ラテ飼育格闘日記(70)
愛犬とどのように付き合ったらよいか、最初にワンコを飼う人すべてがこの事に悩むのではないだろうか。勿論犬種やワンコの育った環境などでその性格も大きく変わるはずだが今回はラテとオトーサンのスキンシップのお話し...。
ラテを飼う前に本で得た知識のひとつに「スキンシップはとても大切」ということがあった。信頼する人に触られたり撫でられたりすることでワンコは心拍数も減少し血圧も下がりリラックスするという。そして飼い主への信頼感や服従心を強めることにもなるらしい。またスキンシップは単にこうした効用だけではなく、身体に触ることで病気や怪我をいち早く発見するきっかけにもなるし、身体を拭くとか薬を塗るといった場合にも大切なことだ。ワンコが暴れたり、ましてや噛んだりするのでは処置に困ることになる。
ただし一般的にワンコも触られるのが苦手な部分も多い。鼻先や口回り、足先と肉球、そけい部そしてシッポなどに触れられるのを好まない。したがって飼い主はもとよりだが知らない人がいきなりシッポを握ったりすれば、まず噛まれても文句はいえないことになる。
ワンコを飼う、ワンコと生活をするということは触れ合うことだと考えていたから、オトーサンとしては何としても上手なスキンシップを取りたいと思って我が家にラテが来たときから「とにかく撫でる」「触る」ことにした。もともとラテは里親会の会場ではじめて会ったときも身体に触れたり、口の中に手を入れても怒ったり噛んだりしないワンコだったからオトーサンのスキンシップ作戦は功をそうしたといえる。ただし女房からは「ラテは女の子だから触りすぎはセクハラだ」とからかわれたが...(笑)。

※ラテのリラックスした真面目な表情は何とも愛らしい
散歩の途中でお会いする飼い主さんたちの話によれば、肉球に触らせないというワンコも多いようだし食事中に手を出すと威嚇したり噛みついたりといったワンコもいるようだ。しかしラテは喜ぶとは言わないものの例えば耳の穴に指を突っ込んでも、お尻を拭く場合にソケイ部はもとよりだが、股の間に手を突っ込んでも怒らない。
こうした一連のスキンシップが日常で役に立つのは散歩から帰ってラテの身体全身を綺麗に拭くときだ。オトーサンはそんなに神経質な人間ではないが、家の中で一緒に歩き回るわけだから土足で上がり込ませるわけにはいかない。事実肉球をはじめとして土埃だけでなく塵芥や草の細かな切れ端を体中に付けて戻ってくる。
身体をきれいにするにはまずラテを玄関に引いたマットの上に座らせる。そしてぬれ雑巾で四つ足の一本ずつを肉球の間や凹んでいる部分までゴシゴシと拭いて汚れを取る。しかし汚れがひどい場合には洗面器に水を入れ、そこに足を一本ずつ入れさせて水洗いしてから雑巾で拭くようにしている。
ともかくラテはその順番と手順を覚えたから、前足を拭き終わると後ろ足が拭きやすいように向きを変えてくれる。
続いて通常はワンコ用のウエットテッシュで顔と頭そして首回りをきれいに拭う。見かけはきれいでもワンコ同士がガウガウと唾液を付け合って遊んだ後だから手を抜くわけにはいかない。そしてウエットテッシュを替えながら胸回りと腹を拭くが、この時ラテはオトーサンが拭きやすいようにあぐらをかいているオトーサンの膝あたりに前足2本を乗せて上体を上げるようにしてくれるのだ...偉い!
こうして胸から腹が終わったら、今度は背中や脇腹などボディ全体をきれいにし、最後に尻尾と四つ足ならびにお尻回りをきれいにして一連の作業が終わる。ただし一週間に一度は別途シャンプータオルという別のもので全体を拭くことにしている。

※水仙の群れる公園で記念撮影
汚れを落としたら同じく頭から全体を乾いたタオルで拭くことになるが、ラテもこの最終的な拭き掃除が終わるとご褒美のおやつをもらえるのでなかなか協力的である。そして毛並みを揃える意味でも最後にブラッシングして終了となる。ただしまだラテは解放にならない。なぜなら最後にそけい部やお腹や四つ足などを丁寧に触って取り残したゴミなどがあるかどうかを調べるのは勿論、傷や出来物などがないか、そして触ると痛がる箇所はないかを点検することにしているからだ。セクハラオヤジの真骨頂である(笑)。
このとき、優しくではあるが耳の穴に指を入れて臭いを嗅ぐこともやる。タダレたりすると悪臭があるのですぐに分かるわけだ。
耳の他にも口回りや目にゴミなどが入っていないかも見るから、ラテが強く嫌がって暴れたりするとはかどらない。しかし我が家にきた最初の一ヶ月あたりまでは噛んだりしないものの強い抵抗もあったし唸ることもあったが、いまでは毎日朝夕2回の散歩の後はこうした作業が定例となったしラテは協力的になった。気が乗ればオトーサンが身体を拭いているときにこちらの顔や耳などをペロペロ舐めたりもするし、雨からの帰りなどは自分から乾いたタオルに早く拭いて欲しいと頭を突っ込んでくる。その顔を見ればラテが嫌がっているとは思えない...。
この間、オトーサンはラテに話しかけながら手を動かすが、雨などで濡れが激しいときにはドライヤーで乾かす作業も入るから必要な時間は最低でも2, 30分はかかるはずだ。そしてリードは外していてもラテは一連の手順が終わりオトーサンの「よし!行ってもいいよ」の合図までその場から動くことはない。

