ラテ飼育格闘日記(674)

しかしよくもまあ雨が降ること降ること…。ラテの散歩もレインコートを乾かす暇が無いほどだ。無論雨の日の散歩は時間は短いからオトーサンの体力的には有り難い反面、ラテのケアも大切なので時間がかかるのだ。また誰にも会えずに帰宅するとラテは機嫌が悪い(笑)。


13年近くも日々一緒に居るとオトーサンたちの行動パターンはすべて覚えられているように思うし、どうしたら自分の意志を通せるかもワンコなりに考えているように思える。
無論オトーサンもラテのことを理解しているつもりだが、ラテの方が一枚上手なのかも知れない…。

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※なんだよっ!


とにかく好き嫌いがはっきりしているし、本当に嫌なときにはオトーサンにも反抗する。
先日は毎日朝夕飲まし続けているアトピーの錠剤を口に入れようとして「ガウッ」とやられ、オトーサンは左手に小さな傷を負った。
と書くと危険極まりないように思うかも知れないが、「ガウッ」とやっても噛む意志はない。人間で言えば手で払おうといった感じだと思う。しかしラテの牙は当たっただけでこちらは傷が付くことがあるわけ…。

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※ラテの牙が当たって小さな傷ができた…


確かに薬を喉の奥に押し込まれるのはラテにとって大きなストレスに違いない。無論錠剤そのままではなく二錠をパン生地で小さく包んだものを口に入れていたがこんなこともたまにはある…。
やはり臆病というか慎重なラテは同じ事をやられるにしても嫌なとき怖いときがあるらしい。
例えば目脂があるからとティッシュを目に近づけると嫌だとして「ガウッ」とくる。しかしティッシュでは無くオトーサンの指なら目脂を嫌がらずに取らせる。なかなかに難しい娘なのだ。

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※大好きな女子たちに囲まれご機嫌


ともかく薬は何としても飲まさなければならないからと先日動物病院で「ピルアシスト」という商品を貰ってきた。要はワンコの嗜好性に合わせた食品なのだが、薬をこの中に入れて飲まそうというものだ。
とにかく一粒をそのままラテの鼻面に突き出してみるとメチャ食いつきがよい。これはいけるかも知れないとその日からアトピーの薬をこの「ピルアシスト」で包み込み、ドライフードの粒と同じくらいのサイズに工夫しフードに混ぜて出してみたら苦も無く食べてくれた。

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※薬を包む「ピルアシスト」


しかしもしこの一粒を噛んだりすれば錠剤はかなり苦いか臭いと聞いているが、噛んだことがあるのかどうかは不明ながら、いまのところ容器に残したり外に放り出したりすることはなくきちんと食べている。
いつまでこの「ピルアシスト」で目的が達せられるかは分からないが、ラテはもとよりオトーサンも薬を与えるストレスから解放されたわけで喜んでいる。

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※雨の散歩から戻り大あくび


ということでオトーサンは動物病院のものだけでなく同種の目的のための商品が市販されていることをあらためて知り、別途ビーフ味だという「メディボール」という商品も買ってみた。
これまたラテは喜んで食べるがそもそもワンコ用の商品は値段が高い…。「メディボール」は15粒入りでAmazonで913円だったが、1日朝夕で2粒使うから一週間ほどで無くなる。ということは一ヶ月で4千円弱かかることになる。
足元を見られているようにも思うが、ラテにとってもオトーサンにとっても有益なら致し方ない(笑)。



ラテ飼育格闘日記(673)

まあまあ雨が続く天気で困ってしまうが、先週はこれまた大型台風19号が大きな被害をもたらした。被害を受けられた方々には心よりお見舞い申し上げると共に一日も早い復興を願っている。ともあれ幸いオトーサンのところは特にトラブルもなく過ごせたから良かったが、やはり大変なのはラテの散歩だった。


15号を凌ぐ超大型台風だというので最低限の備えはしようと考えたがオトーサンの住居はマンションだし河川の近くでも無く多摩市から告知されているハザードマップを見ても特に土砂災害や水没といった危険性がある地域では無い。
ただし角部屋なので窓が多いのがこうした時には些か心配だった。

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※ラテはそもそも雨が嫌い


1箇所を除いてすべてワイヤー入りのガラスではあるから風圧だけで簡単に割れるとは思わなかったものの何かが飛んできてぶつかれば割れる可能性も考えられる。
ニュースを見れば窓ガラスにテープを米印に貼り、ダンボールをガムテープで貼ると安全だとしきりに勧めるのが目立つので初めてだがオトーサンもやってみようかと腰を上げた。無論それは万一割れた場合の飛散防止が第一目的である。

