ロゴデザイン支援ソフト「Logoist」はなかなか楽しい
「Logoist」というソフトウェアを購入してみたが、私は実用性以前にこの種のアプリケーションが好きなのだ。同種のものとしてはすでに「TypeStyler」「Art Text2」といったアプリを使っているのに…である。ただしインターフェースはまるで違うところが楽しいし「Logoist」の見るべきところは多機能を上手に隠している点だろうか…。
「Logoist」の機能や詳細な使い方を記せばそれこそ多くの時間が必要だろう。したがってここではその概要と魅力を中心に解説することを心がけてみたい。
「Logoist」はその名の通り、ロゴデザインのため…あるいはその支援を行うアプリケーションである。
とかく誤解をされやすいのはこの種のアプリケーションを使うとオリジナリティあふれる素晴らしいロゴが簡単に作れてしまう…と考える傾向だ。
しかし優れたロゴ制作はきちんとしたアプローチ、しっかりした目的があってはじめて生まれるものであり、この種のソフトアウェアが自動的に作り出してくれるものではないことは心に留めておきたい。
ちなみにここでいうロゴとは一般的に図案化・装飾化された文字・文字列を指すロゴタイプ (logotype) を意味するが、ドキュメントサイズを適宜設定すればウェブデザインやカードデザインなどなどグラフィックとテキストが混在する多くのデザインの場でも活用できると思う。
とはいえ「Logoist」を起動した最初のショウケースに並ぶ見本の数々を眺めれば、自分がどのような傾向のデザインを求めているかの概要が明確になるかも知れない。
取り急ぎ機能の概要を知っていただくためにショウケースからひとつの例を使って解説をしてみよう。

※「Logoist」を起動するとショウケースに特徴的なデザインのテンプレートが並ぶ
ここでグリーン系グラデーションの背景の中央に地球をシンボリックにしたオブジェクトが配され、その上部に "WORLDWIDE" というテキストが地球の円形に沿っておかれているという単純なものだ。

※テンプレートのひとつを選択した例。これを様々に加工可能
これを「Logoist」的に言い換えるなら…このデザイン構成は「Clipart」「Text」そして「Background」という3つのエレメントで構成されていることになる。それらを意味し各種のコントロールを実現するため、右サイドにレイヤーとしてそれらがリストアップされている。
重要なのはこの順番はドラッグして任意に変えられ、その順がオブジェクトの前後の順となることだ。
それぞれの構成パターン、すなほちテキストやクリップアートはマウスドラッグで位置が変えられ、サイズ変更や変型、回転が可能だが、前記した右サイドにあるエレメントのレイヤー構成をコントロールすることでより高度なエフェクト利用や追加あるいは削除といったことが可能になる。
ではリストすなわちエレメントをより注意深く見てみよう。
例えば「Clipart」を見るとそのデザイン構成は「Shadow」「Fill with Shaded Material」そして「HDR Glow」という3つの要素で作られていることがわかる。
それらのエレメントにマウスオーバーすると使える機能のアイコンがアクティブになる。ここでは眼のアイコンをクリッするとそのオブジェクトあるいはエレメントの表示に関わるON・OFFをコントロールすることになる。


※オブジェクトを構成するエレメントのリスト(下)。「Clipart」の眼のアイコンをクリックするとフォトショップのレイヤーと同様に当該オブジェクト(地球のクリップアート)が一時的に消去したのがお分かりだろう
また歯車アイコンをクリックすると各エレメントで使えるそれぞれの機能が表示される。
例えば「Clipart」のオブジェクト全体の歯車アイコンならフレームサイズ、回転角度、クリップアートの塗りモード選択、透明度、大きさ、ブレンド方法などをコントロールするメニューが表示する。

※フレームサイズ、回転角度、クリップアートの塗りモード選択、透明度、大きさ、ブレンド方法などをコントロールするメニューが表示
さらに「Shadow」の歯車アイコンなら光沢と光のコントロールおよびカラー設定のダイアログ…といった具合だ。

※「Clipart」エレメントの「Shadow」歯車アイコンをクリックした例
これらの各エレメント毎によるコントロールは詳細な設定が可能だが、もっとアバウトに効果を先に知りたい場合はウィンドウ上部のメニューやキャンバス下に表示するエフェクト・プリセットを直接クリックしてみることもできる。これらのプリセットもエレメント要素に従い適切なものが表示される。

※直感的にエフェクトのプリセットを直接指定するのも面白い。背景パターンやテキストならびにクリップアートの印象ががらりと変わる
さらにウィンドウメニューには左からテキスト入力(日本語も可)、四角や円ならびに線の入力、パス、クリップアートプラウザ、イメージ読込、バックグランド選択、エフェクトプリセット、塗りつぶし、ボーダー、エフェクト、変型、削除、キャンバス指定そしてエクスポートといったアイコンがずらりと並んでいる。

※クリップアートはジャンル別に多くのサンプルが揃っている
冒頭に「Logoist」の見るべきところは多機能を上手に隠している点だと記したが、もうひとつ優れた点を追加すれば、複雑で多機能が実際にイメージへどのような効果を生じるのか…といったことが分かりやすくかつ予測をつけやすいインターフェースではないだろうか。

