ラテ飼育格闘日記(67)
飼い主がいうのもなんだが、ラテは人間に対して極めて友好的なワンコである。ワンコ同士はどうしても気の合わない、あるいは嫌いなワンコがいるものの人間...特に子供が大好きなようだ。しかしそんなラテでも猛烈に吼えるときがある。
ワンコが吼えるにはそれ相応の理由があるはずだが、これがなかなか分からないことがあり、したがってワンコは無闇に吼え立てるというイメージもある。しかしワンコにとって吼えることもコミュニケーションのひとつなのだからそこには何らかの意味があるはずだ。
さてラテは人間に対して威嚇することはまずないし、無論噛みつくようなこともない。ただしそこはワンコであり誰彼かまわずシッポを振るということはない。
毎日散歩に出向く公園では馴染みのワンコたちの飼い主さんたちにすりより、男女の区別なくお腹を見せたりとご機嫌伺いするありさまだ。まことに如才がない(笑)。

※アポロ(コーギー犬)んちのお姉さんの膝元にうずくまって甘えるラテ
ただしそこに見知らぬ人が通ったりすると吼えることがある。とにかくラテにとってはテリトリーを守るというより見慣れない人や物は怖いようなのだ。
先日散歩の途中でラテがいやに後ろを気にして振り返る...。どうやら中年の女性らしい人が歩いてくることは分かったがオトーサンは振り向いて確認するまでには至らなかった。そのうちラテは猛烈に吼えだしたのだ。その女性が我々を追い抜くときオトーサンは「すみません」とひと言声をかけたが、ちらっと女性の顔を見た瞬間ラテが吼えるのはやむを得ないと得心した。なぜならその人は花粉や黄砂を防ぐマスクの代用のつもりだったのだろうか、口元を一昔前のウエスタン映画で見る銀行強盗のようにハンカチで覆っていたのだった(笑)。これは怪しい人物の典型的なスタイルではないか。
またラテは室内にいるときも小さな出窓のたたきに座り、通りや遊歩道を通る人たちやワンコを眺め、唸ったり吼えたりしている。その通りから階段を登ると我が家の玄関に至るわけだが、そこはちょうど出窓の下なのだ。したがってそこを宅配便のおにいさんたちが通ったりすれば当然吼え立てる。遊歩道を嫌いなワンコが通ればもう大変な騒ぎだし、友達のワンコが通ればこれまた大騒ぎだ。
ということでラテは申しつけたわけではないものの立派な番犬になっているしセキュリティの警報機でもあるのだ。だから単純に「吼えるな」と躾けるわけにもいかない。


※美容室でシャンプーとカットをしてもらったラテは一段といい女になった(笑)
ただし飼い主のオトーサンの立場というものもある。この人には吼えてもらいたくないという場合があるが、ラテはお構いなしだ。
実は毎朝、女房が通勤のために駅まで出かける際にオトーサンはラテを連れて一緒に出かけることにしている。そして駅で女房と別れ、構内を突っ切っていつもの公園に向かう道に入るが、いつしか駅構内でラテに声をかけてくれるようになった女性がいる。
最初はすれ違う際に微笑んでくれる程度だったが、ある日近づいてきて「何という名前なの?」と聞かれた。それから毎日ではないものの朝の通勤時に出会うと必ず近寄ってきて「ラテ、ラテちゃん...ラテ」と名前を呼んでくれて片手をラテの前に差し出すようになった。しかしラテはとにかく吼える。駅構内なのでその吠え声は響くのだが、お構いなしに吼える(笑)。
朝の通勤時はどなたも忙しいし、いつもの電車に乗るために皆さん小走りである。そんなときでも女性は「ラテ...ラテ」と声をかけてくれるが、すでに数十回会っていてもラテは非情にも吼えるばかりなのだ。オトーサンとしては身も知らずの人だとしても、そろそろ愛想のひとつも使ってシッポでも振って欲しいと思うわけだ。しかし女性の方もラテに吼えられるのもコミュニケーションのひとつだと考えているのか、本当にワンコが好きなのだろう...懲りずに続けてくれる。オトーサンとしてはありがたいと思うと同時に気の毒で仕方がないのである。
あるとき、オトーサンは一計を案じて女性に「忙しいときにすみませんがこれをあげてみてください」といつも持参しているラテのオヤツを差し出した。女性は「すみません」と言いながら楽しそうに掌にオヤツを乗せて「はい、ラテちゃん.,..」と差し出してくれた。
無論ラテも女性に噛みつこうとするわけではなく、いつもは差し出された手に触れるようにして吼えているだけなのだが、餌を差し出されても吼えるのかどうかにオトーサンとしては興味があったし、上手く行けばこれで仲良くなれるかも知れないと思ったわけ...。
ラテはどうしたか...。
餌を差し出されたとき、さすがに吼えるのをやめ、静かにそして無言で掌に乗ったオヤツを平らげるとまたまた猛烈に吼えだしたのである(爆)。
オトーサンの作戦は見事に失敗したのであった...嗚呼。
ワンコが吼えるにはそれ相応の理由があるはずだが、これがなかなか分からないことがあり、したがってワンコは無闇に吼え立てるというイメージもある。しかしワンコにとって吼えることもコミュニケーションのひとつなのだからそこには何らかの意味があるはずだ。
さてラテは人間に対して威嚇することはまずないし、無論噛みつくようなこともない。ただしそこはワンコであり誰彼かまわずシッポを振るということはない。
毎日散歩に出向く公園では馴染みのワンコたちの飼い主さんたちにすりより、男女の区別なくお腹を見せたりとご機嫌伺いするありさまだ。まことに如才がない(笑)。

