ラテ飼育格闘日記(44)
ワンコも生き物だから、一匹一匹人間と同様に性格が違うことは分かっているつもりだ。しかし毎日公園で多くのワンコたちを見ているとその多様さに唸ってしまう...。
ラテはお陰様でまずまずよい子に育っていると思う。まだまだ訓練が行き届かないところもあるが、例外を除けば人やワンコたちにも可愛がられるし、まずまずオトーサンの言うことも聞く子に育った...。
無論甘やかしている部分もあるから他者から見れば呆れるような行動もあるかも知れないが、幸い人様に迷惑をかけるようなことは無い。
さて、夕方の散歩の目的は常連さんたちが集う公園に出向くことだ。そこには日にちや時間帯によっても違うものの、多くのワンコたちに出会うことが出来る。そして申し上げるまでもなくラテにとって、仲間のワンコたちと遊べることは最大の喜びなのである。しかしそこに集まる20匹前後のワンコたちを眺めていると、一匹一匹が見事と言いたくなるような違いを持っていることに気づかされる。無論その違いは犬種の違いとか大型犬と小型犬の違いといったものではない。
一匹一匹のワンコたちがそれぞれ人間模様と同様にいろいろな性格とそれらにまつわる付き合い方を見せてくれるのが面白い。


※公園で仲間のワンコたちが来るのをじっと待っているラテ(上)。天気のよい夕刻には大勢のワンコたちが集まる(下)
例えばである...。黒い雄の柴犬「クロちゃん」は「哲学犬」とあだ名をつけたほどいつもは周りの喧噪にも惑わされず静かにじっと座り一点を見つめ続けている。お気に入りのワンコが挑発すると乗りが良いときには走り回るが全体的に静かなワンコだ。ただしオカーサンによれば機嫌が悪いときは怖いという...。オヤツを口元に差し出してもいきなり食べたりせずに一端確認するように落としてから食べるという慎重さも持っている。

※オトーサンが「哲学犬」とあだ名を付けたクロちゃん
同じ柴犬でも雄の「ハチちゃん」の "我が道を行く度" は見事である。仲間のワンコたちと遊ぶこともあるが、可愛い瞳を持ちながらも人付き合いならぬワンコ付き合いはすこぶる悪い(笑)。相手が雄犬の場合は例え生まれて4,5ヶ月の子犬でも歯をむき出して威嚇する。
これまた「ポン吉ちゃん」という柴は気に入ったボールを咥えたら離さないので有名だ。他のワンコのボールが転がってきたので咥えて離さない...。飼い主でも無理矢理取ろうとすると噛みつくという勇ましいワンコでもある。飼い主のオカーサンは別のボールをちらつかせて咥えているボール何とかを離させようと努力して駆け回るが、結局ポン吉はボール2つを咥えたままご帰宅となる(笑)。
このポン吉はかつて、オカーサンのジーパンを引っ張って太もものところまで引き裂いた勇者でもあるのだ...嗚呼。
「アポロちゃん」という雄のコーギー犬は無類の甘えん坊である。オカーサンに甘えるのは勿論、他のワンコがオカーサンに撫でられているとすかさず嫉妬して割り込んでくる(笑)。そればかりでなく、無類の人好きで他の飼い主の足元や両膝の中にいつのまにか鎮座する特技を持っている。そして可笑しいのはその飼い主のワンコが近寄ってくると、何としたことか「ダメ!」とでもいうように威嚇するのだ。しかしその魅力的な瞳で仰ぎ見られると「おお、よしよし」と何でも許したくなってしまう...。
「ヒナちゃん」というスマートなゴールデン・レトリーバーはまるで牛若丸である。大きな身体なのにもかかわらずその機動性と運動能力が抜群のワンコであり、仲間のワンコなどの間を飛び越えつつ走り回る。最近はラテもそのスピードに魅惑されてか、ヒナと追いかけごっこをするようになった。
「ソレちゃん」というゴールデン・リトリーバーは仲間のワンコたちの中で一際めだつ。無論その体格の大きさで...。しかし大変優しい性格で他のワンコと争っているところを見たことがない。無論これだけの大型犬はきちんとした訓練なしでオカーサン一人で散歩ができるわけもないが、ソレのオカーサンも優しい顔をしているがさすがに厳しいときは厳しい。言うことをきかないと「逆らうのは10年早いわよ!」とばかり身体を張って押さえ込むが、もともとソレはイイ子なのだ。

