FMACCG : 談話室【29】1995年1月1日〜1995年1月11日

今回の目玉は1995年1月4日より開催のMacworld Expo/SFレポートだ。気心が知れた友人と一緒の旅だからリラックスできたExpoだった。しかしサンフランシスコから戻ればすぐにExpo/Tokyoの準備をしなければならず気ばかり焦っていた時代。                                                                                                                                
FMACCG : 談話室【29】1995年1月1日〜1995年1月11日

001/512 SDI00116 松田 純一    MacCG 談話室Part-11オープン
(13) 95/01/01 21:06

MacCG 談話室Part-10会議室が満杯になりましたので
新たにMacCG 談話室Part-11をオープンいたしました。
どうぞご利用下さい。

FMACCG SYSOP 松田純一

004/512 SDI00116 松田 純一    RE:新年おめでとうございます
(13) 95/01/02 14:50 002へのコメント コメント数:1

新年おめでとうございます。
遠藤さん、Quasar Knowledge Systems (QKS)のIntelligentPad
ですね(^_^)。はいっ、ブースが分かりましたら是非寄ってみ
ましょう。
たぶん真面目に4日間、会場をうろうろしていると思いますの
で...。

FMACCG SYSOP 松田純一

012/512 SDI00116 松田 純一  MAC Expo/San Francisco '95独断レポート-1
(13) 95/01/08 09:05 コメント数:1

恒例のごとく今年もサンフランシスコEXPOに行くことができたので
個人的な行動であることをお断りしてそのご報告をさせていただきま
す。ただし興味の対象はしごく偏っていることもお許しを(笑)。
昨年同様今回も当フォーラムでお馴染みの鵜沢さんとご一緒できた。
その珍道中ぶりが伝わるとよいのですが...。

1月3日
今年もサンフランシスコEXPOの時期。しかし1月の3日に日本を発つ
のはいくらなんでもちょっときついものがある。私は2日に休暇をとっ
ていた札幌から帰り翌日の今日にまたまた飛行機とは...。9日に帰って
12日にまたまた札幌だもんね!(笑)。
今回も昨年同様に鵜沢さんとご一緒できるので何かと心強い。当社の
小池はFMACPRO関係の方々と翌4日に一日づれて出発することになっ
ているのでサンフランシスコで会えるはずだ。
夕方5時発のUAで出発。ありがたいことにビジネスクラスだから席も
ゆったりだし食べ物などのサービスもよい。
ほぼ時間通りに飛行機が飛び立ち、我々は一息いれたころさっそく夕
食となる。鵜沢さんがどうも風邪をこじらせ、その上にタバコの吸い
すぎでせき込むことが多く辛そう。しかししっかりタバコははなさな
い(^_^;)。

夕食はこれまた恒例の幕の内弁当を頼む。自分たちのお母さんと思え
る年齢のスチュアーデス(失礼!)たちがてきぱきと働いているが、中に
はいつも怒っているような恐いスチュアーデスもいる。飛行機の中は
食欲がわかないことが多いが和食だと意外1と大丈夫。
蕎麦の後で弁当が出たがそれを見てうれしくなる。なぜならご飯が正
月だということなのだろう、赤飯なのだ。ごま塩をかけた赤飯は十分
私たちを満足させてくれたがおかずもおせち風なのがなおうれしい。
飛行機の中は退屈なものだが鵜沢さんのおかげで退屈することなく過
ごせる。普段は酒をほとんど飲まない私だがワインを飲んだりシャン
ペンを飲みながらで「そろそろ飽きた」と思う頃、サンフランシスコ
国際空港に到着する。そうそう、飛行機はMACLIFEの高木編集長ら知
ってる方々も数人一緒だった。
朝早くの到着のためか通関も混雑がなく、あっという間に終わった。
ところでホテルのチェックインは3時過ぎだという。したがってそれ
まで時間をつぶすしかないがそこは真面目な?Macintoshユーザー.....専
用の車でさっそくクパチーノにあるアップルカンパニーストアーへと
向かう。ここはフロアー全体がアップルグッズを売っているわけで私
には猫にマタタビという存在(~_~)。

FMACCG29_14.jpg

※Apple本社隣接のリテイルストア "The Company Store"


