0.20mm クリスタルアーマー 超薄膜ラウンドエッジ強化ガラスフィルム始末記

昨年12月初旬、0.20 mm クリスタルアーマー 超薄膜ラウンドエッジ強化ガラスの液晶保護フィルムを初めて使った。仔細は「0.20 mm クリスタルアーマー 超薄膜ラウンドエッジ強化ガラス、液晶保護フィルムを使う」としてご報告したとおり、綺麗に貼れたし何よりも指紋が目立たないのが気に入っていた。しかし1ヶ月も経たないのに一方のエッジが3箇所欠けていることが判明…。


昨年秋に手にしたiPhone 5s ゴールドはいろいろと考えた結果、傷が着いてもなるべく保護ケース類で覆わず素のままで使おうと決心した。しかし肝心の液晶面が割れたりすれば元も子もないわけで、そこだけは頑丈だという強化ガラス製の保護フィルムを貼ることにした。
そして通常はベルトクリップ式のケースに収納して使い、犬の散歩のようなアクティブな外出時にはXPORTERに装着して安全性と使い勝手を高めるという日々を過ごしていた。ただしXPORTERはシェル&ストラップ構造により落下などは防げるものの素のままではジャケット等のファスナーや金具類でiPhoneを傷つける可能性があるため、強化ガラス製の液晶保護フィルムは最適だと考えた...。

その強化ガラス製の液晶保護フィルムが1ヶ月程度でエッジの3箇所が欠け、表面1箇所に傷がついていることが判明。それぞれiPhone本体を保護してくれたと思えば良いのだろうが、傷はともかくエッジが簡単に欠けたのには正直がっかりした…。
使った製品はクリスタルアーマーの最薄を誇る 0.2 mmの製品だ。この製品はゴリラガラスを採用し、9Hの硬度を誇るというフィルムであり、耐衝撃性および傷防止に高い効果があるとされている製品である。

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※エッジが3箇所欠けた0.20mm クリスタルアーマーの強化ガラスフィルム。フィルム表面の皸は剥がす際についたもの


どうにも "強化ガラス" という名に期待し過ぎたのかも知れないがこれほど短期間に、それも落としたり何かに強くぶつけたという記憶がないのにエッジが欠けたのには正直幻滅した。
これらの強化ガラスフィルムは文字通りガラスであること、そしてそもそもが 0.2 mmというある意味驚異的な薄さに加工されたものであり、硬度が9Hと高いもののそれは傷に対しての硬度で、堅いからこそ衝撃に弱く割れやすいのだという。それに私の場合はハードケースを使っていなかったのも原因の一つかも知れないが…。
Twitterで数人の方から話を伺った範囲では、まあこんなものらしい…。まあ理屈はよくわかるが一般ユーザーの視点からみればもう少し期待に答えて欲しいと思うのだが…。
本製品は特にラウンドエッジ処理がされており、エッジ部位はさらに薄い理屈なのでまさしく欠けやすいのだろう。

指紋が目立たない点はもとよりだが、液晶面への保護力を期待していた私としてはいささか幻滅し、交換品は元の樹脂製フィルムに戻そうとかと思ったが、厚さが0.33 mmの製品もあるということを思い出し、せっかくだからそれも試してみようという気になった。

CRYSTALARMOR033_01.jpg

※買い直した厚さ0.33 mmのクリスタルアーマー強化ガラスフィルムパッケージ


手にした 0.33 mmの製品は同じく(株)アピロスのクリスタルアーマーでスペックは 0.2 mmと同様だが、厚みが 0.33 mmと 0.13 mm厚い。興味があったのはこの 0.13 mmがどの程度 0.2 mmと実際の手触りやらに影響...というか違いとして感じられるかだ…。

届いた 0.33 mmのクリスタルアーマー、ラウンドエッジ強化ガラス保護フィルムは手に取っただけで 0.2 mmのものとは確実に違う。0.2 mmのフィルムはガラスとはいえ僅かにしなったが、この0.33mmはその気配はないし、少しでも弛ませれば割れるに違いない。
さてエッジが欠けたフィルムを剥がし、iPhone 5sの液晶面をあらためて綺麗にしてから早速その0.33 mmの強化ガラスフィルムを貼ったが、今回は準備としてクリアなポリカーボネート製保護ケースをiPhone 5sに装着してからフィルム貼りをやってみた。なぜならすべての保護ケースが同じように使えるわけではないが、手元にあった保護ケースを付けた状態でフィルムを貼るとケース両サイドが極僅かにiPhone液晶面より高いことからガイド役となり、フィルム貼りの際に左右の位置ずれを防げることがわかったからだ。

その御蔭か貼り直しもせず1度でドンピシャの位置に気泡も入らず貼れたのは幸いだった。
さて肝心の感触だが、まず目視しただけではきちんと比較でもしないかぎり0.33 mmと0.2 mmの違いはほとんど分からないのではないかと思う。またホームボタンに触れた場合にだけ…特に0.2 mmで使った経験がなければその違いは分からないに違いない。
勿論 0.33 mmもラウンドエッジ加工がされているからホームボタンへのアクセスも厚みの段差を意識することなく使えるし指紋認証も問題ない。

CRYSTALARMOR033_05.jpg

※0.33mmの強化ガラスフィルムも綺麗に貼れたし、意識して比較しなければ 0.20 mmの製品と大きな差は感じない


しばらくこの 0.33 mmの強化ガラスフィルムを以前と同様な環境下で使い、違いを実感できるかどうかに注視してみたい。
ともあれ強化ガラス製だから樹脂製フィルムより優れた保護性を持つと単純に期待するのはまずいということだ。樹脂製フィルムの中にも傷に強い特殊な製品もあるし、期待し過ぎると裏切られる(笑)。ただ繰り返すが指紋が目立たないこと、ガラス特有の透明度およびその触感は強化ガラスフィルムの方が断然よいことは確かである。
ということで個人的な感想として、強化ガラスフィルムを文字通りiPhone保護第一と選択されるユーザーは見栄えも大切だが厚めの製品を使った方がよいと思う。また 0.33 mmの強化ガラスフィルムに関して注目すべき結果でも出たら別途ご報告したい…。





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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員