※仲間のワンコたちの中では一番大きなソレちゃんだが、とてもよい子なのだ
ボストン・テリアの「ボビーちゃん」はオトーサンとかオカーサンだけでなく2人のオネーサンにつれられて立ち寄り、見事なフリスビーキャッチを見せてくれる。ラテとはあまり遊ばないが、ラテはボビーよりも2人のオネーサンが大好きだ(爆)。
「ハリーちゃん」というビーグル犬はラテ一番の喧嘩相手だ。喧嘩といっても無論遊びなのだが、知らない人が見れば思わず止めに入るような激しい格闘を続ける。しかしひとしきり遊べば仲良く一緒にオトーサンの差し出すペットボトルから水を飲む仲だ。またハリーは雄犬だが、去勢後にどうしたわけか雄犬から迫られる人気者となってしまった(笑)。見ていて気の毒なのはダックスフンドなどがマウントしようと迫っても怒らないため、あちらこちらで追いかけ回されていること...。それだけ人気者だと言ってしまえばそれまでだが。
その他にも「ダリちゃん」「くるみちゃん」「コタちゃん」などなど個性的なワンコが沢山いる。
さて、ラテが一番好きなのは白い雑種の「マキちゃん」という雄犬だ。ラテよりも一回りも大きいマキの姿が見えるとラテは何をさておいても勇んで飛んでいく。そして口を大きく開けながらマキの口元に歯をガチガチと当てる。マキも心得たもので同じように音が聞こえるほど口を開けて遊び合うのだ。
よく見ていると一瞬、ラテのマズル全体がマキの口の中に入ってしまう。しかしこれまた喧嘩どころかラテにとっては至福のときであり、マキを追っかけて執拗にチューを迫る(笑)。ひとしきりの遊びの後、ラテの頭全体は唾液でベタベタだ...。

※大好きなマキちゃんと鼻面を合わせて穴掘りに興じるラテ
ラテといえばそれらのワンコたちの間をくまなく駆け回り、とにかく遊ぶきっかけを作ろうと奔走している。とはいえ気の合うワンコは数匹であり、あっちのワンコに近寄って脅され、こっちのワンコに近づいて無視されて「クウ〜ン」という日もある。しかし最近は自己主張が強くなったのか、気に入らないワンコや怖いワンコには生意気に威嚇したり吼えたりすることも多くなった。よくいえば自身がついてきたのだろうか...。
そしたワンコたちを眺めているとまさしく人間関係の縮図を見るようで面白い。
ラテはお陰様でまずまずよい子に育っていると思う。まだまだ訓練が行き届かないところもあるが、例外を除けば人やワンコたちにも可愛がられるし、まずまずオトーサンの言うことも聞く子に育った...。
無論甘やかしている部分もあるから他者から見れば呆れるような行動もあるかも知れないが、幸い人様に迷惑をかけるようなことは無い。
さて、夕方の散歩の目的は常連さんたちが集う公園に出向くことだ。そこには日にちや時間帯によっても違うものの、多くのワンコたちに出会うことが出来る。そして申し上げるまでもなくラテにとって、仲間のワンコたちと遊べることは最大の喜びなのである。しかしそこに集まる20匹前後のワンコたちを眺めていると、一匹一匹が見事と言いたくなるような違いを持っていることに気づかされる。無論その違いは犬種の違いとか大型犬と小型犬の違いといったものではない。
一匹一匹のワンコたちがそれぞれ人間模様と同様にいろいろな性格とそれらにまつわる付き合い方を見せてくれるのが面白い。


※公園で仲間のワンコたちが来るのをじっと待っているラテ(上)。天気のよい夕刻には大勢のワンコたちが集まる(下)
例えばである...。黒い雄の柴犬「クロちゃん」は「哲学犬」とあだ名をつけたほどいつもは周りの喧噪にも惑わされず静かにじっと座り一点を見つめ続けている。お気に入りのワンコが挑発すると乗りが良いときには走り回るが全体的に静かなワンコだ。ただしオカーサンによれば機嫌が悪いときは怖いという...。オヤツを口元に差し出してもいきなり食べたりせずに一端確認するように落としてから食べるという慎重さも持っている。

