ラテ飼育格闘日記(83)
先日ラテが体調を壊した。健康診断は別として怪我と下痢以外で病院に行くのはこれが初めてだった。動物病院で「まだ病気になる年齢ではない」と言われたがクシャミが続き、咳払いのような時に喘息のような息づかいをするので心配になってきた...。
ワンコは散歩の途中などでクンクンとあちらこらち臭いを嗅いで回るが、時にクシャミのような強く鼻息を吹き出すこともある。また嬉しいときなど興奮するとハアハアと息づかいが早くなる。しかし今回どうもいつもと違うのだ...。
まず頭がぶれるほど「ハックション!」と大きなクシャミが続く。そして咳払いのような「ゴホッ」とか「グフッ」と発したり、口吻を振るわせながら咳き込むことが多発し始めたのである。そして心なしか元気がないようにも思える。
最初は「まあ、そんなこともあるさ」「軽い風邪かな...」と思っていたが室内だけでなく、散歩の途中でも頻度が高くなり見るからに辛そうなので心配になってきた...。

※オトーサンがリビングに入ると大股開きで甘えるラテ(笑)
夕方の散歩に連れ出したとき、いつものコースをたどろうとしたが自宅を出たときから咳き込むようになった。これはまずいと思い、そのままいつもの動物病院へと足を向けた。ラテは途中でうすうすどこに行くのかを理解したらしく道を戻ろうと抵抗する(笑)。それをなだめながら、時には強くリードを引きながら動物病院へ入った。
幸い10分ほど待っただけで院長の診察が始まった。ただ症状を伝えるのがなかなか難しい。クシャミはそのままで良いだろうが、咳なのか咳払いなのかといったことは当人(当ワンコ)でないのでよく分からない。もしかしたら咽に何か詰まっていてそれが原因かも知れないと院長に説明したが、ラテは緊張からかクシャミはおろか咳ひとつしないのである。
まず体温を計ったが39.4度で少々高く微熱といった感じらしい。ただし聴診器による検診もしてもらったが異常音などはないとのことでとりあえず安心したが、院長は「先日の健康診断のとき(血液検査)異常はなかったし、病気になる歳ではないですよ」と笑う。ラテはひと言も発せず前足をオトーサンの肩にかけて不安がっている。
「症状は家の中だけで出ますか?」と問われたが、散歩の途中やいつもの公園で遊んでいるときにもそうした症状が出ることを告げると「それではとりあえずアレルギーとは考えられませんね」とのこと。まあ、アレルギーと言われても我が家でその原因と考えられるのは...ラテ本人くらいしかないのだが(爆)。
ただし、これまでにない症状が出ていることは確かなので咳止めと抗生物質を3日分処方してもらい様子を見ることにして動物病院を後にした。その間20分程度だったが、ラテは大人しいだけでなく相変わらずクシャミも咳もまったくしないのである。しかし...まったく...作り話のようだが、病院のエントランスをくぐり、ドアを閉めて外に出た途端に「ハァ~クション!」と首を大きく振りながらクシャミをしたのである(笑)。院長の前でしてくれればオトーサンのメンツも立ったのに...と苦笑する。
その日はこのまま帰宅しようとも思ったが、それではラテが不満だろうと自宅の前を通り越していつもの公園に向かうことにした。院長も通常の散歩は問題ないと言っていたし...。
時間的には随分と遅くなってしまったが幸い仲間のアポロちゃんの姿が見えた。ラテは体調がいまいちなのか、全速力で駆けるようなことはしなかったものの短いひとときとはいえワンコ同士で絡み合って楽しんだ。

※散歩中のひととき、お気に入りの木の枝を離さない
問題は医者からもらった2種類の錠剤をいかにしてラテに飲ますかだ。いや、大げさに聞こえるかも知れないが子供同様好んで薬を飲むワンコは少ないだろう。ただしこれまでラテは食事の中に混ぜておけば苦もなく一緒に食べてくれたので良かったが、まずいことに今回の症例以前にそもそも食欲がない時期に入っている。
とはいえ、まずはいつものように夕食の中に隠すように入れてみたが、食事を少し食べながらクンクンと上手に錠剤だけを食器の外に放り出してしまった。そして食事そのものにも不信感を持ったのか手を付けないのである。
こうなればやったことはないが以前本で読んだ「薬の飲ませ方」を実践するしかない。掌にオトーサンの唾液を垂らし、そこに錠剤を浸す。そしてラテの口を大きく開けさせて錠剤を舌の奥に置き、マズルを握りしばらく口を閉じるという方法だ。そして「ごっくん」するまで待つというわけである。
本には唾液を付けるなどということは書いてなかったが、これはオトーサンの工夫であり小さな思いやりである。その方が「ごっくん」しやすいと思ったからだ。
この点ラテは口を開けたりしても怒ったりしないから良いのだが、薬は咳止めと抗生剤の2つなので別々に飲ませようとしたものの、一度で何をされるのかがわかったのか2度目からはすでに逃げ腰なのである。それでも口の中に錠剤が残っていないことを確かめて初日の薬の投与は済ませたが、翌日以降同じ事をしようと近づくと逃げ回る(笑)。そこでまたまたオトーサンは新しいアイデアを使ってラテをおびき寄せることに...。
唾液に浸すのではなく、新しいバージョンはアイスクリームに浸してからラテの口元に近づけると今度は素直に口を開けた(笑)。オトーサンの作戦勝ちである。

