ラテ飼育格闘日記(76)
ワンコの性格は我々人間同様にそれぞれ一匹ずつ違う。来月で推定2歳になるラテはまだまだ遊びたい盛りだが、他のワンコたちとの性格の違いを感じるこの頃である。
散歩に出かけたとき、いつもの公園で毎日多くのワンコたちと出会う。馴染みのワンコたちともできるだけコミュニケーションを取っているオトーサンだが、つくづくそれぞれ性格が違うものだと関心してしまう。
ラテの性格をあらためて分析しその特徴を挙げてみると、まず子供好きである点が強調できると思う。一般的にワンコにとって子供はかなり危険で鬱陶しい存在である場合も多く、子供より大人の方を好むケースが多いらしい。しかしラテは初めての大人に対しては警戒して吠える場合があるものの、子供...特に小学生ならびにそれ以下の幼児たちには大変優しいというか好きなのだ。初対面の子供が近づいてくると尻尾をブルンブルンいわせて低い姿勢をとりながら接近してごろりとお腹を出す。
しかしワンコに対しては好き嫌いが大きいようで、相手が子犬であってもワンコによってはどう扱って良いかが分からない感じで腰が引けることもある。思うにラテはかなり臆病で慎重な性格だと思う。それも未体験のことに関しては慣れるまで緊張を解かない...。
雷鳴をはじめ、ワンコが嫌うという掃除機やドライヤーの音などに関してはまったく怖がらないのに草むらがガサッとすると飛び退いたりする。そして面白いと言っては何だが、歩いている後ろからの足音が大変気になるらしいのだ。まるでゴルゴ13みたいだ(笑)。

※小雨の中、後ろを振り返るラテ
街中の雑踏ではそんなことはないが、人通りが少ない散歩道などで真後ろ数メートル離れて人が歩いてくるとしきりに振り返って確認しながら歩く。その上に妖しい人物には見るからに警戒心をあらわにする。
この妖しい人物というのには些か説明が必要だと思うが、まず外見がラテにとってこれまで見る機会が無かったと思われるような人物は怖いらしいのだ。また全てとはいわないまでもオトーサンの見立て感覚とそんなにずれていないのが興味深いところで、例えばホームレスなのか見るからに泥まみれで髪くしゃくしゃといった人、極端に腰が曲がったお婆さん、あるいは強面のオジサンやオニーサンもダメ。そして歩きながら一人でブツブツと声を出しているような人や不自然な態度とか動きをする人に意識が集中するようだ。ただしこれらの人たちが本当の意味で妖しいわけではないことは勿論である(笑)。
一説にはリードを通じて飼い主の思いや感情がワンコに微妙に伝わるのではないかという。確かにオトーサンが「妖しい」とか「危ないかな...」と感じたことがラテにも伝わることもあるかも知れない。しかしそうとばかりも言えない例も多々あるのだ。
ある日の夕方、いつものようにラテを連れて遊歩道を歩いていたが、ラテは頻繁に後ろを振り返る。最初は人影も見えなかったがしばらく歩くうちにどうやらバックパックを背負っている男性が歩いてくるのが木陰の隙間から見えた。オトーサンとしては特にどうということもないとラテのリードを短めにして歩き続けようとするがラテが立ち止まり振り返る頻度が高くなる...。オトーサン自身があまり振り返るのも失礼だからと平静を装いながらも神経を集中しているとオトーサンにも男性が声を出していることがかすかに分かった。鼻歌を歌っているのか...といったことまでは分からなかったが、ラテは意を決したように猛烈に吠えだしたのである。
しばらくしてオトーサンにも事情がのみこめてきた。男性は30から40歳くらいだろうか、キャップをかぶった頭を少し振りつつ意味不明なうなり声を出しながら傘を提げて近づいてくる。と、思ったら傘を放り投げてそこで立ちションを始めたのだ。
明らかに精神疾患の患者のようだから、放尿をとがめるのもちょっとはばかれる...。オトーサンは直視しないように吠え続けるラテを引っ張りなるべく男から離れようとラテのリードを引いたとき、さらに後ろから老齢の男性が現れその男になにやら話しかけた。
次第に事情が分かりかけてきたが、老齢の男性は先の男の父親らしいのだ。なにやらたしなめながら優しく男の背中を押している。オトーサンはラテを足元に寄せながら再び歩きを進めた。どうやら2人は散歩をしていたようで、オトーサンの不快な思いはだんだん親子への同情に変わっていった...。
それはともかくラテはいち早く自分にとって尋常ではない雰囲気を感じ取って吠え始めたことは確かだった。その根底には臆病な気質を持っているのだろうがその感覚の鋭さには感心してしまった。
