ラテ飼育格闘日記(64)
ラテが最初の飼い犬であるオトーサンには他のワンコとの細かな比較はできようもない。しかし散歩のために出向く公園で会ういろいろなワンコを見ていると親ばかは承知で言うなら、ラテは確かに感情表現が豊かだと思うのだが...(笑)。
ワンコを飼う前はどのようなワンコも大して違わず、ワンコはワンコだというようなアバウトな見方をしていたが実際に一緒に生活しているとその特性が目立ってくる。よくよく考えればワンコだって我々人間同様に1人1人...いや一匹一匹がオンリーワンの性格を持っていて当然なわけだが、一般的に犬種により遺伝的な特性が強い場合もあり実際にはなかなか複雑なようだ。
例えばビーグルやゴールデン・レトリーバーのような本来非常に社交的なワンコをより社交的にすることは容易だが、チワワやチャウ・チャウといった孤独を好む犬種を社交的にすることは大変難しいという。だからボーダー・コリーとビーグルはそもそも遺伝として受け継ぐワンコらしさは違うわけだ。その点ラテは良くも悪くも犬種依存の行動パターンは雑種が故に希薄のような気がする。犬種のDNAに縛られるより、親から受けついた性格やそれまでの経験体験や後天的な教育により大きく影響されるように思えてならない。
ただしラテが我が家に来ることになった際、お世話をしてくださったボランティアのKさんからラテの性格に関する情報とアドバイスをいただいた...。

※夕日を浴びてキツツキが公園にある大きな桜の木を「コンコンコン」と叩いていた
それによれば、ラテは「少し臆病なところがあること」「甘え上手であること」「内弁慶」そして「感情表現が豊かでオーバーというかはっきりしている...」ということだった。特に甘え上手なので「ラテの罠に掛からないようお気をつけてください」という忠告もいただいた(笑)。
オトーサンもラテと1年以上一緒に生活する中で「なるほど」と思うことが多々あるものの、ワンコを飼ったのは始めてでもあり、他のワンコとの正確な比較はできない。ただし毎日会うラテの友達ワンコたちを見ているとラテの感情表現は豊かだという感じは十分に受ける。その表情も嬉しいときと仏頂面の格差は大きい(笑)。

※散歩途中で小学生たちに会い嬉しさのあまりあられもない姿に(笑)
先日なかなか楽しいことがあった。食後のデザートを食べていたらいつものことだがラテが近寄って欲しがる...。ほんの少しラテにも舐めさせたが食べ終わった後もラテの目はランランである(笑)。何故かといえばデザートが入っていたプラスチック製の容器が魅力なのだ。その容器の内側についているデザートの残りを舐めるのはともかく必ずや容器に歯を立てて穴を開け潰したり壊したりする。それが楽しみなのだが容器の材質によっては割れてラテの口吻を傷つける場合がある。その上、小さなかけらになればもしかするとそのまま飲み込んでしまう可能性もあり危ないのだ。
だからオトーサンは、材質に粘りがあって穴は空いても割れにくいものなら目を離さないように一時的なラテのオモチャにする場合もあるが、割れやすいものは渡さないようにしている。
その日のデザートの器は透明度は高くて綺麗だが、明らかに割れやすいものと判断したオトーサンはラテの視線を無視してテーブルの奥に置いた。そのとき脇に座っていたラテは猛烈な文句を言い始めたのである(笑)。お座りしたまま身体をオトーサンの足にぶつけるようにして近づき「ウォウォウォ~ン」とクレームをつけた。明らかに「それ頂戴」ということだ。
オトーサンはラテと視線を合わせ「これは危ないからダメ!」と言い聞かす。普通なら諦めて引き下がるはずのラテは明らかに不服だと言わんばかりに「オン...ウォ~ン」と言い返すではないか。
オトーサンは面白いと思いながらも少し語調を強め「オトーサンがダメだと言ったらダメでしょ!」と言い返した。無論こちらの言い聞かせがそのまま伝わるとは思わないが、ダメだと言われていることはラテに分かっているはずだ。

※冬毛も黒く伸びて立派になったラテ。あっ女の子なんだが...(笑)
この日のラテはどういうわけか簡単に引き下がらない...。口先をテーブルの上にある容器の方へツンと向けながらオトーサンに向かって「アン...ウォン...オーン」と甘い声を出す。まるで「ねぇ、そんなこといわないでちょーだい!」と言っているようだ。ただしラテも容器に突進するといった強硬手段はとらない。そんなことをしても目的は達せられないどころか本格的に叱られてしまうことを分かっているからだ。
オトーサンは続けて「ダメだと言ったらダメ!これは危ないんだよ」とボディランゲージを交えて言い聞かせるがラテはまだまだ諦めない(笑)。オトーサンを見つめ、お座りをしながら「オン、オン、ウォ~ン...ワン」と吠える。それは「だっていつもは遊んでいるじゃない?」と言っているように聞こえる。
「今日は別なの!ダメなのはダメ」とオトーサンは威厳を持って対抗する...。
こうしたやり取りが5,6回続いたが、こんな事はこれまでなかったことなのだ。さすがに面倒になりオトーサンは「ラテ退場!」とリビングを指さして立ち上がった。女房は「何が退場なんだか...」とくすくす笑っている。
ラテはしぶしぶその場から離れてリビングへ行き、ワンコ用のガムを噛み始めた。どうもまだ納得いかないようだ。
オトーサンは少し可哀想になり、ラテをいつものように抱き上げ強く抱きしめてやった。すでにラテの表情は眠そうなそれでいて満足そうな顔に変わっていた。そしてオトーサンの耳をぺろりとした後に「クウ...」と咽を鳴らしながら大きなアクビをした。どうやらラテは遺恨を後まで残さないタイプのようである(爆)。
オトーサンはラテを抱きながらまさしくラテと会話をした満足感を味わっていた。
ワンコを飼う前はどのようなワンコも大して違わず、ワンコはワンコだというようなアバウトな見方をしていたが実際に一緒に生活しているとその特性が目立ってくる。よくよく考えればワンコだって我々人間同様に1人1人...いや一匹一匹がオンリーワンの性格を持っていて当然なわけだが、一般的に犬種により遺伝的な特性が強い場合もあり実際にはなかなか複雑なようだ。
例えばビーグルやゴールデン・レトリーバーのような本来非常に社交的なワンコをより社交的にすることは容易だが、チワワやチャウ・チャウといった孤独を好む犬種を社交的にすることは大変難しいという。だからボーダー・コリーとビーグルはそもそも遺伝として受け継ぐワンコらしさは違うわけだ。その点ラテは良くも悪くも犬種依存の行動パターンは雑種が故に希薄のような気がする。犬種のDNAに縛られるより、親から受けついた性格やそれまでの経験体験や後天的な教育により大きく影響されるように思えてならない。
ただしラテが我が家に来ることになった際、お世話をしてくださったボランティアのKさんからラテの性格に関する情報とアドバイスをいただいた...。