※大好きな猫(ノラ)に遭遇して興奮するラテだが、猫は臨戦態勢に(笑)
こうして咳止めと抗生剤を3日ばかり服用させた効果か、おかげさまであの咳き込みやクシャミがほとんどなくなった。とりあえず再度医者に行き万一ぶり返したときのことを考えてさらに薬を数日分もらってきたが、薬と言えばこの時期フィラリア予防の錠剤も一ヶ月に一度飲まさなければならないのである。
咳止めおよび抗生剤との併用は嫌だったので、薬を飲まない日を1日作りその翌日の夕食後にフィラリア予防の薬を飲ませることにしたが、またまたオトーサンは憎まれ役を買わなければならない。
こうした薬類は万一ラテが誤飲したりしないようにと食器棚の扉の中にしまってあるが、今回フィラリア予防の錠剤を袋から取り出した瞬間ラテはリビングの隅、すなわちオシッコシートの敷いてある場所に逃げた...。何が起きるのかをすでに察知したのだが、状況はまさに雪隠詰めである(笑)。
オシッコシートの上に座り込んだラテの口を開け、アイスクリームに浸したフィラリア予防の錠剤を咽の奥に入れてマズルを閉じる...。ラテが何回か「ごっくん」をやった後にオトーサンの憎まれ役は終わった。
さてさて...これで一安心と思っていたら、夕刻の散歩時に右後ろ足を引いている...。どうやら2週間ほど前にガラスの破片を踏んで傷ついた箇所がまた出血したようだ。公園には驚くほどゴミと危険なものが捨てられていることが多いから頭に来る...。
バカな若者たちが夜間花火で遊んだそのままを散らかし、焚き火の後もそのまま、コンビニの食べ物やその包装を散らかし、挙げ句の果てに飲み物の瓶などを割ってそのままという箇所もある。
まったくマナー云々以前の問題だが、公園に集うワンコ達の敵は風邪でも病気でもなく、こうした人間どもの不始末を原因とした災難である。ワンコ達がそうして放棄された危険なゴミを食べたりしないように、そして危険な金属やガラスなどが落ちていないかに注意を払うのもオトーサンの役目なのである。
しんどいことである...。
ワンコは散歩の途中などでクンクンとあちらこらち臭いを嗅いで回るが、時にクシャミのような強く鼻息を吹き出すこともある。また嬉しいときなど興奮するとハアハアと息づかいが早くなる。しかし今回どうもいつもと違うのだ...。
まず頭がぶれるほど「ハックション!」と大きなクシャミが続く。そして咳払いのような「ゴホッ」とか「グフッ」と発したり、口吻を振るわせながら咳き込むことが多発し始めたのである。そして心なしか元気がないようにも思える。
最初は「まあ、そんなこともあるさ」「軽い風邪かな...」と思っていたが室内だけでなく、散歩の途中でも頻度が高くなり見るからに辛そうなので心配になってきた...。

※オトーサンがリビングに入ると大股開きで甘えるラテ(笑)
夕方の散歩に連れ出したとき、いつものコースをたどろうとしたが自宅を出たときから咳き込むようになった。これはまずいと思い、そのままいつもの動物病院へと足を向けた。ラテは途中でうすうすどこに行くのかを理解したらしく道を戻ろうと抵抗する(笑)。それをなだめながら、時には強くリードを引きながら動物病院へ入った。
幸い10分ほど待っただけで院長の診察が始まった。ただ症状を伝えるのがなかなか難しい。クシャミはそのままで良いだろうが、咳なのか咳払いなのかといったことは当人(当ワンコ)でないのでよく分からない。もしかしたら咽に何か詰まっていてそれが原因かも知れないと院長に説明したが、ラテは緊張からかクシャミはおろか咳ひとつしないのである。
まず体温を計ったが39.4度で少々高く微熱といった感じらしい。ただし聴診器による検診もしてもらったが異常音などはないとのことでとりあえず安心したが、院長は「先日の健康診断のとき(血液検査)異常はなかったし、病気になる歳ではないですよ」と笑う。ラテはひと言も発せず前足をオトーサンの肩にかけて不安がっている。
「症状は家の中だけで出ますか?」と問われたが、散歩の途中やいつもの公園で遊んでいるときにもそうした症状が出ることを告げると「それではとりあえずアレルギーとは考えられませんね」とのこと。まあ、アレルギーと言われても我が家でその原因と考えられるのは...ラテ本人くらいしかないのだが(爆)。
ただし、これまでにない症状が出ていることは確かなので咳止めと抗生物質を3日分処方してもらい様子を見ることにして動物病院を後にした。その間20分程度だったが、ラテは大人しいだけでなく相変わらずクシャミも咳もまったくしないのである。しかし...まったく...作り話のようだが、病院のエントランスをくぐり、ドアを閉めて外に出た途端に「ハァ~クション!」と首を大きく振りながらクシャミをしたのである(笑)。院長の前でしてくれればオトーサンのメンツも立ったのに...と苦笑する。
その日はこのまま帰宅しようとも思ったが、それではラテが不満だろうと自宅の前を通り越していつもの公園に向かうことにした。院長も通常の散歩は問題ないと言っていたし...。
時間的には随分と遅くなってしまったが幸い仲間のアポロちゃんの姿が見えた。ラテは体調がいまいちなのか、全速力で駆けるようなことはしなかったものの短いひとときとはいえワンコ同士で絡み合って楽しんだ。

