ラテ飼育格闘日記(765)

梅雨明けしたと思ったら、早速猛暑というより激暑に見舞われている。19日の多摩の最高気温は34℃だったが体感温度は39℃だという。夕方5時になってもこんな調子ではまともな散歩などできようもない…。しかし朝から排泄をしていないからと初めて保冷服を着せて連れ出した。


よく子供たちに「ワンコはなぜ暑いのが苦手なのか」という説明をするとき、真冬用のダウンジャケットを着て炎天下を歩くようなものとオトーサンは言う。それにワンコは裸足だ。丈夫だと言われている肉球も日中炎天下に照らされアスファルトの温度は45℃以上になっている箇所も出てくる。これでは火傷を負いそうだ。

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※長毛犬のラテは厚さには滅法弱い


要はそうした日は外に出ないのが肝要なのだが、現実はそうそう理想的なことばかりでは済まない。そうした場合はなんとか健康を損ねないような工夫をしなければならい。
これまでにもオトーサンはラテの首に保冷剤を巻いて出かけることがあった。ただしそれは我々飼い主が発熱した際に使うものでワンコ用ではないため不都合も多かった。

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※朝の散歩でお話し中


しかし首を冷やすことは頸動脈を冷やすことで暑さ対策には効果があるからと続けてきたが、今年の夏はそんなものだけでは不十分だとワンコ用の保冷服とやらを探した。
とはいえなかなかスマートで実用的なアイテムはなかったが、ともかく腹側と背中側に複数の保冷剤が入るクールウェアがあったのでサイズを確認して手に入れてみた。堅くならない保冷剤も同梱されているのも気に入った次第。

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※保冷服の背側(左)と腹側(右)


ただし問題はラテがこれを着てくれるかだ(笑)。レインコートでさえ嫌がるのにファスナー付きの前開きといった仕様ではなく首を通し、両前足を通すといった保冷服を喜んで着るとは思えない。
こんな状況下にワンコを連れ出すのは飼い主失格だし避けなければならないことだが、ラテを膀胱炎にしてはこれまた大変だ。ということで初めてこの保冷服を着せて見ることにした。
説明によれば、服を着せてから指定のポケットに適合する保冷剤を入れるとある。確かに保冷剤を先に入れてしまうと着せづらいのがさらに着せづらくなる。

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※保冷服を着せるとこんな感じになりました


オトーサンは保冷服を持ってラテの眼前に座り、諭すように冷えた保冷剤のひとつを保冷服の背にあたる部位のポケットに入れてからラテの体に軽く押し当てた。その冷たさを体感させるためだ。そして頭を通してから前足を通すためにラテの左前足を持ち上げると素直に足を曲げて袖に通しやすくしてくれた…。
レインコートではこんな心遣いはしないが、自分にとって気持ちの良いものだということが伝わったのかも知れない。

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※外出の散歩時間が短いだけ室内競技が多くなる(笑)


ともかく見栄えは決して良くないが(笑)ともかく背に大きめの保冷剤を2つ入れ、腹側に小さめの保冷剤1個をセットした。ポケットはまだあるものの逆に冷えすぎてはという配慮である。そして最後に小さな保冷剤が4個
セットした首巻きをベルクロで固定して完了。
こうして初めて保冷服を着たラテはいそいそと体感温度39℃という激暑の中に出た…。

とはいえせいぜい15分か20分程度しか歩かなかったが、息を切らすこともハアハアすることもなく機嫌よく戻ってきた。
繰り返すが路面の熱さもあるしできればこうした気温のときを避けて散歩すべき事は当然だ。ただしなかなか理想的な時間配分もできない場合もあるわけで、そうした際は激暑をこうした工夫で乗り切ろうと考えている。






再びルネサンスリュートを始めるにあたり雑感を…

数年前、指が腱鞘炎やバネ指などで動かなくなり、楽しんでいたリュートが弾けなくなった。加齢も含め治るのか治らないのかも分からない状況に気持ちを吹っ切る意味で愛用のリュートを手放した。2017年2月のことだった。いまも左手中指はその掌に触れるまでは曲がらないが、幸い右手はトレモロも奏することができるまでになった。これなら易しい曲なら弾くことができると思ったが、リュートがない(笑)。


