ラテ飼育格闘日記(366)

ラテも来年は8歳となる。何だか文字通り光陰矢のごとし…といった感じで「もう8年目?」と信じられない思いもするが、毎日顔を合わせていると逆に分からないこともあるに違いない。先日ラテは見かけよりずっと日々成長しているんだということをまざまざと感じさせる出来事があった。それはオトーサンと一緒の夕方の散歩でのことだった。


夕方の散歩はオトーサンの目標では1時間は歩こうと考えてきた。勿論雨の日やラテあるいはオトーサンの体調の悪い日は別だがラテにとっての散歩は文字通り、オトーサンたちがイメージする散歩というものよりずっと大切で重いものだということが日増しにわかってきたからでもある。
日中は家の中にオトーサンたちといるわけで、たまには室内でボール遊びなどをすることもあるが通常はずっと寝ている状態のラテだ。そんなラテの顔が輝き、様々な表情を見せるのはやはり朝夕2度の散歩なのであり、だからこそ良い意味で様々な体験…経験をさせてやろうと思っているのである。

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※オトーサン…アタシもいつまでも子供ではないのよ!と妖艶な表情のラテ(笑)


すれ違うだけがほとんどだが、多くの人たちやワンコあるいは前方を横切る猫あるいはカラスなども、ラテにとってはひとつの体験でありそこからいろいろなことを学んでいくようだし、その過程でオトーサンもラテの性格やら好みといったものを知ることが出来る。
それに散歩から刺激を受けるのはラテだけではなくオトーサンも一緒だ。「犬も歩けば棒にあたる」ではないがラテを連れて歩くからこそオトーサンにとっても思いがけないことがあり得るのだ。

例えば先日の朝、ラテと共に紅葉のアーチの中を歩いていたら前方からテリア系の白いワンコが見えた。習慣でオトーサンはそのワンコが雄なのか雌なのかを判断することにしているが、ピンクの洋服を着ていたので雌のワンコと考え、ラテのリードを短くしてすれ違い様に喧嘩などしないようにと構えながら進んだ。
これはラテが雌のワンコ、それも初対面のワンコに対してはほぼ100% 吠えたり唸ったりするからだ。いくらワンコ連れ通しであっても吠え合うのは気持ちの良いものではない。
しかしどうしたことか、そのワンコがラテに向かって近づいて来るでないか。ふとオトーサンが顔を上げてそのワンコの飼い主さんを確認すると制服を着た女子高校生なのだ。たぶんに家族から「学校いく前に散歩させてきてね」などと言われているのだろうか(笑)。

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※かなり奥深い緑地もラテにとっては興味新々な場所なのだ


オトーサンはワンコ同士が鼻をつき合わすまでの距離に近づいたこともあり「おはようございます」と挨拶すると明るい声で「おはようございます」と帰ってきた。コミュニケーションはワンコだけの問題でなく飼い主同士が阿吽の呼吸でワンコのリードを持っていないとなかなか上手くいかないものなのである。
ラテは普段雌のワンコに対しては大変辛辣で、ほとんどの場合は吠えるものだがこのときはどういうわけか尻尾を振ったり遊びのポーズは取らないまでも唸ったり吠えたりしないのだ。とはいえ気を許した瞬間に「ガウッ」ということもあるのでオトーサンは神経を集中する。オトーサンは念のため「女の子ですか?」と聞くと「はい!」という答えが。
相手のワンコはラテに興味があるようだが、ラテは一端マズルを遠ざけると何事もなかったように静かに離れていく(笑)。オトーサンは「お引き留めしました」と言って踵を返すと「ありがとうございました。ワンちゃんまたね」というこれまた明るい声で答えてくれた。オトーサンさんは何だか嬉しくなってラテとアイコンタクトして微笑んだのである。だって、こうした機会でもないと一介のオジサンが女子高校生と言葉を交わすことなどできないではないか(笑)。

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※久しぶりのカフェでオカーサンにおねだりする


さて、その日の夕方の散歩でこれまた奇妙なことがあった。この日記に何度も書いているが、ラテは子供の場合は初対面でもフレンドリーだが大人の場合は初対面はまず警戒して吠える。吠えるだけならまだしも時には唸る。特に年寄りは男女ともに嫌いなようで、これはオトーサンと一緒だ(笑)。
だからたまたま「あら~可愛いわねぇ」などと近づいてくれるお婆さんなどに対しオトーサンの立場も考えずに唸るは吠えるは…なので油断は禁物なのだ。
それがこのとき、前方から自転車に乗り走ってきたお婆さんがすれ違い様ラテと視線があったようなのだ。ラテも振り向いた。無論それは珍しいことではないのだが…。その瞬間少し通り過ぎたお婆さんは自転車を止めて降りながら「まあまあ、可愛いのねぇ!」と満面の笑顔で近づいて来るのだ。オトーサンも知らん振りして通り過ぎるのも申し訳ないと立ち止まった。

当然のことラテは猛然と吠えるものとオトーサンはリードを短くそして強く握ったが、驚いたことにお婆さんは何の躊躇もなく両手を広げて膝を折り、ラテを抱擁しようとしたのだ。
オトーサンはラテが噛みついたりしないかとビクッとしたがこれまた不思議というか初めてのことだがラテは明らかに喜びを表し、尻尾を振り、一瞬お尻を高く上げ両前足を伏せるという遊びのボーズをしたと思ったらしゃがみ込んでくれたお婆さんの口元を舐めたのである!
無論一言も吠えずに…。

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※オカーサンに買ってもらった冬用の寝床で一休み


初対面でお年寄り…。ラテが猛烈に吠える要素満載なのにどうしたことなのか、オトーサンはリードを保持しながらも数十秒の間の出来事を感激しながら眺めつつ「不思議ですね、初対面の方には吠えるんですが」というとお婆さんは「あたしもヨークシャテリアを飼っているからかしら」という。いや、単にワンコ好きとかワンコを飼っているからと近づいて来た方はそれこそ沢山いらっしゃるがお年寄りで初対面という条件で吠えないどころか口を舐めた人は初めてなのだ。
オトーサンは「ありがとう…またね、ワンちゃん」といいつつ自転車で遠ざかるご婦人の後ろ姿をしばし見届けながらラテを見るとどこかしら満足げな表情でオトーサンを見上げていた。

なぜあのお婆さんにラテは吠えなかったのだろうか…。こればかりはラテに聞くしかないが、それは決してワンコの臭いがするからという単純な理由ではないと思う。オトーサンが思うにあのお婆さんは何の不安も躊躇もなくラテを抱きたいために近づいた。それは無心で子供のようだったからなのかも知れない。そしてラテ自身も日々成長しているに違いない…。





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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員