※道の真ん中で駄々をこねるラテ
こうした散歩の後始末の他にもオトーサンは本来ワンコが嫌がるというスキンシップ?を意図的にやってきた。背後からホールドしてマズルを動かす、いわゆるマズルコントロールは勿論、伏せているラテの上にオトーサンが覆い被さるといったこともやってみる。ワンコはこうした圧迫感があることを非常に嫌うというが、ラテは四つ足を投げ出すなどして大人しくしながらガムなどを囓り、時々オトーサンの口元を舐め腹を出したりする。また強く抱きしめたりされるのも嫌うというが、もし一般的なワンコがそうであるならラテはまさしく変なワンコだ(笑)。
ラテは他の飼い主さんたちからも珍しいといわれるほど人間の子供のようにオトーサンの両肩に前足を乗せて抱きつく。無論抱く場合は落としては大変なので右手で尻部分を支え、左手を背中に回して抱きしめるが、嫌がるどころか自分から抱っこしろとせがむときがある。そしてオトーサンが下ろそうとすると嫌だとばかりずり上がって抵抗を示すほどだ。
どれもこれもラテがオトーサンをリーダというか上と見なしていないと上手くはいかないはずだと思う。勿論おやつなど、食べ物を食べているときに手を出して取り上げても、遊んでいるボールに手を出しても決してラテは怒ったり歯を立てたりしない。しかしこれが他のワンコ...数匹のラテが認めるワンコ以外がボールを取ろうとしたり、オヤツの取り合いなどがあるとラテはこれが同じワンコかと思うほど猛烈に威嚇するのだが...。
というわけで、ありがたいことにラテはまずまずよい子に育っていると思う。ワンコと飼い主との関係を良い形に築く方法は色々といわれているが、オトーサンは先達の知識やノウハウを勉強しながらも自身の納得できる形でラテと付き合ってきた。
そのラテはこの6月で推定2歳になる。ラテをお世話いただいたKさんからのアドバイスによれば、今後3歳から5歳あたりまでをどう教育しながら過ごすかで飼い主(オトーサン)の老後も決まるという(笑)。いわゆる問題行動がおきたりすればオトーサンの体力的、精神的な苦労も大になるわけだから、より信頼関係を築きながらよりよい子になるように日々努力しなければならない。
ラテを飼う前に本で得た知識のひとつに「スキンシップはとても大切」ということがあった。信頼する人に触られたり撫でられたりすることでワンコは心拍数も減少し血圧も下がりリラックスするという。そして飼い主への信頼感や服従心を強めることにもなるらしい。またスキンシップは単にこうした効用だけではなく、身体に触ることで病気や怪我をいち早く発見するきっかけにもなるし、身体を拭くとか薬を塗るといった場合にも大切なことだ。ワンコが暴れたり、ましてや噛んだりするのでは処置に困ることになる。
ただし一般的にワンコも触られるのが苦手な部分も多い。鼻先や口回り、足先と肉球、そけい部そしてシッポなどに触れられるのを好まない。したがって飼い主はもとよりだが知らない人がいきなりシッポを握ったりすれば、まず噛まれても文句はいえないことになる。
ワンコを飼う、ワンコと生活をするということは触れ合うことだと考えていたから、オトーサンとしては何としても上手なスキンシップを取りたいと思って我が家にラテが来たときから「とにかく撫でる」「触る」ことにした。もともとラテは里親会の会場ではじめて会ったときも身体に触れたり、口の中に手を入れても怒ったり噛んだりしないワンコだったからオトーサンのスキンシップ作戦は功をそうしたといえる。ただし女房からは「ラテは女の子だから触りすぎはセクハラだ」とからかわれたが...(笑)。

