ラテ飼育格闘日記(522)

オトーサンが左目の白内障手術を受けた。したがって術後すぐは左目は眼帯だし、それが取れてもしばらくはゴミが入ったりしての感染をふせぐために保護めがねをかけなければならず不自由な期間を過ごさなければならない。オトーサンも事前に右目だけで散歩するシミュレーションもやってみたが、車が行き交う場所や暗くなった時間帯は実に危ない。


とはいえこればかりは仕方がないし安全を重視しながら、散歩をしなければならず、しばらくは不自由を強いられることになる。
さて、事あるごとにご紹介しているが、ラテはワンコの友達は極端に少ない。人間の子供たちには積極的に近づき愛想を振りまくが行き交うワンコのほとんどに吠えたり唸ったりするので友達ができない。ただしこれらの行為もいささかランクがあり、好きな人の度合いと同様に苦手なワンコの度合いもいろいろとあるようだ。

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※道行くワンコを見つけた途端に表情が変わる


ひとつ言えることは飼い主同士が親しく挨拶するようになるとラテも安心するのだろうか、次第に穏やかになり時間がかかる場合もあるものの顔を会わしても吠えなくなる場合も多い。「弱い犬ほどよく吠える」という諺があるが、まさしくラテはそんな気がする。相手がよく分からないと余計に不安をつのらせるのかも知れない。

したがって一概には言えないものの、飼い主同士が挨拶も交わさないで通り過ぎるような場合、ラテの吠え方は強くなるようだ。しかし残念ながらすれ違い様に「おはようございます」と挨拶しても反応がない人たちも多いのでこればかりは仕方がない。そうした飼い主同士の反応もラテは敏感に感じているのだろうか。
こうしたワンコたちとは何度すれ違っても平常心にはなれないようで、ラテは反対側の歩道を相手のワンコが歩いていても吠える。まことに困ったちゃんだ。

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※登校途中の女の子2人に声をかけられて喜ぶ


ただし希ではあるが初対面のワンコに「クーン…」と反応する場合がある。無論これは好意を持っている印であり、近づきたいという意思表示である。ともあれ最近になって気がついたが、オトーサンは初対面だとしてもラテは散歩の過程でそのワンコの臭いを嗅ぎ情報収集しているのかも知れない。だからもしかしたら「ああ、貴方なのね。会えて嬉しいわ」といってるのかも知れない。

そんなワンコの代表格に先日出会った。それは一見柴犬のようだが、マズルの白さを考えると若いワンコではないようだ。幾たびかすれ違ったり、反対側の歩道を散歩する姿を見たりしたがラテはそのワンコに限り、まだ距離があるにも関わらず「クーン…」と鼻を鳴らす。とはいえご主人か、男の方がリードを引いていることが多く会釈程度で通り過ぎてしまうのでラテとしてはお近づきのチャンスはなかった。やはりワンコ同士が吠え合うのは飼い主にしても気持ちの良いことではないので面倒は避けたいのだろう。

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※柴犬らしきワンコにラテは「クーン」と鳴いて興味を示した。相手のワンコは前片足を上げているがこれは緊張とか集中のポーズだといわれている


そのワンコにある朝、ばったりと出会った。その日は男性ではなく女性の方がリードを引いていたが、そのワンコの姿を見た瞬間ラテは「クーン、クーン」とどこからこんな可愛い声が出るのだろうと思うほど珍しい声を出した。その声に飼い主さんも立ち止まってくれた。こちらのワンコが攻撃するのではなく好意を見せていることを知っているからだ。
「おはようございます」と型どおりの挨拶をしたが、ラテはその柴犬のお尻の臭いを嗅いでいる。これはワンコにとって相手が何者であるかを知る沢山の情報を得る手段だが、相手のワンコはそれを嫌う場合もあるもののその時は嫌がらずになすがままだった。

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※相手のワンコが嫌がらずに許してくれたのでラテは情報収集を...


