ラテ飼育格闘日記(48)
台風が接近した土曜日、朝の散歩時にラテはウンチをしなかった...。まあたまにはそうしたこともあるわけだが、実は前日の夕方の散歩でもしなかったわけで2回連続は初めてなのだ。次の散歩のときは大丈夫だろうと思っていた土曜日の夕方は一段と雨風が強くなってきた...。
ラテはオシッコは室内の決まった場所に置くシートでするがウンチは室内ではやらないのが少々頭痛の種である。まあどうしてもしたくなればシートでやるのかも知れないとは思っていても、そもそも我慢させるのは忍びない。
したがって文字通り、雨が降ろうが風が吹こうが、そして雷が鳴ろうと散歩に出ることがオトーサンの役目である。

※公園でボーちゃんと仲良く遊ぶラテ
10月27日の土曜日は朝から雨だった。やはり路面が濡れているとラテも気持ちが悪いのか、オシッコやウンチをなかなかしないのだ。問題は家の中ではしない習慣がついているウンチの方なのだが、普段の日にはオトーサンがウンチエリアと呼んでいる散歩途中のいくつかの場所で用を済ませるラテが雨の日にはなかなかやってくれないのである。
その日、時刻は午後3時半頃になっていたが、窓から眺めた外は大雨ではなかったし風もまあまあ強いかな...といった感じに見えたので今の内に散歩を済ませたいと思った。無論その第一目的はラテにウンチをさせることにある。
早速ラテにレインコートを着せて外に出る。ラテも嫌がらずに付いてきたものの外に出てみると思ったより雨風が強いことに今更ながら気がついた。しかしまあ...行けるところまで行ってみようと右手に大きめの傘を持ち、左手にラテのリードを引いていつもの道を歩き始めた。ただしオトーサンの頭の中ではウンチをし次第、Uターンして帰ろうと目論んでいたのだが、これが20分経っても30分経っても結果が出ないのである(笑)。
ウンチをする場所の多くは路面の端である。普段は落ち葉が堆積している程度でもこの大雨でほとんどの箇所は広く水たまりになっているためか、ラテも其処に腰を落とすのはためらっているように見えた。
「おっ」と思うと腰を上げてしまうのだ(笑)。
いつもの公園を横切るが、広い公園にワンコも人の姿もまったく見えない。その公園を横目で眺めながら次の公園へと向かうがすでにオトーサンの身体はびしょ濡れで靴の中も水音がするほどになっている。そして風が強く傘はほとんど役に立たないといった具合になってきた...。
ラテが足を止めたので前方を見ると驚いたことに、直径20センチ近くもあろうかという幹が強風で折れ、数メートルの幅がある散歩道を完全に塞いでいるのだ...。怖がって立ちすくむラテをなだめながらその木をまたいで先を急ぐ。

※道路脇に片付けられた木々。大雨の翌日に撮影
向こうから歩いてきた女子学生が我々を気の毒そうな目で見る...。その目は明らかに「なんでこんな日にワンコの散歩なのよ...」と言っているようだ(笑)。オトーサンだって、ラテだって好きで外出したわけではないのだが、一度出たからには成果を上げて帰りたい。
すでに家を出てから40分近くになった頃、ラテはいつもと違った行動を取り始めた...。
毎日の散歩では歩道の両端にある植え込みにラテを入れないようにしている。なぜならラテにとって危険なものやバッチイものが多々捨てられているからだ。ラテも入れないことを分かっているから普段は植え込みの中に入りたがることはほとんどないが、今日は水たまりを越えて堆肥の山の中に足を踏み入れたがっている...。
オトーサンにもその意図はわかるように思えた...。びしょ濡れであっても堆肥が厚く積もっている場所は水たまりにはなっていないのでそこで用を足したいのだろうと...。そう思ってリードを緩めたら比較的見通しが利く植え込みに入りしゃがみ込んだ!
そうしてやっとミッションは達成したわけだが、オトーサンはラテの落としたものをきちんと始末し、これで一安心だからと「ラテ帰ろう...」と呼びかける。その瞬間オトーサンは土砂降りの中、場違いなほど大笑いしたのだった。
呼びかけにオトーサンの方に仰いだラテの顔は、雨が入らないようにと耳を倒し、目を細めたその顔は、びしょ濡れの見るも無惨で我が娘ながら何とも情けない表情だったのである。精一杯笑顔を見せたその顔は思わず笑わずにいられないほどとんでもない表情だった。

※ラテは今日も笑顔です!
それから早足で帰宅し、オトーサンのずぶ濡れの処置は後回しで女房が用意していた雑巾やバスタオルで丹念にラテの全身を綺麗にする。
まずはずぶ濡れの身体からしたたり落ちる雨水をぬぐう...。続いて体毛を立てるように逆ブラッシングしてゴミや汚れを浮き出させる。植え込みに入ったときに付いた塵芥があちらこちらにへばりついている...。シャンプータオルで雨の臭いを消し、汚れを落としながらタオルを数枚使ううちにラテの笑顔が戻ってくる。
オトーサンはバスタオルから顔を覗かせ、瞳をきらきらさせながら見上げるラテの身体を思わず抱きしめた...。その身体はまだ些か湿っていたがとても温かかった。
ラテはオシッコは室内の決まった場所に置くシートでするがウンチは室内ではやらないのが少々頭痛の種である。まあどうしてもしたくなればシートでやるのかも知れないとは思っていても、そもそも我慢させるのは忍びない。
したがって文字通り、雨が降ろうが風が吹こうが、そして雷が鳴ろうと散歩に出ることがオトーサンの役目である。