※ラテのリラックスした真面目な表情は何とも愛らしい
散歩の途中でお会いする飼い主さんたちの話によれば、肉球に触らせないというワンコも多いようだし食事中に手を出すと威嚇したり噛みついたりといったワンコもいるようだ。しかしラテは喜ぶとは言わないものの例えば耳の穴に指を突っ込んでも、お尻を拭く場合にソケイ部はもとよりだが、股の間に手を突っ込んでも怒らない。
こうした一連のスキンシップが日常で役に立つのは散歩から帰ってラテの身体全身を綺麗に拭くときだ。オトーサンはそんなに神経質な人間ではないが、家の中で一緒に歩き回るわけだから土足で上がり込ませるわけにはいかない。事実肉球をはじめとして土埃だけでなく塵芥や草の細かな切れ端を体中に付けて戻ってくる。
身体をきれいにするにはまずラテを玄関に引いたマットの上に座らせる。そしてぬれ雑巾で四つ足の一本ずつを肉球の間や凹んでいる部分までゴシゴシと拭いて汚れを取る。しかし汚れがひどい場合には洗面器に水を入れ、そこに足を一本ずつ入れさせて水洗いしてから雑巾で拭くようにしている。
ともかくラテはその順番と手順を覚えたから、前足を拭き終わると後ろ足が拭きやすいように向きを変えてくれる。
続いて通常はワンコ用のウエットテッシュで顔と頭そして首回りをきれいに拭う。見かけはきれいでもワンコ同士がガウガウと唾液を付け合って遊んだ後だから手を抜くわけにはいかない。そしてウエットテッシュを替えながら胸回りと腹を拭くが、この時ラテはオトーサンが拭きやすいようにあぐらをかいているオトーサンの膝あたりに前足2本を乗せて上体を上げるようにしてくれるのだ...偉い!
こうして胸から腹が終わったら、今度は背中や脇腹などボディ全体をきれいにし、最後に尻尾と四つ足ならびにお尻回りをきれいにして一連の作業が終わる。ただし一週間に一度は別途シャンプータオルという別のもので全体を拭くことにしている。

※水仙の群れる公園で記念撮影
汚れを落としたら同じく頭から全体を乾いたタオルで拭くことになるが、ラテもこの最終的な拭き掃除が終わるとご褒美のおやつをもらえるのでなかなか協力的である。そして毛並みを揃える意味でも最後にブラッシングして終了となる。ただしまだラテは解放にならない。なぜなら最後にそけい部やお腹や四つ足などを丁寧に触って取り残したゴミなどがあるかどうかを調べるのは勿論、傷や出来物などがないか、そして触ると痛がる箇所はないかを点検することにしているからだ。セクハラオヤジの真骨頂である(笑)。
このとき、優しくではあるが耳の穴に指を入れて臭いを嗅ぐこともやる。タダレたりすると悪臭があるのですぐに分かるわけだ。
耳の他にも口回りや目にゴミなどが入っていないかも見るから、ラテが強く嫌がって暴れたりするとはかどらない。しかし我が家にきた最初の一ヶ月あたりまでは噛んだりしないものの強い抵抗もあったし唸ることもあったが、いまでは毎日朝夕2回の散歩の後はこうした作業が定例となったしラテは協力的になった。気が乗ればオトーサンが身体を拭いているときにこちらの顔や耳などをペロペロ舐めたりもするし、雨からの帰りなどは自分から乾いたタオルに早く拭いて欲しいと頭を突っ込んでくる。その顔を見ればラテが嫌がっているとは思えない...。
この間、オトーサンはラテに話しかけながら手を動かすが、雨などで濡れが激しいときにはドライヤーで乾かす作業も入るから必要な時間は最低でも2, 30分はかかるはずだ。そしてリードは外していてもラテは一連の手順が終わりオトーサンの「よし!行ってもいいよ」の合図までその場から動くことはない。

※道の真ん中で駄々をこねるラテ
こうした散歩の後始末の他にもオトーサンは本来ワンコが嫌がるというスキンシップ?を意図的にやってきた。背後からホールドしてマズルを動かす、いわゆるマズルコントロールは勿論、伏せているラテの上にオトーサンが覆い被さるといったこともやってみる。ワンコはこうした圧迫感があることを非常に嫌うというが、ラテは四つ足を投げ出すなどして大人しくしながらガムなどを囓り、時々オトーサンの口元を舐め腹を出したりする。また強く抱きしめたりされるのも嫌うというが、もし一般的なワンコがそうであるならラテはまさしく変なワンコだ(笑)。
ラテは他の飼い主さんたちからも珍しいといわれるほど人間の子供のようにオトーサンの両肩に前足を乗せて抱きつく。無論抱く場合は落としては大変なので右手で尻部分を支え、左手を背中に回して抱きしめるが、嫌がるどころか自分から抱っこしろとせがむときがある。そしてオトーサンが下ろそうとすると嫌だとばかりずり上がって抵抗を示すほどだ。
どれもこれもラテがオトーサンをリーダというか上と見なしていないと上手くはいかないはずだと思う。勿論おやつなど、食べ物を食べているときに手を出して取り上げても、遊んでいるボールに手を出しても決してラテは怒ったり歯を立てたりしない。しかしこれが他のワンコ...数匹のラテが認めるワンコ以外がボールを取ろうとしたり、オヤツの取り合いなどがあるとラテはこれが同じワンコかと思うほど猛烈に威嚇するのだが...。
というわけで、ありがたいことにラテはまずまずよい子に育っていると思う。ワンコと飼い主との関係を良い形に築く方法は色々といわれているが、オトーサンは先達の知識やノウハウを勉強しながらも自身の納得できる形でラテと付き合ってきた。
そのラテはこの6月で推定2歳になる。ラテをお世話いただいたKさんからのアドバイスによれば、今後3歳から5歳あたりまでをどう教育しながら過ごすかで飼い主(オトーサン)の老後も決まるという(笑)。いわゆる問題行動がおきたりすればオトーサンの体力的、精神的な苦労も大になるわけだから、より信頼関係を築きながらよりよい子になるように日々努力しなければならない。