とは行っても過去1988年から数回出かけてきているので多少のブレー
キというか学習機能は働く(笑)。なんたって昔はアップルグッズの行
商ができるほど買い込んだものだ。
初日から土産もので旅行鞄がいっぱい...というのも何なので...ひかえ
にひかえたが、鞄と帽子、MacOSのTシャツを二枚そしてQuickTake100
用Battery Booster Pak。どうです、セーブしたでしょう(笑)。鵜沢さん
はTシャツを確か8枚くらい買ってましたっけ。

まだまだ時間はあるので昨年も寄ったSUPERCENTERというコンピュ
ータショップへ寄る。
ここではトイレを借りたお礼に?PowerBook用のWetsuitというバッグと
Ephemeral FILMSという1931年から1960年代までのどうやら短命とい
うか埋もれてしまったというような映画のCD-ROMを買った。ただし
これはおみやげ用と考えてのこと。

昼はフィッシャーマンズワーフに行きかに料理とやらを食べさせられ
たが...「まずい!!」。札幌でメチャ旨いカニを食べた私にとっては...
まずいの一言。
それはともかくその後にタワーレコードを冷やかしてからホテルに向
かった。ただしチェックインは済んだが頼んでいたEXPOの入場登録
バッヂが届いていなかったりと結構神経を使う。また宿泊するパーク
フィフティファイブというホテルは宿泊者がフロントでクレジットカ
ードを提示し登録しておかないとホテルの電話が使えないなど、事情
を知らない宿泊者は戸惑うことになる。なにせロビーに備わっている
トイレを借りるにもトイメンにあるバーカウンターでカードキーを借
りないと開かない社会なのだから。
私自身は1987年に一回弟とこのホテルに泊まったことがある。ただし
その時はホテルの名前はラマダルネッサンスだったが。

部屋はまずまずだがここは冷蔵庫がないので不便。仕方がないので近
所の酒屋に行き、ビールとミネラルウォーターを仕入れる。
何か昼食がまずくて食べられなかったためか腹が減ったので早めの夕
食にすることにした。雨が相変わらず降っているので遠出はやめてパ
ークフィフティファイブの2階ににある日本食レストランの利休で懐
石料理としゃれ込んだ。
いつものことだが決して普段は日本食党というわけではないれど、こ
ちらに来るとがぜん日本食党になってしまう。
何だかんだと言っても飛行機の中ではほとんど寝ていないので疲れが
出た。9時にもならない内にベッドにもぐりこんだ二人となった。

FMACCG SYSOP 松田 純一

014/512 SDI00116 松田 純一  RE:MAC Expo/San Francisco '95独断レポー1
(13) 95/01/08 12:35 013へのコメント

有田さん、どうもです(^_^)。
PowerBookを重いの覚悟で持ってきたおかげとActiveTalkの
作者、山田さんがこちらにいるおかげで現地からアクセス
できるようになりました。
まあこれからいくつかレポートをさせていただきますがレ
ポートできない"行間"を読んでいただくと面白いのですが
という事は無理ですよね(笑)。
天気には恵まれなかったEXPOですが多くのソフトウェアや
ハードウェア、そして有益な情報を手にすることができま
した。
明日飛行機に乗りますが、おじさん二人、多少足腰にがた
がきていますがおかげさまで元気にしています。
ではまた...。

FMACCG SYSOP 松田純一

015/512 SDI00116 松田 純一  MACEXPO /San Francisco '95独断レポート-2
(13) 95/01/08 14:15 コメント数:1

1月4日
MACWPRLD Expoの初日。しかし残念なことに朝から雨、雨、雨、
そして風もかなり強いという初日としては最悪の天候。
夕べは騒音がうるさく寝苦しい夜だったが朝になって確認したら
空気とりが開いていたようだ。
ただし昨晩はかなり早めに寝たので体力は回復したもよう。鵜沢
さんは「夢に甘いパンが出てきた」というほどお腹も減っている。
朝食は宿泊しているパークフィフティファイブではなくメニュー
を知り尽くしているヒルトンホテルに行く。ほんの一ブロックだ
から苦にはならない。
少し並んだがすぐに席がとれ、さっそくスクランブルエッグ、ポ
テト、かりかりに焼いたベーコン、ハムとパイナップルなどを皿
に盛る。そしてフレッシュジュースはオレンジジュースでパンは
ドーナツ型していて回りに砂糖がばっちしついている甘く柔らか
なもの。日本では朝からこんなに甘いパンなどは食えないがなぜ
かこちらでは食が進むから不思議。