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※一部のガラス窓を除いてダンボールを貼り、台風の強風に備えた


たまたま厚手でサイズも大きなダンボールがあったので部屋の窓をこれで覆うことにした。中には家具やらで窓が全部見えていない場所もありなかなかに手間取ったが、万一の場合には何らかの役に立ってくれるだろうと考えながら作業を終えた。
そして台風が通過する夜は念のため、寝間着に着替えず横になろうと覚悟をしていたが、幸いに雨は凄かったが風は覚悟していたほどではなくピークは短時間で終わった…。

しかし厄介なのはラテの散歩…というより排泄をどうするかだ。室内でしなくなってしまったのは飼い主の教育が至らなかったからだと言われれば返す言葉もないが、現実がそうなってしまったので例え数分でも外に連れ出さなくてはならない。
ともかく雨の日でも朝夕と寝る前の一日三回、自宅の周りを歩かせているからラテも要領は理解している。レインコートも着せられているからとマンションのエントランスを出た途端にオシッコをしてそそくさと戻るという時もあった。

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※雨上がり、ラテはオトーサンにアイコンタクトしながら走る


とはいえ台風の場合は難易度が桁違いに高くなる。風が強ければ傘は役に立たないばかりかかえって危険でもあるからだが、そもそもは不用意に外に出ない方が良いに決まっている。それは分かってはいるもののラテの尿意や便意を無視するわけにもいかず、気象情報をこまめに確認しながらなるべく雨が弱く風も凪いでいるときを狙ってラテを連れ出した。
ただしオトーサンもラテもびしょ濡れは免れなかったわけで後処理が大変。特にラテは長毛なのでレインコートを着せても濡れた後を綺麗にして乾かすのにはドライヤーを使ったりと手間がかかった。

さて、台風が去った13日の夕方、道端に落ちている木々などに注視しながらいつもの公園にラテと向かった。公園に至る歩道を直進しているとき前方からワンコ連れのお二人がこちらに歩いてくるのが見えた。
オトーサンは白内障の手術はしたがそもそも視力が弱いので近くでないとなかなか判別できないのが普通だがその時は「あっ、ボビーちゃんのオトーサンとオネーサンだ!」とすぐに分かった。

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※「あっ、ボビーちゃんのオトーサンとオネーサンだ!」


ボビーちゃんはボストンテリアのワンコだが、以前の住居のときには毎日通っていた広い公園で知り合ったお仲間である。ラテが偏屈なのでなかなかワンコ同士は遊んだことは無いが、飼い主さんご夫婦とお二人のお嬢さんにラテは随分と可愛がっていただいた…。
記録を確認すると2年半程前にこの公園でお会いしただけだった。今回は長女のオネーサンもご一緒だったわけでこちらは実に4年とか5年ぶりになると思うがラテは覚えていたようでオネーサンの口元をしきりに舐めている。

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※ボビーのオネーサンには5年ほどお会いしていないと思うが、ラテは尻尾を振りながら口元を舐めた


どうやらこのブログをお読みいただいているようで、3週間ほど前の日記で昔の友達ワンコたちは元気だろうかと書いたのをご覧になり、立ち寄ってくださったようだ。
ボビーちゃんも白内障を患っていはいるが元気とのことで安心したが、その他マキちゃん、クロちゃん、アポロちゃん、ムギちゃんらの近況写真も見せていただいた。
ラテにとってもオトーサンにとっても台風を忘れるような嬉しいひとときだった!
ボビーちゃんのオトーサンとオネーサン…ありがとうございました。



ScandyProによる3D Scanning Tips

iPhone XRとScandyProによる3Dスキャンに苦心しているが、ほとんどのユーザーがなかなか思い通りにいかないと嘆いているようにも思える。
またScandyProに関する日本語の情報が現在のところ極端に少ないことも分かりづらい要因になっているかと思うが、ScandyPro開発元のブログに「3D Scanning Tips」という解説が載っていたので確認して見た。

記述内容はScandyProを上手に使うための初歩中の初歩ということになるが、こうした点に注意をするかしないかでは結果が大きく変わると考える。
ということでScandyProで上手にスキャンするためのチップス部分を私なりに "意訳" してみたのでご紹介しておきたい。
なお原文/全文(英語)は ここ に載っている。

