Bフレッツが遅い!そこでギガマンション・スマートタイプにアップデート〜後編

ネット環境のキモを “フレッツ光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ” にアップデートした。前編で述べたとおり、工事日に新たに分かったことがあり、その日には対処できずにあらためて工事日を決めることになった。それまでにやらなければならないのは大型家具の移動だ…。


えらいことになった(笑)。しかしこればかりはやるべき事をやらずして目的は達成できないわけで…仔細ははぶくがダンボール箱10個を用意し、女房の協力を得て家具の中身を一時退避させて家具自体を手前にずらし、壁側に人1人が入って作業が出来るスペースを確保した。こうして2度目の工事日がやってきた…。

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※メタルの電話回線しかなかったところに光ケーブルが引かれた


幸い工事そのものは準備をしていた甲斐があり、無事に終わりあらたに PR-500MI という無線対応ルーターが設置された。しかし縦置きされたそのルーターは見るからに無骨なデザインで、人の目に触れる場所には置いておきたくない代物だ(笑)。別に奇抜なデザインは必要ないが、図体の大きさも相俟って違和感をまき散らしている…。

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※ “フレッツ光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ” 加入で供給されたルーター PR-500MI。なんとも無骨なデザインだ


ともかく回線は問題なく開通しているということなのでルーターを新たにセッティングしなければならない。この種のことはこれまで何度も繰り返してきたことだが、その度に緊張するしいつも何らかのトラブルに見舞われてきた経験もあるので気が重い。
設定の基本はWi-Fi環境を構築し、問題がなければメインマシンはもとより女房のiMacそしてiPhoneやiPadなどなどが軽妙に使えるようにすることだ。

細かな設定手順は煩雑過ぎるので記さないが、ルーターの基本設定はいたって簡単だった。ルーターへアクセスするためのパスワード設定およびプロバイダとの契約事項であるログイン名とパスワードをブラウザで開いた設定画面のフィールドに入力するだけだ。これだけでメインマシンとテスト的にLANケーブルで繋いだルーターが正常に機能し、インターネットに繋がった。

問題はその後のWi-Fi設定だった…。本来どうということもない設定だが、設定自体はできたものの何かが変だ…。というより時間と金をかけてアップデートし理論値とはいえ1Gbpsのスピードというギガマンション・スマートタイプにした意味のないアクセススピードしか出ないのだ。ここで頭が混乱してきた(笑)。少し問題点を整理してみようとコーヒーを淹れに立ち上がる…。

疑問点は以下のようなものだ。お詳しい方々にとっては目新しいことではないと思うが、以下今回遭遇したトラブルや疑問点についてその理由をクイズのつもりでお考えいただければ面白いかも知れない。また下りのスピードを測るのはNTT東日本のサービス情報サイトにある「速度の確認」からの「フレッツ速度測定(IPv6)」サイトを使うことにした。

ただしこの計測は一般的な回線スピード計測サイトとは違い、ユーザーのパソコン端末からNTTの速度測定サイト(NGN内に設置したIPv6速度測定サーバ)までのIPv6プロトコルを使った通信速度を意味する。したがって実際にインターへネットへと接続を図るISPの介在、バックボーンの条件を含まないので数値は高い値が出る。

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※ルーターPR-500MIとiMac 27" (Late2012)とをCAT6AのLANケーブルで接続し「フレッツ速度測定(IPv6)」サイトで下りのスピードを測った例


したがってこの速度でインターネットに接続できるわけではないが、いわばフレッツの場合のインフラ条件だと考えられる。この条件が悪ければどのようなISPに頼ってもよい値は望めないからだ。
なおいくつかの疑問点についての回答はNTTのサポートへ電話して教えていただいた結果でもある。

■疑問点■
●疑問 -1
NTTおよび関連サイトにはLANケーブル接続は勿論、Wi-Fi接続も理論値は1Gbpsだとあったはず。しかし実際の下りスピードはほど遠い値だった。ちなみにそのWi-Fiカード SC-40NE「2」のスペックを見た範囲ではIEEE802.11nまでの対応となっている。

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※ルーターに付属の無線LANカード SC-40NE「2」


そもそもPR-500MI に付属の無線LANカード SC-40NE「2」は 802.11nまでのサポートであり2.4G帯どまりの性能なのだ。これでは5G帯を使えないではないか? だとすれば理論値とはいえ最大1Gを謳うのはウソなのか?

