窓用エアコン CORONA CW-A1615-WS 取付顛末記
一昨年に引っ越してきた際に仕事部屋および寝室にはエアコンをつけたが、女房の部屋にはダクト穴がなく通常の壁掛けのエアコン取付はできないので様子見していた。しかしこの猛暑、我慢にもほどがあるし健康第一と考え遅ればせながら窓用エアコンを購入し、自分で設置を試みた。
この種の窓用エアコンは埼玉に住んでいた時代に使った経験があるものの、最初の機種は稼働音が五月蠅くて閉口した思い出がある。その数年後に新型に変更した際、騒音が少ないことに驚いたが、もともとこの種の製品はコンプレッサーと一体型でありその音と振動はある程度仕方がないものと考えていた。しかし近年は随分とよい製品が登場しているようだ。

※少々特殊な窓に窓用エアコンを取り付けることになった...
今回手に入れたのは「コロナ窓用エアコン(冷房専用)CW-A1615-WS」という製品である。比較的安価なのと同時に評価もなかなか良いので決めた…。
本製品の特長は「運転中の騒音を大幅に抑えた」こと。「ノンドレン式およびドレン水除菌機能」であること。「運転停止後のクリーン機能としてエアコン内部を乾燥させ清潔に保つ」こと。そして「低消費電力」といったところか…。
さて、取付は付属の取り付け枠を窓に設置することから始まる。その取り付け枠にエアコン本体をはめ込むことになるのでなるべく丁寧確実に作業を行う必要がある。この点が雑だと余計な振動が加わったり、隙間から雨風はもとより虫などが侵入することもあるのでともかく確実に... "かくじつ" にやらなければならない...。
早速同梱の取り付け枠を窓に取り付けることにする。窓の内径の高さが88センチほどなのでオプションは不要であり同梱の取付枠だけで間に合うはずだ。
ただし我が家のサッシは些か標準的な仕様ではないのが問題だった。したがって室内側のアルミ窓の立ち上がりに引っかける…という簡易的なやり方では駄目なのだ。したがってまずは補助金具を窓枠上下に取付け、そこに取り付け枠を固定することにした。この辺の作業は愛用の電動ドライバーが大活躍だ…というよりこれは必需品な気がする。
これまでに多少の経験があったこと、そして今回も事前にネットで取付の手順を確認しておいたので組み立ての仕組みが頭に入っているから楽だ。後は目の前にある少々変わった窓枠にどう対処すべきかを考えながら対処するが、要は急がず確認しながらひとつずつ進めていく。
ともかく取り付けた補助金具をサッシの "立ち上がり" に見立て、取り付け枠を引っかけてまずは下部のねじを仮止めする。枠全体を窓枠の左に押しつけながら枠上部のアコーディオン・パネル枠を伸ばしてこれまた補助金具に挟み込み、左右の締付ねじで仮止めし枠自体の長さが決まったらこれまた左右の締付ナットを固定する。
基本的にこれで取付け枠が窓枠に固定されたわけだが、ここに21kgほどの重い本体をはめ込むことになるので、しっかり確実にそして丁寧に取り付けなければならない。取付け枠の位置が間違いないか、きちんとロックされているか、目立った隙間がないかを検証してから仮留めのねじ類を最終的にしっかりと締め付ける。
続いてエアコン本体を取り付けた枠にはめ込み固定するだけだ。まずはエアコン底部を所定の取り付け枠にはめ込み、本体を静かに枠に沿って立て、上部にあるエアコン固定金具に「カチッ」と音がするまで押し込む。最後にエアコン固定ねじで取り付け枠にエアコン本体をしっかりと固定すれば設置は完了だ。
最大の注意はやはり重いものを落としたり周りにぶつけたりせず、安全に取付け枠にはめ込むことだ。女性の方でも持ち上がる重さかも知れないが、できれば1人でなく2人で作業すれば安全だろう。

※がたつきもなく一応綺麗に窓用エアコンを取り付けた
さて、一応手順通りに設置は完了したはずだが、振動やがたつきがないかを電源を入れて確認してみる。付属のリモコンに電池を入れてスイッチを入れるとエアコンは軽快に動き出した。
大げさでなくその稼働音の静かさに感動する。そして余計な振動音もないようなので一旦電源を止めて外側と内側から隙間をパテやスポンジの隙間テープを使い、見栄えにも注意して仕上げを行う…。なおパテは少量製品に同梱されているが、別途パテを始めとして隙間テープの類を多種別途買いそろえた…。