また臆病というだけでなくラテは...何と言ったらよいか、大変慎重なところもある。
例えば家の中でリードを見せれば散歩の時間だとワンコは理解して喜ぶのが普通だろう。ラテも基本的にはそうなのだが、些かその喜ぶまでが慎重なのである。
我が家の一階はキッチンとリビングがあるが、ラテは奥のリビング側の一番広い部分を専有している(笑)。そして危険防止のためキッチンとリビングの間にはラテが出入り出来ないように専用の柵を設置しているのである。したがって我々が柵を開けない限りラテはリビングからキッチン側へ来ることはできない。
オトーサンは散歩の際に自分の身支度を終えてからリードを持ち、キッチンに入りリビングとの境界にあるその柵を開けて「ラテ!散歩だよ」と声をかけるのが常である。面白いのはリードを見せながら柵に近づいた段階で散歩は確実なはずなのだが、ラテは柵の前にお座りをするものの、喜んで飛び上がったり吠えたりすることはほとんどないのである。
オトーサンが柵に手をかけて開けようとすると突然嬉しさを全身で表すのだ。
どうやらオトーサンがリードを持ったとしても、柵を開けるまでは自分には関係無いかも知れない...。したがってぬか喜びは禁物だ...などと思っているような素振りである。いや、誤解があってはまずいがこれまでオトーサンはリード見せたものの散歩に行かないう意地悪をしたことは一度もないのだが...(笑)。

※女房の靴下を奪って嬉々としているラテ(笑)
もうひとつラテの気質で目立つのは「寂しがり屋の一人好き」といった態度である。甘え上手ではあるものの独立心というかオトーサンに進んで甘えるという行動はほとんどしない。散歩のとき、怖いワンコが来たりすると抱っこを要求したり、オトーサンが居眠りをしているとペロペロと顔を嘗めて起こしにくるが、膝に乗りに来たりオトーサンのいる脇に寄り添うようなことはほとんどしないのである。
散歩ですれ違うゴールデン・レトリーバーのワンコなどは、公園のベンチに飼い主さんが座ったその膝枕で一休みしている。オトーサンとしても羨ましいし同じようにしてみたいのだが、しばらくはダメのようだ...。
ただし変にベッタリで分離不安を抱えるワンコよりはずっと良いと思うので、それはそれとしてだ...オトーサンから積極的にラテに寄り添うようにしているのである(爆)。
散歩に出かけたとき、いつもの公園で毎日多くのワンコたちと出会う。馴染みのワンコたちともできるだけコミュニケーションを取っているオトーサンだが、つくづくそれぞれ性格が違うものだと関心してしまう。
ラテの性格をあらためて分析しその特徴を挙げてみると、まず子供好きである点が強調できると思う。一般的にワンコにとって子供はかなり危険で鬱陶しい存在である場合も多く、子供より大人の方を好むケースが多いらしい。しかしラテは初めての大人に対しては警戒して吠える場合があるものの、子供...特に小学生ならびにそれ以下の幼児たちには大変優しいというか好きなのだ。初対面の子供が近づいてくると尻尾をブルンブルンいわせて低い姿勢をとりながら接近してごろりとお腹を出す。
しかしワンコに対しては好き嫌いが大きいようで、相手が子犬であってもワンコによってはどう扱って良いかが分からない感じで腰が引けることもある。思うにラテはかなり臆病で慎重な性格だと思う。それも未体験のことに関しては慣れるまで緊張を解かない...。
雷鳴をはじめ、ワンコが嫌うという掃除機やドライヤーの音などに関してはまったく怖がらないのに草むらがガサッとすると飛び退いたりする。そして面白いと言っては何だが、歩いている後ろからの足音が大変気になるらしいのだ。まるでゴルゴ13みたいだ(笑)。

※小雨の中、後ろを振り返るラテ
街中の雑踏ではそんなことはないが、人通りが少ない散歩道などで真後ろ数メートル離れて人が歩いてくるとしきりに振り返って確認しながら歩く。その上に妖しい人物には見るからに警戒心をあらわにする。
この妖しい人物というのには些か説明が必要だと思うが、まず外見がラテにとってこれまで見る機会が無かったと思われるような人物は怖いらしいのだ。また全てとはいわないまでもオトーサンの見立て感覚とそんなにずれていないのが興味深いところで、例えばホームレスなのか見るからに泥まみれで髪くしゃくしゃといった人、極端に腰が曲がったお婆さん、あるいは強面のオジサンやオニーサンもダメ。そして歩きながら一人でブツブツと声を出しているような人や不自然な態度とか動きをする人に意識が集中するようだ。ただしこれらの人たちが本当の意味で妖しいわけではないことは勿論である(笑)。
