思えるほどジャブジャブしながら口と舌を動かす。
もともとワンコの口唇は人間のようにぴったりと閉じ、吸うといったことにはむかない構造になっている。
以前私はワンコの口唇のことを「伸びたタッパウェアのパッキン」と称したことがあったが、長いマズルを容器に入れて水をすくい上げても口の左右からそのほとんどがこぼれてしまうのだ。したがって、よりダイナミックに口を動かさないと多くの水を咽に流し込むことができないから自然と雑な飲み方になるようだ。
その上、ラテはまだ口の中にかなりの水が残っている状態のままにその場を離れるから、水が入った容器の周囲30cmほどは水浸しになる(笑)。だから我が家では防水シートを敷いた上にタオルを置き、その中央に水飲みの容器を置いている。無論水がなるべく飛び散らないようにとの工夫である。

※オトーサンの指から上手にオヤツを食べる
その水だが、いろいろと試した結果、オトーサンたちが美味いと思う水はラテも好むことがわかった。
当初、容器の中の水や散歩に持ち歩く水は普通の水道水だった。無論この水をラテは嫌うことはないが、あるときオトーサンたちが飲料水としているアルカリイオン水を出したらその飲みっぷりが良いように思えた。
我が家にはアルカリイオン水を生成する機具があり、その水をペットボトルに入れ冷蔵庫で冷やして飲んでいるし、コーヒーや紅茶を入れるときにもそのアルカリイオン水で煎れると美味しいので常用しているわけだ。
別に大きな贅沢をしているわけではないが、オトーサンたちが日々飲料水として飲んでいるこの水をラテも好んで飲むようになった。
それにこの暑い季節...飲み水が生ぬるいより冷たい方が美味しいことにオトーサンもラテも変わりがないはずだし、駆けずり回ってハアハアと大きな舌を出し、肩で息をしているラテも、この冷たいアルカリイオン水を飲むと当然のことのように一息いれられるわけだ。
この水に関して最近ラテはひとつの新しい習慣を身につけてしまった。
ある日、夕刻の散歩の帰りにオトーサンは咽がからからになったのでとあるマンションのエントランスに設置してある自動販売機でペットボトルの水を買って飲んだ。
咽を鳴らして数口飲んだ後、ラテを見ると飲みたそうな気配なので道路の隅に寄り、前記した携帯用容器を取り出してペットボトルの水を入れてやった。
すでに身体が大分ヒートアップしていたのだろうラテはその水をがぶ飲みしてお代わりをする始末(笑)。外国産の140円飲料水はあっというまになくなった。
面白いのはその翌日、帰りに同じ場所を通るとラテは自動販売機の方にリードを強く引くのである...。彼女が何を言いたいのはすぐにわかった。
早速140円を入れてペットボトルを取り出したが、栓を開けないうちにそれに飛びつこうとしているラテを制止しながら、まずはオトーサンがゴクゴクとやり、次にラテのためにと容器を取り出して飲ませることにする。
そういえば、ラテはこうした飲み物の自動販売機を恐がり、これまで近づかなかったことを思い出した。どうやら大きな音と共に何かが落下してくるその様が怖いのだろう。オトーサンが飲み物を買うためラテのリードを引いて自動販売機に近づこうとすると嫌だとリードを引っ張るほどだった。それが冷えた美味しい水を飲み始めてから自動販売機を怖がらなくなった。取り出し口に鼻面をつけるようにして、早く飲みたいとせがむのだから面白い。
それはともかく、この日から毎日140円の飲料水をせがまれるようになった(笑)。ある日など、オトーサン自体はあまり咽が渇いてなかったので、道路の反対側を歩き、自動販売機に近づかないように通り過ぎようとしたらラテに膝の後ろを鼻面で押され、膝かっくんする始末(爆)。その日もラテは冷たい美味しい水をたらふく飲んで機嫌良く帰路についたのは勿論である。

