Apple WWDC '97 Steve JobsによるClosing Keynote全容紹介
Appleのスティーブ・ジョブズ CEOは現在病気療養中で休職とされているが実際には重要な決定事項には常に関わっているという。しかし今更ではあるが民間企業の代表者個人がこれほど様々な面で注目を浴びるのは珍しいことに違いない。特に彼の言動およびプレゼンテーションについての評価は高く、彼の成功に少しでもあやかりたいと多くの書籍が出版されていることはご承知のとおりである。
最近Macユーザーになった知人から「若い時代のスティーブ・ジョブズの映像を見たいのだが」という依頼があった。無論YouTubeで探せばそれこそ結構な数の映像を見ることが出来る。知人はどうやらスティーブ・ジョブズという人物に興味を持ったらしく出来うる限り彼の経歴や業績を知りたいということらしい...。そして特に若い頃の映像を見たいという希望だった。
そういえば、公の場でスティーブ・ジョブズの話しをリアルタイムに聞いた人は少なくないとしてもそれは1996年12月に当時AppleのCEOだったギルバート・アメリオの決断によりAppleがNeXTを買収しその創業者のスティーブ・ジョブズ氏をもAppleに復帰させてからに違いない...。
なぜならスティーブ・ジョブズはこれまた知られているように自身が創業したAppleから1985年9月に辞職を余儀なくされたわけであり、いかに当時からカリスマ性を発揮していたとはいえそれ以前にマスコミはともかく一般ユーザとしては彼に関する情報を得ようにも限られたものしか得られなかったからでもある。
その1985年といえばMacintoshが登場した翌年である。その年の秋にスティーブ・ジョブズはAppleを去り、ある意味で挫折した人物であり忘れ去れた人間になりつつあったから、現在の評価とはまったく違っていた...。さらに我々の前には現在のようにインターネットといったインフラもYouTubeも無かったわけで、実際にMacworld Expoなどのイベントその場所にでもいない限りスティーブ・ジョブズのプレゼンや記者会見といった場面を見る機会はなかったわけだ.。
したがってスティーブ・ジョブズがAppleユーザーだけでなく多くの人たちに注目を浴び始めたのは1996年暮れにAppleに復職してからである。その後暫定CEOの時期もあったものの、Appleの創業者でかつ瀕死のAppleを今日までの成功裏に導いたカリスマ経営者という事実が彼の評価を不動のものにしたといえる。そして彼が不在の11年間はAppleならびにその製品は結果として一部の熱狂的なユーザーたちに受け入れられたに過ぎず、今日のように世界中の人たちに認知されることなど考えもできないことだった...。
私自身もAppleの製品を手にしたのは1982年からだったから、スティーブ・ジョブズの存在は知ってはいたものの、意識し出したのはNeXTを売り込みに来日した頃からだった。
だから多くのMacユーザーが彼の魅力に気づいたのはAppleに復帰し再びユーザーやデベロッパーたちの前に姿を現し始めた1997年からのことなのだ。
1997年1月のMacworld Expoではギルバート・アメリオに請われる形で壇上に登ったジョブズ氏だった。しかし今回お知らせする1時間以上にも及ぶ映像は1997年5月16日に開催されたWWDC (開発者のためのカンファレンス)のクロージング・キーノートとして登場した際の姿である。
※1997年5月16日、WWDCのClosing Keynoteで熱弁を振るうスティーブ・ジョブズ氏
この時の仔細については以前「WWDC ‘97で実現したスティーブ・ジョブズ 魅惑の特別セッション」としてご紹介しているので別途ご一読いただきたい。
その際には映像の中からキャプチャした数点だけしかご覧いただけなかったが、スティーブ・ジョブズの再デビューの映像としては貴重なものだと考え1時間11分ほどの全容をお届けすることにした次第である。
ただし「WWDC ‘97で実現したスティーブ・ジョブズ 魅惑の特別セッション」に記したとおり、映像ソースはCDに収められた小さなサイズのムービーだったことでもあり、画質が優れないのはご容赦いただきたい。そして以前の繰り返しになるが... 何と言っても近年体調を壊し痩せこけたスティーブ・ジョブズしか知らない人たちにこのときの生き生きとした彼の姿を是非見ていただきたいとも思う。
頭髪はすでに薄くなっていたものの、少々太り気味と思えるほど生き生きとしたジョブズが大きなボディアクションを見せながらスピーチするその姿は現在の彼とはいささか違った側面を見せてくれるものとして興味深い。