でがけにパークフィフティファイブのロビーで私はカプチーノコ
ーヒー、鵜沢さんはエスプレッソをひっかける。一般のコーヒー
がいわゆるアメリカンなのでコーヒー好きの我々としては我慢で
きないのである。

例年通りのモスコーニセンターに10時過ぎに入ったが雨は本降り。
したがって小さな傘では上着がびっしょりと濡れてしまう。すで
に会場はかなりの人出。これまた例年の通り初日はブースの端か
ら順番にもれがないようにひとつづつざっと見て回る。

FMACCG29_01.jpg

※1995年度、Macworld Expo/SF のオフィシャルガイドブック表紙


昨年から北側にホールが追加されたので雨が降ってもいったん入
ってしまえば楽にはなった。少し歩くと欲しいものばかりが目に
付く。
XAOS ToolsのTerrazzoというテクスチャーを作るPhotoshopのプラ
グインツール。それと新バージョンのPAINT ALCHEMYのv1.02も
一緒に買っておく。これはv2.0にバージョンアップができるとい
うもの。Terrazzoが$99そしてPAINT ALCHEMYは$54だった。

Photoshopのプラグインと言えばKAI's PowerToolsのネイティブ版
が出ていたので土産分も含め2個購入した。ひとつEXPO特価で$99
だから涙がちょちょぎれるほど安い。
鵜沢さんはさっそくブースの横に展示してあるKAI's PowerTools
のTシャツを指さし、「これはPowerMacネイティブか?」などと担
当を煙にまいている(笑)。
金髪の少し年輩の女性が魅力的な笑顔でTips & Tricks CD-ROMと
DESIGN GRAPHICSという雑誌をおまけに付けてくれた。

PAPERPORTというスキャナ付きの印刷物をデータベース化する
魅力的な製品も目に付いた。名刺やレシート、新聞の切り抜きな
どなどをスキャニングしデータベース化でき英文だが OCR機能も
付いている。雑多な印刷物がみんなMacintoshに放り込めれば便利
そう。

FMACCG29_10.jpg

STORYBOARD Quickという文字どおりストーリーボードを作るソ
フトも面白そう。そしてその上位版も登場していた。
Ray Dream Designer ver.3が何と$199で売っている。Ray Dream Des-
igner ver.3とaddDepthとJAGIIの三点セットでも$249と泣かせる価格。
思わず手が出そう。

今日...いや、今回の目玉のひとつとなるかもしれないソフトを見
つけた。それはフランス生まれの3Dソフトで製品名をamapiという。
説明している人に製品名の由来を聞いたがI am a Happyの略だとい
う。本当かどうかは判らないが...(笑)。この会社はYONOWAT。
SUNやSilicon Graphicsから出てきた製品らしく、そのインターフェ
ースはものすごく飛んでいる(^_^;)。しかしモデリング機能は群を
抜いて優れているのでShowPrice $299はメチャ安い。動けば本当に
安い(笑)。動けば...。
私は自分用にと買ったが鵜沢さんは2つも買ってブース担当者の目
を丸くさせていた。全部がユニークな製品だがファイル出力形式と
してKPT Bryceをサポートしているのには驚いた。ただホテルに戻
りマニュアルを見た限りでは出力ファイルにKPT Bryceの名がない
ので段々不安になってきたが...(^_^;)。

昼はいったん荷物をホテルに置きに帰り、近くのラーメン屋に入る。
味噌ラーメンに餃子という、どこにいるかまったく判らないメニュ
ー。カウンターの下には女性自身、週間新潮などの週刊誌が積ん
であって、これまたどこにいるか判らなくなる。
腹ごしらえができた我々は再度モスコーニセンターに向かう。今度
は北口から入りブースを丹念に見ていく。
こちらのホールの方が小さな会社が多いようでおもしろそうだ。た
だし昨年はかなりのスペースで音楽関連のブースがあったが今回は
そうした本格的なブースがないので少々寂しい。GuitarCenterという
ブースでハイパープリズムというサウンドにエフェクトをかけるア
プリなどを説明してもらった程度。しかしこれもなかなかおもしろ
い。
初日ということもあり概要を頭に入れておき、ホテルに帰ってから
鵜沢さんとあれこれ話をしながら自分の見えていなかったことなど
を確認する。