※公園でボーちゃんと仲良く遊ぶラテ
10月27日の土曜日は朝から雨だった。やはり路面が濡れているとラテも気持ちが悪いのか、オシッコやウンチをなかなかしないのだ。問題は家の中ではしない習慣がついているウンチの方なのだが、普段の日にはオトーサンがウンチエリアと呼んでいる散歩途中のいくつかの場所で用を済ませるラテが雨の日にはなかなかやってくれないのである。
その日、時刻は午後3時半頃になっていたが、窓から眺めた外は大雨ではなかったし風もまあまあ強いかな...といった感じに見えたので今の内に散歩を済ませたいと思った。無論その第一目的はラテにウンチをさせることにある。
早速ラテにレインコートを着せて外に出る。ラテも嫌がらずに付いてきたものの外に出てみると思ったより雨風が強いことに今更ながら気がついた。しかしまあ...行けるところまで行ってみようと右手に大きめの傘を持ち、左手にラテのリードを引いていつもの道を歩き始めた。ただしオトーサンの頭の中ではウンチをし次第、Uターンして帰ろうと目論んでいたのだが、これが20分経っても30分経っても結果が出ないのである(笑)。
ウンチをする場所の多くは路面の端である。普段は落ち葉が堆積している程度でもこの大雨でほとんどの箇所は広く水たまりになっているためか、ラテも其処に腰を落とすのはためらっているように見えた。
「おっ」と思うと腰を上げてしまうのだ(笑)。
いつもの公園を横切るが、広い公園にワンコも人の姿もまったく見えない。その公園を横目で眺めながら次の公園へと向かうがすでにオトーサンの身体はびしょ濡れで靴の中も水音がするほどになっている。そして風が強く傘はほとんど役に立たないといった具合になってきた...。
ラテが足を止めたので前方を見ると驚いたことに、直径20センチ近くもあろうかという幹が強風で折れ、数メートルの幅がある散歩道を完全に塞いでいるのだ...。怖がって立ちすくむラテをなだめながらその木をまたいで先を急ぐ。

※道路脇に片付けられた木々。大雨の翌日に撮影
向こうから歩いてきた女子学生が我々を気の毒そうな目で見る...。その目は明らかに「なんでこんな日にワンコの散歩なのよ...」と言っているようだ(笑)。オトーサンだって、ラテだって好きで外出したわけではないのだが、一度出たからには成果を上げて帰りたい。
すでに家を出てから40分近くになった頃、ラテはいつもと違った行動を取り始めた...。
毎日の散歩では歩道の両端にある植え込みにラテを入れないようにしている。なぜならラテにとって危険なものやバッチイものが多々捨てられているからだ。ラテも入れないことを分かっているから普段は植え込みの中に入りたがることはほとんどないが、今日は水たまりを越えて堆肥の山の中に足を踏み入れたがっている...。
オトーサンにもその意図はわかるように思えた...。びしょ濡れであっても堆肥が厚く積もっている場所は水たまりにはなっていないのでそこで用を足したいのだろうと...。そう思ってリードを緩めたら比較的見通しが利く植え込みに入りしゃがみ込んだ!
そうしてやっとミッションは達成したわけだが、オトーサンはラテの落としたものをきちんと始末し、これで一安心だからと「ラテ帰ろう...」と呼びかける。その瞬間オトーサンは土砂降りの中、場違いなほど大笑いしたのだった。
呼びかけにオトーサンの方に仰いだラテの顔は、雨が入らないようにと耳を倒し、目を細めたその顔は、びしょ濡れの見るも無惨で我が娘ながら何とも情けない表情だったのである。精一杯笑顔を見せたその顔は思わず笑わずにいられないほどとんでもない表情だった。

※ラテは今日も笑顔です!
それから早足で帰宅し、オトーサンのずぶ濡れの処置は後回しで女房が用意していた雑巾やバスタオルで丹念にラテの全身を綺麗にする。
まずはずぶ濡れの身体からしたたり落ちる雨水をぬぐう...。続いて体毛を立てるように逆ブラッシングしてゴミや汚れを浮き出させる。植え込みに入ったときに付いた塵芥があちらこちらにへばりついている...。シャンプータオルで雨の臭いを消し、汚れを落としながらタオルを数枚使ううちにラテの笑顔が戻ってくる。
オトーサンはバスタオルから顔を覗かせ、瞳をきらきらさせながら見上げるラテの身体を思わず抱きしめた...。その身体はまだ些か湿っていたがとても温かかった。