ラテ飼育格闘日記(257)

朝晩の散歩も気温が低くなりオトーサン的には楽になったしラテも真夏の時期とは違って自宅から路面に出た途端に走り出す気力が出てきた。そして定番の散歩先である大きな公園にもなんとか足を向けるようになったがお気に入りのカフェ通いは相変わらず続いている…。                                                                                                                                              散歩に出て、公園に向かえば必ず仲間のワンコや知り合いの飼い主さん、あるいは旧知の女子たちに会えるとは限らない。事実オトーサンが無理矢理公園に連れて行った時だって真っ暗な公園のベンチでずっと知り合いと出会うのを待っているケースは多いのだ。しかしそれでも公園方面に出かけなければそれこそ出会いの可能性はほとんどなくなるわけで、オトーサンとしては是が非でも公園に連れて行きたいのである。

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※朝のカフェでオカーサンを見上げるラテ。可愛い!(笑)


先日の日曜日の朝は久しぶりでラテも満足したに違いない。何故なら途中で大好きなマキちゃんとオカーサンに出会い、そのままいつもの公園まで一緒できたらからだ。
公園に入ればいつものボーちゃん(ボーダーコリー)がいたし、しばらくするとビーグル犬のハリーちゃんとオカーサンも来られた。これらのワンコたちはラテが公園デビューしたてのときからの知り合いで、ラテが威嚇したり喧嘩をしたりしない数少ない友達ワンコたちなのでオトーサンも安心して一緒に遊ばすことができるのだ。

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※ハリーちゃん、マキちゃんと一緒だとオトーサンも安心していられる


ラテも相変わらずイケメンの雄ワンコたちの間を行ったり来たりとかけずり回り喜びを全身で表していた。
マキちゃんとは口を舐めあい、ボーちゃんとは歯をガチガチとぶつけながら遊ぶし、ハリーちゃんにはその後ろ足を甘噛みして気を引こうとする。それぞれ一昔前みたいな暴れ方はしないものの、ラテとしては暫くぶりに思う存分かけずり回り心地よい疲れを感じたに違いない。
途中までマキちゃん、ハリーちゃんと一緒に帰途についたがその歩き方にしてもいつもと違って尻尾も上がっているしキビキビと歩く。

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※相変わらず執拗にマキちゃんにチューをするラテ。マキちゃんも怒らず対応しているのが不思議


しかし夕方の散歩ではなかなか仲間のワンコと会う機会がないため、ラテの足はどうしても駅前のカフェに向いてしまう(笑)。
それを宥め賺して公園に連れて行くのも大変だが、それでもそうした時にラテが嬉々とする一時があればオトーサンの面目が立つわけだ。しかしこればかりは思うようにいかないし時の運に任せるしかない。
先日もすでに街灯の下でないと真っ暗といった時間になってきたので今日も収穫はないだろうとオトーサンもがっかりしていたとき、闇の中から「ラテ?ラテちゃんか?」という聞き慣れた女子の声が…。その瞬間ラテはその声の主を察知し後ろ足立ちしたのたから凄い。

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※最近は午後5時半頃になると照明がないと真っ暗である


久しぶりだが、小学生時代からラテを可愛がってくれた中学生の女の子が吠え声からラテではないかと気づき、立ち寄ってくれたのだった。
中学の運動部で活躍しているらしく普段はなかなか忙しいらしい。したがって以前のように学校帰りに公園で遊ぶといった時間がとれないようだし、第一新しい環境では友達も違ってくるからやむを得ない。しかしその日は部活がお休みだったとかで遊びの帰りがけにラテらしきワンコの声を聞いたので駆けよってくれたという。
ラテは跪いた女の子に前足をかけペロペロと顔中を舐め回している。それを嫌がるでもなく「癒やされるなあ…ラテ」と受け止めてくれるのだからラテはもう夢中だった。

ラッキーなことは続くこともある…。その数日後オトーサン、オカーサンと共に同じ公園にたどり着いたラテだったが公園はすでに暗く閑散としていた。したがって今日も誰とも会えないで帰るのかとオトーサンも覚悟を決めたとき、暗闇からランドセルを背負った一人の女の子が現れた。
この女子も名前や住んでいる所は知らないものの一昨年あたりからラテお気に入りの女の子となった一人だ。日本人形みたいな端正な表情をほころばしながら言葉少なげにラテを抱擁する女の子と驚喜するラテの姿をオトーサンは1枚の絵を見るようで美しいと思った。無論ラテは女子の口元を舐め、時折その顔を覗き込んではまた舐める...を繰り返していた。