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※ScandyProによるスキャン実例。工夫すればなかなかに綺麗なスキャンができる


■ScandyProによる3Dスキャニング Tips

3Dスキャンは、2D写真撮影より厳しい。それは、忍耐と多くの試行錯誤を必要とする。ただし一旦旨く行けば素晴らしい結果が得られ、iPhoneだけで優れた3Dコンテンツを作成でき、3Dプリンターへの活用や3Dデザインプロジェクトをすぐに開始できる。ともかく諦めずイライラしないで挑戦し続けるべき。そして旨く行った結果だけを保存しておこう。

1)iPhoneはゆっくりと動かすことが肝心。ここでは、速度は味方ではない。あまりに速くiPhoneを動かすとセンサーがトラッキングを見失う原因になる。また例えばスキャンしている方向が違う場合(垂直から水平など)は、注意をしないとトラッキングを失い、スキャンを回復できない可能性がある。 万一そんなことが起こったら諦めてやり直すしかない。

2)人物をスキャンするときは、なるべく動かないように依頼することが肝心。特に360度のスキャンには数分かかる場合がある。被験者に目の前の一点に集中してもらい、頭を動かさず静かに保つようお願いしよう。

3)解像度を最小にするとスキャンの品質が向上する。 スライダーを使用して調整するが、デフォルトは最小サイズに設定されるが必要に応じて調整してみよう。

4)特徴の無いモノクロの被写体は、カメラが追跡するのが難しい。そして顔をスキャンする場合、肩をフレーム内に保持すると頭の後ろをスキャンするときトラッキングを維持するのに役立つ(通常頭の後ろは顔よりも視覚的特徴が少ないのでトラッキングを失いやすい)。

5)一部の素材はうまくスキャンできない。 一般的に反射率の高い素材や透明な素材は、現在使用している技術では良い結果にはなり得ない。 例えばそれらの表面にフットパウダーの薄いコーティングをスプレーすると問題の解決に役立つ場合がある。

6)トラッキングを失うことなく完全な 360度スキャンをキャプチャするのが難しい場合、2つの小さなスキャンデータを作成し、別途Netfabb や MeshMixer などのソフトウェアプログラムを使用して手動で合成するとよい。

7)照明は重要。2D写真で使われるハイライトとシャドウを強調するドラマチックな照明は、 3Dスキャンでは適切に機能しない場合がある。通常、最高の3Dスキャン結果を得るには拡散光源から均等に照明された被写体がベスト。多々実験し自分の環境で最適なものを探すことが大切。
※ちなみに筆者はリング照明を使っている。

■Macテクノロジー研究所的アドバイス

 できるだけ解像度が高く正確なスキャンができるかは前記したチップスを参考にしご自分で工夫するしか無い。そうした工夫の中でやりやすさと正確さを求める何らかのツールを考えてみるのも解決策のひとつではないだろうか…。
 詳しくは別項「iPhone XRとScandyProによる3Dスキャン覚書」をご参照いただきたいが、iPhoneのインカメラをスキャニングに使うため、インカメラを対象物へ向ければ液晶が見えなくなり、そのままでは正確なスキャンは無理。
Macテクノロジー研究所的アドバイスとしてはもし3Dプリンターをお持ちなら鏡を使った「ミラーアダプタ」を作ることをお勧めしたい。要はインカメラの全面に鏡を45度の角度に設置しiPhoneの先端をスキャン対象物に向けると鏡に映ったオブジェクトはその下にあるインカメラで捉えられる理屈。したがって液晶画面を見ながらの操作が可能だ。
勿論、鏡はできるだけ精度の高いものが好ましいが手軽に扱えるのが一番の利点だからと筆者はステンレス製のものを使っている。

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※自作の「ミラーアダプタ」を装着したiPhone XR


 筆者が試した範囲で一番の方法はScandyProに備わっている2台目のデバイスで映像をモニターする方法だ。ただし例えばスキャンするiPhoneとモニター用のiPhoneの距離や位置関係が離れているとモニターを確認しながらスキャンを実行するのは困難だ。

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※筆者のスキャニングはそのほとんどがこの自作グリップによる


ということでMacテクノロジー研究所では2台のiPhoneを同時に使うグリップを自作してみたが非常に使いやすくスキャン精度も向上している。

以上


ラテ飼育格闘日記(672)