その瞬間ラテは「ワン」と乾いた声を出しながらワンコ特有の遊びを誘うポーズを繰り返した。これは「遊ぼうよ」という意味と同時にその後の絡み…例えば体をぶつけ合ったり甘噛みしたりをしても「それは遊びだよ」という意思表示なのだ。したがって無論好意をもっている相手にしかこのポーズはしない。
オトーサンは立ち止まってくださった飼い主さんに「何歳ですか」とお聞きしてみた。前記したように外見からして若いワンコには見えないが歩き方もしっかりしていたからだが「昨年死に損なったけど元気になって15歳です」という。中型犬としても長生きだ。

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※ラテは相手のワンコを気に入ったようで遊びを誘うポーズを繰り返した


「柴ちゃんですよね」とお聞きすると雑種だという。しかし明らかに柴の血が強いように思える。明確な理由は分からないがラテは柴犬とシェルティには好意を示すことが多いのだ。
そんな飼い主同士、話しをしているとラテとそのワンコは鼻面を合わせはじめた。

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※ついに吠えたり唸ったりせずに鼻面を合わせて挨拶ができた


オトーサンが「こいつ(ラテ)はワンコ嫌いなので珍しいんですよ」というと「うちもほとんどの犬を警戒するんだけど相性がいいみたいね」といわれた。ワンコ苦手同士のワンコが鼻面を合わせているのも面白いが、オトーサンとしても人間の友達だけでなくワンコの友達も増えて欲しいと常々考えているので嬉しいひとときだった。

とはいえラテが公園デビューした時代とは違い、公園でワンコ同士が駆けずり回り体をぶつけ合ったりすることができる場所も機会もないのが残念なのだが…。


ラテ飼育格闘日記(521)

この一週間はラテにとって些か面白くない散歩が続いたようだ。それは結構長い時間散歩を続けているにもかかわらず知ってる人たち、子供たちと出会えた機会が少なかったからだ。お馴染みの場所にいき、出入り口の方に向いて座り込み、誰かこないかと動こうともしない姿を見るとオトーサンも辛いが、それでは散歩にならない…。


天気の良い、そして明るい時の散歩は気持ちが良いし紅葉も盛りを過ぎたとはいえドキッとするような美しい場所に出会ったりして楽しみは多い。しかしそれはオトーサン側のことでありラテはほとんど地べたや植え込みの臭いに気を取られているのだからなかなか気持ちが通う瞬間は多くない。
それでもラテが歩きながらオトーサンにアイコンタクトしたときにはなるべくオトーサンも笑顔で答えるようにしている。そうするとラテも笑顔を返してくれるからだ。

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※いい顔してます!


さて先日のことだが、馴染みの公園にいくとこれまたお馴染みとなったファミリーがいらした。その女の子がいつものようにラテに駆け寄ってくれたがオトーサンに「はい、これ…」と小さなものを差し出した。オトーサンはなにかと思い手に取ってみるとラテの顔写真を缶バッチにしたものだった。
「よく出来てるね」と感心して返そうとすると「それラテちゃんにあげる」という。どうやらオトーサンたちのためにわざわざ作ってくれたらしい。

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※ラテの写真で缶バッチを作ってくれた!(上)。その後ラテはいつものとおり母親にべったりだ(下)


早速家に帰ってからラテに着けるハーネスに缶バッチ裏に付いている安全ピンで取り付けてみた。ラテは缶バッチより女の子にかまってもらう方が嬉しいのだろうがオトーサン的にはとても嬉しい。まったくオトーサンは飼い主冥利に尽きるというものだ。

しかしその後ファミリーとも会えないばかりか子供たちとも会えない日が続き、ラテはどこか元気がない。天気がよい日であれば気温も低いからよく歩くのだが、1時間ほど歩いても楽しい出会いや刺激がないのも可哀想だ。しかし普通…一般的なワンコとの散歩なんてそんなものなのだ(笑)。ラテは人一倍人間の子供たちが好きなので余計気になるのかも知れないが。

ということである日の朝、天気も良いのでラテのリードを引くままに久しぶりに1時間ほどの距離を歩くことにした。ラテと言えば、行き交う多くのワンコに「ウ〜」と唸ったり吠え合ったりしてまったく愛想がない。飼い主の立場をもう少し考えて欲しいものだが、向こうからワンコが来るとラテをオトーサンの反対側に位置しリードを短く保持の上でなるべく吠えさせないようにするが、まあまあラテの力の強いこと…。

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※子供たちがいない砂場の公園でオカーサンと駆けっこ


そんなあれこれに注意をしつつ歩くとちょうど朝の通学時間帯だったから小学校正門を過ぎると前方から多くの子供たちが色とりどりのランドセル姿で歩いてくる。中には走ったり歌ったり、そして友達と話したりしながらカラフルな子供たちがオトーサンたちを通り過ぎる。
面白いのはやはりラテだ。子供たちがこちらに駈けてきようものなら自分のところに来るものだと思っているようで尻尾を振り笑顔で待ち受けている。無論子供たちは遊んでいるのでありラテに近づこうとするわけではないから通り過ぎると見るからにがっかりしている(笑)。

