IPEVO Ziggi USB書画カメラ〜ハード篇

カタログや書籍など、印刷物は勿論、印画紙ベースの写真のスキャニングはScanSnap S1100やインクジェット複合機が十分役に立っている。そしてガジェット類などの立体物は当然ながらデジタルカメラを使って撮影しているが、かなり作業頻度が高いこともあってなかなか面倒だ。またiMacになってからこれまでと使い勝手が違うのがウェブカメラの活用だ...。


メインマシンがMac Proの時にはCinema HD Displayの上に「Logitech HD Pro Webcom C910」というウェブカメラを乗せて使ってきたがiMac 27インチにはご承知のようにカメラが内蔵されているのでそうした外付けのカメラは基本的には不要なはずだ。しかし外付けカメラであれば何らかのスタンドや台を用意することで顔だけでなく手元を移したりと自在な使い方ができる理屈だが、iMacではディスプレイ上部に内蔵されているカメラは動かせないから自由度はない...。

また外付けのウェブカメラにしても現実問題としてはその都度適切な位置に設置するのは煩雑でもあり、なかなか思うようにはいかないのが常であった。
両手で...例えばiPhoneやiPadを操作するとか、何らかの製品を手にして説明したいときもあるが、思い通りにいかないのでつい手を抜き端折ってしまうことになる。
そうした目的のために利便性のよいアイテムはないかと考えていたところ、面白そうな製品を見つけたので深く考えずに購入したのが「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」だった。

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※「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」のパッケージおよび梱包内容


実は惹かれたのは機能以前に「書画カメラ」という名称だった...(笑)。
書画とはよく「書画骨董」などと使われるように、一般的には東洋美術における...文字通り書と絵画作品の総称とされる。
ちなみに例えば掛け軸などには絵画と共にそれを賛美する書が書き込まれているものがあり、その絵と書は一体の作品として評価されることが普通である。ただし多くの場合、賛美のための書を書き込むのは絵を描いた本人ではなく別の鑑賞者なのが普通だが、講談社「新語源辞典」によれば「自分で描いた絵に自分で賛を書くこと」...すなわち絵の作者自ら賛美のための書を書き込むことを「自画自賛」という(笑)。

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※「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」本体


余談はともかく「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」場合の "書画" とは無論そんな難しい意味があるわけではなく、マニュアルの英語表記は “USB Ducument Camera” だし、単に文字や絵を取り込むためのカメラという程度の命名に違いないが、私にはこのデザイン的にもどこか無骨な製品が "書画" という命名で魅力的に見えた(笑)。
勿論購入したのは付属のソフトウェアがMacにも対応しているからこそでもあるし、USB接続で別途電源不要という簡便さも気に入った。
これなら机上に置き、ドキュメント類や立体物を映像としてMacに取り込むことは勿論、Face TimeやSkypeあるいはUstreamなどで両手を使い、手元で何かを操作するといった際にもリアルタイム映像を相手に送ることもできる。

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※「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」によるキャプチャー映像


さらに最近はとみに眼が悪くなっている私としては机上で読みにくいドキュメンテーションを「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」で拡大し、iMacのディスプレイで見ながら原稿書きができることも便利と考えた。
ということで今回は取り急ぎ製品のハードウェア回りをご紹介しよう。

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※Ziggiで楽譜を拡大して利用する例


さて「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」の特長だが、第1の利点は電気スタンドのような3つの関節と可動範囲が270度可能なカメラヘッドのおかげで自由な角度から近接撮影ができる点だ。

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※ドキュメントだけでなく立体物の撮影も簡単(上)とそのキャプチャー例


また解像度も最大1600×1200まで可能なため、簡易デジカメとして、あるいはウェブカメラとしては十分なクオリティを持っている。さらにカメラ部位にはオートフォーカススイッチ、露出切替、フォーカスボタンが備わっているため、机上などで別途補助光がなくてもまずまず明るく撮ることができる。

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※カメラヘッド部に備わっているスイッチやボタン類


「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」はウエブで見たより実際に現物を手にしてみた方が小振りに思えた。その長方形の台座のサイズが縦横123mm×79mm、厚みが14mmほどだがしっかりした重さがあるのでアームおよびカメラヘッドをどのような角度に動かしてもバランスを崩すことはない。
デザイン的には特に見るべき点はないが、カメラヘッドから出てUSBコネクタに続くケーブルが邪魔にならないようにとアームやアームの突起に溝が用意され、そこにケーブルを適宜押し込むことができるのはよい。

カメラヘッドの回転および後述するソフトウェアで画像の上下左右の反転が可能なために「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」に対して対象物の置き方はフレキシブルなので使い易い。そしてカメラヘッド上面にはフォーカスボタン、フォーカスを “Single” あるいは “Continuous” のどちらにセットするスイッチ、露出変更ボタンそして電源のON・OFFを示すLEDがある。

そう...フォーカススイッチだが、通常は “Single” に設定しておくことをお勧めする。“Continuous” は常に対象物に自動でピントを合わせるため(オートフォーカス)、例えば本のページをめくる際に差し出した手や開いたページに対してピントを合わせ続けるため煩雑だからである。
またカメラヘッドはもとより、アームの構造、そして台座自体が動かせるためアングルはフレキシブルだし好みの位置に止めることが可能な点は良いもののソフトウェアのウィンドウ内に正確に画像が収まるよう位置調整するのはやはり少々慣れが必要だろう。

なおメーカーサイトには日本語による製品の説明があるものの、パッケージに付属のドキュメントおよびPDFマニュアルは英語と中国語によるものだけで日本語のマニュアルは用意されていない。ただしアプリケーション自体は日本語対応なので利用に際して不自由はないと思う。
次回は付属のアプリケーションと共に実際に映像を取り込む例をご紹介したい。




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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員