※駅ビルのコンコースで一休み。オトーサンにアイコンタクトするラテ
さて、水をたらふく飲めば当然のことながらオシッコも近くなる。ただしワンコの面白いところだが、外でオシッコするときは膀胱をからっぽにするためだけにオシッコをするわけではない。それは他のワンコのしたオシッコの上に自分のオシッコをかけたり、自身のアピールのためにするマーキングという行為があるからだ。そのためには必要なときにオシッコをしなければならないから常に少しは残しておかなければならない。
ラテも同様だが、室内でオシッコをするときにはどうやらマーキングとは関係なく本当にオシッコをしたいからするようで、この時は膀胱を空にするらしい。
何故なら先日、夕方の散歩に出ようとする寸前に我慢できなかったのかシートに大量のオシッコをした。オトーサンは手早くそれを片付けてからラテと散歩に出かけたわけだが、遊歩道に入って早々しゃがみ込んだり、時には雌犬なのに片足を上げてマーキングしようとするのだがオシッコが出ない...(笑)。さきほど膀胱を空っぽにしたからだろう。
これはオトーサンが見ていても可笑しいし情けない。たぶんラテ自身も「あれっ?」と思っているようで、数回試みるが形だけでオシッコが出ない。オトーサンは助け船を出す意味で、これまた早々にペットボトルを取り出しラテに水を飲ませた。
朝から蝉の鳴き声がうるさい。うるさいが、道を歩くと沢山の蝉が地に落ち、死んでいたり最後のあがきをしていたりする姿を見ていると世の無常を感じる。
ラテも動き回る蝉には飛びつき、鼻面を接したりするが死んでいる蝉には見向きもしないのだから面白い。
仲間のワンコの中には蝉を見つけると全部食べてしまうワンコもいるらしいが、ラテは総じて虫類はあまり好きではないらしい。結構なことである...。
蝉の声で象徴する真夏のイメージだが、夕刻になると一部では早くも秋の虫が鳴き始めているし確実に季節が変わり始めているのを感じる。とはいえ毎日蒸し暑く、オトーサンの大汗は止まらないしラテにしたところで水を多く飲むし、意識的に水を飲ませるようにしている。

※飛んできた蝉を追いかけるラテ
散歩には350mlのペットボトルに冷蔵庫で冷やしておいた水を入れて持っていくことにしている。それを要所要所でペットボトルの蓋を開け、そのままラテに向けると上手に舌を入れて水を飲む。ただしゆっくり飲める環境の場合はビニールで出来ている携帯用容器を地面に置いて水を注ぐ。こうするとラテのみならず、仲間のワンコたちも一緒にあるいは交代で水を飲めるからだ。
いつも立ち寄る公園にはその奥に水飲み場が設置されているが、ラテはどういうわけかこれまで水道の蛇口から出る水を直接飲むのを嫌っていた。直接の理由は分からないものの、いまだに水そのものが嫌いなので頭や顔に水がかかるのが嫌なのかも知れない...。また我が家に来たときから家の中ではステンレス容器に注がれた水を飲んでいるが、散歩時には前記したペットボトルを直接口に向けた飲み方をさせていたので、それが癖になってしまったようだ。
家では容器に入った水を面白いほど豪快に飲む。舌でちょろちょろ...といったことではなく、がぶ飲みだ(笑)。ただしその飲み方は豪快ではあるが雑で大まかなのが笑ってしまう。なにしろ確かに飲んでいるわけだが同時に口をすすいでいるように思えるほどジャブジャブしながら口と舌を動かす。
もともとワンコの口唇は人間のようにぴったりと閉じ、吸うといったことにはむかない構造になっている。
以前私はワンコの口唇のことを「伸びたタッパウェアのパッキン」と称したことがあったが、長いマズルを容器に入れて水をすくい上げても口の左右からそのほとんどがこぼれてしまうのだ。したがって、よりダイナミックに口を動かさないと多くの水を咽に流し込むことができないから自然と雑な飲み方になるようだ。
その上、ラテはまだ口の中にかなりの水が残っている状態のままにその場を離れるから、水が入った容器の周囲30cmほどは水浸しになる(笑)。だから我が家では防水シートを敷いた上にタオルを置き、その中央に水飲みの容器を置いている。無論水がなるべく飛び散らないようにとの工夫である。