夕食はやはり和食ということで、今日は日航ホテル二階のCAFE222
というレストランで天ぷらと刺身の定食を食べた。
係りの若い女性が背筋を伸ばし、手を後ろに組んでにこやかな対応
をしてくれるので鵜沢さんの店に対する評価は急に跳ね上がった(^_^)。
どうも女性には点が甘いおじさん二人だ。

夜にこちらにストラタ社の招待で来ている駄場さん、夢姫さんとやっ
と連絡がとれた。深夜になったが私たちの部屋までお二人に来ていた
だいた。だいぶお疲れのようでしたが今日はリムジンでフィッシャー
マンズワーフに行かれたらしい。凄いね!!
明日の昼をご一緒することを約束し寝ることにした。
明日天気にな・あ・れ!!

FMACCG SYSOP 松田純一

016/512 SDI00116 松田 純一    MACExpo/San Francisco '95独断レポート-2
(13) 95/01/08 15:22

1月5日

朝、窓から外を眺めてみたが今日はどうやら天気は持ちそう。向こう
の空が明るくなっている。やはり天気でないと行動力にブレーキがか
かってしまう。しかし残念なことに午後には雨が降りだした。

鵜沢さんと元気に朝食を食べ、10時に会場に入る。今日は12時に集合
場所を決め、それぞれ自由行動とした。ただ会場でどちらかが小池た
ちに会ったらコンタクトをとれるようにしようということにした。
私は一応昨日眺めた反対から念を入れて各ブースを回ってみた。どう
も鞄(袋物)が好きなのでMacintosh用のバッグを売っているブースにな
ると足が止まってしまう。やはり一日目の見た感じと随分と印象が違
うブースもありなかなかに面白い。
まずEDUCORPに寄った時、昨日もらったプライスリストの中にあっ
たVISTAPROと言う製品が目に付いたので購入した。これはシーナリ
ーアニメータと同種のものらしく二次元の地図から三次元のリアルな
環景を作ることが出来、視点移動をQuickTime movieにできるものとい
う。カタログの写真によるとシーナリーアニメータのTree指定よりリ
アルな感じもしたがこればかりは試してみないと判らない。これは$59.95。

FMACCG29_02.jpg

それからMARILYN AND ANDRE というマリリンモンローのCD-ROM
を頼んだが在庫がないらしい。一月中には送るから...ということなの
で$39.95を支払っておいた。ブースの中央上に飾ってあるマリリン等
身大の写真パネルが欲しい(^_^;)。

今日はかなり混んできた。Macintoshの未来について悲観的な意見を聞
くこともあるがこのEXPOを見る限りユーザーの関心は年々高くなって
いると思う。ただ北館の所々に歯が抜けたように開いている場所があっ
たのが気になる。出展まぎわになり取り消したものなのかも。
ところでDr.Macという販売ブースでDRAWING SLATEIIという小型のタ
ブレットが積んであるのが目に付いた。前々からタブレットをひとつ欲
しいと思っていたのでなにげなくその価格を眺めて驚いた。FRACTAL
DESIGNのPainter 3をバンドルして$248という!!
なにせPainter 3の通常価格は$499、そして魅力あるショープライスでさ
え$249なのだ!!!!!
これではPainter 3の価格より$1も安くてPainter 3とタブレットが買えて
しまうことになる。さらにアメリカ国内とカナダでは$20のRebateが帰
ってくるらしい。
勿論私は購入したが後で鵜沢さんも買いましたよ!!
早速ホテルに帰ってPowerBook540cにインストールして試してみました
が、なかなかですなぁこれは...うふふ。

その他ではMACROMEDIAがFreeHandを傘下に収めたらしくデモしてい
た。アンケート用紙に記入するとFreeHand 5.0とFONTGRAPHERのデモ
が入っているCD-ROMをくれたっけ。そしてSuperMACはRadius社のブー
スにその名がかろうじて残っていたのが印象的だった。
そういえばRASTEROPS社のブースが目に付かなかったが、どうしたの
だろうか。
またLightningDrawというQuickDrawGXをサポートしたドローソフトのブ
ースにはバイヤーの人たちが熱心に質問をしていた。

CLARISブースではお馴染みのFileMaker Pro.やClarisDrawなどにまじり、
新顔の教育用アニメーションソフトAmazing Animationが登場していた。

