ラテ飼育格闘日記(307)

ラテのアトピー対策用内服薬が切れたのでいつもの動物病院に予約を入れた。薬だけならラテを連れていかなくても良いが医者に皮膚の現状などを見てもらいたいとラテを連れて病院に向かった。しかし早くも通常の散歩ではないことを察してリードの引きがもの凄い。そういえば先週は久しぶりに美容室で綺麗にしてもらったがその時もなかなか大変だった。                                                                                    

病院が嫌い、怖いというのは分かるが美容室はなぜあれほど拒絶反応が強いのだろうか…。確かにラテは水に濡れるのが嫌いだし、そもそも知らない人に身体を触られるのを好まないのは分かる。また爪切りなども怖いのだろうか…。
とにかく「ここからは間違いなく美容室行きだ」という分岐点になると目一杯の抵抗を試みるようになる。したがって通常の首輪だと喉に負担がかかりすぎると思ったのでオトーサンはハーネスを着せ、それにリードを付けた。しかし逆に強く引いても首に負担がかからないからラテの引きというか抵抗は遠慮が無いし躊躇もない。

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※通常の散歩ではお利口さんなんです。遅れたオカーサンを気遣って頻繁に振り向くラテ


その力はまともに引き合うとなかなかに強い。たぶん女房では制御できないのではないかと思うほどの力である。無論そうした時にもいわゆるコツというものがあるし、オトーサンは左手一本で引き合う自信はまだまだあるが、ワンコと広い駅上のコンコースで引き合っている姿はあまり格好がよいものではない(笑)。
事実オトーサンとラテのやりとりを横目で見ながら、クスクス笑いで通り過ぎるOLや高校生らもいる。

ラテもそこに居座ろうとする力は非常に強いが、上に持ち上げる力には無力だ(笑)。首輪だとその反発力がすべて喉にかかるので可哀想だが、そのためにとハーネスを装着してきたのでオトーサンは気兼ねなくラテを上に持ち上げる。そうすると仕方なくラテは歩き始めるがまたすぐに「いやだ~」モードに入るという繰り返しである。
それに美容室への道筋は非常に階段が多いのもオトーサンには負担なのだが、ここをラテを預けに行くときと引取に行くときの2度往復しなくてはならないのだから足腰にも影響が出てくる。その上にラテの抵抗だからしてオトーサンはすでに汗ビショだ。

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※散歩から戻りオトーサンに身体を拭いてもらう時は実にいい表情をする


ラテの嫌だという気持ちがどれほど強いかは抵抗する力ばかりでなく、近くになると必ず緊張の余り脱糞することでもわかる。朝にきちんとウンチをしたにも関わらず美容室が近づくとしゃがみ込むのだ。最初は驚きもしたがそれも計算済みのオトーサンは粛々とウンチを片付けてまたラテとの格闘を続けながら少しずつ美容室へと近づく(笑)。
やっと美容室に入る扉を開けると、ニャンコが愛らしい顔で迎えてくれるがラテはそれどころではなくオトーサンにしがみつき抱っこを要求。仕方なくオトーサンはラテを抱きながら店内に…。

それから約2時間半が過ぎた頃、オトーサンのiPhone 5に「終わりました」との連絡が。オトーサンは早速重い腰を上げてまたまた坂道と階段が続く美容室までの道をえっちらおっちらと歩く。
少し息を荒くしながら店内に入るとガラスの向こうの檻からラテが出てくる。口を開け、笑顔で出て来たラテを抱きしめながら「暴れたりしませんでしたか?」と聞いてみた。
係の女性は「耳を掃除するときに初めてですけど唸りましたね。なぜでしょうか?」という。
オトーサンには思い当たりフシがあった。アレルギーの関係だろうが一時耳垢が目立ったので医者から処方してもらった水薬を耳の穴に落としたとき飛び上がって嫌がりオトーサンにまで唸ったことがあった。したがってラテは懲りているはずだ。無論いまでもオトーサンがタオルで耳の中を拭くときには唸ったりしないが、耳をいじられるのが怖いのだろう。
無論実際に噛もうとしたり怪我を負わしたりしたわけではないが、そもそもその美容室のカルテによれば、ラテは大人しい「いいこ」と評価されていたはずだが、今回のことでブラックリストに入らなければよいのだが(笑)。

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※美容室で綺麗にしてもらいました


さてその翌週、アトピーの薬が切れたことでもありラテを連れて動物病院に向かった。予約を午前9時半に取ったので30分前にラテを連れ出した。先の美容室と同じくハーネスを付けて…。
自宅からものの5分程度歩いた頃にラテは早々とこれまた普通の散歩ではないことに気づき、抵抗を始めた。
オトーサンは時に強くリードを引き、時になだめながら少しずつ天気の良い河川敷沿いにラテと歩く。
なんとか動物病院の待合室に連れ込み、呼ばれるのを待つ間、ラテの行動を見ていると笑いがこぼれてくる。怖いのは分からないでもないが、匍匐前進して少しでもドアに近づき、折りあらば逃げ出したいという見え見えの動作を繰り返すのを見ているとおかしくて吹き出したくなる。

診察室に入り、体重を量りアトピーの薬の量などについてレクチャーを受ける。2種類の薬のうち一方の両をラテの様子を見ながら半分にしても良いとのこと。そんな話をしているとそろそろ混合ワクチン接種の時期が近づいている事を思い出した。
来週また、嫌がるラテを引っ張ってくるのも大変だし、嫌な思いはまとめて済ませようとついでに混合ワクチンの注射をしてもらうことにする。注射の間も声1つあげないラテだったし、唸ることもなかったがひたすら診察台から降りようともがいていた。
診察から解放され外に出たときの表情はまことに嬉しそうで可愛い(笑)。ワクチン注射をした関係上、しばらくは体調変化などがないかを見ておくようにと言われオトーサンはちょっと緊張するが、ラテは少しでも早く病院から遠ざかりたいのかリードを強く引きながら元気に歩き始めた。

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※大きくなったので頭が落ちてます(笑)


ただしどうしたわけかその日の夕食を食べる前に少し吐いた。特に熱があるようにも思われないが、ワクチンの影響があるのか、あるいは外が雨だからかマッサージチェアで静かに寝ている。
ちょっと心配なオトーサンなのである…。
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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員