すでに10月も半ば近くになるものの天気が落ち着かない。30度近くまで温度が上がる日があるかと思えば最高気温が20度前後の日があったりもするし、そもそも雨が多いしまたまた大型の台風が来る。このラテ日記をアップする前後では影響を受ける地域も広くなりそうだが大きな被害にならないことを祈るばかり…。


台風15号の被害からまだまだ立ち直っていない地域も多いのにまたまた大型台風とは…。またオトーサンの地域ではこの時期、幼稚園や保育園の運動会が予定されているが台風ど真ん中になりそうな気配だ。
とはいえ天気がまあまあの日の朝晩は秋の訪れを感じさせてくれるし街路樹なども一部紅葉が始まっていてラテとの散歩に文字通り彩りを加えてくれる。

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※天気が良ければ散歩に最適な季節になった


気温が低いからか、ラテは気が乗ればゆっくりであっても小一時間歩き続けるし、かと思えば10分も歩いていないのに路面に腹ばいになって動かない日もある。
ラテお気に入りのエンスト場所のひとつは幅3メートルほどの歩道である。ラテは他のことは全く忖度しないから場合によっては道の真ん中に陣取ったりもするが、そんなときにオトーサンは他の方の行き来に邪魔だから車道側ガードレールに近いところに引っ張るのも日課。

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※歩道に座り込むラテ


座り込まれて困るのは飼い主のオトーサンだけではない…。歩道だからして人が行き来するし時には自転車も通る。通行人は杖を突きつつ歩くお年寄りからよちよち歩きの幼児まで様々だが、万が一にもトラブルがあってはならないと人が近づくとよりリードを引き、ラテが大きく動けないようにと注視する。

特に注意しなければならないのは老人と自転車、そして幼児。
老人の中にはボケているのか端に収まっている我々のところを強引に通過しようとしたり、杖がラテの尻尾を突いたりすることがあるからだ。その上にそもそもラテは老人が嫌いだ(笑)。近づくと間違いなく吠えるからなかなかに対処が難しい。

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※日の出の時間も大分遅くなった…


無論自転車は一方的に危険な存在である。道路交通法がどうのこうのを振り回して車道を走れとばかりは言いたく無いが、ママチャリであってもゆっくり通って欲しい。中には前後にお子さんを乗せ、バランスが見るからに悪そうなのに猛スピードで近づく自転車がいてこれは怖い。

まあ、歩道に座り込むワンコというのも確かに邪魔な存在だし誉められることではないだろうが(笑)。確かに他のワンコ連れには迷惑をかけるときがあるのも事実。
近隣のワンコたちの多くは何度か出会っているから吠え合うワンコたちはお互いに分かっている。だから向こうからそうしたワンコがやってくるとオトーサンはラテのリードを引き、歩き出そうとするがそれでも頑固に居座ろうと抵抗する場合もある。

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※ラテも興が乗れば結構な距離を歩くようになってきた


そんなとき、相手の飼い主さんは少し逆戻りして別の道を選ぶ方もいるし、ワンコが小型犬の場合は我々の脇を通るときに愛犬を抱き上げて通られる方もいる。
また人でもワンコ嫌いの方もいる。そのような方には前方にワンコが居座っていると落ち着いて通り難いかも知れずやはり居座りが長いと多々迷惑をかけることになる…。

ただし座り込んでいるラテを見てわざわざ声をかけてくださる方もまた多い。
先日はお若い女性が一旦通り過ぎたのに何を思われたか引き返してきて「触ってもよろしいですか」と声をかけてきた。
飼い主はウェルカムでもラテは初対面の大人には敏感でまず十中八句は吠えるからその旨をお伝えすると女性はラテの斜め前に腰を落とした。無論オトーサンもリードを引いてラテが飛びかからないよう力をいれていたが、どういうわけかラテは吠えない…。

ままこういうこともあるが、聞けば最近愛犬を亡くされたとのこと。大型犬で16歳までの命をまっとうしたというのだから飼い主さんの思いがひしひしと伝わってくる。ほんの短い間だが、その方はラテの背を撫でて笑顔で立ち上がった。
そういえば大人に吠えるのが定番のラテだったが、歳のせいなのだろうか最近は多少穏やかになったことも確かなようで、公園で遊んでいる子供のオカーサンたちに近づいても落ち着いている。

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※いつもの公園でお馴染みのオカーサンたちに近づいてもラテは吠えなくなった