数百メートルの間、50人ほどの子供が通過するがラテに近づこうとする子供はいなかった。しかし2人の女の子が笑顔で近づいて来た…。ラテは今度は間違いなくアタシのところに来るんだよねという感じでお尻ごと尻尾を振っている。
2人の女子は「可愛い」といい続いて「触ってもいいですか?」と聞いてくれた。無論オトーサンは「大丈夫ですよ、ありがとう」と答える。

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※登校中の小学生女子2人がラテを撫でてくれた


ラテは差し出された手をペロリと舐めて笑顔だ。そういえば見知らぬ子供たちに声をかけてもらったのは数日ぶりだったから余計嬉しかったに違いない。
無論通学途中だったから時間的には1分とか2分程度だったが、女の子2人に撫でられてラテはうっとりしていた。
「ありがとうございました」「気を付けてね」という挨拶を交わして2人が踵を返すそのとき、ラテはオトーサンにアイコンタクトしてくれた。
その表情は「オトーサン、私の対応って良かったでしょ」とでもいっているように思えた。

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※女子2人が去り際にオトーサンにアイコンタクトして「嬉しいね」と


その直後からどうしたわけか、数人のこどもたちに「おはようございます」と声をかけられた。気分良くオトーサンとラテは1時間を越える散歩のフィナーレを笑顔で過ごすことが出来た。




ラテ飼育格闘日記(520)

木枯らし1号も吹き、本格的な冬の様相をみせてきた。オトーサンは暑さは大の苦手だが、寒さも程度問題だ。しかしラテは益々元気なようで小一時間の散歩後に自宅に向かってもまだ帰りたくないとリードを引く。そんな攻防戦をしながら今日もオトーサンとラテは前に進むのでありました…。


当該日記が一週間に一度更新というサイクルだからか、どうしても一週間単位でラテのあれこれを見る習慣というか癖がついてしまった。
さて、ラテとの散歩は朝夕の二度だが、特に朝はオカーサンの仕事のシフトによって時間帯が異なる。またオカーサンが休みの日だとしても役割分担としてオトーサンだけでラテと散歩に出かけることもあるし、夕方だって天気予報や季節によって散歩に出る時間帯は大きく変わる。

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※さすがにワンコは寒さには強い!


いつもより少し寝坊した朝、朝食をとってから散歩に出るとときに子供たちの登校時間帯に重なる場合もあるし、すでに子供の姿はまったくといって見られないときもある。
一週間という期間は過ぎてしまうと実に短い時間のように思えるが、だからこそ何の刺激もない…ラテにとっては面白いことのない一週間も覚悟しなければならないし天候の関係もあってこればかりはどうしようもない。

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※歩く場所によっては絵巻物のような紅葉が広がっている


しかしラテは分かっていないだろうが、オトーサンとしては少しでもラテに楽しい思いをさせたいと限られた条件の中で「今日はどこに行こうか」を考えている。
雨の日は別にしても前記したように通学の時間帯に出かけることがあれば知っている子供たちに会える可能性のある道を通る。あるいは普段出会う確率が高い子供たちにしても、例えば日曜日や祭日は公園をはじめとして外に出てこないことが経験上多い事も知っている。

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※お馴染みの公園で大好きなファミリーと出会えてご満悦なラテ


いまの時間、あの場所に行けばあの飼い主さんたちに会えるかも知れない、あの道を通って進めばあのワンコたちに会えるかも知れないといったあくまで希望的観測ではあるが、ラテに良い刺激となる散歩がしたいと考えながら歩くコースを決めているつもりだ。
その最初の選択肢はマンションのエントランスを出たとき、右に行くか左に行くかだ。その違いは途中でUターンでもしない限り目的地は完全に違ってしまうから重要な選択となる。

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※通学途中の小学生男子に抱きついて喜びを表す


しかしラテの奴はそうしたオトーサンの思惑より,左右どちらにワンコの臭いが強いか、直前に知ってるワンコが通った方向はどちらかなのか…で右に行くか左に行くかを決めているようだ。
ともかく偶然にラテとオトーサンの思惑が会えば散歩のスタートから仲良く歩き始められるが、判断が違えばラテは左にリードを引きオトーサンは右に行こうとなれば厄介だ。ラテのリードを引く力は本気になると馬鹿にならないからだ。飼い主の飼育・訓練が間違っているといわれればそれまでだが、ラテの都合はラテの喜びであるかも知れずオトーサンは悩むところなのだ。