※クリップアートおよび背景イメージを変え、新たにテキストを入力し、パス(曲線)をバックグランドに書き込んた作例
要はそれぞれの機能がどのように結び付いているかを理解し、繰り返すがバックグランド、オブジェクトおよびテキストの配置とその表示効果を自分のものにできれば「Logoist」はなかなか素敵で有益なツールだといえよう。
■Logoist - Synium Software GmbH
「Logoist」の機能や詳細な使い方を記せばそれこそ多くの時間が必要だろう。したがってここではその概要と魅力を中心に解説することを心がけてみたい。
「Logoist」はその名の通り、ロゴデザインのため…あるいはその支援を行うアプリケーションである。
とかく誤解をされやすいのはこの種のアプリケーションを使うとオリジナリティあふれる素晴らしいロゴが簡単に作れてしまう…と考える傾向だ。
しかし優れたロゴ制作はきちんとしたアプローチ、しっかりした目的があってはじめて生まれるものであり、この種のソフトアウェアが自動的に作り出してくれるものではないことは心に留めておきたい。
ちなみにここでいうロゴとは一般的に図案化・装飾化された文字・文字列を指すロゴタイプ (logotype) を意味するが、ドキュメントサイズを適宜設定すればウェブデザインやカードデザインなどなどグラフィックとテキストが混在する多くのデザインの場でも活用できると思う。
とはいえ「Logoist」を起動した最初のショウケースに並ぶ見本の数々を眺めれば、自分がどのような傾向のデザインを求めているかの概要が明確になるかも知れない。
取り急ぎ機能の概要を知っていただくためにショウケースからひとつの例を使って解説をしてみよう。

※「Logoist」を起動するとショウケースに特徴的なデザインのテンプレートが並ぶ
ここでグリーン系グラデーションの背景の中央に地球をシンボリックにしたオブジェクトが配され、その上部に "WORLDWIDE" というテキストが地球の円形に沿っておかれているという単純なものだ。

※テンプレートのひとつを選択した例。これを様々に加工可能
これを「Logoist」的に言い換えるなら…このデザイン構成は「Clipart」「Text」そして「Background」という3つのエレメントで構成されていることになる。それらを意味し各種のコントロールを実現するため、右サイドにレイヤーとしてそれらがリストアップされている。
重要なのはこの順番はドラッグして任意に変えられ、その順がオブジェクトの前後の順となることだ。
それぞれの構成パターン、すなほちテキストやクリップアートはマウスドラッグで位置が変えられ、サイズ変更や変型、回転が可能だが、前記した右サイドにあるエレメントのレイヤー構成をコントロールすることでより高度なエフェクト利用や追加あるいは削除といったことが可能になる。
ではリストすなわちエレメントをより注意深く見てみよう。
例えば「Clipart」を見るとそのデザイン構成は「Shadow」「Fill with Shaded Material」そして「HDR Glow」という3つの要素で作られていることがわかる。
それらのエレメントにマウスオーバーすると使える機能のアイコンがアクティブになる。ここでは眼のアイコンをクリッするとそのオブジェクトあるいはエレメントの表示に関わるON・OFFをコントロールすることになる。


※オブジェクトを構成するエレメントのリスト(下)。「Clipart」の眼のアイコンをクリックするとフォトショップのレイヤーと同様に当該オブジェクト(地球のクリップアート)が一時的に消去したのがお分かりだろう
また歯車アイコンをクリックすると各エレメントで使えるそれぞれの機能が表示される。
例えば「Clipart」のオブジェクト全体の歯車アイコンならフレームサイズ、回転角度、クリップアートの塗りモード選択、透明度、大きさ、ブレンド方法などをコントロールするメニューが表示する。

※フレームサイズ、回転角度、クリップアートの塗りモード選択、透明度、大きさ、ブレンド方法などをコントロールするメニューが表示
さらに「Shadow」の歯車アイコンなら光沢と光のコントロールおよびカラー設定のダイアログ…といった具合だ。

※「Clipart」エレメントの「Shadow」歯車アイコンをクリックした例
これらの各エレメント毎によるコントロールは詳細な設定が可能だが、もっとアバウトに効果を先に知りたい場合はウィンドウ上部のメニューやキャンバス下に表示するエフェクト・プリセットを直接クリックしてみることもできる。これらのプリセットもエレメント要素に従い適切なものが表示される。

※直感的にエフェクトのプリセットを直接指定するのも面白い。背景パターンやテキストならびにクリップアートの印象ががらりと変わる
さらにウィンドウメニューには左からテキスト入力(日本語も可)、四角や円ならびに線の入力、パス、クリップアートプラウザ、イメージ読込、バックグランド選択、エフェクトプリセット、塗りつぶし、ボーダー、エフェクト、変型、削除、キャンバス指定そしてエクスポートといったアイコンがずらりと並んでいる。

※クリップアートはジャンル別に多くのサンプルが揃っている
冒頭に「Logoist」の見るべきところは多機能を上手に隠している点だと記したが、もうひとつ優れた点を追加すれば、複雑で多機能が実際にイメージへどのような効果を生じるのか…といったことが分かりやすくかつ予測をつけやすいインターフェースではないだろうか。

※クリップアートおよび背景イメージを変え、新たにテキストを入力し、パス(曲線)をバックグランドに書き込んた作例
要はそれぞれの機能がどのように結び付いているかを理解し、繰り返すがバックグランド、オブジェクトおよびテキストの配置とその表示効果を自分のものにできれば「Logoist」はなかなか素敵で有益なツールだといえよう。
■Logoist - Synium Software GmbH
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