■リュート熱が再燃
私にリュート歴などという立派なものはないが10年近く前、何も知らずにネット検索で見つけたEMS(The Early Music Shop)で8コースのルネサンスリュートを手に入れた。無事に届いたときには驚喜したが、調弦しいざ何かしらの曲を弾こうとしたとき大きな問題に気づいた。

それは1コースの単弦位置が必要以上にネック端寄りになっていて、フレットの1コースを押さえようとすると指が外れてしまうのだ。まさかブリッジを剥がして…というわけにもいかず、ナット位置を調節することで何とかなるのではと試みたがそれで直るレベルではなかった。

なるほどEMSで販売されているリュートの評判は芳しくなく、なるべくなら手にしないように…という話しも多々見受けられたが後の祭りである。そこで何とか手持ちの予算の範囲で実用的な楽器はないかと探し続けていたとき、楽器店のサイトに中古のリュートを見つけた。それがクリス・エガートン作の6コース、ルネサンスリュートだった。

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※クリス・エガートン作の6コース、ルネサンスリュート。四年半ほど前に手放した


簡素な作りで修復跡もあったが非常に弾きやすい楽器で、なるほど良質の楽器とはこうしたものか…とよい勉強にもなった。
今回も改めて探してみたが、そうそうこちらの都合の良いリュートが転がっているはずもない。何しろ文字通りに受け取っていただきたいが、加齢や体調を考えると後10年も体と頭が言うことを聞くとは思えない(笑)。だから贅沢はできないのだ。

よく専門家の中には、なるべくよい楽器を手にすべきだと力説される人がおられる。それは正論であり間違いないことだが、一人の消費者、年金生活者の立場になればそう言われるほどことは容易な話ではない。
安価な楽器は「リュートの形だけの楽器だ」とか「歴史的な製作ではない」といった話しを力説される場合もあるが、面白い事にクラシックギターを始めようとする方に「それは安物でギターの形だけで良くない楽器だ」とアドバイスする話しはあまり聞かない。それがリュートとなると…無論リュートは歴史的な古楽器だという立場があるが…俄然口うるさくなるのは面白い(笑)。

■諦めるか、それとも…
そもそも私は高校一年の夏、一ヶ月のアルバイト代を叩き、3000円ほどのギターを買ったことからクラシックギターを始めた。時代と言えばそれまでだが、スチール弦をナイロン弦に張り替え「古賀政男ギター独習」といった教則本で練習をはじめたのである。
その後、就職して数年後に池袋ヤマハ楽器店でまずまずのギターを手に入れたし、一時期フラメンコギターを習っていたときにはホセ・ラミレスのペグ式の楽器を愛用していた。さらに勤務先が御茶ノ水近くだったことでもあり、幾多の楽器店で名だたる名器を試奏させていただく機会もあった。

したがってそこそこ、良い楽器というものを知っているつもりでいるが今般あらためてリュートを…と考えると無理は出来ない。無論新品を手に入れるつもりはないが、それでも中古といえど「まとも」と言われる楽器はそれなりの価格だ。
となれば選択肢はふたつだ。リュートを諦めるか、あるいは使えそうであれば専門家が眉をしかめるような楽器でも手にするか…だ。で、今般私は後者を選んだ(笑)。

もしどうしようもない楽器なら捨てるしかないが、自分でメンテできる範囲の出来の悪さならそれも楽しみとして修理を試みようと思った。若い頃には出来はともかく10弦ギターやラウンドバック型のリュートギターまで自作したこともあったわけだし、ペグボックスくらいならまだ自分でも作れるぞっ…と一人怪気炎を上げたところ、その晩に覗いたYahooオークションが私の背中を押した…。

