ラテ飼育格闘日記(711)

なにげない毎日の中で突如大変な事が起こるものらしい。普段は何の問題もないシーンでも時に大きな心配の種が生じる…。実は先週の夕飯時のことだが一時ラテを動物病院へかつぎ込まないとならないかと思った出来事があった。


いつものようにオトーサンはラテの夕食を用意し、ヨーグルトと新鮮な水と共に食事の台に乗せた。無論ラテは事前にそろそろ夕食が出てくることを察して身構えていた。
食事の内容だが、低アレルゲンのドッグフードの上に缶詰の牛肉(勿論ワンコ用)を少量トッピングしたものでチーズを少量乗せるといったものだ。

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※穏やかな表情のラ


これを当初床に置いていたが、ある程度高さがある台に乗せた方が食べやすいことを知り、専用の台を購入してその上に乗せている。
そのときもいつものように喜んで食器にマズルを突っ込んでいたが突如激しく咳き込み始めた。そもそもワンコは物をよく咀嚼して飲み込むということをやらない。少しは噛むがほとんどはいわゆる鵜呑みのようだ。

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※いつもの公園で大好きなファミリーのオカーサンやサッカー少年に撫でられてご機嫌なラテ


それにお腹が空いてるとは言え食べるのが実に早い。文字通りあっと言う間に食べ終わるのがいつものことだ。したがって食事だけでは無く水を飲むときも急ぎすぎるのか咳き込むことはままあるが、今回の咳き込み方はいつもとは違って非常に苦しそうだった。
そして一旦胃に入ったものではなく、喉に詰まった餌だろう…を吐きだしていたが気管支にでも入る寸前だったのかゼイゼイと喘いでいる。

実はオトーサンも注意をしているつもりでも、話しながら食べたり、呼吸と食べ物を喉に通すタイミングが合わないと咳き込むことが多くなった。これらの原因の一つはやはり加齢だという。
高齢者は、加齢とともに歯が欠損するし、舌の運動機能が低下、咀嚼能力も低下するだけでなく唾液の分泌も低下、口腔感覚の鈍化、塩味に対する味覚の低下などが生じて、咽頭への食べものの送り込みが遅れるような問題が生じ易くなると言う。
こうした原因で摂食・嚥下(えんげ)機能に影響を及ぼし、誤嚥(ごえん)と呼ぶ食べものの一部あるいは全部が声門以下の気道に流入し、肺炎を起こすことになりやすいと言う。

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※嫌いなレインコートほ着せられ、ちょっとふて腐れ気味


ある意味ワンコも同じで高齢になればなるほど呑み込み時の事故が多くなるらしい。前記した誤嚥による肺炎も命取りになるが、もっと端的に食べ物が喉に詰まり窒息死するケースも十分あり得ると言い、飼い主がオロオロしている間に3分ほどで窒息死することもあるらしい。

ともあれ、苦しがっているラテをどうにかしてあげなければならない。オトーサンは人間で言うところの肩甲骨の間の少し下あたりをかなり強く掌で叩いた。以前こうしたこともあるかもといくつかネットで知識を得ていたことだが、拳ではなくなるべく手を広げ、叩く面積を広くするのがコツだそうだ。
そんなうろ覚えの知識だったが暫く叩き続けても改善しない…。これは病院へかつぎ込むべきかと一瞬考えたが、苦しがっている19kgほどのラテを抱き上げて運んでいる内に3分や5分は経ってしまうと判断し、背を叩き続けると共に喉を刺激してみた。

すると大きくゲエッと体を揺らして最後の詰まりを吐きだし咳き込みが緩くなった。この間、時間を計ったわけではないが有に3分は経っていたのではないか…。オトーサンにはもっと長く感じたが。
そして少し容器から遠ざけて様子を見ていたが、幸いなことにどうやら喉が通ったようで続けて残りを食べ始めた。ただしオトーサンは心配なので横に付いてまた咳き込まないかを見ていたが今度はスムーズに食べ終えた。

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※ご機嫌!


