ラテ飼育格闘日記(35)

Mac関連サイトにも関わらず、ワンコの連載を楽しみにしてくださる方が多ようでオトーサンは喜んでいる。それらの中にはすでにワンコを飼っている方だけでなくこれから飼いたいと思っている方も多いようだ。しかし世の中、ワンコを嫌う人もまた多い...。 


ラテと歩いていると多くの道行く人たちとすれ違う。そうした中には「犬種は何ですか?」とか「可愛いねぇ」と声をかけてくださる方々もいる。また声をかけないまでもラテを見て笑みを浮かべてくださる方々も多い...。 
反面身を引き、見るからにラテを怖がっている人や、あからさまに嫌な顔をして通り過ぎる方も中にはいる。まあ、ワンコに限らずペット類を嫌いな人たちも多いと聞くし、こればかりは良いとか悪いと言った問題ではないので仕方がない。ただし嫌いという人の多くは生理的というよりも怖いからだという話をよく聞くが...。 

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※近所の公園にあるブランコをラテと楽しむ...。しかしワンコ嫌いな人はこんなシーンには眉をしかめるんだろうなあ...(笑)


ワンコを嫌いだという理由はともかく、中には恐怖から嫌悪を通り越して憎しみに代わってしまうケースもあるようだ。 
実は先日近隣の公園のいくつかで毒物がまかれ、何頭かのワンコが犠牲になったという話を聞いた。幸い今のところはラテと毎日立ち寄る公園ではないが、その公園でも過去には同様の事件があり、散歩を終えて帰る途中のワンコが泡を吹いて倒れ、病院に運び込まれたが間に合わなかったらしい。どうやら一口サイズの食べ物に毒物を混入し、ワンコが拾い食いするような場所にばらまいたらしい。 
想像するにワンコあるいはワンコを連れて歩く愛犬家を嫌悪する気持ちが高じ、こうした卑劣な行為に走るのかも知れないがこれは立派な犯罪に通じる。 
ちなみにGoogleで "公園に毒物" というワードを検索してみたら、いくつかの具体例がピックアップされた...。 
埼玉県岩槻市にある岩槻公園では9頭が死亡し、死体の1頭から有機リン系の毒物「エチルチオメトン」が検出されたという。そして大阪府摂津市の公園では鳩やスズメ、野良猫の死骸が見つかり、落ちていた米を食べた犬が死んだらしい...。 

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※雨上がりの草木は雨水が天然の宝石を散りばめたように美しいが、こんな茂みに毒物入りの菓子でも置かれたら防ぎようがない


昨今はワンコどころか人の命を軽んじる時代だからしてこの種のニュースは珍しくもないかも知れないが、我々愛犬家には由々しき問題だし、公園はワンコだけでなく乳幼児を含む子供も多く遊びに来るところだから、人間が犠牲になる可能性だってゼロではないのだ。 
困ったことにこの種の問題を確実に防ぐ手だてが難しいことだ。何よりもワンコがクンクンしている鼻先を100%目視することはできない。そこに魅力ある食べ物が落ちていたら口に入れてしまうことを防ぐことは難しいから、ラテに限らずどんなワンコも犠牲になってしまう可能性は大なのだ。 

こうした行為は、人間が対象なら殺人あるいは殺人未遂罪で重い罰則が求刑されるはずだが、もし犯人が捕まっても相手がワンコだと器物損害や動物愛護法による1年以下の懲役又は100万円以下の罰金程度に処される程度だという。法律の理窟はわかるが、これってあまりにも軽すぎると思うけど...。特に過失ならまだしも、毒物をまき不特定多数の犬猫のみならず、もしかしたら人間まで巻き添えの可能性があるこうした卑劣な確信犯を警察はもっと真剣に捜査してほしいと思う。 
前にも書いたが、ペットと共に安心して生きていけないような国や地域社会はろくなものではない。無論犬猫を嫌いな人の立場も認識尊重しつつ、本当の意味で共存していかなければならない。 

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※ラテは子犬を怖がらせることなく上手に遊ばせる術を心得ている


ということで、ラテとオトーサンはこの度地元の警察署から配られた「わんわんパトロール隊」のベストと腕章をして散歩することになった(笑)。まあこうしたことが何らかの犯罪抑止力として役立つことを願うばかりだが、それと同時にワンコの飼い主である我々自身も当然のことだが、リードを外さないとかフンの始末を徹底するなど、よりマナーを守る意識向上に通じればと思う...。 

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※管轄の警察署から配布された「わんわんパトロール隊」のワンコ用ベスト(上)と飼い主用の腕章(下)


ともかくワンコの好きな人も嫌いな人も共に住みやすく安全な地域を作らなければならない。 
しかし...ラテがベストを着ることを嫌うので「わんわんパトロール隊」はオトーサンの一人舞台となりそうだ(笑)。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員