■オークションで落札したリュートとは…
それはすでに30年前に売り出したときから一部で「リュートであってリュートにあらず」といった評価も受けていた荒井貿易が販売開始したAriaブランドの楽器だった。出品されていたのは弦長60cm、10コースのシャントルレライダーおよびバスライダーを備えたルネサンスリュートだった。
6コースを弾いていたときから8コースや10コースの曲も弾いてみたいと思っていたし…と俄然興味が増した。

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※新たに手に入れたAria10コース・ルネサンスリュート


問題は落札できたとして、多少のことはともかく弾ける楽器なのか…だ。こればかりは実際に楽器を手にしてみなければ分からないが、ひとつその気になった点としては出品者が個人ではなく商品到着より7日間の初期保証を謳う企業だったことだ。
出品の説明全てが正しく信頼できる出品者であるかどうかは正直不明だったが、長い間Yahooオークションを利用してきた感と経験を含んで考え入札した結果、そのまま落札できた。

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※10コースリュートを正面から


さて、届いたリュートは見かけ大きな問題はないように思えた。割れたり剥がれたりした部分は無くネックも反ってはいないしほとんど傷もない。ただし弦とフレットは順次全部取り替える必要がある。附属品としてAriaブランドの交換用弦がいくつかあったが、ここはガットとまではいかないにしてもまともな弦をと別途オーダーした。
そして抱えたときのバランスも悪くない。ちなみに重さは弦を含めて1,005g なのでまずまずの作りのようだが唯一心配は調弦だ…。

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※10コースリュートを背面から


ペグボックスの出来はともかく、ベグそのものが細すぎることに加え経時変化で弱くなっている部分は力を入れすぎるとねじ切れてしまいそうな感じがする。それらを踏まえ調弦がスムーズにできるようにとまずはヴァイオリン属でも使われ、廻り具合、止まり具合共にちょうど良い摩擦性を持つベグ用コンポジションを塗って馴染ませた。

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※弦交換前のペグボックス


なお調弦は強度が少々心配なのでまずは440Hzではなく415Hzで合わせことにした。
そして肝心の音だが、きちんと撥弦すれば私見ながらまずまずリュートらしい音はでる。そして弾きやすさについての評価は今少し時間が必要かと思うが、こんなものではないだろうか…。

繰り返すが、リュートは古楽器だからして歴史的なものに準じて製作された必要だという話しは無論理解できる。ただしもしここで数十万円投資して国内の製作家の楽器を買えたからといって、作りは万全でもそれが歴史的な楽器に忠実な逸品であるかどうかは素人には分からない。
また音に関してはそれ以上に評価は難しい。いわゆる歴史的な楽器の実器を研究し名工が制作したリュートと比べるのは酷というものだが、そもそも例えば17世紀だって使われていたのは名器ばかりであったはずはない。民衆が集い歌いながら奏でられた多くのリュートらは簡素で安価なものであったに違いない。そしていま博物館などに保存されてきた数少ない楽器たちは材質が象牙であるとか、所有者が有名だったというように何らか価値ある楽器と知られていたからこそ大事にされ結果残ったのだ。

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※ケースも剥がれが目立ったので修復


このことは楽器だけでなく日本刀や他のアイテムでも同じであり、博物館に貯蔵されていたリュートと同じレベルの楽器がそのまま広く民衆にまで普及されていたと考えるのは無理がある。
繰り返すが当時でも安物の楽器はいくらでもあったに違いない…。
だからという訳ではないが、このAria製10コース・ルネサンスリュートの音も調弦がばっちりならまずまず心地よい音が期待できると思っている。

■私がリュートに興味を持ったのは1970年初頭だった
そういえぱ、約2世紀もの間、忘れ去られたリュートを、当初は歴史的な楽器ではなかったにせよジュリアン・ブリームがレコーディングを行い1950年代からルネサンス・リュート音楽に大衆の眼を向けさせその復興に大きく寄与してくれたことは忘れてはならない。そして彼の録音は1963年度にはグラミー賞も受賞している。
また歴史的楽器復興の動きとしては20世紀後半からヴァルター・ゲルヴィヒ、ミヒャエル・シェーファー、オイゲン・ミュラー=ドンボワなどの貢献は忘れられない。そういえば私がリュートを知り、その音楽に惹かれたのは意外かも知れないが、ヴァルター・ゲルヴィヒ、ミヒャエル・シェーファー、オイゲン・ミュラー=ドンボワのレコードだったのである。

