デジタル・フォトビューティツールキット「FaceFilter 3 Standard」レポート

デジタル・フォトビューティツールキットとでもいうべきMac用アプリケーション「FaceFilter 3 Standard」と「PortraitPro 15」を使い始めた。名称からご想像いただけると思うが、どちらもポートレート写真のレタッチソフトウェアであり、顔にメイクを施したり、ニキビや皺を除去しデジタルメイクを施すことが出来るツールだ。何の目的のためかと訝しがるかも知れないが、当研究所の専属モデル向けである...。


写真撮影時の人物モデルとして自身で造形し、現在も新しいウェブサイトの表紙を飾っているマネキン(実寸大フィギュア)のバリエーションを広げるためだ。マネキンは当然ながらその表情は変わらない。したがってディスプレイなどで必要とあれば化粧すなわちメイクをすることがあるらしい。
例えばパーティー向けといった濃い目の化粧を求める場合だとしても残念ながら私にメイクの知識も経験もまったくない。したがってマネキン自体にメイクを施すのは現実的ではない。

それならポートレートにデジタルメイクを施せばよいが、それにしても写真の唇の色を変えるとか、皮膚の色味を変えるといった程度の事ならPhotoshopでどうにでもなるものの、自然なメーキャップの成果を示したくとも知識がないのでやりようがない。
そこで最新のメーキャップ機能を持つフォトレタッチソフトを使ってみることにした。「FaceFilter 3 Standard」と「PortraitPro 15」いうアプリだ。
どちらもポートレート写真の顔のシミやソバカスなどを除去し、必要なら皺を軽減してより自然で生き生きとした印象的な顔に修正するコスメティックデザインツールだ。

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※「FaceFilter 3 Standard」によるメーキャップ例


どちらかといえばアプリケーションのバージョンや名称に捕らわれずに比較すると「PortraitPro 15」の方がプロ用というかプロの心象をくすぐるようなインターフェースと柔軟で高機能であるように思えるしMac Retinaディスプレイ対応も謳っている。対して「FaceFilter 3 Standard」はより直感的でビジュアルなプリセット操作が中心なインターフェースで分かりやすいアプリになっている。

FaceFilter3_01.jpg

※「FaceFilter 3 Standard」のアバウト画面


ということで、今回はまず「FaceFilter 3 Standard」の方からその概要をご紹介してみたい。
本製品のコピーには...FaceFilter 3は、写真の真の美しさを引き出すためのフォトレタッチおよびビューティーツールキットだ。モーフィングツールやデジカメのポストエフェクトは勿論、ワンクリックで効果を生むテンプレートが備わっているマルチレイヤーメイクシステムと共にナチュラルスキン、スムージングやシミの除去ツールなどを提供してくれるソフトウェアだ。
...とあるものの、正直よく分からない(笑)。ただしメーキャップの知識がないユーザーにとって、そのポイントがどのようなものなのかをステップ毎に教えてくれるし効果を確認しながらいくらでも試行錯誤ができることはデジタル・コスメティックデザインツールの強みである。

使い方だが機能毎に大別されたタブを切り換えることで段階を踏めば完成域に達する仕組みになっている。まずは写真を読み込んだ後で「フィッティング」タブに切替、目や鼻、口といった写真の形状とポイントマーカーをフィットさせることから始める。この操作を蔑ろにすると後々巧く行かないので正確に行う必要がある。

FaceFilter3_02.png

※写真の目鼻立ちの輪郭にポイントマーカーをフィットさせる


続いて「変身」タブでファウンデーション、フェイスメイク、アイメイクといった手順通りにテンプレートを選び、各種微調整のスライドバーを操作するだけでメイクアップが完成する。そして「再整形」タブで目鼻立ちといった顔かたちの微調整を含んだ文字通りの整形が可能となる。

FaceFilter3_03.png

※頬紅をアイシャドウそして口紅のカラーを強調してみた【クリックで拡大】


眉毛やアイシャドウも自然に変化できるしリップカラーもクリックだけで好みのカラーに変えられる。同じ要領で瞳のカラー変更や頬紅の強調も簡単だ。
なお整形とは顔を細くあるいは太くしたりするだけでなく例えば唇の厚さやサイズ、さらにその位置も調整することを意味する。

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※目と口元を変えてみる...【クリックで拡大】


こうした様々なパラメーターを駆使して写真のモデルを目的に合った印象の人物に変化させることができるのが「FaceFilter 3 Standard」なのだ。
さらに「効果」タブではレンズフィルターや被写界深度の編集機能ではマスクを利用し特定のオブジェや人物をシャープにしたまま、その周りや背景をぼかすといった編集もできる。

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※左の写真のうち、腕と珈琲カップを残して背景をぼかした例【クリックで拡大】


アプリは日本語化されているし、右サイドバーの「修正パネル」やウィンドウ下方にある「コンテンツマネージャー」は消すことも、あるいはメインウィンドウ内から外側に外すことも出来る。ただし基本はこのワン・ウィンドウで作業ができるので各機能の存在や働きを把握するのも難しくはないと思う。
そうした一連の操作および効果をソースのポートレートとリアルタイムに比較しながら操作ができる。
なお今回用いたのは「FaceFilter 3 Standard」というバージョンだが、別途有償で「Makeup PRO」という拡張プラグインが販売されている。

余談ながら長い間ソフトウェアを開発し扱ってきた一人として「FaceFilter 3 Standard」を見ているとアプリケーションの可能性の妙に今更ながら魅惑されている…。

FaceFilter 3



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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員