「ゆっくり食べろ」と諭すわけにもいかないから、何とか方法を講じようと調べた結果、早食い防止の食器があることを知ったので早速注文した。そうそう高い物ではないが、金のかかる娘であるが(笑)命には替えられない。
後は食器を置く台をいま少し高くし、俯かないようにと工夫したこと。そしてドッグフードをお湯で少しふやけるようにしてから与えることにした。

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※早食いを防止するための食器


その早食い防止の食器だが、要は一度に多くを食べられないよう食器に突起がついているわけだ。なんだか意地悪しているようで気もひけるがラテの為なのだから仕方がない。
だからといってこれで全面的に安心とは言えないかも知れず、食事の時は注意して見ていることにしたい。
で、この早食い防止の食器、良さそうだが難点は洗うのが少々面倒なのだ(笑)。




最新高機能版3Dプリンター JT-28-018 2020(JT-28-004-III)レポート

我が仕事部屋に3台目の3Dプリンターがやって来た。今度もFDM式のプリンターだが、まあ代わり映えしない選択かも知れないものの自分としてはいろいろと理由があってのことだ。ということで私が手にした3Dプリンターは通算6台目となる。


今回手に入れたものはこれまで愛用してきたJ&T Technology社のJT-28-004-II の新機能搭載最新版、JT-28-018 2020(JT-28-004-III)である。

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※新機種(JT-28-004-III)手前と旧機種の揃い踏み


最初にJT-28-004-I を手にしたのは2018年8月だから約2年の間に2度アップデートした製品を購入したことになる。
友人は「どうせ新製品を買うならまったく別の製品にしたらどうか。同じ型番のものでは面白味がないだろうに…」と言うが、ある意味これまでの経験上FDM式の3Dプリンターに関してはその仕組みや動作原理などを自分なりに習得できたと思っている。
それらの中にはデュアルヘッドの製品もあったし、フルカラー3Dプリンターも現在手元で動いている。したがって個人的な興味は3Dプリンター自体への興味より、いかにトラブルなく思った造型が綺麗に出来るかにある。

それにある意味、3Dプリンターの醍醐味を味わうにもこのJT-28-004 は最適な気がするのだ。なぜなら組立は基本容易だが、いわゆる完成品ではないこと。ボックス型ではなくオープン、すなわちフレーム型のために機構が把握しやすいこと。そしてメンテナンスも比較的容易なシンプルな作りであること。最後にメーカーのサポートも良いことなどが挙げられよう…。

さて、ここでは前バージョンのJT-28-004-II と比べてどこがアップデートされたのかをご紹介してみたいがその前にこのJT-28-004の特長をおさらいしてみると…

・最大造形サイズが310×310×410mmと大きな造型が可能なこと
・フィラメント切れ検出印刷継続機能
・一時停止印刷継続機能
・最高260℃まで可能なノズル
・最高100℃まで可能にホットベッド
・エクストルーダーはフィラメント供給がダイレクトタイプ
・ヘッドユニットにLED照明付き
・キャリブレーション補助機能
・STL, OBJ, G-Code, JPGなど多種なファイルに対応
・スライサーはCuraやSimplify3Dなどが使える
・制御基盤は工業級で200時間以上連続印刷することも可能
・消音設計

とまあ、こんなところだが、それではJT-28-004-III はどの点が改良されているのか…。前記したJT-28-004の特長はそのままに新たに装備された点を見ていきたい。

① まず特筆すべき機能として停電回復機能が搭載されたことだ。最新の3Dプリンター製品にはすでに珍しくはないがJT-28-004ユーザーとしては待望の機能だった。
② エクストルーダーが全面的に改良されW放熱ファンとなり押出ユニットも一新
  押出ユニットの内部圧力を減らし、均一に早く冷却ができ、ノズル詰まりが少なくなり造型精度もアップされたという。

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③ 一層目の定着力をアップし完成したモデルの取り外しを容易にしたBDGホットベッド採用
  JT-28-004-II では強化ガラスのホットベッドだったし特に支障はなかったが、違いを確認するのが楽しみである。