※隙間処理をどうするか...。様々な隙間用テープなどを買いそろえて思案中
お陰様でこれまでで一番綺麗に設置ができたと悦に入っているが、最後の難関がある。
それが取付け枠と窓枠との隙間をどう埋めるかである。窓の仕様にもよるが、この点は十数年経っても基本的に決定的な解決方法がないようで、相変わらず取付け枠に “パッキン” と称するぺらぺらの板状のものが貼り付いていて、その幅で窓との隙間を覆うということ原始的な手法しかないようだ…。
しかし窓との距離は勿論、その形状も含めて様々な様子の隙間をアバウトに塞ごうという事なのだから、進歩とか進化といったことに無縁なのか(笑)。
外の空気が入ってくる程度ならともかく、例えば夜には室内側は照明で明るく外は暗いから虫たちに「こっちへおいで」といってるようなものだ。何だかエアコン本体の進歩とくらべてこうした点はまったく工夫も改良もされていないことに少々がっかりしたが、後は自己責任ということなのか…。

※付属品で隙間処理をした結果はこんなものだ...。このままでは虫などの侵入を簡単に許してしまうので工夫が必要
確かにこの隙間を完全に埋めることは難しい。特にシーズン中にしても雨が強く吹き込むような場合、あるいは留守にする際にはやはり窓は閉めておきたい。したがって隙間を何かの材料で完全に埋めたとしても窓を閉じたりまた開けたりする度に何らかのまとまった作業が必要では使っていられないではないか。
ということで防犯を意識した施錠の工夫と共にこの隙間をなるべく完全に、そして取り外しと取付けが簡単なように塞ぐ工夫ができないかと前記したように隙間テープの類を数種買い込んで研究中である。
結果、まだ完成の域には達成していないが前記 “パッキン” による隙間対策よりは工夫をした暫定版はこんな感じとなった。自画自賛だが窓の開け閉めにも対応できている...。

※窓の開け閉めにも対応した当研究所オリジナルな隙間対策(β版)
「これだ!」というアイデアがあればそれこそ実用新案ものだろうが、いやはや見栄え良くそして出来るだけ完全にと思えば大変難しいことは明白だ。すべての隙間とデコボコを数値化し、それを3Dプリンターかなんかで一体成型できればよいかも知れないが、取付けと取り外しを考えると…なるほど、エアコンメーカーが匙を投げているだけのことはあると思った(感心してどうする...笑)。
ともあれ「工事不要、すぐに使える窓用エアコン」という謳い文句は間違いではないが、取付けを舐めてかかると苦戦することになる...。取り付ける場所に必要なすき間を埋めるアイテムはもとより、それなりに道具類を準備し、実践に入る前に説明書をよく確認してから始めることをお勧めする...。
この種の窓用エアコンは埼玉に住んでいた時代に使った経験があるものの、最初の機種は稼働音が五月蠅くて閉口した思い出がある。その数年後に新型に変更した際、騒音が少ないことに驚いたが、もともとこの種の製品はコンプレッサーと一体型でありその音と振動はある程度仕方がないものと考えていた。しかし近年は随分とよい製品が登場しているようだ。

※少々特殊な窓に窓用エアコンを取り付けることになった...
今回手に入れたのは「コロナ窓用エアコン(冷房専用)CW-A1615-WS」という製品である。比較的安価なのと同時に評価もなかなか良いので決めた…。
本製品の特長は「運転中の騒音を大幅に抑えた」こと。「ノンドレン式およびドレン水除菌機能」であること。「運転停止後のクリーン機能としてエアコン内部を乾燥させ清潔に保つ」こと。そして「低消費電力」といったところか…。
さて、取付は付属の取り付け枠を窓に設置することから始まる。その取り付け枠にエアコン本体をはめ込むことになるのでなるべく丁寧確実に作業を行う必要がある。この点が雑だと余計な振動が加わったり、隙間から雨風はもとより虫などが侵入することもあるのでともかく確実に... "かくじつ" にやらなければならない...。
早速同梱の取り付け枠を窓に取り付けることにする。窓の内径の高さが88センチほどなのでオプションは不要であり同梱の取付枠だけで間に合うはずだ。
ただし我が家のサッシは些か標準的な仕様ではないのが問題だった。したがって室内側のアルミ窓の立ち上がりに引っかける…という簡易的なやり方では駄目なのだ。したがってまずは補助金具を窓枠上下に取付け、そこに取り付け枠を固定することにした。この辺の作業は愛用の電動ドライバーが大活躍だ…というよりこれは必需品な気がする。
これまでに多少の経験があったこと、そして今回も事前にネットで取付の手順を確認しておいたので組み立ての仕組みが頭に入っているから楽だ。後は目の前にある少々変わった窓枠にどう対処すべきかを考えながら対処するが、要は急がず確認しながらひとつずつ進めていく。
ともかく取り付けた補助金具をサッシの "立ち上がり" に見立て、取り付け枠を引っかけてまずは下部のねじを仮止めする。枠全体を窓枠の左に押しつけながら枠上部のアコーディオン・パネル枠を伸ばしてこれまた補助金具に挟み込み、左右の締付ねじで仮止めし枠自体の長さが決まったらこれまた左右の締付ナットを固定する。
基本的にこれで取付け枠が窓枠に固定されたわけだが、ここに21kgほどの重い本体をはめ込むことになるので、しっかり確実にそして丁寧に取り付けなければならない。取付け枠の位置が間違いないか、きちんとロックされているか、目立った隙間がないかを検証してから仮留めのねじ類を最終的にしっかりと締め付ける。
続いてエアコン本体を取り付けた枠にはめ込み固定するだけだ。まずはエアコン底部を所定の取り付け枠にはめ込み、本体を静かに枠に沿って立て、上部にあるエアコン固定金具に「カチッ」と音がするまで押し込む。最後にエアコン固定ねじで取り付け枠にエアコン本体をしっかりと固定すれば設置は完了だ。
最大の注意はやはり重いものを落としたり周りにぶつけたりせず、安全に取付け枠にはめ込むことだ。女性の方でも持ち上がる重さかも知れないが、できれば1人でなく2人で作業すれば安全だろう。