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※私がリュートを知ったのはジュリアン・ブリームはもとよりだが、オイゲン・ミュラー=ドンボワやミヒャエル・シェーファらのレコードだった


ともあれAriaリュートという一連の製品が売り出されたのは1970年代半ばだ。いま手元にある楽器が正確なところいつ製作されたかは分からないが(シリアルナンバーから推論するに1979年製かも知れない)、よくもまあほぼ無傷で残っていたものだ。少し調べて見るとAria製10コースで型番が L-125 という製品はロゼッタやペグボックスのデザイン違いで数種あるようだ。製作年代の違いかと思うが、ものがものだけに資料不足なのが残念だ。またラベルには制作者の名として “門野巌” とあるが、失礼ながらその製作本数をと考えてみるに実在の製作家の名というより、製作を請け負った複数の方達のチーム名であったような気もする。
ということで結論としてこのAria製10コース・ルネサンスリュートはEMSのそれより実用的で見かけもよく出来ていることがわかった。

■無論問題点がないわけではない
さてAria製10コース・ルネサンスリュートをばらして見たわけではないから内部構造などは不明だ。ただしラウンドバックのボディやネックの材質はともあれ全体的に見ても雑な仕上げではない。したがって強度的にも不安はない。ただひとつ言えることはペグボックスというよりペグそのものが柔いようだ。
材質云々というより、ペグが細い。無論調弦に耐えられる強度はあるが、古い代物でもあり保管状態も理想的であったとはいえないだろうから力を入れすぎると捻り切ってしまいそうな気がする箇所がある。したがって調弦は間違いなくできるが、少々手心を加えながら優しく扱わないとならない。

それからペグボックスに関してだが、1コース専用のシャントルレライダーおよびバスライダーが備わっているがボックス本体を見ると底がない…と友人から指摘があった。これでは強度的に弱いし、そもそもボックスと名が付くだけに箱を連想させるような底が付いているのが普通だと彼は言う。
無論私自身も学者ではないし多くのリュートを確認してきたわけではないから、どうあるべきなのかについては何とも言えない。確かに価格を落とし工作時間を短縮するためでもあったのかと思ったが、こうした底がないペグボックスを持ったリュートも現実にあったようだ。

前記したように私は一時代前の演奏家によるリュート演奏からリュートに魅せられた一人だが、例えば若くして亡くなったミヒャエル・シェファーのLPジャケットを見ると、彼が抱えている13コースに見えるバスライダーを備えたバロックリュートのペグボックスはまさしくAria製10コース・ルネサンスリュートと同じく底はなく背景がそのまま見えている…。
ただしレコードジャケットによる解説によれば実際に録音に使った楽器は11弦のバロックリュートでイギリスのマイケル・ロウ製作(1976年)のものだというが。

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※前記したミヒャエル・シェーファのLPジャケットに載っているリュートのペグボックスは底がないタイプのようだ


マイケル・ロウ氏といえばずいぶんと前になるが、現代ギター誌に彼のインタビュー記事が載っていた記憶がある。その記憶が間違いなければ記事は竹内太郎氏が書かれていたと思う。そしてその製作にあたっては、文献は勿論実物をきちんと当たって作られているといった内容だった。
そのマイケル・ロウ氏製作のリュートを愛したミヒャエル・シェファーだからこそジャケット撮影に所持したリュートもいい加減な代物ではないだろうし、そのリュートのペグボックに底がないのであれば、そうした歴史的な楽器があったと考えても自然ではなかろうか。
まあ、個人的には正直どちらでもよいのだが、Ariaリュートは「安かろう悪かろう」のイメージが早々に付いてしまったからか、あれもこれもコストダウンのためだといった誤った風評が流れたのは残念だ。