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④ 消音効果を一層改良
⑤ 操作システムのアップグレード。
  コントローラーボックスの外観とオペレーションの刷新

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そもそもT-28-004はフィラメントがPLA、ABS、HIPS、PC、Wood、PLA-CF炭素繊維、PLUS炭素繊維、PETG、Flexible PLA、T-PLA、HCPLAなど広範囲のものが使えるが今回のエクストルーダーの改良でTPUやNylonも安定した利用ができるとのことだ。
主な変更点はこんなところだが、実際に両機を比べてみるとまだまだ違いがある。

・フレームの上に取り付けるフィラメントホルダーのデザインが新しい
・フィラメント検出器が新しくなった

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・コントロールボックスからX軸フレームに沿ってエクストルーダーに至るケーブルのトラックチェーンを廃した。これは私も実際にトラックチェーン内のケーブルに断線を起こすトラブルに出くわしたので頻繁に急角度で折れ曲がるトラックチェーン採用を止めたに違いない。

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・コントロールボックスのデザイン、サイズが変更。またほとんど熱を持たなくなった
・ホットベッドが前後する際、ブレや振動・ノイズがほとんどなくなった
・ホットベッド裏のレベリング調節リングネジが回しやすいよう大きくなった

などなどだが、組立は以前のバージョンより正直難しくなっている。というか、配線などの説明は日本語マニュアルには載っていないので附属SDカードに収録されているPDF(英語)を参照する必要がある。また図版(写真)が豊富に使われてはいるが小さいのとトリミングがぎりぎりで、どの方向から撮ったものなのかが分かりづらい…。

ということでともかく間違いの無いよう慎重に組み立てテストのプリントをやってみたが、驚いたのはプリンターの動作音がほとんどしないことだ。もともとJT-28-004-II は消音タイプの製品だったがこの最新版はWファンの音しか目立たない。そしてホットベッドの急速動作時にもガタつきがほとんど無くなっている。

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※冷却ファンの音しかせず、振動音もなくとても静かだ


夜間でも続けて造型がしたいと常々考えてきた一人だが、これならマンションでもOKに違いない。そして新しい3DプリンターJT-28-018 2020(JT-28-004-III)の威力をあらためて見せつけられてもいる。積層痕もほとんど目立たず調整が整ったプリンターはこれほど綺麗な造型ができるのだと…。

正直最新版に買い直しでどれほどのメリットがあるかを危惧していたが、静かでより安定・安全に物作りができるのは無性に嬉しい。
完成品であれば手間はいらないし確実だという点は否定しないが、それでも本製品は3Dプリンターという代物をより良くしるためにも有益な製品だといえる。そしてこのJT-28-018 2020(JT-28-004-III)はメジャーな製品ではないし初めての3Dプリンターとしてはお勧めしないが、2台目3台目としてはお勧めできる製品だと考えている。



ラテ飼育格闘日記(710)

ぐずついた天気が続いているが、お陰様でラテは何とか四つ脚で歩いている。ただし散歩に出ても嬉々として歩くことは歩くが、長距離となる道へは足を向けない。やはり長い時間の散歩は辛いのかも知れないが歩けるだけでオトーサンは嬉しい。


その散歩は近所を回ることになる。しかし少しでも変化をつけてやろうと歩く道を変えたりしているが時には短い階段を上り下りもするし坂道もある。ラテは多少体を揺らしながらも四つ脚で機嫌良く歩いてくれるが、一時休憩も多い(笑)。

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※機嫌の良いときの表情は可愛い(笑)


しかしアイコンタクトしてくれるその表情は何とも可愛い…。
この調子で過ごしたいものだが、オトーサン自身も足の膝を痛めたり腰を痛めたりしながらの散歩なので時に辛いが、ラテの嬉しそうな表情を見ていると文字通り癒やされる思いだ。

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※調子の良い悪いはあるものの、問題の右後ろ足も地につけて歩いている


そういえば先日柴犬の老犬に久しぶりに出会った。なかなかラテと性に合うワンコが周りにはいないのだが、そのワンコには初対面の時からラテは「クーン」と鼻を鳴らし、マズルを近づけた珍しいワンコなのだ。
そのワンコが体を大きく揺らしながらこちらに歩いてくるのを察知したラテは早くも動かざる事山の如し…で座り込む。相手の飼い主さんも苦笑しながら挨拶させてくださったが、あらためてお聞きしたところ何と19歳だという。

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※19歳だというワンコと出会った。何とか自力で歩いているのは凄い!