●疑問 -2
前記にも関連するが新設したルーターPR-500MI に挿す無線カードの下りスピードが55.38 Mbpsとか61.44 Mbps程度と遅い。念のためとPR-500MI の電源をOFFにして無線カードを抜き、これまで使ってきたAirMac Extremeベースステーションを繋いで計測してみるとゴールデンタイムであっても下りが190 Mbpsとか180 MbpsとSC-40NE「2」の3倍程度のスピードが出ることがわかった。これは何故なのか…。

●疑問 -3
手元にあったLANケーブル接続によるフレッツ光ネクスト ギガマンション・スマートタイプのスピードを計測してみるとどうしたことか、前記AirMac ExtremeベースステーションによるWi-Fiより遅く89.02 Mbpsとか82.58 Mbps程度の結果となる。これは何故?

●疑問 -4
「フレッツ速度測定(IPv6)」サイトによる下りのスピード測定はリアルタイムに変化するが、前記 “疑問 -3” を解決したら400 Mbps前後は出るようになった。その日の最速スピードは466.36 Mbpsだった。この値はNTTまでの接続環境によるもので ISP を通っていないから現実にWAN側に接続するとその数分の1、あるいはもっと値が落ちることがある事実は承知しているつもりだ。しかし「フレッツ速度測定(IPv6)」で400 Mbps程度出ている時間帯に別途複数の回線速度測定サイトおよびアプリ型の測定ツールを使ってインターネット下りのスピードを計測してみると15.4 Mbpsとか5.9 Mbpsといった実用上問題が起きる値が出るときがあった。

素人考えながらこの計測値の違いは ISP側の負荷やバックボーンの状況が関与していると考えるしかない。契約の ISPを変えれば速くなる可能性があるかも…と心が揺らぐが、まずは IIJ4U に状況を説明したメールを送り質問を投げてみた。

■回答・理由■
【疑問-1の回答・理由】
個別のスペックからは窺い知ることはできないが、PR-500MI にSC-40NE「2」を挿すことでオプションスイッチが入り、5G帯をサポートするという設計になっているという。なお5GのWi-Fi設定はSSID 3 を使う必要があるという。とはいっても関連サイトの “理論値1Gbps” というアピールのあれこれは誤解を招くので現実に即した説明をすべきだ。

【疑問-2の回答・理由】
難しいことはともかくWi-Fiルーターの理論値としての仕様性能がNTTのPR-500MIとSC-40NE「2」による場合よりAirMac Extremeベースステーションの方が高いからだという。簡単にいえばAppleのAirMac Extremeはとても高性能な製品だということなのだ。

【疑問-3の回答・理由】
実は手元のLANケーブルが100Baseタイプだったことで文字通り100 Mbps以下の速度しか出なかったと気づいた。あらたに1000Baseすなわちカテゴリー6のケーブルを手に入れ、それで接続すると下り450 Mbps前後が出るようになった。

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※カテゴリー6のLANケーブル


【疑問-4の回答・理由】
ユーザー側としては一番気になる点だが、逆に ISPとしては答えに窮する質問かも知れない。「そんなものです」と顧客を突っぱねるわけにもいかず、かといってこれといった原因を掌に乗せるように見せて改善を図ることなど無理な相談だとも思う。だからというわけでもないだろうが、質問のメールを送信してから1週間経っているがいまだ返事がない…。IIJ4Uのホームページには「サポートセンターの混雑状況ついて」という説明というか言い訳があり回答が遅れている旨が記してあるが、そもそもサービスの最前線であるユーザーの問い合わせに迅速に対応できないビジネスこそ可笑しな点ではないか…。
果たして答えは来るのだろうか、またどのような回答なのか楽しみである(笑)。