それからライブピクチャーの対抗製品として評されているXresという
フォトレタッチソフトも注目を浴びていた。私にはとても判らない機
能が沢山あるようなので断ってから少しビデオに納めたがEXPO特価
で$599という価格はその筋のひとなら魅力的な価格なのだろう。

FMACCG29_06.jpg

ハードウェアで目に付いたのはPowerBookのカラーと一緒そして薄型
2倍速の外付CD-ROMドライブだ。製品名をReNOという製品だがキャリ
ングケース、ヘッドフォンなどのフルセットで$289という魅力のある
価格だった。かなり売れている様子。心が少し動いたが後でまた寄る
ことにした。
次に注目したのが最近MOで注目されているPINNACLEMICROだ。例
年の通りブースを高く囲った独特のブースで人を集めていたがRecor-
dableCD(RCD-1000)という製品は日本でも確か30万円程度でCD-ROMが
作れる製品。これからは重要なファイルやデータのバックアップは個
人でもCD-ROM化することが一般的になるかも。

FMACCG29_07.jpg

とうとう会場内では小池と会うことができなかった。ただし鵜沢さん
と食事を終え、ホテルの近くにさしかかった時、道路の向こうに小池
の姿を見つけることができた。小池のほかに藤本さん、石崎さんと石
崎さんの会社の方、Macintoshのショップとして歴史のあるアドバンス
トプロダクトの小野さんも一緒だった。彼らはまだ食事をしていない
との事だったので後で私たちの部屋に来てもらうことをお願いしそこ
でいったん分かれた。
鵜沢さんと近所の酒屋に行き、皆が部屋に来たときの飲み物としてビ
ールを買い込んだが実にあっと言う間になくなってしまった(^_^;)。
おかげで楽しい夜のひとときを過ごすことが出来た。

FMACCG SYSOP 松田純一

019/512 SDI00116 松田 純一    帰ってきました
(13) 95/01/10 08:10 コメント数:1

帰ってきました!!!
昨日無事にサンフランシスコから帰ってきました。雨にたたられた
EXPOでしたが内容はそれなりに充実ものがあったと思います。
まあしかし、4日間も観光にもいかず、よく歩きましたこと(^_^;)。
おかげで足腰ががたがたでありまする...。

鵜沢さんの"肺"の調子がよくなく辛そうでしたが大丈夫かな!?
またレポートにも書きますが帰りの飛行機は禁煙席しかとれなかっ
たのですが、気丈にも?鵜沢さん飛行機の中で一本もタバコをすわな
かったのですよ(^_^)。

ではまたおいおいと書き込みます。まずは帰国のお知らせでした。

FMACCG SYSOP 松田純一

020/512 SDI00116 松田 純一  MACEXPO in SanFrancosco '95独断レポート-4
(13) 95/01/10 08:15 コメント数:1

1月6日

今日も朝方雨が降ったらしく路面が濡れている。この時期は雨が多い
というサンフランシスコだし慢性の水不足だというのだから雨も降ら
なければならないのだろうが、観光客の我々にはサンフランシスコら
しい青空が欲しい。
朝の9時に部屋に小池が来たので鵜沢さんと一緒に朝食を食べ、会場
に向かった。
EXPOも3日目ともなると足腰にがたがきているので動きが鈍い。やは
りかなり歩いているのだろう。
自分たちの欲しいものはだいたい購入済みなので今日はお土産購入日
とすることにした。とは言ってもいざとなるとギラギラとユーザーの
目で見ていることに気がつく(^_^;)。
どうもブースの入れ替えが激しく朝通ったブースが午後になったらな
くなっている...なんてことがある。ペントハウスの小さなブースにモ
デル嬢がにこやかな対応をし、CR-ROMを販売していたのに...。ただ
しこのブースは翌日にまた出ててたが。

そうそう、ペントハウスと言えば今年は去年にあったアダルト専用ブ
ースがなくなっていた。2,3一般の会場内にそれらしいブースがあった
が、Macintoshを置いたデモはどうやら禁止されているのかソフトを置
き販売だけしていた。昨年の盛り上がり?を知っている我々には何か考
えさせられるものがあるが、幕張のEXPOでもアダルトは禁止というこ
となのでそういう傾向になってきたのだろうか。それともアダルト系
はビジネスにならなくなったのだろうか。そんなことはないだろうな
ぁ(笑)。