※オトーサンの指から上手にオヤツを食べる
その水だが、いろいろと試した結果、オトーサンたちが美味いと思う水はラテも好むことがわかった。
当初、容器の中の水や散歩に持ち歩く水は普通の水道水だった。無論この水をラテは嫌うことはないが、あるときオトーサンたちが飲料水としているアルカリイオン水を出したらその飲みっぷりが良いように思えた。
我が家にはアルカリイオン水を生成する機具があり、その水をペットボトルに入れ冷蔵庫で冷やして飲んでいるし、コーヒーや紅茶を入れるときにもそのアルカリイオン水で煎れると美味しいので常用しているわけだ。
別に大きな贅沢をしているわけではないが、オトーサンたちが日々飲料水として飲んでいるこの水をラテも好んで飲むようになった。
それにこの暑い季節...飲み水が生ぬるいより冷たい方が美味しいことにオトーサンもラテも変わりがないはずだし、駆けずり回ってハアハアと大きな舌を出し、肩で息をしているラテも、この冷たいアルカリイオン水を飲むと当然のことのように一息いれられるわけだ。
この水に関して最近ラテはひとつの新しい習慣を身につけてしまった。
ある日、夕刻の散歩の帰りにオトーサンは咽がからからになったのでとあるマンションのエントランスに設置してある自動販売機でペットボトルの水を買って飲んだ。
咽を鳴らして数口飲んだ後、ラテを見ると飲みたそうな気配なので道路の隅に寄り、前記した携帯用容器を取り出してペットボトルの水を入れてやった。
すでに身体が大分ヒートアップしていたのだろうラテはその水をがぶ飲みしてお代わりをする始末(笑)。外国産の140円飲料水はあっというまになくなった。
面白いのはその翌日、帰りに同じ場所を通るとラテは自動販売機の方にリードを強く引くのである...。彼女が何を言いたいのはすぐにわかった。
早速140円を入れてペットボトルを取り出したが、栓を開けないうちにそれに飛びつこうとしているラテを制止しながら、まずはオトーサンがゴクゴクとやり、次にラテのためにと容器を取り出して飲ませることにする。
そういえば、ラテはこうした飲み物の自動販売機を恐がり、これまで近づかなかったことを思い出した。どうやら大きな音と共に何かが落下してくるその様が怖いのだろう。オトーサンが飲み物を買うためラテのリードを引いて自動販売機に近づこうとすると嫌だとリードを引っ張るほどだった。それが冷えた美味しい水を飲み始めてから自動販売機を怖がらなくなった。取り出し口に鼻面をつけるようにして、早く飲みたいとせがむのだから面白い。
それはともかく、この日から毎日140円の飲料水をせがまれるようになった(笑)。ある日など、オトーサン自体はあまり咽が渇いてなかったので、道路の反対側を歩き、自動販売機に近づかないように通り過ぎようとしたらラテに膝の後ろを鼻面で押され、膝かっくんする始末(爆)。その日もラテは冷たい美味しい水をたらふく飲んで機嫌良く帰路についたのは勿論である。

※駅ビルのコンコースで一休み。オトーサンにアイコンタクトするラテ
さて、水をたらふく飲めば当然のことながらオシッコも近くなる。ただしワンコの面白いところだが、外でオシッコするときは膀胱をからっぽにするためだけにオシッコをするわけではない。それは他のワンコのしたオシッコの上に自分のオシッコをかけたり、自身のアピールのためにするマーキングという行為があるからだ。そのためには必要なときにオシッコをしなければならないから常に少しは残しておかなければならない。
ラテも同様だが、室内でオシッコをするときにはどうやらマーキングとは関係なく本当にオシッコをしたいからするようで、この時は膀胱を空にするらしい。
何故なら先日、夕方の散歩に出ようとする寸前に我慢できなかったのかシートに大量のオシッコをした。オトーサンは手早くそれを片付けてからラテと散歩に出かけたわけだが、遊歩道に入って早々しゃがみ込んだり、時には雌犬なのに片足を上げてマーキングしようとするのだがオシッコが出ない...(笑)。さきほど膀胱を空っぽにしたからだろう。
これはオトーサンが見ていても可笑しいし情けない。たぶんラテ自身も「あれっ?」と思っているようで、数回試みるが形だけでオシッコが出ない。オトーサンは助け船を出す意味で、これまた早々にペットボトルを取り出しラテに水を飲ませた。