ラテ飼育格闘日記(42)
ラテとの日課である散歩は単にワンコのリードを引いているというだけでなく様々なシーンに出くわす。文字通り「犬も歩けば棒に当たる」...である。
その、犬も歩けば棒に当たる...という格言の解釈も今ではいろいろあるようだが、ここではあくまで「色々なことに出くわす」といった程度の意味である。
ともかく昔のようにいつも同じ時間帯の電車に乗り、会社に出勤してまた帰宅するといった生活では味わえない一風変わった事柄に出くわすことが多々ある...。

※見回りの警察官に向かって吼え立てるラテ(笑)
先週のある日の夕刻、ラテがいつもの時間より早めに散歩に出たいと吼え出す。そうそう思い通りにさせてはまずいわけだが、あまりに五月蠅いので少し早めに出かけた。空模様は今にも降り出しそうなので面倒だがビニール傘を持参することに...。
いつもの散歩道をラテの思うように...時にはオトーサンの力ずくで粛々と進み、最終目的の公園に入ろうとしたそのとき、前方からスーパーの買い物袋を下げた人がスローモーションを見ているようにゆっくりと崩れ落ち、地面に伏せてしまった...。
私たちとの距離は...そう100メートルほどあっただろうか。一瞬急いで駆け出そうとするも現代人の悪い習性だが「これは何かあるのかも?」といった疑念がわく(笑)。まさかどっきりカメラであるわけは無いのだが、辺りは木々が茂っており、天気も悪いので少々薄暗い。視力のよくない私には倒れたのが男か女かも分からなかったのである。
前後を確認しても他に人はいない。これはまずはかけより、必要なら救急車でも呼ばなければならないとラテのリードを引いて駆け出した。近づいてみると倒れていたのは女性で、スーパーのビニール袋と中身が周りに散乱している。
私の「いかがされましたか?」という呼びかけより先にラテの「ワンワン!」という吠え声で伏せていた女性は気がつき顔を上げたもののその顔色は血の気を失っていた。
「大丈夫ですか?」との問いかけに弱々しく「ありがとうございます。大丈夫です」という返事が返ってきたので少し安心したが、続けて「救急車を呼びましょうか?」との問いかけには再び「大丈夫です...」と返事をされながらゆっくりと起き上がった。
相手が男性なら肩でも貸して起き上がる手助けも出来るが女性となるとそうはいかない...。
その間ラテは不安からなのだろう、リードを張ったまま、近寄らずに吼え続けている。
オトーサンはラテのリードを引き寄せると共に散乱していたスーパーの袋と中身をひとつにまとめたが、女性はやっと半身を起こしたところだった。そのとき自転車連れの2人が怪訝な顔をしながら通り過ぎる...。ともかく女性は弱々しいものの立ち上がったので大丈夫だと判断して、ビニール袋を渡しながら「お気を付けて...」と声をかけた。「すみません...ありがとうございます。」と礼を言いながら歩き出したが、少し揺らいでいるその姿が遠くなるまでラテと見送ってから公園に入った。

※暗くならないうちにとワンコの集団下校が始まる(爆)
これから天気が崩れる模様だとみえて、広い公園には人は勿論ワンコを散歩させている人も見えなかったが、ラテと公園の周りの道をゆっくりと歩き出し、半周ほど行ったところで11歳の黒いラブラドール犬に出会う。飼い主さんはラテがしきりに遊ぼうと挑発するのを見て「ごめんね...この子はお婆さんだから遊べないんだ」と言ってくれるがラテはお構いなしだ(笑)。
そのとき急に雨がばらついてきたと思った途端にバケツでもひっくり返したような強い雨が降り出した。ビニール傘を差すまもなくびしょ濡れに...。これでは散歩もできないので「ラテ急いで帰ろう!」と道を急ぐ。ラテは殊勝にもオトーサンの左足に触れるように早足で歩いている。無論その方が傘の下になり雨に濡れにくいからでもある。
すれ違った女性2人がそんなラテを見て「可愛いわねぇ...ちゃんと傘に入ってるのね」と褒めてくれるが、ラテは強い雨に眼を細め、耳を倒して無言だった(笑)。

※こんな穏やかで優しい表情も見せるようになった...
オトーサンは全身びしょ濡れのまま、玄関で靴下だけ脱ぎ、ラテの身体を拭き始める。取り急ぎ雨で濡れた身体と足元を軽く拭き、肉球やその間まで雑巾できれいに拭く...。続いてシャンプータオルというワンコ専用のクリーニング不織布で雨の臭いをきれいに取り去り、石鹸の香りがする大きなバスタオルを取り出した瞬間ラテが珍しく顔をオトーサンの手にあるバスタオルに突き入れてきた(笑)。やはり濡れているのが嫌なのだろうが、こんなことは滅多にないのだ。それだけ雨脚が強かったのだと思う。
オトーサンは先ほどのことを思い出し「オトーサンが散歩の途中で倒れたらラテは吼えて人を呼んでくれるのかなあ...」とラテを拭きながらポツリと言うと、バスタオルから顔を出したラテはオトーサンの口元をぺろりと舐めた。
その、犬も歩けば棒に当たる...という格言の解釈も今ではいろいろあるようだが、ここではあくまで「色々なことに出くわす」といった程度の意味である。
ともかく昔のようにいつも同じ時間帯の電車に乗り、会社に出勤してまた帰宅するといった生活では味わえない一風変わった事柄に出くわすことが多々ある...。