ワンコの19歳といえば、人間の年齢に換算したら間違いなく有に100歳を超えた年齢に違いない。確かに歩き方はかなりおぼつかないものの自分の四つ脚できちんと歩いているのには感動した。
去って行くそのワンコの後ろ姿をしばし眺めていたオトーサンは思わず「ラテ、お前も頑張らないとな」と語りかけていた…。

その散歩、朝は時間帯も早いこともあってほとんど知り合いとは会えないが30分ほどの散歩を心がけている。それでもそのうちの5分10分は座り込んだり腹ばいになったりすることもあるが、排泄はその間に大体済ませてくれるのは有り難い。

夕方の散歩は雨が降らなければ子供たちやラテを可愛がってくださる方がいるかも知れないといつもの公園に足を向けるが、好きな子供さんや大人の方に出会うと現金なもので帰り道の足取りも良く機嫌が良い(笑)。
しかしお目当ての人たちがいないと待てば会えると思うのか、座り込んで待ちの姿勢に入り、少しリードを引いたくらいでは頑として動かない。

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※お馴染みの大好きなオカーサンに出会った後は機嫌良く帰る(笑)


とはいっても同じ場所で20分も30分も立ちん坊ではオトーサンの足腰が持たないので強引にラテを引き剥がすようにして立ち去るが、公園を出ても後ろ髪を引かれるようにしばしばエンストを起こすのは困りものだ。
それでも弱々しいものの、問題の右後ろ足で踏ん張ろうとする姿にはつい応援したくなる(笑)。

しかしワンコとは不思議なものだ。確かにオトーサンはワンコを飼うことが子供時代からの夢だった。小学校以前にガキ大将らと近所を駆けずり回っていたときには必ず側に数匹のワンコがいた。無論当時の事だから皆飼い犬ではなく野良だったはずだ。
ともあれオトーサンは2006年12月にやっと一匹の雑種犬と暮らすことになったわけだが、当初は大層な目的や目標があったわけでもなく、ただただワンコと暮らす己を夢見ていた感がある。

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※「ラテ、もう一息頑張ろうぜ!」


それがどうしたことか、可愛がるのは当然としても日増しにラテと名付けたこの生意気な生後六ヶ月のワンコが愛しくて仕方がなくなった。そして毎日をただただ慌ただしく過ごしてた…と思ったらあっと言う間にラテは14歳を向かえていたのだ。
最近はいつも「ラテ…。元気に長生きしてくれよな」と声がけしながら、散歩から戻った足を洗いブラッシングをしているオトーサンなのだ。




ラテ飼育格闘日記(709)

梅雨時だから仕方がないが、雨の日の散歩は憂鬱だ。それに傘を差し、ラテにレインコートを着せて…と天気の日と比べると同じ散歩でも手間が掛かるし体力もいる。暗くなってからは別途懐中電灯も持たなければならないといった大変さがついて回る…。


それに戻ってからも濡れた程度にも寄るが後始末がなかなか大変なのだ。長毛のラテは本格的に濡れると乾かすのに苦労する。シャンプータオルで雨の跡を拭き取り、乾拭きした程度ではさっぱりとしないからどうしてもドライヤーを使わざるを得ない。厄介が続く…。

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※お陰様で足以外、ラテは元気です


しかし反面、雨とレインコートが嫌いなラテは長居はしないのがオトーサンにとっても救いになっている。普段なら帰りたくないと途中で座り込んだり腹ばいになり、オトーサンが引くリードをものともせず強い抵抗を示すが、雨の日は排泄が済むと自主的にUターンしてスタスタと戻るからだ。