散歩でラテがなにをやっているのかを観察していると実に多くのことが分かるような気もする。見かけは実に地味でありそのほとんどが地面やら草木あるいは電柱といった構築物の臭いを嗅ぎ回っているだけのように見える。
オトーサンも最初は「そんな下ばかり見て、臭いばかり嗅いでないで頭を上げろ」と思ったがワンコは視覚より嗅覚の生き物なのだ。動体視力もばかにならないもののワンコは私たちが視覚で世界を構築しているのと同じように嗅覚で自分の世界を “見ている” と考えてよいだろう。

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※オカーサンと砂場の公園で駆けっこ!


以前にも書いたが、ラテがあらゆる場所の臭いを嗅いでいる姿は我々にとっては至極退屈に思えるが、ラテにとってはそれこそが自分の世界の情報網の確認であり、いわばツイッターのタイムラインを見ているようなものなのだ。
どんなワンコが行き来しているのか、鋭い嗅覚で何層にも重なったオシッコの臭いをレイヤーとしてひとつずつ認知することができ、そのワンコは前に会ったことがあるのか、見た事もないワンコなのか、オスなのかメスなのか、歳は、性格や病歴までわかるといわれている。

その臭いに自身のオシッコを上書き、すなわちマーキングするのはいわばリツィートなのだ。私はここをいつ通ったよ、今度会ったらよろしくね…。あるいは「おまえより私の方が魅力的だぞ…」といったメッセージをオシッコで書き込んでいるのだ。
例えばラテの場合はそうそう多くはないが、始めて会ったワンコなのに「ウィーン,クーン、クーン」と親愛の態度をみせるときがある。最初はその瞬間、第一印象で好き嫌いを判断するのだと単純に思っていたが、あるときもしかしたらすでにオンライン上でフォロワー同士だったのかも知れないと思うに至った(笑)。

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※公園に入っても知り合いがいないのでラテはふて腐れる(笑)


事実10年の間、ラテの行動を見ているが、友達ワンコや気になるワンコのオシッコ跡ほど上書きする確率が高い。まさしくツイートとリツィートのやり合いである。無論見知らぬ多くのワンコの臭いが散らばっているはずだが、すべての臭いに上書きするのではないことも興味深い。

オトーサンは自分の判断で良かれとあれこれ画策し、思い通りにならないとストレスになったりするが、ラテが本当に望んでいる散歩というのはオトーサンが考えてきたものとは違うのかも知れない。
先週の11月12日、横浜市にあるとある動物病院の里親会でラテと巡り会ってからちょうど10年目に当たるが、いまごろになってオトーサンはそんなことを考えている。


ラテ飼育格闘日記(519)

まったくもって、ラテは変わったワンコなのかもしれない。先日も近所でいつもお世話になっている動物病院の先生にお会いし、しばし途中まで歩きながらの雑談をしたが、普通ワンコは子供は苦手なはずだという。動きが早く予測不可の行動をしたり声も高いからワンコとしては平静でいられないのかも知れない。


そうした意味においてはラテは不思議なワンコだ。道行く人たちの中でワンコ好きが撫でてくれたりしようとしても初対面の大人ならまず絶対といってよいほど吠える。しかし子供なら初めて会った子でもラテはフレンドリーだし、フレンドリー以上の積極的姿勢を見せることもある。

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※気温が低くなったから、ラテは歩くこと歩くこと...


なにしろ笑顔の押し売りをするのだから…(笑)。子供たちが数人いれば、声をかけるつもりなのだろう「ワンワンワン」と吠える。オトーサンたちから見れば明らかに「遊ぼうよ」という誘いの挨拶なのだが、ワンコに吠えられれば普通は逃げる(笑)。だからこの作戦の多くは失敗するが、それならばとラテは前を歩く女子を追い越して振り返り、まるでナンパでもするかのように笑顔を向けるときもある。

もし相手がワンコ好きならイチコロだ(爆)。しかしこれまたワンコを知らない、あるいは苦手の子供たちなら知らないワンコにいきなり笑顔を向けられてもおいそれと気を許しはしないだろう。だからこれまた多くは失敗し、ラテは気落ちした表情で歩くことになる。
ともあれ、ギスギスした世相ではあるが、ありがたいことにラテと歩いているからこそ子供たちから声をかけてくれるときもあるし,ワンコ好きの子供たちと知り合える機会もできる。