飼い主としては嬉しいのだがいつまた急変するか分からないのでオトーサンとしてはお馴染みの方々以外には気が抜けないのである。



iPhone XRとScandyProによる3Dスキャン覚書

そこにある人物やオブジェクトをそのままスキャンし、3Dモデルとして形成すめ3Dスキャンは大変魅力的だがまだまだ技術的な壁や予算面の壁が厚くて高い分野でもある。無論数百万もの予算があれば実際に使い物になるであろう製品やシステムは存在するが一般ユーザーには手も足も出ない。


しかし調べて見ると市場には五万円とか十万円といった価格で入手できる3Dスキャナーも存在する。しかしMacで使えるものはほとんどないが、そんな中で少し前にMacサポートを歌う製品のひとつであるXYZプリンティング社の3Dスキャナーを幸いにも借り受けることができた。
これで大げさだが夢が叶うかと驚喜しあれこれと試行錯誤を続けたがMacの環境で使うソフトウェアに問題があり購入は断念せざるを得なかった。

3Dモデルを3Dプリンターでプリントする…ことはすでに珍しい事ではなくなっているが、そのためにはモデリングをやらなければならない。そしてその為の優秀なソフトウェアも存在するが、人の顔を代表とするような複雑な形状を易々と作り出せる者ばかりではないし、架空のフィギュアならまだしも、そこに実際にいる人物…私自身でも良いし愛犬でも良いが…を瓜二つの正確さでモデリングすることは難しい。しかし3Dスキャナーであればそんな夢のようなことが実現できる理屈なのだ。

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※ScandyProによる3Dスキャン例。画面は各種編集モード


実際に結婚式やらの記念にと新郎新婦の全身をスキャニングして十数センチのフィギュアにしてくれるようなビジネスも存在する。無論そうしたことを実現するためには前記したような高価で場合によっては大がかりなシステムが必要となる。
しかしなんとかそこそこの性能でもよいから使えるシステムはないかと色々と調べてきたが、ここにきてiOS向けのアプリで魅力的な製品が登場してきた。

その大きな要因はiPhone X以降に搭載された「TrueDepthカメラ」による。TrueDepth(トゥルーデプス)カメラとは、Appleが開発しiPhone Xのインカメラにはじめて搭載したカメラシステムの呼び名であり、顔認証システム「Face ID」をはじめ複数の機能に活用されるものだ。

TrueDepthカメラは赤外線カメラ、環境光センサー、ドットプロジェクタ等のユニットを総称した呼び名であり、各種センサーがユーザーの顔の特有の形状を正確に読み取ることで精度の高い顔認証を実現し顔の傾きや表情なども高精度で読み取り可能な先進のテクノロジーだ。
要はこのカメラを3Dスキャナーとして使おうというアプリがいくつか登場した訳である。

それらの中で今回私が選んだのは “ScandyPro” というソフトウェアだ。例えばiPhone XRのインカメラに搭載された7メガピクセルのカメラの場合、解像度設定は実用1MMまで活用できる。
アプリのインストール自体は無料だが、スキャンしたデータの保存など実用とするには内部課金を必要とするが実によくできたアプリケーションだ。
なにしろiPhone X以降のユーザーなら必要な予算はサブスクリプションの僅かなものだけだ。
ただしiPhoneとScandyProをいかに上手に使ったとしても、それだけでモデリングが完成するわけではない。実際には別途パソコンにデータを取り込み、Meshmixerといったアプリを使い、データ修復のプロセスもセットで学ぶことが必要である。

アプリの細かな機能説明はここではやらないが、保存したデータの補正やエフェクト、スキャンしたデータを現実風景に合成して表示させるAR機能、あるいは操作過程の録画保存の機能まである。

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※スキャンしたデータを実写風景に表示させるAR機能もある


ちなみに別途人の顔だけのスキャンに特化したアプリもあり、大変優秀なものだったが課金が高いしカラー情報(カラーマッピング)を保持したデータ保存ができないのでScandyProに落ち着いた次第。
ScandyProなら出力フォーマットもテクスチャーすなわちカラー情報を含んだPLYをサポートの他、PBJ/ STL/ USDZ/ GLB でも保存可能だ。

さてScandyProはとてもよく出来たアプリだが、実際の3Dスキャニングにはいわゆるコツを会得する必要がある。理屈はインカメラを適切な距離で対象物に向け、ゆっくり…丁寧にカメラを回り込ませるように移動するわけだがこれがなかなか旨く行かない。動きが速かったり角度が違ったりとデータ取得が不連続になると画面が赤くフラッシュすると同時にバイブレーションする。このエラーをなるべく少なく、そして素早く回避しつつスキャンニングしなければならない。