結局私はといえば、PR-500MI から無線カード SC-40NE「2」を外し、LANポートにこれまで使ってきたAirMac Extremeベースステーションを接続してWi-Fi環境を構築することにした。スピードが大きく違うことは勿論だが、これまでWi-Fi設定してきた「Panasonic ワイヤレスドアモニター (ドアモニ SDM310) 」や「Netatmo ウェザーステーション」などなども設定を変えずにそのまま従来どおり活用できるから便利でもある。

ということでここでは取り急ぎPR-500MI とメインマシンは最速であるはずのLANケーブル(CAT6A)で接続し「フレッツ速度測定(IPv6)」ではなく一般的な回線速度測定サイトおよびアプリ型の測定ツールを使ってインターネット下りのスピードを計測してみた。ご紹介するのは「INTERNET SPEED TEST」というアプリケーションでとある一日の速度を追ってみた結果である。

計測は思いついた時に「START TEST」ボタンを押すだけで結果は日付と時間順にリスト表示されるので分かりやすいことで使ってみた次第…。無論編集は一切していないが、時間を追う毎に…夜のゴールデンタイムに入るとガクンとスピードが落ちることがお分かりだと思う。

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※ “フレッツ光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ” をCAT6AのLANケーブルで接続し一日の下りのスピードを追ってみた...。一覧表は午前(下)から午後(上)に至る


さてさて、この現状をどう評価するかだ…。一連の計測およびその値が間違いないものとして考えれば下りの数百 Mbpsといったスピードはほとんどオーバースペックであり、個人的には50 Mbpsとか60 Mbpsといった値が安定して出れば良いと考えている。しかし原因はともあれ現実は “フレッツ光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ” をLANケーブルで運用してもその値は時に数 Mbpsと何の為にギガマンション・スマートタイプにしたのかと思うほど酷い値となることもあるので面白くない(笑)。

それにしても…というか今更ではあるがユーザーとしてネットのスピードが気になるものの、計測の結果はどれもこれもある一面でしかなく、実際にどうなのかについてはわかり得ないのが歯痒い。
ともあれ…では実際問題、どの程度のスピードがあれば快適にインターネットを楽しめるのか?

一般的にインターネットでホームページにアクセスすることやメールあるいはSNSなどを使う程度であれば、実測値で数Mbps出ていれば使える…。ただし最近は写真を添付することも普通に行われるしその容量も肥大化しているから速いに越したことはないのも事実…。

またYouTubeやオンデマンドなど動画を楽しむ場合も、特別の場合を除いて20 Mbpsから30 Mbpsあればまずまず十分ではないか。しかしこれまた昨今の映像はそのクオリティも向上しパソコンやネットへの負荷も大きくなっている。
これらは下りのスピードに関しての問題だが、ユーザーがCloudといったクラウドコンピューティングを活用したりホームページの運営などでファイル容量の大きなデータを多々アップロードする場合には上りのスピードも速くないとストレスを感じるし効率が悪くなる。

こうして “フレッツ光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ” と ISP (IIJ4U)による接続テストは一応使えるようにはなったが、下りのスピードが混雑時とはいえ 2.17 Mbpsあたりしか出ない時があると果たしてギガマンション・スマートタイプにした意味があるのかと考えてしまうし、ISPを変えてみようかという気持ちが大きくなってくる(笑)。しかしネットでいくつかISPの評価を見る限りはそのほとんどが夜半は激遅になっているようだから例え 1Gbpsでも10Gbpsでもゴールデンタイムはこんな調子なのかも知れない。
その他の諸々の結果については別途情報を精査してから適宜ご紹介したい…。



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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員