なおこの時、別途キーノートを勤めたのは当時Appleフェローだったガイ・カワサキだったが、その映像も機会を見てご紹介できたらと考えている。
最近Macユーザーになった知人から「若い時代のスティーブ・ジョブズの映像を見たいのだが」という依頼があった。無論YouTubeで探せばそれこそ結構な数の映像を見ることが出来る。知人はどうやらスティーブ・ジョブズという人物に興味を持ったらしく出来うる限り彼の経歴や業績を知りたいということらしい...。そして特に若い頃の映像を見たいという希望だった。
そういえば、公の場でスティーブ・ジョブズの話しをリアルタイムに聞いた人は少なくないとしてもそれは1996年12月に当時AppleのCEOだったギルバート・アメリオの決断によりAppleがNeXTを買収しその創業者のスティーブ・ジョブズ氏をもAppleに復帰させてからに違いない...。
なぜならスティーブ・ジョブズはこれまた知られているように自身が創業したAppleから1985年9月に辞職を余儀なくされたわけであり、いかに当時からカリスマ性を発揮していたとはいえそれ以前にマスコミはともかく一般ユーザとしては彼に関する情報を得ようにも限られたものしか得られなかったからでもある。
その1985年といえばMacintoshが登場した翌年である。その年の秋にスティーブ・ジョブズはAppleを去り、ある意味で挫折した人物であり忘れ去れた人間になりつつあったから、現在の評価とはまったく違っていた...。さらに我々の前には現在のようにインターネットといったインフラもYouTubeも無かったわけで、実際にMacworld Expoなどのイベントその場所にでもいない限りスティーブ・ジョブズのプレゼンや記者会見といった場面を見る機会はなかったわけだ.。
したがってスティーブ・ジョブズがAppleユーザーだけでなく多くの人たちに注目を浴び始めたのは1996年暮れにAppleに復職してからである。その後暫定CEOの時期もあったものの、Appleの創業者でかつ瀕死のAppleを今日までの成功裏に導いたカリスマ経営者という事実が彼の評価を不動のものにしたといえる。そして彼が不在の11年間はAppleならびにその製品は結果として一部の熱狂的なユーザーたちに受け入れられたに過ぎず、今日のように世界中の人たちに認知されることなど考えもできないことだった...。
私自身もAppleの製品を手にしたのは1982年からだったから、スティーブ・ジョブズの存在は知ってはいたものの、意識し出したのはNeXTを売り込みに来日した頃からだった。
だから多くのMacユーザーが彼の魅力に気づいたのはAppleに復帰し再びユーザーやデベロッパーたちの前に姿を現し始めた1997年からのことなのだ。
1997年1月のMacworld Expoではギルバート・アメリオに請われる形で壇上に登ったジョブズ氏だった。しかし今回お知らせする1時間以上にも及ぶ映像は1997年5月16日に開催されたWWDC (開発者のためのカンファレンス)のクロージング・キーノートとして登場した際の姿である。
※1997年5月16日、WWDCのClosing Keynoteで熱弁を振るうスティーブ・ジョブズ氏
この時の仔細については以前「WWDC ‘97で実現したスティーブ・ジョブズ 魅惑の特別セッション」としてご紹介しているので別途ご一読いただきたい。
その際には映像の中からキャプチャした数点だけしかご覧いただけなかったが、スティーブ・ジョブズの再デビューの映像としては貴重なものだと考え1時間11分ほどの全容をお届けすることにした次第である。
ただし「WWDC ‘97で実現したスティーブ・ジョブズ 魅惑の特別セッション」に記したとおり、映像ソースはCDに収められた小さなサイズのムービーだったことでもあり、画質が優れないのはご容赦いただきたい。そして以前の繰り返しになるが... 何と言っても近年体調を壊し痩せこけたスティーブ・ジョブズしか知らない人たちにこのときの生き生きとした彼の姿を是非見ていただきたいとも思う。
頭髪はすでに薄くなっていたものの、少々太り気味と思えるほど生き生きとしたジョブズが大きなボディアクションを見せながらスピーチするその姿は現在の彼とはいささか違った側面を見せてくれるものとして興味深い。
なおこの時、別途キーノートを勤めたのは当時Appleフェローだったガイ・カワサキだったが、その映像も機会を見てご紹介できたらと考えている。
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