※オトーサンが「哲学犬」とあだ名を付けたクロちゃん
同じ柴犬でも雄の「ハチちゃん」の "我が道を行く度" は見事である。仲間のワンコたちと遊ぶこともあるが、可愛い瞳を持ちながらも人付き合いならぬワンコ付き合いはすこぶる悪い(笑)。相手が雄犬の場合は例え生まれて4,5ヶ月の子犬でも歯をむき出して威嚇する。
これまた「ポン吉ちゃん」という柴は気に入ったボールを咥えたら離さないので有名だ。他のワンコのボールが転がってきたので咥えて離さない...。飼い主でも無理矢理取ろうとすると噛みつくという勇ましいワンコでもある。飼い主のオカーサンは別のボールをちらつかせて咥えているボール何とかを離させようと努力して駆け回るが、結局ポン吉はボール2つを咥えたままご帰宅となる(笑)。
このポン吉はかつて、オカーサンのジーパンを引っ張って太もものところまで引き裂いた勇者でもあるのだ...嗚呼。
「アポロちゃん」という雄のコーギー犬は無類の甘えん坊である。オカーサンに甘えるのは勿論、他のワンコがオカーサンに撫でられているとすかさず嫉妬して割り込んでくる(笑)。そればかりでなく、無類の人好きで他の飼い主の足元や両膝の中にいつのまにか鎮座する特技を持っている。そして可笑しいのはその飼い主のワンコが近寄ってくると、何としたことか「ダメ!」とでもいうように威嚇するのだ。しかしその魅力的な瞳で仰ぎ見られると「おお、よしよし」と何でも許したくなってしまう...。
「ヒナちゃん」というスマートなゴールデン・レトリーバーはまるで牛若丸である。大きな身体なのにもかかわらずその機動性と運動能力が抜群のワンコであり、仲間のワンコなどの間を飛び越えつつ走り回る。最近はラテもそのスピードに魅惑されてか、ヒナと追いかけごっこをするようになった。
「ソレちゃん」というゴールデン・リトリーバーは仲間のワンコたちの中で一際めだつ。無論その体格の大きさで...。しかし大変優しい性格で他のワンコと争っているところを見たことがない。無論これだけの大型犬はきちんとした訓練なしでオカーサン一人で散歩ができるわけもないが、ソレのオカーサンも優しい顔をしているがさすがに厳しいときは厳しい。言うことをきかないと「逆らうのは10年早いわよ!」とばかり身体を張って押さえ込むが、もともとソレはイイ子なのだ。

※仲間のワンコたちの中では一番大きなソレちゃんだが、とてもよい子なのだ
ボストン・テリアの「ボビーちゃん」はオトーサンとかオカーサンだけでなく2人のオネーサンにつれられて立ち寄り、見事なフリスビーキャッチを見せてくれる。ラテとはあまり遊ばないが、ラテはボビーよりも2人のオネーサンが大好きだ(爆)。
「ハリーちゃん」というビーグル犬はラテ一番の喧嘩相手だ。喧嘩といっても無論遊びなのだが、知らない人が見れば思わず止めに入るような激しい格闘を続ける。しかしひとしきり遊べば仲良く一緒にオトーサンの差し出すペットボトルから水を飲む仲だ。またハリーは雄犬だが、去勢後にどうしたわけか雄犬から迫られる人気者となってしまった(笑)。見ていて気の毒なのはダックスフンドなどがマウントしようと迫っても怒らないため、あちらこちらで追いかけ回されていること...。それだけ人気者だと言ってしまえばそれまでだが。
その他にも「ダリちゃん」「くるみちゃん」「コタちゃん」などなど個性的なワンコが沢山いる。
さて、ラテが一番好きなのは白い雑種の「マキちゃん」という雄犬だ。ラテよりも一回りも大きいマキの姿が見えるとラテは何をさておいても勇んで飛んでいく。そして口を大きく開けながらマキの口元に歯をガチガチと当てる。マキも心得たもので同じように音が聞こえるほど口を開けて遊び合うのだ。
よく見ていると一瞬、ラテのマズル全体がマキの口の中に入ってしまう。しかしこれまた喧嘩どころかラテにとっては至福のときであり、マキを追っかけて執拗にチューを迫る(笑)。ひとしきりの遊びの後、ラテの頭全体は唾液でベタベタだ...。

※大好きなマキちゃんと鼻面を合わせて穴掘りに興じるラテ
ラテといえばそれらのワンコたちの間をくまなく駆け回り、とにかく遊ぶきっかけを作ろうと奔走している。とはいえ気の合うワンコは数匹であり、あっちのワンコに近寄って脅され、こっちのワンコに近づいて無視されて「クウ〜ン」という日もある。しかし最近は自己主張が強くなったのか、気に入らないワンコや怖いワンコには生意気に威嚇したり吼えたりすることも多くなった。よくいえば自身がついてきたのだろうか...。
そしたワンコたちを眺めているとまさしく人間関係の縮図を見るようで面白い。