専用ブースと言えばアップルコンピュータは今年も一般会場とは別の
部屋にパビリオンと評して会場を設けていた。やはり人出は大変なも
ので新製品PowerMacintosh8100/100などの回りには人垣ができていた。
このアップルの部屋は一応プロダクト別に展示が分かれているのだが
プロダクトの数が多すぎてどうも見にくくなってしまった感がある。
全部の製品を見せたいと考える事は判るがもっと強調したいものとそ
うでないものをはっきりさせた方がよいのではないか。

結局今日買ったソフトは昨日見たStoryBoard Artistという製品でその名
の通り、ストーリーボードを作成するソフト。従来からあったソフト
だがこのArtistバージョンは新製品だそうで$499のところEXPO特価の
$299で販売していた。

FMACCG29_04.jpg

その他マウスパッドを二つ買ったが、日本から来たと言うと「それは
土産用か」と聞くので「Yes」というと「少し待て、おまえの分をプレ
ゼントしよう」とモトローラのマークが入っているマウスパッドをひ
とつくれた(^_^;)。COMPUTER EXPRESSIONSという会社だが日本語
の話せるスタッフがおり、特注のマウスパッドが作れると強調してい
た。
そう言えばこの会社から電話が入ったことがあったと思う...。
それからGrip-it Stripsという$8の面白そうな製品を見つけた。これはPo-
werBookを閉じた状態でその蓋と底の手前に波模様などの滑りどめを付
けるもの。黒色だけでなく、青、紫、ピンクがあるアイディア商品だ。
本体に何かを貼るというのは少々抵抗もあるがお洒落。

木を描くソフトとして知られているTREE 2DならびにTREE PROFESSIO-
NALのONYX社には鵜沢さんの作品サンプルがちゃあんと展示されてい
た。そして何と、カタログにも鵜沢さんの作品が掲載されていた!!凄い、
凄い。

FMACCG29_08.jpg


いつものEXPOでは当然のことだが初日の会場にバイヤーズガイドが置
いてあり自由に持っていくことができたが今年はそれがないのに気がつ
いていたが今日になってうずたかく積まれていたところを見ると印刷が
間に合わなかったのだろうか。ともかくこんな事は初めてだったが ...。
Macintosh本体の販売価格は概して高い。日本での価格と同じか、かえっ
て日本の方が安いものまであるので魅力がない。これには幻滅。
その他で目に付いたものはKIDPIX STUDIO、DIGITAL GOURMETあたり
か。DIGITAL GOURMETはショウー価格$29のDIGITAL GOURMET Classic
が1,000種類のトラディショナルやコンテンポラリー・レシピを収録した
もの。Deluxe版はインターナショナルな6,000種類のレシピをCD-ROM化
した製品である。Deluxe版を小池が購入した。

12時丁度にEDUCORPのブースでバンダイ社の人と約束していたので小池、
鵜沢さんとブースに向かった。マリオットホテルのスイートルームに案内
され1時間ほどPippinに関するお話をした。このPippinに関してはこれから
出せる範囲でご紹介することがあると思う。
なかなか魅力のある製品だし我々Macintoshのデベロッパーとしても興味の
ある製品だと思っている。

マリオットを出て我々は昼を食べに行く。堂島庵というジャパニーズレス
トランで私はカレー蕎麦を頼んだ(^_^)。
その後ユニオンスクエアを少し上がったところにある画商へと向かった。
ここは過去にベティの版画やセル画を買ったりした店なので何か掘り出し
物はないかと考えたわけ。一点気に入ったのはキースヘリングのサイン入
りの版画だが$9,500なのでおいそれと買うことはできない。ただし日本で
買ったらもっと高いと思うが...。後は店の感じがかなり変わってしまい、
面白い作品が少なかった。

その後またまたモスコーニセンターに戻り4時30分まで各自会場をうろつき
回った。
今日も人出は大変なもので、まともに通路を歩けないような具合だった。
ところで鵜沢さんは連絡通路でマッサージの店が出ているのを幸いマッサー
ジをしたらしい。具合がよいとのこと(^_^;)。