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※小さなペグを正確に巻き上げるのはなかなか難しいので2Dプリンターで補助具としてのペグ回しを作ってみた


それに、繰り返すが1970年頃に国内でリュートを欲しいと考えても出来合のものはまずなかった。したがってどこかの工房へ注文し製作してもらう必要があった。その点Ariaリュートは既製品の楽器であり当然のこと仕様も価格も公開されていたから飛びついた方も多かったのではないか。
当時のカタログの実物が手元にないのが歯痒いが、ネットで分かった範囲では6コース、7コース、8コース、そして10コースのルネサンスリュートがラインナップされ、デザインが違うものの今般私が手にした型番と同じ L-125 という10コースは当時の価格で125,000円と明記されている(ケース代は別)。

明らかにその価格は製作家に依頼するよりずっと安価ではある。しかし調べて見ると例えば1975年の大卒初任給は89,300円であり、その時代の125,000円は極端に安価な印象ではない。
ちなみに2021年度の大卒求人初任給は総合職で218,000円ほどだという。単純比較はあまり意味がないとは承知ながら1975年と比較してみれば125,000円のAriaリュート価格は305,151円となる訳で「安い、安い」と叫ぶほどメチャ安い額ではない…。

■まずは楽しんでみようではないか!
というわけでまずはこの楽器でリュートとその音楽を楽しみ、問題があれば昔ギターを手作りした際の道具類も残っているし、レーザー刻印機や3Dプリンターまでをも駆使して整えてみたい。それもまた老人の楽しみとしては面白いかと思っている。ただし弦はすべて新品を調達し張り替えたし、順次フレットも巻き直しが必要だ…。
それにしても正直このAria製10コース・ルネサンスリュートにそれほど期待はできなかった…。それだけに手元に届き、いま一通りのメンテナンスを済ませた楽器に至極満足している自分をとても嬉しく感じている。
材質だが、表面板はスプルースだろうしリブはトチノキ、ネックはよく分からないが塗装された材木で指板は3ミリほどのローズウッドを貼ってあるように見える。そしてペグボックスはブナでペグはローズウッド、ナットは牛骨といったところか…。
素人の見立てなので不確かだが、メチャクチャな材料は使っていないようだ。
左手の指はまだ完全に動かないし、この4年5ヶ月のブランクは大きく四苦八苦しているがそれもまた楽しみだ。




ラテ飼育格闘日記(764)

梅雨明けはまだだから雨が多くても当然かも知れないが、それにしても多いような気がするし大きな災害にも繋がっていることを知ると益々憂鬱な気分になる。無論農作物などのことを念頭にすれば降らないのも困るわけだが、もう少し「ほどほど」ということを神様は心して欲しいゾ…。


雨の日はラテとの散歩はただ単に排泄目的だけとなり、すぐに帰宅することになるからか、ラテも些かフラストレーションが溜まっているのではないか…。しかしラテ以上に大変なのは飼い主だ。天気の日なら帰宅しての後始末も短時間で終わるが、雨で濡れた長毛のラテを綺麗にして乾かすにはあれこれと大変だし時間もかかる。

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※雨が続いて憂鬱ですねぇ…


それも1日に一度であればまだ良いが、ラテの場合は最低でも三度は外に連れ出すことになる。無論本降りであればレインコートを着せるが、それでも四つ脚はもとより頭と顔と尻尾そしてお尻周りは大体がびしょ濡れとなる。その雨の臭いを消して清潔にしてからドライヤーで乾かすのは頭で考えるよりずっと面倒なことなのだ。

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※エントランスには出たものの、外は土砂降りなので嫌がるラテ


幸い幼犬時代とは違い、ラテ自身も要領が分かっているからよほど機嫌が悪いときは別にして「次は、こうだな」と順次体の向きを変えてくれたりするからそれは楽だ。
ともかく相手は天気、自然だから嘆いてもなんにもならない。ただただラテと向き合い黙々と対処するだけだが、思えばオトーサン自身が望んでラテを家族に迎えたのだ。だから雨の後処理くらいで愚痴るな…と自分に言い聞かせる(笑)。