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※食事中のオカーサンの脇から立ち上がって覗き込み、おねだりする。しかしデカイ(笑)


先日、いつもの砂場の公園に入ったがお馴染みのファミリーの姿は見えなかった。ラテが落胆していたところ、これまた知り合いの女子が駆けつけてくれてひとときラテと遊んでくれた。
その子が「向こうの砂場にいる親子がラテちゃんに会いたがってるよ」という。
もしかしたら知っている方かと思い、言われるままにラテのリードを引いてその場に行ってみた。

そこにいらした母子は残念ながらこれまでラテと触れ合った方ではなかったが、母親が「ラテちゃんがきたよ」と未就学児童の女子に話してところをみると、公園で我々が動き回っていることをご存じだったか、あるいはママ友からお聞きになったのかも知れない。
母親はその場にしゃがみ込んでくれたが、ラテはやはり乾いた吠え声をあげる。ただしワンコの習性をよくご存じなのか母親はラテが吠えても動ぜずに手を差し伸べてくれた。

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※初対面の母親は吠えるラテに動ぜず、手を差し伸べてくれた。子供も怖がっていない ^^


ラテも別に攻撃しようという吠え方ではなく警戒なのだろう、近づき手の臭いをかいで「やはり初めての人だ」と判断したのかまたまた吠え始める。興味深かったのは女の子の行動だった。母親を信頼しているのだろう、母親が動じないからか女の子もラテを怖がってはいないのだ。ただ初めてなのでどのように触ったらよいかがわからず迷っている様子だったが「ワンちゃんに触るから手を綺麗にしてくるね」という。
どうやら砂遊びをしていたからその手でラテを触ってはいけないと思ったらしい。僭越ながらご両親の躾というか愛情が伺えてオトーサンも嬉しくなったがラテの吠えは止まなかった。ただし女の子はラテを撫でて満足したようなので「五月蠅くてすみません」とお詫びをしながら「またね〜」とその場を離れることにした。

その翌日、仕事が休みだったオカーサンも一緒にまたまた同じ公園に向かったが、ラテの排泄を済ますのが先だと公園の外側を歩いた。幸い早めにミッションを済ませたので公園の石垣に沿って歩き出した途端にラテの動きが変わった。耳が立ち、オトーサンにアイコンタクトをしたその顔は笑顔であり「オトーサン!あのママが公園にいるみたいだよ」とでも言っているようだった。

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※振り返ったラテの表情はなにかを察してすでにご機嫌だ


ただしオトーサンの耳には声は聞こえず、視力が弱いからかそのお姿はまだ見えなかったが、ラテの聴覚や嗅覚では判断できたのかも知れない。

しかしラテは変な…本当に変なワンコである。公園に入るまで待ちきれなかったのか、いきなり石垣のフェンスに両前足を乗せて公園内を見渡し猛烈に吠え始めた。お馴染みとなった親子の姿をやっとオトーサンも認めることができたが、ありがたいことに…というか申し訳ないことに母親が石垣を越えてラテのところまでわざわざ来てくれたのである。

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※申し訳ありません!ラテは石垣の外からお馴染みとなった母親を呼んだ(笑)


まるで…というか、まさしく母親を呼びつけたようでオトーサンは大変恐縮したが、数日ぶりに会うラテはもう大変な喜びようだ。ファミリーはこれから用事があるとかで出かけるつもりだったが、その前にラテに会えるといいなと思って公園に来てくれたとのこと。

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※ラテ、至福のひととき


まったくもって、こんなに幸せなワンコは珍しいに違いない。
その後、人が少なくなっていた砂場でラテはオトーサンおよびオカーサンと軽い駆けっこをしてから帰路についたのだった。



ラテ飼育格闘日記(518)

雨が降らない限りラテはよく歩くようになった。それは健康の証拠でもあるからして嬉しいことだが度が過ぎればオトーサンの体力が持たない。しかし自然はよく出来ていて、歩き疲れた翌日には雨が降ったりして短い散歩で済んだりする(笑)。雨が続くのも困るが、オトーサンにとってはまさしく恵みの雨だ。


天気の良い日は比較的時間をかけて歩く。その過程でときにはいろいろなワンコに出会うことがある。しかしつくづくありがたいと思うが、そうしたワンコの中でラテは本当に恵まれたワンコだということだ。
これはオトーサンたち飼い主とラテのことではなく、散歩途中で行き交う人たちの中に多々声をかけてくれるだけでなくラテを可愛がってくれる人たちがいるという意味だ。