一説にはリードを通じて飼い主の思いや感情がワンコに微妙に伝わるのではないかという。確かにオトーサンが「妖しい」とか「危ないかな...」と感じたことがラテにも伝わることもあるかも知れない。しかしそうとばかりも言えない例も多々あるのだ。
ある日の夕方、いつものようにラテを連れて遊歩道を歩いていたが、ラテは頻繁に後ろを振り返る。最初は人影も見えなかったがしばらく歩くうちにどうやらバックパックを背負っている男性が歩いてくるのが木陰の隙間から見えた。オトーサンとしては特にどうということもないとラテのリードを短めにして歩き続けようとするがラテが立ち止まり振り返る頻度が高くなる...。オトーサン自身があまり振り返るのも失礼だからと平静を装いながらも神経を集中しているとオトーサンにも男性が声を出していることがかすかに分かった。鼻歌を歌っているのか...といったことまでは分からなかったが、ラテは意を決したように猛烈に吠えだしたのである。
しばらくしてオトーサンにも事情がのみこめてきた。男性は30から40歳くらいだろうか、キャップをかぶった頭を少し振りつつ意味不明なうなり声を出しながら傘を提げて近づいてくる。と、思ったら傘を放り投げてそこで立ちションを始めたのだ。
明らかに精神疾患の患者のようだから、放尿をとがめるのもちょっとはばかれる...。オトーサンは直視しないように吠え続けるラテを引っ張りなるべく男から離れようとラテのリードを引いたとき、さらに後ろから老齢の男性が現れその男になにやら話しかけた。
次第に事情が分かりかけてきたが、老齢の男性は先の男の父親らしいのだ。なにやらたしなめながら優しく男の背中を押している。オトーサンはラテを足元に寄せながら再び歩きを進めた。どうやら2人は散歩をしていたようで、オトーサンの不快な思いはだんだん親子への同情に変わっていった...。
それはともかくラテはいち早く自分にとって尋常ではない雰囲気を感じ取って吠え始めたことは確かだった。その根底には臆病な気質を持っているのだろうがその感覚の鋭さには感心してしまった。
また臆病というだけでなくラテは...何と言ったらよいか、大変慎重なところもある。
例えば家の中でリードを見せれば散歩の時間だとワンコは理解して喜ぶのが普通だろう。ラテも基本的にはそうなのだが、些かその喜ぶまでが慎重なのである。
我が家の一階はキッチンとリビングがあるが、ラテは奥のリビング側の一番広い部分を専有している(笑)。そして危険防止のためキッチンとリビングの間にはラテが出入り出来ないように専用の柵を設置しているのである。したがって我々が柵を開けない限りラテはリビングからキッチン側へ来ることはできない。
オトーサンは散歩の際に自分の身支度を終えてからリードを持ち、キッチンに入りリビングとの境界にあるその柵を開けて「ラテ!散歩だよ」と声をかけるのが常である。面白いのはリードを見せながら柵に近づいた段階で散歩は確実なはずなのだが、ラテは柵の前にお座りをするものの、喜んで飛び上がったり吠えたりすることはほとんどないのである。
オトーサンが柵に手をかけて開けようとすると突然嬉しさを全身で表すのだ。
どうやらオトーサンがリードを持ったとしても、柵を開けるまでは自分には関係無いかも知れない...。したがってぬか喜びは禁物だ...などと思っているような素振りである。いや、誤解があってはまずいがこれまでオトーサンはリード見せたものの散歩に行かないう意地悪をしたことは一度もないのだが...(笑)。

※女房の靴下を奪って嬉々としているラテ(笑)
もうひとつラテの気質で目立つのは「寂しがり屋の一人好き」といった態度である。甘え上手ではあるものの独立心というかオトーサンに進んで甘えるという行動はほとんどしない。散歩のとき、怖いワンコが来たりすると抱っこを要求したり、オトーサンが居眠りをしているとペロペロと顔を嘗めて起こしにくるが、膝に乗りに来たりオトーサンのいる脇に寄り添うようなことはほとんどしないのである。
散歩ですれ違うゴールデン・レトリーバーのワンコなどは、公園のベンチに飼い主さんが座ったその膝枕で一休みしている。オトーサンとしても羨ましいし同じようにしてみたいのだが、しばらくはダメのようだ...。
ただし変にベッタリで分離不安を抱えるワンコよりはずっと良いと思うので、それはそれとしてだ...オトーサンから積極的にラテに寄り添うようにしているのである(爆)。