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※レインコートを来て雨の中戻ってきたラテは大あくび(笑


それにオトーサンも高齢者だがラテも高齢者だ。考えたくはないがお互いいつ寿命が尽きるかも知れない。だとすれば面倒で大変なのは事実だが、このひととき一時を楽しむべきではないかとラテの体温を感じながらオトーサンは考えるのでありました。
さて、天気の話しはおいて置いて…人間界では相変わらずコロナ感染者数やコロナワクチン接種のあれこれで話題が溢れている。オトーサンは幸い2回目の接種も終え、その後の体調にも大きな変化はないので安堵したが女房は同じようにはいかなかった。

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※夕方の散歩で久しぶりに学校帰りのAちゃんと出会え喜ぶラテ


女房は介護職の勤め先で2度目の接種を受け、機嫌良く帰って来た。また職場の配慮から接種後2日間の休暇が許されていたので解放された気分だったのかも知れない。また注射の後も特に目立つ痛みななどはないとのことだったが、1度目も翌日に痛みが増したこともあるから油断は出来ないなどと話していた…。

そして翌日の未明から予想外だったが熱が出たのだ。1度目も就寝中から患部が痛いと言い出したものの発熱はなかったから今度も同じようなことだろうと思っていたが、明け方には38°まで上がったときにはさすがに辛そうだった。
無論その日は床に入り続けていたものの熱は下がらなかったのでこういう時に飲んでも良いと言われ、念のためと購入しておいた解熱剤を飲んだがその日は残念ながら薬りの効果は目立たなかった。

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※女房とまったりくつろぐ一時


翌日の朝も37°の熱があったが、朝食後は次第に下がり始め、昼前には床から離れることができた。結局2日間の休暇を文字通りコロナワクチン副反応の対処で使い切ったというか、2日間休みがあったからこそゆっくり休養できたことになる。
ワクチン接種後のこうした副反応は個人差というより人それぞれで随分と違うらしいが、女房が熱を出すとは思ってはみなかったものの、幸いこの程度で済んだことは結果としてまずまずなのかも知れない…。
多摩市では今月13日から、16歳以上の方を対象にしたワクチン接種の申込みを開始した。年少者の患者も出て来ているというし現状ではワクチン以外、効果的な方策がない現状を考えれば早めの接種をお勧めしたい。






ラテ飼育格闘日記(763)

このコーナー、最近は「ラテ格闘日記」の軒下を借りた「オトーサン健康日記」みたいになってきたが、特にラテのあれこれについてご報告すべき事が少ないのは本来良きことだと思っている。しかしそれに反してオトーサンの問題が多いこと多いこと…。


ラテの目立つことと言えば、歩くスピードがメチャ遅くなったことか。幸いヨタヨタした感じではないがとにかく遅い。ただし遅いのはそうした歩き方しかできない為なのか、リードを引き反抗するためだからなのか…の使い分けが正直分からない。しかし遅いことは遅く、幼犬時代なら10分もあれば廻れるルートも有に30分もかかる。

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※お陰様でラテはオトーサンより元気です!


ときに必要ならオトーサンも強くリードを引き、強制的に時間短縮をするときもあるが、そんなときには躓いたり崩れ落ちたりせず嫌々ながらもそれに合わせる所を見ると、歩こうと思えば少しはスピードアップできるが本音はそんなに急いで歩きたくないということなのかも知れない。

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※最近はオトーサンの前に出ることはほとんどなくなりました


この辺は物言わぬラテの様子を推察するしかないが、オトーサン自身の体力を振り返ると分かるような気もするのだ。
先月6月で73歳になったオトーサンは平均寿命が延びたという世においても立派な老人だ。個人差が多い事は承知の上だが、オトーサンに限ってこの三年の体力低下は著しいものがある。

