ラテ飼育格闘日記(59 )
ラテが前足を噛まれてから10日が過ぎた。オトーサンはリードを引いていた立場だから、あのときもう少し早く気づけばラテに痛い思いをさせずに済んだのにと自責の念に駆られている...。ともかく傷を負ったラテにとって辛い一週間だったに違いない。
ラテは肉球のひとつが割れたように裂け、その位置の足の甲にも傷を負った。単純な比較はできないものの我々人間なら足を釘で打ち抜かれたような感じにさえ思える。しかし程度はともかく歩かないわけにはいかないのでオトーサンは心配でタマラナイ...。
なにしろお座りをさせると左前足を上げたままとなる。最初からお手をしているようにも思えるし招き猫ならぬ「招き犬」のようでもあり可笑しいが...笑えない。

※1月17日の朝、公園の一部にはうっすらと雪の跡があった。ラテにとっては初めての雪だ
病院で抗生物質の注射をした後、処置としては3日分の薬をもらってきた。朝晩の食事の際に飲ます錠剤である。その他イソジンという消毒薬を渡され、散歩の後で傷口を消毒せよということだ。イソジンという薬液は我々にも馴染みの薬で”うがい薬”としても使っている安全性の高いものらしい。
一般的にワンコに薬を飲ますのは大変だというが、幸いラテは食事に混ぜておくと気にせずそのまま食べてくれるので楽である。問題は散歩の後の消毒だった...。
医者いわく肉球部分は消毒しなくてもよく(効果がないから?)甲の傷を消毒するようにとのことだったが、肉球の傷口も一応消毒を試みている。しかしそもそも散歩で付着した泥を拭くのも痛がるので大変である。普段のラテは肉球を拭いたり、肉球の間や爪の間を拭いても暴れたり怒ったりすることはない。したがってオトーサンは濡れた雑巾でゴシゴシと擦る...。しかし問題の足はそうはいかない。
傷を負っていない肉球だけ拭こうとしてもやはり痛いのだろう。歯をむき出して「ガウ!」と威嚇するが勿論オトーサンの手ではなく雑巾に対してである。痛がらない範囲で汚れを落としてからイソジンを綿棒で塗ろうとするが、下手をすると塗る側から舐めてしまう(笑)。したがってオヤツで気をそらせながら薬を塗り、最低限乾くまでオトーサンが手を握っていることにする。しばらくはオトーサンとラテの根比べだ。

※散歩の後で傷を負ったラテの左前足を消毒しているところ
傷を負った翌日からラテを公園に連れて行った。今回のことが変なトラウマとなり、ワンコと遊べなくなっては困るという気持ちもあったからだがラテは足を引きずりながら黙々と歩く。片足をまともに地につけられないから肩が上下して揺れる。そんな歩き方をしながらもたまにアイコンタクトし、オトーサンが大好きなオヤジ殺しの笑顔を見せるのだから思わず涙ぐんでしまう(笑)。
常連のお仲間からは「どお...ラテちゃん大丈夫?」とか、「やっぱり足かばってるね...」といった声をかけてくださる。さすがにラテも足が痛いのだろう、遊びたい気持ちと裏腹にブレーキがかかっているようだ。本来ならここで最低3, 40分は仲間と駈けたり取っ組み合ったりするわけだが今日は大人しい。たまに馴染みのワンコと問題の足をかばいながら形だけガウガウとやってみたりするだけだった...。

※左前足をかばいながら柴犬のポン吉くんと遊ぶラテ
喧嘩をしたワンコの姿も見えなかったし、早々に引き上げることにした。公園の真ん中付近でラテを抱き上げるとラテはいつものように両腕をオトーサンの肩に回し、前足に力を入れてしがみついてくる。ラテの爪が引っかかるのかダウンジャケットに当たると「プチプチ」と音を立てる。オトーサンが力を入れて抱きしめると嬉しそうにオトーサンの口元をぺろりと舐めてくれた。
その日は薬が効いているのか通常よりも早めに眠くなったようなのでハウスに入れたが、夜半になって突如「キャンキャン!」「ウォ~オ~ン」と吠えた。この鳴き方は物の本によれば「寂しいよお!」とか「誰かいない!?」といった意味だというが、寝てからこんな鳴き方をすることはほとんどないので女房と2人急いで駆けつけハウスのドアロックを外した。足から出血したとかお腹の具体が悪くなったのかと心配したが、ラテはハウスの外に出て着替え中だったオトーサンのだらしない寝間着姿を見てキョトンとしている...(笑)。特に具合が悪い様子はなく、可哀想にどうやら悪い夢でも見てうなされたらしい。女房が軽く抱えてやると安心したのか水を一飲みしてから自分でハウスに入り、再び眠りについた。
ワンコを飼っている方はよくご存じだがワンコも夢を見る。ラテの場合、今回のように大きく吠えることはあまりないが「ウフッ...」などと小さな声を出したり、足を動かしたりすることがある。多分オトーサンと走っている夢とか叱られている夢でも見るのだろうが(笑)その夜は痛みもあって怖い夢でも見たのではないだろうか...。
一週間は毎回の散歩も短めにして済ませたが、幸い6日目あたりになったら足の引きが目立たなくなった。大分楽になったようだ。しかし肉球の傷が塞がったわではなくまだ割れたままなので無理をすれば痛みが生じる可能性もあるので油断はできない。
今回のことで足の傷は治っても心の傷は大丈夫なのだろうか...。そんなことを心配しながらオトーサンは今日もラテと散歩に出るのであった。
ラテは肉球のひとつが割れたように裂け、その位置の足の甲にも傷を負った。単純な比較はできないものの我々人間なら足を釘で打ち抜かれたような感じにさえ思える。しかし程度はともかく歩かないわけにはいかないのでオトーサンは心配でタマラナイ...。
なにしろお座りをさせると左前足を上げたままとなる。最初からお手をしているようにも思えるし招き猫ならぬ「招き犬」のようでもあり可笑しいが...笑えない。