夜は小池、鵜沢さんと3人で日航ホテルで刺身・天ぷら定食を食べた。食後
のデザートに大きなケーキが出てきたのには閉口。
外に出、小池と別れた後にホテルの近所のみやげ物店で女房用の土産を購入。
しかしこれは今回の買い物の中で一番高価な買い物になってしまったが、女
房のフラグメンテーションを回避し来年も快く送り出して欲しいことを考え
ると努力は大切だ(笑)。

ホテルに帰りテレビをつけると早速EXPOの特集を放映している。会場内に編
集を行う場所を確保して実際にAvidを使って編集をしていたのを思い出す。

私がベッドにもぐり込んだ時、駄場さんから電話がありSTRATA社の方々が
部屋に来ているので...とご招待があった。私はパジャマ姿に着替えてしまった
手前ご遠慮したが鵜沢さんは早速駄場さんたちのいる部屋にと向かった。
翌日になりその様子を聞いたがSTRATA社の方々も日本語が上手で、鵜沢さ
んがたじたじの洒落を連発し皆を煙にまいていたらしい。楽しいひとときだ
った様子。

FMACCG SYSOP 松田純一

022/512 SDI00116 松田 純一  MACEXPO in SanFrancosco '95独断レポート-5
(13) 95/01/10 19:48 コメント数:1

1月7日

今日はEXPOの最終日。目を覚まして窓の外を見たらきれいな青空が
久しぶりに見えている。昨晩はかなり強い風だったので雨雲は飛ん
で行ったのだろうか。今日の最終日は確か午後3時までだったはず。
がんばりましょう!!
鵜沢さんは昨晩の興奮がさめやらず、あまり寝られなかったとのこ
と(~_~;)。
10時少し過ぎに鵜沢さんと会場に着き、昼までそれぞれ心残りの品
を買い込むことにした。
朝一番ということもあり、まだ人出は少ない。
まずつかつかとONYX COMPUTING社のブースに行き担当のMr.ZAN-
CHIと鵜沢さんのショットをカメラに収めた。
土産用として私もネイティブのSHOWPLACEを買った。PIXAR LOOKS
というテクスチャーCD-ROMがシリンクされている。勿論$99。私も
使ってはいないけど、レンダーマンのユーザーなのだ(笑)。
Songworksという音楽ソフトはメロディを入力するとそれに合わせて
コードを付けてくれるソフトだという。最近は少しづつ鵜沢師匠の影
響で封印をしていた音楽関連に興味が戻ってきた。これは$70。
このソフトは帰ってからPowerBookにインストールして使ってみたが、
いやいやなかなか楽しく素敵なソフトである。PowerBookのキーボー
ドから適当にメロディらしいものを入力するとそこそこ聞ける和音を作
ってくれるわけだが帰りの飛行機でこの調子なら20や30曲は作曲でき
そうだ(ウソウソ...)。

FMACCG29_03.jpg

それから昨日も行ったDr.MACという販売ブースに行き昨日レポートし
た薄型のCD-ROMドライブReNOの在庫を聞いてみた。昨日再度午後一
番に行ったら売り切れていたからだ。
無いかと思ったら以外に快いYesの答え。思わず購入してしまった。価
格は税金を含めて$313.57だが何かおまけも付けてくれた。
この製品は本体だけをCDウォークマンとしても使えるのでなかなか有
効利用ができると思う。勿論PowerBookとつなぐ利用が本命だけど...。

FMACCG29_05.jpg

STRATAのブースを通りかかったのでデニム製の帽子を3つ頼んだがあ
いにく在庫が二つしかないという。二つで良いというと係りのお兄さん
は展示してあるものを含め立派な紙袋に入れてくれた。鵜沢さんはここ
でSTRATAの素敵なポロシャツを買っていた。
会場では小池と数回すれ違ったが広い会場でも会う時は会えるもの。
面白い。

一端荷物を置きにホテルに戻り、昼食を食べた後、最後のお勤め(笑)と、
再度会場に戻ったがPowerBook用の鞄をひとつ、そして今朝寄ったONYX
COMPUTINGで考えたあげくTree Professionalを買ってしまった。
これは$395。
私の用途ではDXFで出力して何かのレンダーソフトでレンダリングする...
ということは考えていないが作成した豊富なバリエーションのデータを好
きな角度から作成することができ、アプリの絵をそのままPICTに出力でき
るだけでよい。TREE v1.0とは雲泥の使い勝手になっている。