50歳のときも60歳のときも己が70代にどうなるかなど思ってもみなかったし、想像もできなかった。確かに50歳でも60歳でもときに足が痛いとか肩が凝って辛いといったあれこれはあるわけだが、現在はレベルが違う。
このことを言語化するのは難しいが、歩くことひとつとっても難儀なことになってきた。

先日の都議会議員選挙の投票のため近隣の小学校に設けられた投票所へ歩いたわけだが、往路は少々上り坂とはいえすぐに息が切れる。だらだらと歩きたくはないが後から来た人たちにどんどんと抜かれるのはなかなかに辛いものがある。
そもそも60代のとき、歩けない…という場合、それはギックリ腰になったり膝関節が痛くて…という明確な?理由があった。

しかし今は違う。腰も膝も特に痛いという症状はないのに歩くのが辛い。オトーサンは糖尿病という疾患をこの20年ばかり抱えて治療を続けているし、最近は日光アレルギーとか味覚障害といったこれまで夢にも思わなかったトラブルに遭遇しているが、心臓が悪いとか肺に異常があるといったことは今のところ…ない。従って走るのはともかく歩くのは出来るはずだし事実ラテの散歩は欠かしたことがないが、それができるのはラテの移動速度が遅いからなのかも知れない。

そんなオトーサンだが、7月5日(月曜日)は新型コロナワクチン2回目の接種日だった。1回目の接種は歩くのがきついからと往復タクシーを使った。20年近く使った事がなかったタクシーだが、体調を崩しては元も子もないと考え、初めてiPhoneアプリをインストールして配車を頼んだ。
だから今度もそうしようと考えていたが、嬉しくも思わぬ展開となったのである。

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※接種会場は前回と同じく多摩センター駅の近郊にあるビル内だった


もともとラテのお陰で家族ぐるみのお付き合いが始まったファミリーのオカーサンが「ちょうど買い物もあるから車に乗ってください。お送りしますから」と申し出てくださった。
大変嬉しいことだが「はい、そうですか」とお願いするのも厚かましいし失礼だと思い倦ねたが結局ご好意に甘えることにした。これまでにもお宅に伺ったり公園でラテや子供たちと一緒にお話ししたりしていたわけだが、もしオトーサンに娘がいたら…ちょうど同じような年齢であろう若いオカーサンとしばしのドライブを楽しむことが出来たのは正直有り難いことと同時によき思い出がひとつ増えた…。
ちなみに「オカーサン」といつもお呼びしているが、それは幼少からラテと仲良くしてくれた長女「Nちゃんのオカーサン」とお呼びしてきたからだ。

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※「オカーサン」とお呼びしているKさんとミスドで一休み


さて、接種会場は前回と同じ場所だから多少の勝手は分かったつもりにしてもまたまたそれなりに時間がかかるものと覚悟して受付を通った。しかしたまたまなのだろうがほとんど待つこともなく医師の問診も終わり、あっと言う間に接種も済んでしまう。
また接種後の待機時間も一度目は30分と指示されたものの、今度は15分で良いとのことで小一時間はかかると考えていたのが30分もかからずに終わった。

その後、オカーサンに接種が終わったことを電話し、待ち合わせた上でミスタードーナツで一休みし、買い物があるからとダイソーにご一緒した後にまた車に乗せていただきスムーズに帰宅することが出来た。

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※自家用車に乗せていただき送っていただきました


都会でのお付き合いはとかくギスギスした物になりがちだし、マンションでも隣にどのような方が住んでいるかを知らない場合も多い。
そんな時代にわざわざ自家用車でワクチン接種会場まで送迎していただけるなど思いもよらない出来事だったが、お陰様で無事2回目の接種も問題なく受けることができ感謝感激の一日だったし、楽しい一時でした。







ラテ飼育格闘日記(762)

梅雨時なので雨が多いのは致し方ないのだが、ラテとの散歩が思うようにいかないのは困りものである。したがって必然的に散歩は短い時間に限られるがそれでも毎日のことだからして様々な人たちとすれ違う度にオトーサンは気持ちを新たにする。