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※オトーサンのリードさばきに少々不満顔のラテ


ラテにとって子供たちは大好きなわけだが、その対極にあるのが知らない大人、特にどういうわけか年寄りが嫌いなのは興味深い(笑)。まあオトーサンだって年寄りの一人なのだが飼い主は別なのだろう…(爆)。
ラテがお爺さん、お婆さんが苦手なのはオトーサンの観察によるとその動作や姿がラテにとってどこか警戒を要するものだから…かも知れない。
まずゆっくりと歩くし足腰の弱っている人ならその歩き方は緩慢だ。そして杖をつきながら歩く。腰が曲がっていることもある…などなどだが、それらがなぜ嫌いなのかは正直不明である。しかしラテにとっては警戒を要する人種だと考えているのかも知れないし、中にはオトーサンからみても「なんだかなあ…」という人もいて「これではラテならずとも吠えるよなあ」と思うケースもあるのだ。

先日もあたりは真っ暗になった頃、近所にある公園の上にある芝生のスペースで散歩のフィニッシュを迎えていた。この草むらでその日最後のオシッコなどをさせて自宅に戻ろうといういつものパターンなのである。
オトーサンは懐中電灯とキャップにつけたヘッドライトを点けて地面を明るく照らし、ラテが変なものを食べたりしないように、ガラスのかけらなど危ないものが落ちていないかを確認しながらゆっくり歩いていた。それにライトを点けていれば脇を通る自転車なども我々の存在に気づいてくれるからという安全対策なのである。
そんなときラテが何かを察知して急に後ろを振り向いた。オトーサンも何のことかと真っ暗な中、来た方角を振り返ったが正直一瞬ではあったがドキッとした。
10メートルほど離れた闇の中にオトーサンのヘッドライトの光に浮かび上がったのは足首までの長いコートをはおり、傘を差し、いささか腰を曲げて立ちすくんでいる小柄な老婦人だったのである。
その日は天気も良く、ましてや日中の日射しが降り注ぐ時間帯ではない。それなのに傘を深めにさして闇の中にじっとたたずんでいるその姿は失礼ながら「でたぁ!」と叫んでもおかしくない異様な雰囲気だった。
ラテは距離が離れていたこともあってか吠え声は上げなかったが低く「グルルルルル」と唸っている。オトーサンがリードを引き、こちらを向かせようとしても抵抗する有様…。

無論オトーサンはハッとしたのはものの1,2秒であり、それが物の怪でなく生身の人間であり、何処のだれかは知らないがワンコ大嫌いなお婆さんである事を思い出したのである。
この人はいつも傘を持っている。それは雨や日射しから身を守るためでなく嫌いなワンコを見ないように隠すためなのだ(笑)。
日中に向こうからその人物が歩いてきて我々に気がつくとあからさまに傘を開き、その中に姿を隠してワンコから身を守るように立ち止まるのだ。
過去にどれだけワンコと嫌な思いをしたかは知らないしワンコを怖がるとしても批難するわけにはいかないが、オトーサンはこれまでこれほどワンコ嫌いの人を見たことがない。

無論日中であればラテとてそれが人間であることがわかるし特に威嚇されるわけでもないから無関心のときが多いが、ラテのみならずオトーサンから見てもその行動は異様でありちょっと不快に思うときもある。
まあワンコ嫌いの人も多々いるのだろう...。それらの人たちから見れば「何で犬など飼うのだろうか」と不思議に思うのかも知れないし、そんな怖い生き物と散歩など迷惑だと考えるのかも知れない。しかしいつも傘で武装しているお婆さんというシチュエーションも些か怖いものがあるではないか(笑)。
どうやら我々が先に行くのを待って立ち止まっているらしいが、オトーサンたちも散歩のフィニッシュの場であり素早くこの場を離れるわけにはいかないのである。なにか意地悪でもしているように思われるかも知れないが人一人がやっと通れるという狭い歩道ではないのだから傘をかざして通り過ぎればよいのだが、そのまま立ち尽くしている…。
ラテは頻繁に後ろを振り返り、鼻にシワを寄せて静かにだがうなり声を発している。それをなだめながらいつものペースでその場を通り過ぎたオトーサンたちであったが、それに気を取られたのかラテはフィニッシュのオシッコをしなかった。
まあまあ世の中...文字通り犬も歩けば様々なことに出会うものだ…。

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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員