会場のあちらこちらで会釈をしていただく。知っている方もいれば申し訳
ないがお顔は記憶しているがお名前がわからない人も多い。
そうそう、アップルコンピュータの方々の数人にも会場やホテルでお会い
した。つもる話もあるけど、こういう場所で生臭い話はしない...というの
が暗黙の内の了解...?。

MOTOROLAのWireless Communicatorとしてmacroとenvoyという二
つの製品カタログを鵜沢さんが持ち帰ってくれたのでホテルで受け取った。
macroはNewton、envoyはMagicCap互換機というもの。詳細はまだ見
ていないので定かではないが昨年のEXPOよりは少しはこの手の製品群に
活気が見えたような気もするが...。

FMACCG29_11.jpg

FMACCG29_12.jpg

しかし本当に疲れた。足が痛いだけでなく腰にきてしまっている(^_^;)。ま
あどこにも観光に行かず真面目にEXPO会場をうろついていられるものだと
自分たちでも関心する。
会場を後にした私たちはダウンタウンにある大きな玩具店に入った。これ
は鵜沢さんのお子さん用。しかし何回もこの店に入っているが大人にとっ
ても魅力的な店だ。そしてその足で鵜沢さんも奥さん用の土産を!!
やはり女房殿は恐いと見える(笑)。

夕食はなににしようかと考えたが、これまで和食に徹してきたから最後の
夜も和食にしようと今夜は"すき焼き"にすることにした。しかしその量に
は圧倒され随分と残してしまったが美味しかった。
旅先で体調を崩すことがあるが「寝不足」、「食べなれないものを食べる」、
「水あたり」などがあるが、きちんと寝ること、何と言おうと好きな物・
食べ慣れているものを食べること、そして飲み水はペットボトルで買って
おくことなどが重要。

ホテルに戻り旨いコーヒーが飲みたいのでルームサービスを頼んだ。カプ
チーノとエスプレッソ。やっと人心地がついた感じ。
コーヒーを飲みながら、そしてSongworksを試しながらスーツケースに荷
物を押し込んでいる。今日もかなりの量になってしまったので心配したが
何とかなるようだ。ただしハードウェア類の箱やパッケージは完全に壊し、
中身だけを積めなければならない。まあ自分用はこれで問題がないので幸
いだ。

いよいよ明日は帰国の日。長いと思っていたEXPO期間も過ぎてしまうと
短いものだ。

FMACCG SYSOP 松田純一

023/512 SDI00116 松田 純一    RE:帰ってきました
(13) 95/01/10 19:52 021へのコメント

有田さん、ありがとうございます。飛行機は嫌いではありませんが
よる年波には勝てず(^_^;)、疲れました。
まあまあよくも4日間、どこにも行かずEXPO会場を見て歩けるものだ
と我ながら関心してますが(笑)。
今日から私は出社でしたが、小池も今日無事に帰ってきました。
さてさて、今度は幕張のEXPO準備にかからなければなりません(^_^;)。
えらいこっちゃ(笑)。

しかし道中、鵜沢師匠のウジャレも含めよく笑いましたから健康には
よかったかも...。

FMACCG SYSOP 松田純一

029/512 SDI00116 松田 純一   RE:RE^2:MACEXPO /SF '95独断レポート-2
(13) 95/01/11 07:25 026へのコメント

夢姫さん、お疲れ様でした。飛行機で10時間そして慣れない環境
での数日間は結構自分で気がついていない疲れがありますので十
分静養してくださいね。
私は30を過ぎてはじめてアメリカ(SIGGRAPHを見に)へ出かけた口
でしたがやはり、物凄いカルチャーショックでした(^_^;)。こん
な事ならもっと若い時に出かけるべきだと感じましたけど、少し
は慣れてくるとアメリカのマイナス面や日本のよい点もより見え
てきて、面白いものです。

現地でいろいろと買ってきたソフトなどを思う通りに使いたいと
思うのですが新製品リリースや2月のEXPO、その他もろもろの雑用
などがありましてどうも思うようになりません。
しかし今回は悔いのない買い物((笑)ができましたので自分自身とし
ては充実したEXPOだったと思っています。
是非amapiやXresなどの使用感を教えてくださいませ(^_^)。

しかし駄場さんと鵜沢さんを交えての会話で、どのくらい大笑いし
ただろうか!!楽しかったです。

FMACCG SYSOP 松田純一
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プロフィール

mactechlab

Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員