ラテ飼育格闘日記(354)

記録的な猛暑が続いた今年の夏も、さすがに朝晩は気温も下がり秋を感じさせるようになった。ともあれ散歩に出かけるときには365日忘れてはならないもののひとつが飲み水である。ペットボトルに冷蔵庫で冷やした水を補給し、水を飲みやすくするワンコ用容器兼蓋を閉めて持参する…。


ワンコに限らず、暑い中を歩いたり激しい運動をした後にはやはり水分補給が大切だ。したがってラテ用の飲み水の持参は散歩時に欠かせないし、自宅においても常に新鮮な水を容器に補給することを心がけているオトーサンたちである。
水といえば苦笑する話がある…。
7年前にラテを引き取る際、ラテを我が家に連れてきてくれた仮親さんいわく、ラテの特長と称して「表現がオーバー」であること及び「水の飲み方が下手」という話があった(笑)。

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※朝の散歩時に空を見上げるとそこには秋らしい雲が広がっていた


ワンコを飼うことが初めてだったオトーサンだったからそうした話をお聞きしてもその時には具体的なイメージなどわかなかったが、すぐに「なるほど!」と納得したことを覚えている。
ともあれ自宅に飼っているワンコがいて、さらにボランティアで多くのワンコの一時預かりなどを通じ、様々な性格を持つワンコと共に過ごされてきた方の物言いなのだから間違いはないに違いない。

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※水の飲み方は下手でも笑顔は可愛い(笑)


とはいえオトーサンは当初あまり深く考えず、散歩に出た先で喉が渇いたら自動販売機などでミネラルウォーターを買い、自分が飲んだ後の残りをラテに飲ますことが日常となった。
最初、ペットボトルの小さな飲み口から上手に水を飲めるのかと危惧していたが実際に差し出してみると実に巧みな舌さばきでボトルの中に舌を差し込み水を飲むようになった。だからオトーサンたちはそれで問題もないし普通のことだと考えていたが、それを見た他の飼い主さんは「すごい…よく上手に飲みますね」と言ってくださった。

そういえば周りの友達ワンコたちを観察していてもペットボトルのまま水を飲まそうという飼い主さんはほとんどいない(笑)。ということはオトーサンが些か物を知らずにやった行為なのかも知れないが、幸いラテはいまでも上手にペットボトルから直接水を飲んでくれる。
では「水の飲み方が下手」とはどういうことなのか…。

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※オトーサン、揺らさないでよ!怖いよう!


繰り返すがオトーサンはこれまで他のワンコを飼ったことがないから文字通りの比較はできない。しかし室内におけるラテの水飲みを見ていると、なるほど…下手だと思わざるを得ない(笑)。
現在ラテの飲み水はステンレスの容器に注ぎ、床に半分に畳んで敷いたタオルの上に置いている。
タオルは無論、水を飲んだ際に些か跳ねたりしてフローリングの床に水滴が飛び散らないようにとの配慮だ。しかしラテの水飲みは豪快といえば豪快、アバウトといえばアバウトという飲み方で床に敷いたタオルなど意味をなさないほど周りを水浸しにする…。

それは容器にマズルを突っ込み、舌で上手に水を飲むものの、その後がいけない。なにしろまだ口の中に水が残っているうちに容器から離れるものだからマズルの両サイドからボロボロと水滴が落ちるのだ(笑)。
オトーサンはその時のラテの口元を「伸びて役に立たなくなったタッパウェアのパッキン」と称しているが(笑)、何ともだらしがない飲み方なのである。
もし多くのワンコが舌なめずりするように口内の水分をきちんと舐めてから水飲み場から離れるというのなら、確かに我が娘は不器用だ(爆)。

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※カフェで「それちょうだい!」と実力行使に出るラテ


ただしその水飲みもよくよく観察していると単純に水を飲んでいるだけではないことも分かってきた。
まず感心するのが水を飲むタイミングである。驚いたことに飲みたいときに何にも考えずに飲んでいるわけではないのだ…。
どういうことかといえば、水を飲みたいとしてもオシッコを我慢しているときにはそれこそ水飲みも我慢しているのである。そしてオトーサンが「ラテ、散歩にいくぞ」とリードを持って近づくと安心するのか、そそくさと容器に近づき美味しそうに水を飲む。あるいは夜寝る際オトーサンたちの寝室で一緒に休もうとするとき、そこには飲み水の用意はないことを知っているから、まず水を飲んでからやってくる。
さらにどうしても口内が乾いて水が飲みたいけど、オシッコも我慢しているという場合は驚いたことに容器内の水をバシャバシャとやるが、水はほとんど減らない…。要は口内を濯いでいるだけなのだ!
ただし、そんなときの水の飛び散りは至って範囲も広くなる(笑)。

水を飲むという生きていくことに不可欠な行為においても,ラテは闇雲に行動しているわけではなく後先を考慮した上で行動していることは明らかでありオトーサンは感歎するしかない。
したがって…まあ、水の飲み方が下手でも、まっいいか…と思っているオトーサンなのである。


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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員