「大塚国際美術館」ひとり旅 (7) 〜バロック期の絵画を堪能

ルネサンス期の作品を鑑賞後、続いて隣にあるバロック時代のギャラリーに立ち入った。ここにはレンブラントやベラスケスといった作品が約110点展示されているという。そういえば昔、会社のスタッフだった女性と上野の美術館にフェルメール展を観に行ったとき、数点のレンブラント作品が展示されていたが彼女はそれを見て「なんで皆暗い絵なのか?」と不思議な顔をしていたのを懐かしく思い出した。


レンブラントは「光の画家」「光の魔術師」などとも呼ばれているがその代表的な作品である「夜警」や「トゥルプ博士の解剖学講義」を見ると納得するが、そもそも光は闇の世界があったればこそ際立つわけだし、申し上げるまでもなくレンブラントに限らずこの時代に屋外や室内を照らす照明は松明とか蝋燭しかなかったのだから暗くて当然なのだ…。しかしレンブラントの展示は部屋自体もかなり暗いのでカメラを手持ちで撮影するには...難しい。

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※レンブラント作「夜警」と「トゥルプ博士の解剖学講義」


そういえば未知の作品だったが、ヴァランタン・ド・ヴーローニュ作「合奏」という16世紀の絵があった。ルーブルに収納されている作品とのことだが、リュートとバロックギターだろうか…が合奏している作品だった。リュート演奏を楽しんでいる1人としては気になって写真を撮ってみたが、残念なことに手ブレしていた(笑)。

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※ヴァランタン・ド・ヴーローニュ作「合奏」


次々と名画が登場するのでひとつの作品の前に長い時間佇むことがなかなかできない…。目の前にはベラスケスの「女官たち」や前記したレンブラント「夜警」そしてリゴー作「ルイ14世の肖像」が通り過ぎる。そんな足取りの中、ふと足が止まったのがムリーリョの「無原罪の御宿り」という作品だった。

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※ベラスケス作「ラス・メニーナス(女官たち)」


タイトルから分かるとおり処女マリアを描いたものだが、その顔は現代的とも思えるあどけなさを感じさせる清楚で高貴な雰囲気にマリアファンとしては思わず手を合わせてしまいそうになる。

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※ムリーリョ作「無原罪の御宿り」


そしてバロックギャラリーを抜けてセンターホールに出ると右前方には「グロッタ」という部屋がある。ここはアルチンボンドの作品が4点並んでいるのが目玉のようだ。そういえばアルチンボンドはもとよりだが、マグリッドをはじめキリコやデルヴォー、ゾンネンシュターン、エルンスト、デルヴォー、ベルメール、フィニー、バルテュス、エッシャー、ベックリンといったいわゆる “けったいな” 絵を知ったのは皆澁澤龍彦の著作からだった。

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※アルチンボンドの作品4点


バロックの系統展示はB2が主だが、ゴヤの作品は上階のB1階にある。一応覗いてみようと移動するも黒い館と称される「ゴヤの家」の作風は趣味ではないので早足に次へ。ちなみに「バロック5」のスペース正面にはあの「裸のマハ」と「着衣のマハ」が挑戦するかのようにこちらに視線を投げかけていた。

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※「裸のマハ」と「着衣のマハ」



つづく

大塚国際美術館
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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員