以前住んでいたエリアではあからさまにワンコ嫌いのお年寄りがいて、我々を認めると天気の日でも常に手にしている傘を広げ、ラテを見えないようにしてすれ違うのが常だった。
幸い現住所の回りではこれまでそんな人と行き会ったことはないが、明らかにワンコ嫌いであろう老人が一人いる。

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※梅雨時の散歩はなかなかに辛いよね


やはりというか、朝の散歩に出かけると行き会うのは健康の為だとして散歩しているお年寄りが多い。見るからに足の悪い人、杖をついている人、ゆっくり体をゆらしながら歩いている人などななど様々だ。
オトーサンが気になるのはすれ違う際のそうした人たちの表情だ。ほとんどの人は知らない人たちだし挨拶をしたこともない。なかには杖の代わりのつもりなのかゴルフクラブを持っている男もいて、だからこそどんな人物かが気になる…。

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※レインコートを着せられ中。シッポが下がり両耳も両サイドに垂れている


そうワンコ嫌いの老人の話でした…。
大柄の年寄りだが、なにもそんなにしかめっ面して歩かなくても…と思うほど不機嫌さ漂う表情で歩いてくるのだが、我々とすれ違うとき、ラテの方に視線を送りながらなおも顔を歪める。なぜこの世にワンコなど嫌な動物がいるのだろうと考えているように思える表情だ。

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※久しぶりに可愛がってくださる大好きなオカーサンと出会いました


そりゃあ、この世の中広いからしてワンコを目の敵にする人もいるかも知れないが、そういう人たちはなにかワンコに対してトラウマがあるのだろうか。人を噛む、五月蠅く吠える、排泄で町を汚すなどなどワンコを飼うことのデメリットを宣う人もいるが、それらのほとんどはワンコの問題より飼い主の対処の問題であることが多い。
しかし嫌いな物は嫌い…というのも分かるが、なにもすれ違いざまこれ見よがしに嫌な顔をすることはないと思うが、まあそうした人間の下で働かずに済んだことは幸せと考えることにしている(笑)。

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※オトーサンの方がバテました…


一方、好意的な人たちの方が多いのは幸いだ。先日も前方からすらりとした姿の女性が歩いてくる。サングラス越しにちらりと確認すると何故か険しい顔をされている。まあどんな表情をしてようと大きなお世話だが、もしかしたらワンコ嫌いの方なのか…と思いオトーサンは狭い歩道の端に寄るようにして進んだ。
なにか考え事でもされていたのか、ふとすれ違い様にラテに気づくと満面の笑顔で通り過ぎた。何の縁もゆかりもない人だし言葉も交わさないがオトーサンとしてはこんなことでも嬉しいものである。

また意外性のあるすれ違いもあった…。
それは夜、寝る前に排泄をさせようとラテを連れ出したときのことだ。近くに進学塾があるのでタイミングにより迎えの車が並んだり、子供たちが出て来てひとときガヤガヤと騒ぐ場合がある。それを騒音だとか渋滞の元だと毛嫌いする向きもあるがオトーサンは短い間だし、散歩するにも正直人気があった方が安心だからと気にはならない。

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※よく寝ること寝ること


いつものようにラテと歩道を進んでいると前方から自転車が向かってきた。見れば明らかにヤンキーの二人乗りでふらふらしながら近寄ってくるのでオトーサンは面倒が起きてはとラテのリードを引いて脇に避けるようにした。
「おっと、ワンコじゃね」ハンドルを握っている少年が声を上げると後ろの少年も覗き込むようにした後…。
「可愛いじゃん!」の声を残してすれ違っていった(笑)。

そうした場合のラテはまず吠えない。一昔前なら初対面の大人の人と視線が合っただけで吠え掛かるワンコだったが、いまでは静かなものだ。
散歩のときだけではない。例えば自宅で寝ているときに宅配便のお兄さんが玄関に入っても吠えないどころかすぐそこにいるのに無関心だ。
吠えることを勧めるわけではないが、飼い主としては身勝手ながら吠えなくなったラテを見ていると少し寂しい…。







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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中。ゆうMUG会員