ラテ飼育格闘日記(24)

ワンコにも好きなものと苦手なものがあるわけだが、これまたワンコによっても大きく違うように思う。ラテは好きなものはともかく、苦手といわれるモノに対しては「犬の育て方」といった一般的な本に書いてあることと大きく違うのが面白い。 


手元にある10冊くらいのワンコの飼い方・育て方といった類の本を総括すると、多くのワンコには程度の違いはるものの共通の苦手なアイテムがあるという。それは玄関のチャイム音であり、掃除機、ドライヤーといったもの(音)を恐がり、あるいは逆に威嚇して吼え立てるという。 
究極の嫌いな音としては雷があるらしい。たまたまリードを離したときに雷鳴が聞こえると、恐怖で飼い主のそばから走り出して帰ってこないワンコもいるほど錯乱することもあるという。したがって子犬の時から雷の音が収録されているCDなどで徐々に慣らすとよいと書いてある。また例えばドライヤーも最初は電源を入れずにワンコのそばに置き、そしてスイッチを入れたり切ったりして風が出ることを覚えさせ、その風を少しずつワンコに当てるという段階を経て慣れさせる作戦をしなければならないと本にはある。 

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※公園で友達のワンコたちの到着を待つラテ


しかしラテはわが家に来たときから掃除機もドライヤーも嫌がらないのである。掃除機をかけると本体には近寄らないものの平気でその側で遊んでいる。掃除機の先が自分の身体に当たる直前になって掃除機を避けるといった具合である。機嫌がよいときは掃除機の先が行き来するのに合わせて走り回っている。 
ドライヤーも温風の出口に鼻先を入れようとするくらいである(笑)。そして玄関のチャイム音では決して吼えないし、寝ているときもチャイム程度では起きない...。 

さて雷だが、先日の土曜日は散歩の途中で強烈な雷雨に見舞われたのである。家を出るときには小雨が降り出していたからラテにはレインコートを着せ、私と女房は傘を持参して外に出た。そしていつものカフェに向かう途中、5分ほど坂道を歩いたあたりで強風と共に大雨と雷に遭遇したのである。 

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※いつもの公園は土日の朝と夕刻になると、ワンコ20匹以上と飼い主の一大イベント会場と変貌する(笑)


科学的根拠はともかく、例えば新宿の街中で雷に遭遇しても回りには高い建物が多々あるし避雷針も回りにあるだろうから、自分にはほとんど害がないように思える(笑)。しかし隠れるところのない場所で雷鳴を聞きながら歩くのはやはり気持ちが良くない...。 
そして「こりゃあ、ラテが騒ぎ出し暴れたりしたら大変だ」とリードをしっかり手首に巻き付けていたが、何とラテは雷鳴を一向に怖がるでもなく、普通に歩いている(笑)。どちらかというとへっぴり腰なのはオトーサンであった(爆)。 
そして這々の体でカフェについたが、ワンコは当然店の中には入れない。したがって土砂降りの雨を何とかしのげるひさしのあるテラスの一郭でコーヒーを飲むことに...。勿論目の前は大雨と共に稲妻が光り雷鳴が轟く。 
ラテは...と振り返るとガラス越しに店内で遊んでいた3,4歳の女の子とチューをしていた(笑)。まったくいい気なものである。 

意外なことと言えば、もうひとつある。フィラリア検査とその予防薬をもらいに動物病院にいったとき、ラテはまだ若いし歯が綺麗だが、早めに歯磨きの習慣をつけておくとよいとのアドバイスをもらった。というわけで、ワンコ用の歯ブラシと歯磨き粉に当たるジェルを買ったが、この歯磨きが大変なのだ。 

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※棒状のおやつを上手に両手で立てて食べる姿は愛らしい


当然大人しく口を「あ〜ん」と開けているわけはない(笑)。指を口の中に入れても本気で噛むことはないが、頭を回して口を開け続けるのを回避しようと抵抗する。それに負けまいとオトーサンは指に巻いた歯磨き用の不織布にジェルを塗って奥歯まで擦るのだから大変である。なにしろ鋭い牙は噛まれなくても触れるだけで痛いのである。 
だから、最初に歯磨きをしたとき、随分と抵抗したから「これは懲りたかな?」と思った。 
その二日後に再挑戦しようと、指にジェルを塗ってラテに近づいた。はじめから嫌がられるのを承知で...。しかしそのときオトーサンはラテの態度に思わず吹き出し、指に載せたジェルを取り落としてしまったのである。 
なんと、ラテは逃げたりするのではなく、私に近づき"お手" をするではないか(笑)。 
それは要求である。歯磨きをやってくれというお願いのお手なのだ。 
はいそれでは...と口を開けさせると、これはじっとしているわけではなく何とか私の手を口から離させようともがく...。どうやらジェルの味が気に入ったらしいのだが、複雑な娘である。 
一端ラテと離れてみると、ラテは逃げるどころかジェルを舐めさせろと舌なめずりしながら近づいてくるのだから始末が悪い。 

変なワンコとの格闘は続く...。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員