ラテ飼育格闘日記(12)
いろいろな説があるようだが、これまでにも書いているようにワンコの知能の高さは想像以上である。とにかくラテは寝ているとき以外、ずっとこちらを観察し続けている。毎日はある意味...知恵比べの格闘だ...。
今回はラテの一日をご紹介したい。
ウィークディのほとんどを私と一緒に過ごすラテは、良くも悪くも私に対しての依存心が強い。それは可愛くもあるが、無論24時間べったりとできるわけもなく、こちらの自由時間が長時間拘束されるのは大問題である。
基本的には散歩と室内で遊ばせる以外、ハウスと呼ぶ室内用の犬小屋に入れておく。通常はその間は静かに寝ている。
感心なのは朝、こちらが支度を始めるまで我々を起こさないことだ。ラテのハウスはリビングの隅にあるので、ダイニングで朝食の支度を始めると、やっとモゾモゾしだして「腹減った」「出せ」と騒ぎ出す。

※初公開!これがラテのハウスだ(笑)
まず我々が食べ終わるまでの間、リンゴの切れ端を渡しておく。一部のおやつ以外の食べ物はハウス内で食べるという躾けをしているので、リンゴもハウスで食べさす。
しかし我々が隣で朝食を食べている間、大きな声で吠えはしないものの、泣き落としと愚痴でかなり五月蠅い(笑)。明らかに何を言いたいのかはよく分かる鳴き方をする。それを無視しながらの朝食は落ち着かないが、こればかりは仕方がない。そして食べ終わったらラテの番となる。
メニューはドッグフードの上にブロッコリーかサツマイモのゆでたやつをトッピングする。これを一日2回朝と夜に食べさすことになる。
朝食の後片付けなどを含め、一段落したら散歩に出かける。駅に向かって歩き、そのまま駅前の公園に入る。ここまでが約1キロの道のりだ。そして落ち葉の中を10分ほど歩き回り、その後に約2キロ近くを回って自宅に戻るというコースメニューである。

※自宅の前には1Km続く遊歩道があり、沢山のワンコが行き交う。私はこの道を「ワンコ銀座」と名付けた(笑)
自宅に戻った後は、しばらくしてからハウスに入れる。そして私が昼飯を食べ終わるまではハウスから出さない。
その後、こちらの予定によるものの、時間的余裕があるときには少しでもラテと室内で遊ぶことにしている。何しろ前傾姿勢を取り、シッポを振りながら「遊んで!」と主張するのだから、付き合わざるを得ない(笑)。
しかし、ラテは飽きっぽい。しばし狭い室内でボールを投げ、それを咥えて私の手元に持ってくるが、ふと別のオモチャに気が移る。問題は縫いぐるみで遊ぶにしても、ボールを追いかけるにしても自分一人で遊べば楽なのだが、私がそこにいないと面白くないらしいのだ。
夢中で遊んでいるようだからと私が席を立てば急に遊びを止める。そのまま二階に行こうものなら、しばらくは吠え続けるのに耐えなければならない。最悪は"アテション" をするときもある...。"アテション" とは、当てつけのために、わざとトイレシートではない場所でオシッコをすることだ。しかしオトーサンは、こんな程度の挑発に乗って騒ぎ立ててはいけない。何事もなかったかのように静かに粗相の後を片付ける。しかし心の中では「このションベン娘め!」とつぶやく(笑)。