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※雨とレインコートが嫌いなラテは恨めしそうな顔でオトーサンを見上げる


ただし足を悪くする以前からラテはリードを引いたとしてもオトーサンより前に出て歩くということをしないワンコなので傘で雨をカバーし難いのだ。
ラテが幼犬時代にはオトーサンの保持するリードをぐいぐいと引いて先行することも多かったが、オトーサンはオトーサンの歩みに合わせて横に付いて歩くようにと訓練した。

なかなか大変だったが、盲導犬のようにオトーサンの左右どちらかにぴたりと寄り添って…とまではいかなかったが、オトーサンより先に飛び出て進むことは無くなった。その上に副産物といえばラテに叱られようが、オトーサンの前に出なくなったのは良いが前に出ない…先行しないということはオトーサンの前を横切らないようにもなった。例外は上り階段の時だけ、ラテ自身の足腰の都合なのかオトーサンに先んじて登ることが多いが…。

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※上り階段は早く登りきりたいようで動きが速くなる


ともあれワンコは…というか、ラテは例えばオトーサンの右側に付いて歩いているとしても左側に気になる植え込みがあったり電信柱があったりすると左側に寄ろうとする。
オトーサンの前を歩いているなら右側に寄って歩いていたとしてもそのまま左に寄り添えばよい理屈だ。まあ、普通はそうなるに違いない。オトーサンの歩みの前を横切って右から左に車線ならぬワン線変換するわけだが、オトーサンより前を歩かなくなったラテは、オトーサンの後ろでワン線転換するようになった(笑)。

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※大好きな小学女子に過酷な「待て!」を命じられたが、きちんと守った(笑)


これは実にややこしく面倒だ。
なぜなら、普通にオトーサンの前で右から左にあるいは左から右に路線変更するならオトーサンがリードを右手で持っていようと左であろうとそのまま歩き続けるのに支障は無い。しかし後ろを通られると例えばリードを右手で保持している場合なら、リードはオトーサンの右手から後ろに回り、左側に向かう。要はオトーサンがリードを持ち替えるか、くるりと回ってリードを自分の前に戻さないと歩きづらいし危険なのだ。

またラテの頭がオトーサンの足より前に出ないということは体のほとんどがオトーサンの後ろにあることになる。それは普段なら別に問題でもないが雨の日には少々困ったことになる。
なぜならオトーサンはオトーサン自身とラテ両方をカバーしなければならないからと直径が大きめの傘を常用しているが、こうした状況だと体が長いラテの後ろ半身、特に尻尾とお尻は濡れてしまう。

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※問題の右後ろ足、まだまだ完全では無いがこうして地に足を付けて歩く


それに足が悪い以前に雨の日の歩みは遅いので時間がかかればそれだけ濡れることになるからとオトーサンはどうしてもリードを前に引くことになるが、頑としてオトーサンの前には来ないし歩みもマイペースだ。
その上にオトーサンを見上げるその視線も些か反抗的だ(笑)。

というわけで、雨の日の散歩は気が重いが休むわけにはいかないからとラテとオトーサン自身を鼓舞して出かけることにする。
天気予報もあまりアテにならないからと比較的ピンポイントの雨雲の動きを教えてくれるiPhoneアプリも駆使して少しでも小降りのタイミングを計りながらラテに嫌がるレインコートを着せる毎日である。




ポータブル空気品質モニターで3Dプリンター稼働中を計測してみた

マスクやマスクフィルターといった製品の性能を推し量りたいと過日はハンドヘルドパーティクルカウンターなる計測器を手に入れたが、今回は重なる部分もあるものの「空気汚染測定器 (Air Quality Detector)」なる製品を手に入れた。


パーティクルカウンターが0.3μm、2.5μmそして10μmという3種の粒子の数を測定するのに対し「空気汚染測定器 」はその名のとおり、すばり空気汚染の指針となるTVOC、HCHO、CO2、AQIの4種の値を計測するものだ。