※見回りの警察官に向かって吼え立てるラテ(笑)
先週のある日の夕刻、ラテがいつもの時間より早めに散歩に出たいと吼え出す。そうそう思い通りにさせてはまずいわけだが、あまりに五月蠅いので少し早めに出かけた。空模様は今にも降り出しそうなので面倒だがビニール傘を持参することに...。
いつもの散歩道をラテの思うように...時にはオトーサンの力ずくで粛々と進み、最終目的の公園に入ろうとしたそのとき、前方からスーパーの買い物袋を下げた人がスローモーションを見ているようにゆっくりと崩れ落ち、地面に伏せてしまった...。
私たちとの距離は...そう100メートルほどあっただろうか。一瞬急いで駆け出そうとするも現代人の悪い習性だが「これは何かあるのかも?」といった疑念がわく(笑)。まさかどっきりカメラであるわけは無いのだが、辺りは木々が茂っており、天気も悪いので少々薄暗い。視力のよくない私には倒れたのが男か女かも分からなかったのである。
前後を確認しても他に人はいない。これはまずはかけより、必要なら救急車でも呼ばなければならないとラテのリードを引いて駆け出した。近づいてみると倒れていたのは女性で、スーパーのビニール袋と中身が周りに散乱している。
私の「いかがされましたか?」という呼びかけより先にラテの「ワンワン!」という吠え声で伏せていた女性は気がつき顔を上げたもののその顔色は血の気を失っていた。
「大丈夫ですか?」との問いかけに弱々しく「ありがとうございます。大丈夫です」という返事が返ってきたので少し安心したが、続けて「救急車を呼びましょうか?」との問いかけには再び「大丈夫です...」と返事をされながらゆっくりと起き上がった。
相手が男性なら肩でも貸して起き上がる手助けも出来るが女性となるとそうはいかない...。
その間ラテは不安からなのだろう、リードを張ったまま、近寄らずに吼え続けている。
オトーサンはラテのリードを引き寄せると共に散乱していたスーパーの袋と中身をひとつにまとめたが、女性はやっと半身を起こしたところだった。そのとき自転車連れの2人が怪訝な顔をしながら通り過ぎる...。ともかく女性は弱々しいものの立ち上がったので大丈夫だと判断して、ビニール袋を渡しながら「お気を付けて...」と声をかけた。「すみません...ありがとうございます。」と礼を言いながら歩き出したが、少し揺らいでいるその姿が遠くなるまでラテと見送ってから公園に入った。

※暗くならないうちにとワンコの集団下校が始まる(爆)
これから天気が崩れる模様だとみえて、広い公園には人は勿論ワンコを散歩させている人も見えなかったが、ラテと公園の周りの道をゆっくりと歩き出し、半周ほど行ったところで11歳の黒いラブラドール犬に出会う。飼い主さんはラテがしきりに遊ぼうと挑発するのを見て「ごめんね...この子はお婆さんだから遊べないんだ」と言ってくれるがラテはお構いなしだ(笑)。
そのとき急に雨がばらついてきたと思った途端にバケツでもひっくり返したような強い雨が降り出した。ビニール傘を差すまもなくびしょ濡れに...。これでは散歩もできないので「ラテ急いで帰ろう!」と道を急ぐ。ラテは殊勝にもオトーサンの左足に触れるように早足で歩いている。無論その方が傘の下になり雨に濡れにくいからでもある。
すれ違った女性2人がそんなラテを見て「可愛いわねぇ...ちゃんと傘に入ってるのね」と褒めてくれるが、ラテは強い雨に眼を細め、耳を倒して無言だった(笑)。

※こんな穏やかで優しい表情も見せるようになった...
オトーサンは全身びしょ濡れのまま、玄関で靴下だけ脱ぎ、ラテの身体を拭き始める。取り急ぎ雨で濡れた身体と足元を軽く拭き、肉球やその間まで雑巾できれいに拭く...。続いてシャンプータオルというワンコ専用のクリーニング不織布で雨の臭いをきれいに取り去り、石鹸の香りがする大きなバスタオルを取り出した瞬間ラテが珍しく顔をオトーサンの手にあるバスタオルに突き入れてきた(笑)。やはり濡れているのが嫌なのだろうが、こんなことは滅多にないのだ。それだけ雨脚が強かったのだと思う。
オトーサンは先ほどのことを思い出し「オトーサンが散歩の途中で倒れたらラテは吼えて人を呼んでくれるのかなあ...」とラテを拭きながらポツリと言うと、バスタオルから顔を出したラテはオトーサンの口元をぺろりと舐めた。