※遊ぶことに疲れを知らないラテ。こうしてみると少し大きくなったなぁ...
〜この件は後で動物病院の先生に「オモチャを犬の所有物としてはいけない。犬はオモチャと遊ぶのではなく、飼い主と一緒にオモチャを使って遊ぶのが楽しみなのです」と聞かされ、なるほど...と得心した〜
時間があるときはリビングに置いてあるマッサージチェアに座ってラテが遊んでいるのを眺めているが、ツイうとうととしてしまう。そんなときはラテのベロベロ攻撃が始まるのだ。
「なんで寝るんだ!」「こっち見てて!」といわんばかりに、遊びを中断して私の膝に乗り、口元をはじめ顔中をなめ回す。鼻や耳を甘噛みする...。こりゃあ、起きざるを得ない...。では眠らないようにと買ってきたばかりの本を開いたら、これもラテは気にくわないらしい。
ともかく自分に注視してくれないと面白くないということなのだろう。これまた飛んできて膝に飛び乗り、カバーをかけたばかりの真新しい本にかぶりつく...。嗚呼...あっという間に新刊本は傷だらけとなる。
とまあ...こんな具合で少しの間、遊んでからラテをまたハウスに入れる。少々のおやつをダシにすると静かにハウスに入る。最近では「ハウス!」と言いながら指差すと、ハウスのドアを自分で開けて中に入るようになった。そしてまた数時間は静かにしてくれる...。
さて、午後の4時前後になると二度目の散歩である。時間的な余裕があって天気もいい日なら、朝とは違った桜並木の坂道経由で駅ビル4階にあるカフェに向かう。ラテはすでに勝手を覚えたから、朝のスピードとは段違いの早歩きとなり、早く行こうとリードの引きも強くなる。
風で舞う落ち葉を追いかけ、道ばたに生えている雑草の枝を食いちぎって咥えながらのルンルン歩きである。下校途中の小学生達に「かわいい!」と言われれば後足立ちしてお愛想を使う(笑)。そしてカフェが見えてくるポジションになれば...待ちきれずに駆け出す。
カフェでは客のいない隅にラテをつなぎ、コーヒーと共に紙コップに水をもらう。勿論水はラテ用である。そして小さめのデニッシュをひとつ注文し、屋外スペースでラテと至福のひとときを過ごす。
ラテが目当てなのはデニッシュのおこぼれである。無論砂糖がついているとかチョコレートが付いているようなものは厳禁だが、パン生地オンリーのような小さな切れ端をほんの少しラテにあげると気が済むらしい。オトーサンと一緒のものを食べた...というわけなのだろうか...。

※カフェのテーブルに前足を乗っけておねだりポーズだ!
その後も散歩は続く。1.5キロほど歩いてこの当たりでは一番広く、ワンコの散歩に最適な公園に向かう。タイミングが合えば数匹のお馴染みワンコたちと遭遇でき、ラテの楽しいひとときが始まるが、相性の悪いワンコしかいないと「くう〜ん」と落ち込む場合もある(笑)。
太陽が西に傾き、広い芝生に私とラテの長い影ができるころ、我々は公園を後にする。そして家に戻った後は我々の夕食が終わるまでラテはハウスでお休みとなる。ラテの食事は朝と変わることはないが、食後にひととき遊んでいるとラテはさすがに眠くなったのかウトウトとしてくる。その表情はまことに可愛い...。早速ハウスに入れて怒濤の一日は無事終了となるのであった。
ラテ...また明日一緒に遊ぼうなぁ...。
今回はラテの一日をご紹介したい。
ウィークディのほとんどを私と一緒に過ごすラテは、良くも悪くも私に対しての依存心が強い。それは可愛くもあるが、無論24時間べったりとできるわけもなく、こちらの自由時間が長時間拘束されるのは大問題である。
基本的には散歩と室内で遊ばせる以外、ハウスと呼ぶ室内用の犬小屋に入れておく。通常はその間は静かに寝ている。
感心なのは朝、こちらが支度を始めるまで我々を起こさないことだ。ラテのハウスはリビングの隅にあるので、ダイニングで朝食の支度を始めると、やっとモゾモゾしだして「腹減った」「出せ」と騒ぎ出す。

※初公開!これがラテのハウスだ(笑)
まず我々が食べ終わるまでの間、リンゴの切れ端を渡しておく。一部のおやつ以外の食べ物はハウス内で食べるという躾けをしているので、リンゴもハウスで食べさす。
しかし我々が隣で朝食を食べている間、大きな声で吠えはしないものの、泣き落としと愚痴でかなり五月蠅い(笑)。明らかに何を言いたいのかはよく分かる鳴き方をする。それを無視しながらの朝食は落ち着かないが、こればかりは仕方がない。そして食べ終わったらラテの番となる。
メニューはドッグフードの上にブロッコリーかサツマイモのゆでたやつをトッピングする。これを一日2回朝と夜に食べさすことになる。
朝食の後片付けなどを含め、一段落したら散歩に出かける。駅に向かって歩き、そのまま駅前の公園に入る。ここまでが約1キロの道のりだ。そして落ち葉の中を10分ほど歩き回り、その後に約2キロ近くを回って自宅に戻るというコースメニューである。