※アポロ(コーギー犬)んちのお姉さんの膝元にうずくまって甘えるラテ
ただしそこに見知らぬ人が通ったりすると吼えることがある。とにかくラテにとってはテリトリーを守るというより見慣れない人や物は怖いようなのだ。
先日散歩の途中でラテがいやに後ろを気にして振り返る...。どうやら中年の女性らしい人が歩いてくることは分かったがオトーサンは振り向いて確認するまでには至らなかった。そのうちラテは猛烈に吼えだしたのだ。その女性が我々を追い抜くときオトーサンは「すみません」とひと言声をかけたが、ちらっと女性の顔を見た瞬間ラテが吼えるのはやむを得ないと得心した。なぜならその人は花粉や黄砂を防ぐマスクの代用のつもりだったのだろうか、口元を一昔前のウエスタン映画で見る銀行強盗のようにハンカチで覆っていたのだった(笑)。これは怪しい人物の典型的なスタイルではないか。
またラテは室内にいるときも小さな出窓のたたきに座り、通りや遊歩道を通る人たちやワンコを眺め、唸ったり吼えたりしている。その通りから階段を登ると我が家の玄関に至るわけだが、そこはちょうど出窓の下なのだ。したがってそこを宅配便のおにいさんたちが通ったりすれば当然吼え立てる。遊歩道を嫌いなワンコが通ればもう大変な騒ぎだし、友達のワンコが通ればこれまた大騒ぎだ。
ということでラテは申しつけたわけではないものの立派な番犬になっているしセキュリティの警報機でもあるのだ。だから単純に「吼えるな」と躾けるわけにもいかない。


※美容室でシャンプーとカットをしてもらったラテは一段といい女になった(笑)
ただし飼い主のオトーサンの立場というものもある。この人には吼えてもらいたくないという場合があるが、ラテはお構いなしだ。
実は毎朝、女房が通勤のために駅まで出かける際にオトーサンはラテを連れて一緒に出かけることにしている。そして駅で女房と別れ、構内を突っ切っていつもの公園に向かう道に入るが、いつしか駅構内でラテに声をかけてくれるようになった女性がいる。
最初はすれ違う際に微笑んでくれる程度だったが、ある日近づいてきて「何という名前なの?」と聞かれた。それから毎日ではないものの朝の通勤時に出会うと必ず近寄ってきて「ラテ、ラテちゃん...ラテ」と名前を呼んでくれて片手をラテの前に差し出すようになった。しかしラテはとにかく吼える。駅構内なのでその吠え声は響くのだが、お構いなしに吼える(笑)。
朝の通勤時はどなたも忙しいし、いつもの電車に乗るために皆さん小走りである。そんなときでも女性は「ラテ...ラテ」と声をかけてくれるが、すでに数十回会っていてもラテは非情にも吼えるばかりなのだ。オトーサンとしては身も知らずの人だとしても、そろそろ愛想のひとつも使ってシッポでも振って欲しいと思うわけだ。しかし女性の方もラテに吼えられるのもコミュニケーションのひとつだと考えているのか、本当にワンコが好きなのだろう...懲りずに続けてくれる。オトーサンとしてはありがたいと思うと同時に気の毒で仕方がないのである。
あるとき、オトーサンは一計を案じて女性に「忙しいときにすみませんがこれをあげてみてください」といつも持参しているラテのオヤツを差し出した。女性は「すみません」と言いながら楽しそうに掌にオヤツを乗せて「はい、ラテちゃん.,..」と差し出してくれた。
無論ラテも女性に噛みつこうとするわけではなく、いつもは差し出された手に触れるようにして吼えているだけなのだが、餌を差し出されても吼えるのかどうかにオトーサンとしては興味があったし、上手く行けばこれで仲良くなれるかも知れないと思ったわけ...。
ラテはどうしたか...。
餌を差し出されたとき、さすがに吼えるのをやめ、静かにそして無言で掌に乗ったオヤツを平らげるとまたまた猛烈に吼えだしたのである(爆)。
オトーサンの作戦は見事に失敗したのであった...嗚呼。