ラテ飼育格闘日記(28)

先日私の誕生日にソフトハウスをやっていたときの女性スタッフがわざわざ札幌から自宅に立ち寄ってくれた。まあ...どちらかというとラテに会いに来てくれたのだが(笑)、そのラテの反応が面白かった。


東京に用事があったということらしいが、一泊で翌日の夕刻に札幌に戻る忙しいスケジュールの中でわざわざ私のところまで立ち寄ってくれたのは心から嬉しい...。そのW嬢とは1月に札幌でお会いした以来の再会だったが、実は転居してから半年になるものの、わが家のリビングに入ってラテと対面した人物は彼女が初めてなのである。 

当日昼前に女房と駅まで出迎えに行き、そのまま3人でイタリアレストランで昼食をとった後に自宅に戻った。道々W嬢には「かなり吼えると思うから気にしないで...」とお願いしておいた。日常の散歩時も知らない人に声をかけられた場合にはかなり吼えるので念のために断っておいたわけ...。 
見知っている人には愛想のよいラテも、初対面や知らない人に吼えるのは当然でもあり、これは致し方ない...。 
さてリビングに入り、それまでハウスに入れておいたラテにリードを付けてW嬢と対面させたが、途端に案の定激しく吼え始める。その吼えるという行動の意図はたぶんに自分のテリトリーに見知らぬ人が急に立ち入ったことに対する怒りと、怖さと不安からくるもののようだ。なぜならラテのシッポは後ろ足の間に巻き取られるようにして下がっている。これは自信のなさを示している...。 

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※出窓のカーテンを開け、窓越しに行き交う車や人を観察するラテ


感心したのは10センチほどの近さで猛烈に吼えまくっているラテの前なのに、にこにこしているW嬢だ。ワンコの嫌いなものにとってはこれは恐怖だと思うが、ワンコが好きだという彼女は床に座ったまま後ずさりする気配もない。いい度胸である(笑)。 
ラテも吼えるには吼えるが攻撃しようという意図はないようで、しっかり保持しているリードもそんなに強くは引っ張らない。 
一端時間を置こうと、彼女を二階のマシンルームに案内してひととき近況や仕事の話などをする...。しばらくして女房がラテを連れて二階に上がってきたが、相変わらず吼えるものの先ほどのような鋭さはなくなっている。この辺の変わり様を観察しているとなかなか面白い。 
ひとつにはこの部屋は私の部屋であり、ラテとしては自分の守るべきテリトリー外だから多少気持ちが和らいでいるのかも知れない。そのうち、W嬢の差し出すお茶をコップから飲んだり、彼女の手を舐めたりするようになったが、時々思い出したように吼える...。 

せっかくラテに会いに来てくれたのだから、W嬢とラテとのツーショットを撮ってみようと再びリビングに戻り、ラテの隣にW嬢に座ってもらったが、ラテがどのような行動にでるのか正直少々不安だった...。しかし面白いことにほとんど触れるように接近しているにもかかわらず、ラテは落ち着いた態度なのだ。そして今度はほとんど吼えない。 
どうやら飼い主の我々が親しく会話をしているのだから、自分にとっても敵ではないと判断したようだ。 
そうした際に撮った一枚はよい記念になった。なぜならラテが大人しく床に伏せ、W嬢をきちんと見上げている写真だからである。 
この一枚だけを見る限り、あんなにラテが吼えたとは誰も分からないだろう(笑)。 

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※まあまあ...なんて仲良しなんでしょ! といった感じのワンショット(笑)


W嬢には次の機会に是非ラテの散歩にお付き合いいただき、リードを持っていただきたいと思っている。さてラテはそのときW嬢を覚えているのだろうか...。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員