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※ラテは今日も元気です


確かに散歩中に観察している範囲ではあるが、他のワンコたちもときにお仲間とマズルを付き合わせたりしているし、飼い主さん同士の立ち話に付き合っているワンコたちも目にするが道を歩いているとき、あるいは公園で「ラテちゃ〜ん」と声をかけてくれ、笑顔で近づき撫でてくれる子供たちや大人の方々がいるワンコは多くないように思える。

そもそもワンコ同士にはあまりフレンドリーではないラテだが、その分といっては失礼ながら人間の友達が多い。
例えば朝の散歩は時間的に子供たちの通学時間帯と重なることがあるから、ワンコ好きの見知らぬ子供たちと行き交い「可愛い」と撫でてもらったり反対に「オオカミだ」と逃げられたりする機会が増える。さらにそうした時間帯においてラテが大好きな見知った子供たちと出会うチャンスもあるわけで、そうした子供を前方に見つけると10数メートル前からラテははしゃぎ出す。

先日も久しぶりに小学6年生の男子に会った。自身もワンコを飼っているというこの男子は初対面のときからラテが抱きつくほど気に入った子供だった。

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※お馴染みの小学6年生の男子に飛びついて喜びを表す


座り込んでくれたその周りをラテはピョンピョンと跳ね回り、ワンコ特有の遊びのポーズをして誘い、そして膝や腕に両前足をかけて顔を舐めようとする。どうやら飼っているワンコはそれほどの歓迎ぶりを示さないとかで、ラテの行き過ぎとも思える行為をニコニコしながら許してくれるのでラテはますますエスカレートする。

またこれまた小学生女子だが、歩道の向こう側からオトーサンたちに手を振ってくれるワンコ好きの子と出会うとこれまたラテの表情が見るからにくずれる(笑)。

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※通学途中のこれまたお馴染みの女子と出会い、ラテは至福のひととき


先日も通学時に出会ったが、ラテにとっては大切な友達みたいな子供である。一緒にいた友人はしばらく撫でてくれていたが「あたしこの服、洗わないことにする。だってラテのいい臭いがついてるんだもの」と殺し文句をいってオトーサンも喜ばせた(笑)。

どうしても低学年や未就学児童の子供たちには目の前にいるワンコは友達というよりある種の生きたオモチャと映るのではないか。だから抱きつき、尻尾を引き、お手やお変わりといった命令を繰り返して喜ぶ。一緒に走りもするがこれまた仲間というより自分の意のままに動かしたいと思う現れかも知れない。オトーサンが子供時代に付き合っていた野犬たちを思い出してもそれは恰好な動くオモチャだったような気がする。

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※オトーサンとお話し中です(笑)


しかし小学生も高学年になると次第に周りが見えてくる。そしてワンコを動くオモチャとしてだけではなく一匹の大切な命だと認識するようになるのだろう。面白いとか楽しいといった感情だけでなく、愛おしいとか可愛いといった思いが…特に母性を持っている女の子たちには強くなってくるように感じられる。そうした対応の仕方の違いをラテ自身も喜びながら体験してきたからこそ、いまでは幼児から高学年の子供まで “それなりに” フレンドリーな対応ができているのかも知れない。

そして最近知り合ったファミリー、3歳の男の子と小学生の女の子とその母親だが、可愛がってくださるファミリーの3人にどのように接しているかを見ていると前記したような対応がかなり明確に見て取れるようだ。

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※姉弟と母親のファミリーに可愛がっていただくとラテは帰りも機嫌が良い


男の子はまだどこか怖いようで、お姉ちゃんの後ろから手を出して触っているが、ラテといえばそれを見守っているという感じ。
お姉ちゃんに対してはその姿を見つければ尻尾を振りときに雄叫びを上げてストレートに喜びを表すし、低い姿勢のときには口元を舐めに行く。
やはり母親に対してラテは明らかに姉弟への対応と異なる動きを見せる。それは友達と遊ぶというよりそれこそどこか母親に甘えるといった感じがするほど遊びのポーズで誘い、抱きつき、顔中を舐めようとする。

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※やはりラテは母親が大好きなようだ(笑)



いつもいつもお会いできるわけではないし、ラテの気分次第で散歩のコースが違う場合もあるが、折々にこうした方々と触れ合えるのはラテはもとよりオトーサンたちにとっても無情の喜びなのだ。
さあ、ラテ!今日も頑張ろうぜ!



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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員