ラテ飼育格闘日記(87)

冬の時期と夏の時期とはラテの一日の過ごし方はかなり変わってくる。この「ワンコの"ラテ" 飼育格闘日記」を自身で読み返してみるとラテの成長が著しいことにあらためて驚く。 


今回はこの暑い時期におけるある朝のラテの行動をご紹介したい。 
オトーサン達の起床はこの時期も冬場と一緒でウィークディなら朝5時前だ。しかし通常ラテは朝静かであり我々を起こすことはない。 
身支度をして顔を洗い、ラテのいるリビングに入って「ラテ、おはよう」と声をかけるが、ラテは出窓のたたきに寝そべったまま、カーテンの裾から鼻面を出すだけでワンともいわない。オトーサンはラテの頭を抱え込むようにして頬ずりするが、ラテは眠そうな少々はれぼったい目つきでされるがままにしている。 
その表情は何か化粧前のスッピン顔の娘を見ているようだ(笑)。 
そこに女房が入ってくるとこの娘の態度はかなり変わるのである。出窓のたたきから飛び下り、尻尾を振り耳を倒して「ウォ~オオオ~ン」と吠えながら迎える。この違いは何なんだろうといつも思うのだが、こればかりは仕方がない。 

我々は朝食となるがラテは別だ。本来なら一緒にラテへも朝食を用意するはずだが、この時期は起きがけは食欲が出ないようなので散歩の後にしている。とはいえ飼い始めた頃とは違い、我々だけが食べていても欲しがったり吠えたりすることもなく1人でガムを噛んだりして遊んでいる。気が乗れば女房の足元に座り込んだりするがまことによい子なのだ。 
女房の出勤時刻と合わせてオトーサンとラテも散歩に出かける。ラテはオトーサンとオカーサンの間でルンルンの出だしである。 
駅まで10分少しだが、朝から蒸し暑い空気を吸いながらオシッコをしたり、道ばたの草を噛んだりしながら歩く姿は見るからに嬉しそうだ。 
改札で女房と別れてオトーサンとラテは一路いつもの散歩道を歩き始めるが、この頃ラテは以前のようにいつもの道を歩かないので困惑している。どうやら趣味趣向が変わったのか、いま来た道を戻ろうとしたり、これまで向かったことのない方向にリードを引っ張る...。 
オトーサンは天候や体調などを考慮して無理にでもリードを引いて従わせたり、たまにはラテの行きたい方向へ向かったりとケースバイケースに考えながら対処しているのが現状だ...。 

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※公園で他の飼い主さんたちに撫でられてご機嫌なラテ


またその日の時間帯によるが、「ラテ...ラテ」と声をかけてくれる通勤途中の女性に出会うことがある。その日も1週間ぶりだろうか、向こうから小走りでこちらに駆けてくるのだからワンコが本当に好きなのだろう。すでに声をかけてくれるようになって10ヶ月ほどになるはずだが、ラテはこの頃やっと吠えずにその人から「お座り」や「お手」をやった後にオヤツをもらうようになった。ちなみにオヤツはオトーサンのポケットから出たものなのだが...。 
ただしラテはオヤツが終わってしまうと頭の上にかざした手を避けるという慎重さは忘れていない(笑)。 
「ラテ、バイバイ...ラテ」と後ろを振り向きながら女性が雑踏に消える頃、オトーサンとラテは今日の散歩コースをどうするかの鬩ぎ合いに入る。 

これまで向かっていた公園に行けば数匹のお馴染みワンコに会えるかも知れないわけだが、今日は駅の構内を通り過ぎて近隣の一級河川の方に向かうことに...。河川の遊歩道に着くまでラテは黙々と歩く...。一連の道のりは通勤を急ぐ人たちとすれ違うわけで、オトーサンとしては気を使うわけだが、最近のラテは行き交う人たちには見向きもしないで歩く...歩く。すでに朝日が強く照りだしラテの息は「ハアハア」となり舌も出始める頃、オトーサンはペットボトルを取り出してひとしきり水を飲ませる。 
遊歩道に着くとラテはクンクンモードに切り替わり、あちらこちらを嗅ぎ回り始める。 
私たちは視覚で世界を認識して美しいものに感動を覚えるわけだが、ワンコは臭いで世界を認識して美しいものに意識を向ける...。だからオトーサンから見てばからしく、どうでもいいような臭い嗅ぎはラテにとっては大変重要な生きる糧なのだ。それを知っているオトーサンは特にバッチイ場合や危険なときでない限りラテの思うようにさせてあげたいと常々思っているがコノ朝からクソ暑い中で、クンクンモードにじっと付き合っているのは正直つらいものがある。 