※散歩中のひととき、お気に入りの木の枝を離さない
問題は医者からもらった2種類の錠剤をいかにしてラテに飲ますかだ。いや、大げさに聞こえるかも知れないが子供同様好んで薬を飲むワンコは少ないだろう。ただしこれまでラテは食事の中に混ぜておけば苦もなく一緒に食べてくれたので良かったが、まずいことに今回の症例以前にそもそも食欲がない時期に入っている。
とはいえ、まずはいつものように夕食の中に隠すように入れてみたが、食事を少し食べながらクンクンと上手に錠剤だけを食器の外に放り出してしまった。そして食事そのものにも不信感を持ったのか手を付けないのである。
こうなればやったことはないが以前本で読んだ「薬の飲ませ方」を実践するしかない。掌にオトーサンの唾液を垂らし、そこに錠剤を浸す。そしてラテの口を大きく開けさせて錠剤を舌の奥に置き、マズルを握りしばらく口を閉じるという方法だ。そして「ごっくん」するまで待つというわけである。
本には唾液を付けるなどということは書いてなかったが、これはオトーサンの工夫であり小さな思いやりである。その方が「ごっくん」しやすいと思ったからだ。
この点ラテは口を開けたりしても怒ったりしないから良いのだが、薬は咳止めと抗生剤の2つなので別々に飲ませようとしたものの、一度で何をされるのかがわかったのか2度目からはすでに逃げ腰なのである。それでも口の中に錠剤が残っていないことを確かめて初日の薬の投与は済ませたが、翌日以降同じ事をしようと近づくと逃げ回る(笑)。そこでまたまたオトーサンは新しいアイデアを使ってラテをおびき寄せることに...。
唾液に浸すのではなく、新しいバージョンはアイスクリームに浸してからラテの口元に近づけると今度は素直に口を開けた(笑)。オトーサンの作戦勝ちである。

※大好きな猫(ノラ)に遭遇して興奮するラテだが、猫は臨戦態勢に(笑)
こうして咳止めと抗生剤を3日ばかり服用させた効果か、おかげさまであの咳き込みやクシャミがほとんどなくなった。とりあえず再度医者に行き万一ぶり返したときのことを考えてさらに薬を数日分もらってきたが、薬と言えばこの時期フィラリア予防の錠剤も一ヶ月に一度飲まさなければならないのである。
咳止めおよび抗生剤との併用は嫌だったので、薬を飲まない日を1日作りその翌日の夕食後にフィラリア予防の薬を飲ませることにしたが、またまたオトーサンは憎まれ役を買わなければならない。
こうした薬類は万一ラテが誤飲したりしないようにと食器棚の扉の中にしまってあるが、今回フィラリア予防の錠剤を袋から取り出した瞬間ラテはリビングの隅、すなわちオシッコシートの敷いてある場所に逃げた...。何が起きるのかをすでに察知したのだが、状況はまさに雪隠詰めである(笑)。
オシッコシートの上に座り込んだラテの口を開け、アイスクリームに浸したフィラリア予防の錠剤を咽の奥に入れてマズルを閉じる...。ラテが何回か「ごっくん」をやった後にオトーサンの憎まれ役は終わった。
さてさて...これで一安心と思っていたら、夕刻の散歩時に右後ろ足を引いている...。どうやら2週間ほど前にガラスの破片を踏んで傷ついた箇所がまた出血したようだ。公園には驚くほどゴミと危険なものが捨てられていることが多いから頭に来る...。
バカな若者たちが夜間花火で遊んだそのままを散らかし、焚き火の後もそのまま、コンビニの食べ物やその包装を散らかし、挙げ句の果てに飲み物の瓶などを割ってそのままという箇所もある。
まったくマナー云々以前の問題だが、公園に集うワンコ達の敵は風邪でも病気でもなく、こうした人間どもの不始末を原因とした災難である。ワンコ達がそうして放棄された危険なゴミを食べたりしないように、そして危険な金属やガラスなどが落ちていないかに注意を払うのもオトーサンの役目なのである。
しんどいことである...。