ラテ飼育格闘日記(4)

まだまだ自信といったものではないが、とにかくこの"ラテ"と名付けた愛犬と暮らしていく目処がついた。それなりに苦労はあるものの得るものも多い。


ウィークデーの朝は5時頃に起床、寝るのは早くて12時半頃だから、睡眠時間は大体4時間から4時間半といった感じ...。そして私たちが食事をした後にラテに朝食を出す。とはいってもじっとして待っている彼女ではない。 
犬がこれほど多彩な声を出すとは知らなかったが、まるで鳥が囀るようなもの悲しい鳴き声を出したかと思うと、いかにも文句だとわかる声を出して食事を催促する。そしてステンレスの皿に盛った60gほどのドッグフードが10秒そこそこで無くなる(笑)。 
さらに器をハウスから咥えて出し、あわよくばお代わりをくれといった感じで私の前に差し出すが、無論一日二回の食事に追加はない。ただし一日数回、いわゆるおやつをやることにしている。 

朝食が一段落付いた午前6時頃、まだこの季節は外が真っ暗だが、一回目の散歩に出かける。朝のコースはいつも同じだが、駅前にある緑豊かな広い公園に入る頃には朝焼けが始まり、空は濃い青とオレンジ色のグラデーションに染まる。 
無論ラテは空など見ることはなく(笑)、もっぱら落ち葉が積もった上を駆けずり回ったり、ときには転げ回っている。 
リードは付けたままだが、5メートルまで伸びる巻き取り式のリードを使っている。ともあれ「ラテ!」と呼べば飛んで戻ってくるように教育したので大分楽になった。 
また親ばか談義になるが、意外なことを素早く覚えるのにも感心する。遊歩道が長く続くそこかしこに、自転車などが入るのをブロックするステンレス製の枠が前後に重なるように埋められている。そこを直進すればリードがひっかかって前には進めないわけだが、数度最初のブロックを入った後に右サイドを回るように出入りをすると、いつのまにか今では先頭に立ってそのとおりにトレースして歩く...。 

昼夜の散歩バージョンは4メニューほど揃えてあるが、私の気分と天気により変わる。近所に「○○桜通り」という小道があり、なだらかな傾斜を昇って駅方面に向かう道があるが、その名の通りこの季節に桜が咲いている! 

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※近所の "○○桜通り" にはその名の通り、この季節でも桜が咲いている


舗道にはほとんど人が通らないこともあり、リードをいっぱいに伸ばして散歩ができるコースなのでラテ...いや、私のお気に入りのコースでもある。そして小山を登りきり、階段を下がる向こうには駅ビルの4階と直結していて、そこのカフェに立ち寄り一休みするのも楽しみになっている。 

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※近所の "○○桜通り" で散歩の途中で一休み


散歩時に特有な有益なこととしては前にも書いたが、同様に犬を連れた人たちに出会うことだ。私自身、犬を連れていなければ決して会話をしないだろう方達とほんの一時、ワンコ談義をするのも楽しいものだ。 
当然かも知れないが、ワンコに詳しい方も多く、ラテを見るなり「この子はシェルティが入ってるね」と確信に満ちた講釈をしてくれる人。カフェでミニチュアダックスフンドを連れていた男性は向こうから声をかけてくれて、ご自分が一人暮らしであることや、生後2ヶ月そこそこでワンコを飼い、1年4ヶ月になることなどを話す...。そして愛犬を撫でながら「こいつは自分を犬とは思っていませんよ」と目を細める。 
トレイシートで旨く出来ない場合は、一度オシッコしたシートを捨てずに、新しいシートの下に敷いておくと良い...などとノウハウを教えてくれる。 

今日もラテは、私の飲み終わったアイスコーヒーに入っている氷を美味そうに囓っている...(^^)。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員