※自宅の前には1Km続く遊歩道があり、沢山のワンコが行き交う。私はこの道を「ワンコ銀座」と名付けた(笑)
自宅に戻った後は、しばらくしてからハウスに入れる。そして私が昼飯を食べ終わるまではハウスから出さない。
その後、こちらの予定によるものの、時間的余裕があるときには少しでもラテと室内で遊ぶことにしている。何しろ前傾姿勢を取り、シッポを振りながら「遊んで!」と主張するのだから、付き合わざるを得ない(笑)。
しかし、ラテは飽きっぽい。しばし狭い室内でボールを投げ、それを咥えて私の手元に持ってくるが、ふと別のオモチャに気が移る。問題は縫いぐるみで遊ぶにしても、ボールを追いかけるにしても自分一人で遊べば楽なのだが、私がそこにいないと面白くないらしいのだ。
夢中で遊んでいるようだからと私が席を立てば急に遊びを止める。そのまま二階に行こうものなら、しばらくは吠え続けるのに耐えなければならない。最悪は"アテション" をするときもある...。"アテション" とは、当てつけのために、わざとトイレシートではない場所でオシッコをすることだ。しかしオトーサンは、こんな程度の挑発に乗って騒ぎ立ててはいけない。何事もなかったかのように静かに粗相の後を片付ける。しかし心の中では「このションベン娘め!」とつぶやく(笑)。

※遊ぶことに疲れを知らないラテ。こうしてみると少し大きくなったなぁ...
〜この件は後で動物病院の先生に「オモチャを犬の所有物としてはいけない。犬はオモチャと遊ぶのではなく、飼い主と一緒にオモチャを使って遊ぶのが楽しみなのです」と聞かされ、なるほど...と得心した〜
時間があるときはリビングに置いてあるマッサージチェアに座ってラテが遊んでいるのを眺めているが、ツイうとうととしてしまう。そんなときはラテのベロベロ攻撃が始まるのだ。
「なんで寝るんだ!」「こっち見てて!」といわんばかりに、遊びを中断して私の膝に乗り、口元をはじめ顔中をなめ回す。鼻や耳を甘噛みする...。こりゃあ、起きざるを得ない...。では眠らないようにと買ってきたばかりの本を開いたら、これもラテは気にくわないらしい。
ともかく自分に注視してくれないと面白くないということなのだろう。これまた飛んできて膝に飛び乗り、カバーをかけたばかりの真新しい本にかぶりつく...。嗚呼...あっという間に新刊本は傷だらけとなる。
とまあ...こんな具合で少しの間、遊んでからラテをまたハウスに入れる。少々のおやつをダシにすると静かにハウスに入る。最近では「ハウス!」と言いながら指差すと、ハウスのドアを自分で開けて中に入るようになった。そしてまた数時間は静かにしてくれる...。
さて、午後の4時前後になると二度目の散歩である。時間的な余裕があって天気もいい日なら、朝とは違った桜並木の坂道経由で駅ビル4階にあるカフェに向かう。ラテはすでに勝手を覚えたから、朝のスピードとは段違いの早歩きとなり、早く行こうとリードの引きも強くなる。
風で舞う落ち葉を追いかけ、道ばたに生えている雑草の枝を食いちぎって咥えながらのルンルン歩きである。下校途中の小学生達に「かわいい!」と言われれば後足立ちしてお愛想を使う(笑)。そしてカフェが見えてくるポジションになれば...待ちきれずに駆け出す。
カフェでは客のいない隅にラテをつなぎ、コーヒーと共に紙コップに水をもらう。勿論水はラテ用である。そして小さめのデニッシュをひとつ注文し、屋外スペースでラテと至福のひとときを過ごす。
ラテが目当てなのはデニッシュのおこぼれである。無論砂糖がついているとかチョコレートが付いているようなものは厳禁だが、パン生地オンリーのような小さな切れ端をほんの少しラテにあげると気が済むらしい。オトーサンと一緒のものを食べた...というわけなのだろうか...。

※カフェのテーブルに前足を乗っけておねだりポーズだ!
その後も散歩は続く。1.5キロほど歩いてこの当たりでは一番広く、ワンコの散歩に最適な公園に向かう。タイミングが合えば数匹のお馴染みワンコたちと遭遇でき、ラテの楽しいひとときが始まるが、相性の悪いワンコしかいないと「くう〜ん」と落ち込む場合もある(笑)。
太陽が西に傾き、広い芝生に私とラテの長い影ができるころ、我々は公園を後にする。そして家に戻った後は我々の夕食が終わるまでラテはハウスでお休みとなる。ラテの食事は朝と変わることはないが、食後にひととき遊んでいるとラテはさすがに眠くなったのかウトウトとしてくる。その表情はまことに可愛い...。早速ハウスに入れて怒濤の一日は無事終了となるのであった。
ラテ...また明日一緒に遊ぼうなぁ...。