※がたつきもなく一応綺麗に窓用エアコンを取り付けた
さて、一応手順通りに設置は完了したはずだが、振動やがたつきがないかを電源を入れて確認してみる。付属のリモコンに電池を入れてスイッチを入れるとエアコンは軽快に動き出した。
大げさでなくその稼働音の静かさに感動する。そして余計な振動音もないようなので一旦電源を止めて外側と内側から隙間をパテやスポンジの隙間テープを使い、見栄えにも注意して仕上げを行う…。なおパテは少量製品に同梱されているが、別途パテを始めとして隙間テープの類を多種別途買いそろえた…。

※隙間処理をどうするか...。様々な隙間用テープなどを買いそろえて思案中
お陰様でこれまでで一番綺麗に設置ができたと悦に入っているが、最後の難関がある。
それが取付け枠と窓枠との隙間をどう埋めるかである。窓の仕様にもよるが、この点は十数年経っても基本的に決定的な解決方法がないようで、相変わらず取付け枠に “パッキン” と称するぺらぺらの板状のものが貼り付いていて、その幅で窓との隙間を覆うということ原始的な手法しかないようだ…。
しかし窓との距離は勿論、その形状も含めて様々な様子の隙間をアバウトに塞ごうという事なのだから、進歩とか進化といったことに無縁なのか(笑)。
外の空気が入ってくる程度ならともかく、例えば夜には室内側は照明で明るく外は暗いから虫たちに「こっちへおいで」といってるようなものだ。何だかエアコン本体の進歩とくらべてこうした点はまったく工夫も改良もされていないことに少々がっかりしたが、後は自己責任ということなのか…。

※付属品で隙間処理をした結果はこんなものだ...。このままでは虫などの侵入を簡単に許してしまうので工夫が必要
確かにこの隙間を完全に埋めることは難しい。特にシーズン中にしても雨が強く吹き込むような場合、あるいは留守にする際にはやはり窓は閉めておきたい。したがって隙間を何かの材料で完全に埋めたとしても窓を閉じたりまた開けたりする度に何らかのまとまった作業が必要では使っていられないではないか。
ということで防犯を意識した施錠の工夫と共にこの隙間をなるべく完全に、そして取り外しと取付けが簡単なように塞ぐ工夫ができないかと前記したように隙間テープの類を数種買い込んで研究中である。
結果、まだ完成の域には達成していないが前記 “パッキン” による隙間対策よりは工夫をした暫定版はこんな感じとなった。自画自賛だが窓の開け閉めにも対応できている...。

※窓の開け閉めにも対応した当研究所オリジナルな隙間対策(β版)
「これだ!」というアイデアがあればそれこそ実用新案ものだろうが、いやはや見栄え良くそして出来るだけ完全にと思えば大変難しいことは明白だ。すべての隙間とデコボコを数値化し、それを3Dプリンターかなんかで一体成型できればよいかも知れないが、取付けと取り外しを考えると…なるほど、エアコンメーカーが匙を投げているだけのことはあると思った(感心してどうする...笑)。
ともあれ「工事不要、すぐに使える窓用エアコン」という謳い文句は間違いではないが、取付けを舐めてかかると苦戦することになる...。取り付ける場所に必要なすき間を埋めるアイテムはもとより、それなりに道具類を準備し、実践に入る前に説明書をよく確認してから始めることをお勧めする...。
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