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※空気汚染測定器 (Air Quality Detector)


ちなみに汚染の指数となるべく項目を簡単に説明すると、TVOC(Total Volatile Organic Compounds 総揮発性有機化合物)はシックハウス対策には不可欠の指針であり、具体的にはトルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒドなどなどであり、吸入し続けるとその程度によっては人体に悪影響(健康被害)を及ぼすことがある物質だ。そしてHCHOはホルムアルデヒドの検出。またCO2は申し上げるまでもなく二酸化炭素の濃度を表しAQI(Air Quality Index)は総じて空気がどのくらい汚染されているかを表す「空気質指数」で、健康への影響度合いを目安に「きれい」~「極めて汚れている」までの6段階で総合的な空気の質を表すものだ。

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※計測表示一例


一日のほとんどを過ごす仕事部屋の環境の良し悪しはやはり無視すべきではないし無関心ではいられない。事実お世辞にも掃除が行き届いたスペースではないし3Dプリンターが2台稼働し時に犬も入ってくる…。
これからは暑くなるし窓を閉め切り冷房のお世話になることも多くなるから、部屋の空気汚染状況を知りつつ換気を心がけたいと思ったわけ。と…まあ、理屈はそうだが一番はこの種のものへの好奇心だ(笑)。

ところで過日、とあるサイトで「米国研究機関が3Dプリンタから放出される有害物質と健康リスクに関する研究内容を発表」というニュースを読んだ。
これはジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology)と化学物質の安全性を研究する非営利団体「UL Chemical Safety」の研究チームが、デスクトップタイプ3Dプリンタが室内の空気品質にどのように影響するかについて、2年間の調査を実施し調査の結果、3Dプリント中に放出された化合物には人体に有害な物質が含まれることを発表したというものだ…。
無論私などにはこうした報道の正確性について物申す知見がないので意見は言えないが、もともと例えば一般的なABSフィラメントを使えば相応の臭気があるし換気なくしてそのまま3Dプリンターを稼働させるのはいかにも健康に悪いであろう事は想像が付く。

だからということもあり個人的にはABSフィラメントは使わないように心がけているほどだ。換気と言っても専用の換気システムを設置出来るわけではないし、せいぜい窓を開けサーキュレーターで換気し室内にはPM2.5対応の空気清浄機を稼働させる…といった程度しかできないからだ。
その点PLAフィラメントでは臭気はまったくといって良いほど気にならないが、前記報道ではそのPLAも健康被害に無縁ではなく、3Dプリンタが稼働中に200種類以上の揮発性有機化合物(VOC)を放出していることを特定したという。そしてそれら200種類以上の粒子の90%以上が直径0.1ミクロン未満のナノ粒子サイズであり、これらの超微粒子の中には、既知の発癌物質であるホルムアルデヒドやスチレンやカプロラクタムなどの刺激物質を含む、揮発性有機化合物が含まれており、十分な換気が行われていない屋内で可動させた場合、人体に吸入された有害物質が、肺の深部にある組織および細胞に入り込み、心臓や血管および肺など、呼吸器系などに問題を引き起こす可能性があることを指摘しているのだ。
したがって今回手に入れた「空気汚染測定器 」なる製品も健康を維持するためには必要なアイテムと考えたわけ…。

さて、とはいえこのポータブルな空気質・大気質モニター「空気汚染測定器 」は小型で扱いも簡単だが安価なこともありその計測精度に全幅の信頼を寄せているわけではない。しかし指針にはなるであろうと考えた。
製品サイズは136× 65× 25mm、重さも約123gと軽量なのでどこへでも気軽に持って行ける。また背面には簡易スタンドがあるので、それを引き出せば本機を立てたままで使える。

バッテリーは3.7V、1000mAhを内蔵しフル充電で4~5時間のスタンバイが可能だというが、充電しながらも動作するのでもっと長時間、リアルタイムに状況の変化に注視することもできる。ただしユーザーマニュアルは中文と英語のみだが、電源を入れさえすれば2.8インチの液晶に値が一覧表示されるので使い方に迷うことはないはずだ。