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※真剣な表情で嗅ぎ回るラテ。至福のひとときか...


ただし申し上げておきたいことは、例えクンクンモードでもワンコはリードを引いているオトーサンの気配はきちんと捉えていると言うことだ。オトーサンがリラックスしているからこそラテも安心してクンクンできるわけだ。 
そういえば、最近よく出会うケースだがワンコを連れながら携帯電話でメールを打っている飼い主がいる。気持ちは分かるが、それでは何のための散歩か分からないと思うのでこれはイケナイ! 
散歩は飼い主とワンコのコラボレーションの楽しみであり心を通わせるコミュニケーションの場なのだから。 

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※コーギー犬のコーちゃん、アポロちゃんとご挨拶!


約1時間ほどの散歩を終えて自宅の方へ戻るが、ラテはもっと出歩きたいらしく家が見えてくると四つ足を踏ん張る(笑)。 
「わかったよ...ではコンビニに寄ってこよう...」と声をかけて街道を横切り、道路沿いにあるコンビニに向かう。時間にして片道5分程度のところだが、その公衆電話ボックスにラテを繋いで店内に入り、飲み物などと一緒にラテのオヤツを買ってレジへ。 
スタッフの女性が「ワンちゃんの散歩は毎日大変ですね。どのくらいの時間散歩されるのですか」と声をかけてくれる。1時間ほどだと答えると「夕方もですよね」とこちらのパターンをよく知っているようだ。 
「私には到底犬は飼えませんね...大変で」と言いながら品物を渡してくれる。ラテはその間静かに座っているようだ。 
時間にしてたった10分か15分ほどの寄り道だが、今度はラテも機嫌良く自宅に入る。ここからはまたオトーサンの腕の見せ所であり、ラテの四つ足の掃除から身体を拭き、毛並みを整えるためのブラッシングの時間である。 
オトーサンは大汗をかいた自分の顔を洗うのを後にしてまずはラテを綺麗にするが、ラテもとても良い顔をして大人しい。オトーサンの準備が済むまで「待て!」のひと言で玄関マットの上に伏せて待っている。 
すでに同じ事を毎日繰り返しているわけで要領もよく分かっているから、オトーサンのちょっとしたジェスチャーや物言いで立ったり座ったり、右手を差し出したりするからメンテナンスはやりやすい。その頃にはリビングから流れてくるエアコンの風も涼しく玄関にいるオトーサンの汗も引いてくる...。 

しかしラテをリビングに入れてもオトーサンの役目はまだ終わらない。持ち帰ったウンチの処理をし、飲み水を新しいものに変えてからラテの朝食を用意しなければならない。 
基本的に食事の内容はいつも同じだが、その日その日でトッピングをあれこれと変える。今日はすりゴマを少し振りかけた後にワンコ用のレバーをちょっと乗せてみた。 
1時間以上も歩いたのでお腹も減ったからだろうか、ラテは見事な食べっぷりを示し空になった容器をなめ回している。オトーサンはデザートとして大さじ一杯程度のプレーンヨーグルトを冷蔵庫から取り出してラテの前に置く...。ラテは飛んできてオトーサンが何も指示していないのにもかかわらず、容器を押さえた手首に自主的にお手を繰り返している(笑)。 
「ぺろり」とヨーグルトを平らげたのを見届けたオトーサンはやっと自分のためにコーヒーを煎れることに...。 
約10分程度時間をかけて香り高い一杯のコーヒーが入ったころ、ラテを見ると出窓のたたきに身体を伸ばし、優しい寝息を立てていた。

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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員