※1月17日の朝、公園の一部にはうっすらと雪の跡があった。ラテにとっては初めての雪だ
病院で抗生物質の注射をした後、処置としては3日分の薬をもらってきた。朝晩の食事の際に飲ます錠剤である。その他イソジンという消毒薬を渡され、散歩の後で傷口を消毒せよということだ。イソジンという薬液は我々にも馴染みの薬で”うがい薬”としても使っている安全性の高いものらしい。
一般的にワンコに薬を飲ますのは大変だというが、幸いラテは食事に混ぜておくと気にせずそのまま食べてくれるので楽である。問題は散歩の後の消毒だった...。
医者いわく肉球部分は消毒しなくてもよく(効果がないから?)甲の傷を消毒するようにとのことだったが、肉球の傷口も一応消毒を試みている。しかしそもそも散歩で付着した泥を拭くのも痛がるので大変である。普段のラテは肉球を拭いたり、肉球の間や爪の間を拭いても暴れたり怒ったりすることはない。したがってオトーサンは濡れた雑巾でゴシゴシと擦る...。しかし問題の足はそうはいかない。
傷を負っていない肉球だけ拭こうとしてもやはり痛いのだろう。歯をむき出して「ガウ!」と威嚇するが勿論オトーサンの手ではなく雑巾に対してである。痛がらない範囲で汚れを落としてからイソジンを綿棒で塗ろうとするが、下手をすると塗る側から舐めてしまう(笑)。したがってオヤツで気をそらせながら薬を塗り、最低限乾くまでオトーサンが手を握っていることにする。しばらくはオトーサンとラテの根比べだ。

※散歩の後で傷を負ったラテの左前足を消毒しているところ
傷を負った翌日からラテを公園に連れて行った。今回のことが変なトラウマとなり、ワンコと遊べなくなっては困るという気持ちもあったからだがラテは足を引きずりながら黙々と歩く。片足をまともに地につけられないから肩が上下して揺れる。そんな歩き方をしながらもたまにアイコンタクトし、オトーサンが大好きなオヤジ殺しの笑顔を見せるのだから思わず涙ぐんでしまう(笑)。
常連のお仲間からは「どお...ラテちゃん大丈夫?」とか、「やっぱり足かばってるね...」といった声をかけてくださる。さすがにラテも足が痛いのだろう、遊びたい気持ちと裏腹にブレーキがかかっているようだ。本来ならここで最低3, 40分は仲間と駈けたり取っ組み合ったりするわけだが今日は大人しい。たまに馴染みのワンコと問題の足をかばいながら形だけガウガウとやってみたりするだけだった...。

※左前足をかばいながら柴犬のポン吉くんと遊ぶラテ
喧嘩をしたワンコの姿も見えなかったし、早々に引き上げることにした。公園の真ん中付近でラテを抱き上げるとラテはいつものように両腕をオトーサンの肩に回し、前足に力を入れてしがみついてくる。ラテの爪が引っかかるのかダウンジャケットに当たると「プチプチ」と音を立てる。オトーサンが力を入れて抱きしめると嬉しそうにオトーサンの口元をぺろりと舐めてくれた。
その日は薬が効いているのか通常よりも早めに眠くなったようなのでハウスに入れたが、夜半になって突如「キャンキャン!」「ウォ~オ~ン」と吠えた。この鳴き方は物の本によれば「寂しいよお!」とか「誰かいない!?」といった意味だというが、寝てからこんな鳴き方をすることはほとんどないので女房と2人急いで駆けつけハウスのドアロックを外した。足から出血したとかお腹の具体が悪くなったのかと心配したが、ラテはハウスの外に出て着替え中だったオトーサンのだらしない寝間着姿を見てキョトンとしている...(笑)。特に具合が悪い様子はなく、可哀想にどうやら悪い夢でも見てうなされたらしい。女房が軽く抱えてやると安心したのか水を一飲みしてから自分でハウスに入り、再び眠りについた。
ワンコを飼っている方はよくご存じだがワンコも夢を見る。ラテの場合、今回のように大きく吠えることはあまりないが「ウフッ...」などと小さな声を出したり、足を動かしたりすることがある。多分オトーサンと走っている夢とか叱られている夢でも見るのだろうが(笑)その夜は痛みもあって怖い夢でも見たのではないだろうか...。
一週間は毎回の散歩も短めにして済ませたが、幸い6日目あたりになったら足の引きが目立たなくなった。大分楽になったようだ。しかし肉球の傷が塞がったわではなくまだ割れたままなので無理をすれば痛みが生じる可能性もあるので油断はできない。
今回のことで足の傷は治っても心の傷は大丈夫なのだろうか...。そんなことを心配しながらオトーサンは今日もラテと散歩に出るのであった。