ラテ飼育格闘日記(198)

5月以来だから足かけ4ヶ月ぶりになってしまったがラテを美容室へ連れて行った。片道30分程度の道のりだが、この時期は日中気温も高く路面も高温になるのでできるだけラテを出したくないと考えていたから遅くなってしまったのである。しかし意を決して日曜日の午後2時に予約をとり、女房と家族水入らずで出かけることにした(笑)。

 

体毛の伸びが気にならない犬種もあるのだろうがラテは首回りやお尻周りをはじめ四つ足の先などの伸びが早い。
足先などはあまりに伸びが目立つと小さなバリカンで短くもするが見栄え良くそして全体的なバランスを考えてのトリミングは難しいので定期的に美容室に行くのは恒例になっている。それに本格的なシャンプーはもとよりだが爪切り、肛門線絞りといったことも一緒にお願いできるのでラテには必要なのである。
本来ならもう少し早く行きたかったが夏真っ盛りのこの時期、日中にラテを連れ出すことははばかられるからと様子を見ていたわけだ。しかしあまりにも体毛が伸びたことでもあり意を決して予約を取ったが、その時間は太陽がほぼ真上にある午後2時だった...。

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※見返り美人(笑)


オトーサンたちはペットボトルに冷蔵庫で冷やした冷水を注ぎ、別途ジェルの保冷剤をビニールでくるんでバッグに持参した。無論ラテを熱中症から守るためである。
予約時間の約40分ほど前に自宅を出たが幸いなことに気温は高いものの曇り空のため日差しが直接路かかっていないので多少は楽だった。しかし念のためにアスファルトを手で触るとかなり熱い。したがってなるべくコンクリートの路面を避けて目的地に行こうと考えたがそれも限界があり難しい。
ラテは舌をハアハア言わせながらも元気で歩いているが何度もご紹介したとおり、もうひとつの問題はラテがその美容室に行くのを喜ばないことだ。

駅のコンコースまで歩き多少の時間的余裕があるからとコーヒーショップのテラスでオトーサンたちは冷たい飲み物を飲み、ラテには水を与える。伏せたラテの首筋に持参した保冷剤を冷たくなりすぎないようにとタオル地のハンカチにくるんで当ててやると気持ちがよいのか脱力して目をつむる...。
ほんの一休みした我々は一路美容室へと向かうが、すでにラテはどこに連れられていくのかを察しているに違いない。しかしどうしたことかいつもはこの当たりから強力にリードを引き、抵抗を始めるはずがリードも引かずに素直についてくる。

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※気の合うワンコと体をぶつけ合って遊ぶ表情は楽しそうだ


坂道を下り、目的地まであと300メートルほどになったときラテの歩みが変わったかと思ったら急に座り込んだ。ウンチである(笑)。
前回の5月のときは驚いたが今回はラテが緊張のあまり脱糞するであろう事を予測していたから女房は手慣れた手つきで処理をし、オトーサンはペットボトルの水をアスファルトに少しかけて掃除する。
ラテは尻尾が完全に下がり緊張している様子は一目で分かるがこればかりは強行するしかない。
女房と笑いながらもラテを引いて道を急ぐがラテの抵抗も心なしか今日は弱い。しかし毎回のことだが最後の角を曲がり美容室の看板が見えるところまで来るとラテは後ろ足立ちになってオトーサンにしがみつこうとする。
心得ているオトーサンは体重20Kgにもなるラテを抱き上げて歩くが正直ラテの体温と速めになっている鼓動を楽しみながらお店のドアを開けた。

ラテを美容室に預けた我々はその足で駅ビルに入っているスーパーで買い物をして自宅に戻るが、当然のことながらラテの姿のないガランとしたリビングは何とも寂しい...。しかし迎えに行くのは夕方5時近くになるだろうから、それまでオトーサンたちは体を休めることに専念する...。何しろ歩くのは30分ほどだとしても美容室への道のりは階段が多くて大変なのだ。
結局予想より多少早くオトーサンのiPhone 4に「終わりました」との知らせが入ったので早速女房共々ラテを迎えに行くために再び家を出た。

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※日が短くなり夕方の散歩には懐中電灯が必要な季節になってきた


太陽は雲に隠れていることもあり先ほどよりは日差しは弱いがやはり大変蒸し暑い。それにオトーサンの左膝はサポーターを巻いているにもかかわらず悲鳴を上げ始めている。ともかくラテの顔を見たい一心でオトーサンたちはまたまた美容室のドアをくぐることに...。
女房が支払を済ませていると奥からオネーサンに連れられてラテが出てきた。さっぱりしたのは勿論だが耳を倒し、口を開け、お尻ごと尻尾を振ってオトーサンに飛びついてきた。無論オトーサンは正面からラテを受け止めたが必然的にそれはまたまたダッコになってしまい、女房の支払が済み店の外に出るまでラテはオトーサンにしがみついていた。オトーサン至福のひとときでもある(笑)。

シャンプーの香りをプンプン漂わせ嬉しそうに坂道を登るラテを見ていると膝の痛みも半減する。
途中の自動販売機でペットボトルの水を買ってオトーサンたちが飲んだ後、ラテにも飲ませるがお店で飲ませてもらったのかあまり飲まない。そして日は傾きかけたがまだまだ蒸し暑い。オトーサンたちは再度コーヒーショップのテラスで一息入れたいと思ったが日曜日のこの日、午後はコーヒーショップのテラスでジャズの生演奏をやっていたので遠慮することに...。
何しろ以前同様にジャズ演奏をやっていたときラテを同伴したらベースの音に合わせて「ウォーン、ワンワン!」と吠え始め、演奏を邪魔した実績があるからだ(笑)。
仕方なく、店に入りたがるラテを制止してオトーサンたちは一路自宅へと向かう。

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※美容室から戻ったラテは早速ウトウトし始めた...


その後ラテは夕飯まで爆睡(笑)。確かに熱い日中に歩いたわけだが疲れは体力的なことより精神的な部分へのウエイトが多かったに違いない。
その寝顔を眺めながらオトーサンはまたまた体重の増えたラテのダイエットをどうするか、悩むのであった...。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員