ただしいわゆる慣れというかコツを掴めば少しずつ上手になるが一番の問題はスキャニングするのがインカメラだということ。具体的な対策については別途ご紹介するつもりだが、自撮りするならともかく対面のオブジェクトや人物などにカメラを向ければ必然的に液晶が見えなくなる(笑)。液晶画面が見えなければ対象物をきちんとフレーミングして捕らえることが出来なくなる理屈で旨くいくはずはない…。

この自己矛盾の解決する方法はScandyPro自身がサポートしている別のiPhone/iPadでリアルタイム映像をモニター可能にする機能がある。同一Wi-Fi環境下でモニター側を確認しながらメインのiPhoneを対象物に向けることが出来るわけだ。ただしこの方法は当然ながらデバイスが2台必要となる。
また対象に向けるiPhoneの動きを別のiPhone/iPadで確認といえば簡単そうだが、両デバイスの位置関係が離れていると実にやりにくい。

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※ScandyProにはスキャン画像を別のデバイスにモニターさせることができる機能がある


ということで1台のiPhoneでなんとか正確なスキャニングが出来る方法はないかと考えた末に鏡を使うことを思いついた。
TrueDepthカメラに45度の角度で鏡を置けば、iPhoneの先端部位を対象物に向けつつ液晶画面を確認することが出来るというわけだ。

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※自作の「ミラーアダプター」。鏡は安全性と薄さを考慮しステンレス製を使った


早速3DプリンターでiPhoneに取り付ける「ミラーアダプター」を作ってみたが、結果は上々だった。しかしスキャニングしたデータの左右が逆になること、鏡の精度が悪ければスキャニングの結果にも影響が出ること、そしてアダプターの寸法やらをしっかりとしないとiPhoneを傷つけてしまいかねないことなどの問題もある。私はiPhoneにクリアケースを着けたままで装着できるアダプターを作った。

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※iPhone XRに「ミラーアダプター」を装着したところ


「ミラーアダプター」はそれなりの成果を出したが優秀なiPhoneの光学系に鏡を介在させた映像を…という点が気になったし、幸い個人的には買い換え前のiPhone6s Plusを残して置いたため、前記した2台のデバイスを同時に使う手法を考えてみた。
要はiPhone同士の背を合わせる形にセッティングできる器具を用意すれば良い理屈で、それを片手で持てるよう工夫すればiPhone XRのインカメラで捕らえた映像がリアルタイムでその背面のiPhoneにモニターできる。
そしてこれであれば位置関係に混乱を起こさずに操作できることになる。

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※自作の「デュアルiPhoneグリップ」にiPhone XRとモニター用iPhone 6s Plusを取り付けた例


結局手元にあった同じ形のスマホホルダーを2台取り付けるグリップを3Dプリンターで作ってみたらなかなかに便利だったし、正確で緻密なスキャニングができるためスキャン結果にもミスが少なくなったからデータも綺麗に取り込めるようになった。

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※「デュアルiPhoneグリップ」で3Dスキャン実施中


後はいかにスムーズに、対象物を囲むようにスキャンできるかだ。
ちなみに私の目的・目標は人のバストアップまたは頭部をスキャニングし、それをカラー3Dプリンター(まだ持っていないが = 笑)で1/6程度のサイズで再現することだ。そして愛犬の姿もリアルなフィギュアとして残しておきたい…。
以下3つのスキャニング例を動画でご紹介しよう。



※iPhone XRとScandyProによる3Dスキャン_バストアップ例




※愛犬を3Dスキャン




※頭部のみ360度スキャン例


で、使い始めてから一週間ほど経ったがまだまだ理想にはほど遠い結果だが日々少しずつ進歩しているつもりである。
特に人の顔は少し歪めば別人になってしまうし、オリジナルの人物と分からないような結果では意味が無い。それだけ高いハードルだと思っているが急がずノウハウを蓄積していきたい。
結論めくが、3Dスキャンは2D写真撮影より難しいし忍耐と繰り返しの実戦が重要。ただし一旦旨く行けば素晴らしい結果が得られる。なにしろスマホから優れた3Dコンテンツを作成でき、3Dプリンターの活用や3Dデザインプロジェクトをすぐに開始できるのだ。イライラしないで挑戦し続けることが大事。

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appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。ゆうMUG会員