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※本体は附属のUSBケーブルで充電して使う。また充電しながらの計測も可能


ただしマニュアルによれば、HCHO TVOC CO2の計測は、機器が正常に使用できるようになるまでの約30分間、良好な換気が必要だという。また起動後には120秒の予熱時間が必要で各計測アイテム共に0000から0120をカウントしてから計測が始まる。要は電源投入後2分間は計測できないということだ。
その後はバッテリーが続く限りリアルタイムに計測が続くし、繰り返すが充電しながらの計測も可能だ。

実際に私の仕事部屋に置いてみたが数値はかなり敏感に環境の変化によって変化する。液晶画面を眺めているとリアルタイムに計測しているという実感は感じられるし液晶もまずまず見やすい。
問題はその精度だが、無論プロフェッショナル用ではないから誤差も大きいだろうしあくまで指針として認識すべきだろう。ただしCO2ひとつとってもこれだけ安価で使い方が容易な測定機が存在すること自体楽しいではないか。

ということで最後に前振りした通り、実際に3Dプリンターを稼働した仕事部屋で計測した結果をご紹介したい。
仕事部屋は8畳ほどの広さだが、物が多いので混雑状態だ(笑)。そこにパソコンを始め通常2台の3Dプリンターが稼働できるよう設置してある。
部屋自体の換気は換気扇がないので窓を開けるしかないが、隣接しているリビング奥の台所には強力な換気扇があるので通常は多少でも空気の流れを作りたいとそれを動作させている。

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※3Dプリンター稼働前の仕事部屋計測結果


早速組立式…いわゆるフレーム型の3Dプリンター(JT-28-004-II)にPLAフィラメントをセットしてプリントを開始してみたが、その50cmほど離れた場所に「空気汚染測定器 」をON状態にしてリアルタイムの計測を試みた。
その結果だが、例えば私が部屋に入るとCO2の値が増えるという当然の変化はあるものの、今回のテストにおいては3Dプリンター稼働前と稼働中の各検査項目共に驚くほどの変化はなく、総じてAQIが「まあまあ綺麗」の”2”を表示し続けていた。

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※3Dプリンター1時間稼働している際の計測結果


さらに別途パーティクルカウンターで0.3μm、2.5μmおよび10μmの粒子を計測してみたが、これも3Dプリンター稼働前と気になるほどの変化はなかった。

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※別途パーティクルカウンターによる計測結果。特に汚れた環境下ではない事を示していた


ただし、厳密な意味で申し上げれば稼働前と稼働中を比べれば、CO2に約170ppmそしてTVOCに約0.43ppmそしてHCHOは約0.06ppmの上昇を確認出来た。
数値的にプリンターが稼働して1時間ほどのこうした結果が正しいとすれば私の環境下における3Dプリンター使用(PLAフィラメントに限る)は僅かに数値は多少上昇するものの繰り返すがAQIが ”2” を越えることはなかった。なお、引き続き3Dプリンターは稼働し続けたがその後も大きく数値は動かなかった。

ということで今すぐ健康被害に注視するほどではないということになるが、まあ長時間こうした環境下で呼吸していること自体、誉められる事ではないのかも知れない。やはり時々換気をした方が良いに決まっている。
ただし1時間半ほど稼働していた途中、愛犬が入って来てフローリングに伏せたと思ったらオナラをした(笑)。その途端に数分間だけご覧のように各値は急激に上がり、AQIはかなりの汚染度を示す ”4” を示した。ということは繰り返すが精度の高さはともかくこの「空気汚染測定器 」はきちんと計測していることは分かった。

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※計測中に愛犬が部屋に入って来てオナラをした際の計測結果(笑)。数値は急激に上昇した


まあまあ…当該機器類では精度的な限界があるし、そもそも大学や専門の研究チームに張り合うつもりはないが(笑)これからも有効的な活用を続けたい…。


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appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中。ゆうMUG会員