※夕日を浴びてキツツキが公園にある大きな桜の木を「コンコンコン」と叩いていた
それによれば、ラテは「少し臆病なところがあること」「甘え上手であること」「内弁慶」そして「感情表現が豊かでオーバーというかはっきりしている...」ということだった。特に甘え上手なので「ラテの罠に掛からないようお気をつけてください」という忠告もいただいた(笑)。
オトーサンもラテと1年以上一緒に生活する中で「なるほど」と思うことが多々あるものの、ワンコを飼ったのは始めてでもあり、他のワンコとの正確な比較はできない。ただし毎日会うラテの友達ワンコたちを見ているとラテの感情表現は豊かだという感じは十分に受ける。その表情も嬉しいときと仏頂面の格差は大きい(笑)。

※散歩途中で小学生たちに会い嬉しさのあまりあられもない姿に(笑)
先日なかなか楽しいことがあった。食後のデザートを食べていたらいつものことだがラテが近寄って欲しがる...。ほんの少しラテにも舐めさせたが食べ終わった後もラテの目はランランである(笑)。何故かといえばデザートが入っていたプラスチック製の容器が魅力なのだ。その容器の内側についているデザートの残りを舐めるのはともかく必ずや容器に歯を立てて穴を開け潰したり壊したりする。それが楽しみなのだが容器の材質によっては割れてラテの口吻を傷つける場合がある。その上、小さなかけらになればもしかするとそのまま飲み込んでしまう可能性もあり危ないのだ。
だからオトーサンは、材質に粘りがあって穴は空いても割れにくいものなら目を離さないように一時的なラテのオモチャにする場合もあるが、割れやすいものは渡さないようにしている。
その日のデザートの器は透明度は高くて綺麗だが、明らかに割れやすいものと判断したオトーサンはラテの視線を無視してテーブルの奥に置いた。そのとき脇に座っていたラテは猛烈な文句を言い始めたのである(笑)。お座りしたまま身体をオトーサンの足にぶつけるようにして近づき「ウォウォウォ~ン」とクレームをつけた。明らかに「それ頂戴」ということだ。
オトーサンはラテと視線を合わせ「これは危ないからダメ!」と言い聞かす。普通なら諦めて引き下がるはずのラテは明らかに不服だと言わんばかりに「オン...ウォ~ン」と言い返すではないか。
オトーサンは面白いと思いながらも少し語調を強め「オトーサンがダメだと言ったらダメでしょ!」と言い返した。無論こちらの言い聞かせがそのまま伝わるとは思わないが、ダメだと言われていることはラテに分かっているはずだ。

※冬毛も黒く伸びて立派になったラテ。あっ女の子なんだが...(笑)
この日のラテはどういうわけか簡単に引き下がらない...。口先をテーブルの上にある容器の方へツンと向けながらオトーサンに向かって「アン...ウォン...オーン」と甘い声を出す。まるで「ねぇ、そんなこといわないでちょーだい!」と言っているようだ。ただしラテも容器に突進するといった強硬手段はとらない。そんなことをしても目的は達せられないどころか本格的に叱られてしまうことを分かっているからだ。
オトーサンは続けて「ダメだと言ったらダメ!これは危ないんだよ」とボディランゲージを交えて言い聞かせるがラテはまだまだ諦めない(笑)。オトーサンを見つめ、お座りをしながら「オン、オン、ウォ~ン...ワン」と吠える。それは「だっていつもは遊んでいるじゃない?」と言っているように聞こえる。
「今日は別なの!ダメなのはダメ」とオトーサンは威厳を持って対抗する...。
こうしたやり取りが5,6回続いたが、こんな事はこれまでなかったことなのだ。さすがに面倒になりオトーサンは「ラテ退場!」とリビングを指さして立ち上がった。女房は「何が退場なんだか...」とくすくす笑っている。
ラテはしぶしぶその場から離れてリビングへ行き、ワンコ用のガムを噛み始めた。どうもまだ納得いかないようだ。
オトーサンは少し可哀想になり、ラテをいつものように抱き上げ強く抱きしめてやった。すでにラテの表情は眠そうなそれでいて満足そうな顔に変わっていた。そしてオトーサンの耳をぺろりとした後に「クウ...」と咽を鳴らしながら大きなアクビをした。どうやらラテは遺恨を後まで残さないタイプのようである(爆)。
オトーサンはラテを抱きながらまさしくラテと会話をした満足感を味わっていた。