Apple Watch専用モバイルチャージャーNOMAD「Pod for Apple Watch」ドタバタ篇

NOMAD「Pod for Apple Watch」を実際に使い始めたが、手に取っただけでは分からないいくつかの事が気になるので覚書として記録しておきたい。ともかくこの掌に収まるApple Watch専用モバイルチャージャーはとても便利である点は疑うべくもない...。


予想されてはいたものの上位版Pod Pro.がリリースされた。6000mAhバッテリー容量とApple Watchと共にiPhoneなども充電出来る仕様のようだ。これまでの「Pod for Apple Watch」のユーザーにとっても魅力的で買い換えたくもなるが、私としてはあくまでApple Watchのバッテリー不安を解消するのが目的なのでこのまま旧来品を愛用し続けるつもりだ。

ただしその「Pod for Apple Watch」だが実際に使ってみるといささか気になる点もある。今回はそうした実用面から出た疑問や注意点などをご紹介してみたい。

  NOMADPod_B_01.jpg

※NOMAD「Pod for Apple Watch」は確かに便利だが、最初から少々躓いた...


まずは「Pod for Apple Watch」にApple Watchを乗せる際に気づいたことがある。私のApple Watchは純正品のスポーツベルトだが、これを開いて「Pod for Apple Watch」に乗せてその場を離れたが、後で確認すると充電されていないことが分かった…。

勿論置いた際にマグネットで吸着した感触があった。したがって置き方が雑だったはずはないと確認してみた...。その原因はスポーツベルトにあったようなのだ。
なぜなら充電しようとするとき「Pod for Apple Watch」は安全なようにと机上に置いた。そしてApple Watchをベルトを開いたままPodの中央に置いたわけだが何度か検証してみるとスポーツベルトが日々腕に馴染んだことで開いてもかなり弯曲の形状に戻ろうとする力が働くのだ。

  NOMADPod_B_02.jpg

※1度はマグネットで吸着したはずのApple Watchが浮いてしまうという事案が発生...


結果一旦マグネットで吸着したはずなのにベルトの両側が机上に接し戻ろうとする反発力でApple Watchが浮き上がってしまったのだ。要はベルトの反発力の方がマグネットの力より強かったことになる。

これを防ぐには...というより後で「充電されていない」という結果にならないために、まずはベルトを逆に巻いた状態で「Pod for Apple Watch」に乗せるか、あるいは「Pod for Apple Watch」の置き場所を広い机上面ではなくベルトの両側が垂れ下がり反発力が加わらないような場所に置いて充電するといった配慮が大切になってくる。

  NOMADPod_B_06.jpg

※ベルトをこうして逆に巻いたまま充電するとトラブルを避けられる


さてもうひとつ困惑した点がある。
それは前記のようなあれこれに注視しつつApple Watchを「Pod for Apple Watch」へ確実に置いても充電が始まらないことだった。
Apple Watchユーザーなら当然ご承知のことだが、純正充電ケーブルのUSB端子を適合するバッテリー供給源側に挿し、円形のマグネット部位にApple Watch背面を吸着させればすぐに充電が始まる。この「Pod for Apple Watch」も当然同じだと思っていた。

  NOMADPod_B_04.jpg

※Apple Watchは確実に吸着しているのに充電が始まらない


しかしどういうわけか充電が始まるときもあった…。最初は当然不良品だと考えた。メーカーに連絡をとったがよくあるような通り一遍の返事で、セットアップのムービーをよく見ろといった返事しか帰ってこない...。強くクレームを入れようとしたがその前に説得力のあるより詳しい検証をしてみようと考えた。

他のユーザーから同じようなトラブルがないだろうかと考えたがまだ実用にしているユーザーは少ないのかネットでは見つからなかった。
様々なテストをやってみたが、例えばよく見るとアルミ製のカバーと本体にセットする充電ケーブルの円形ユニットにカバーの厚み分の段差がある。これが巧くマグネットが働かない要因なのかと考え、カバーを外して直接充電ユニットにApple Watchを乗せてみたが状況は変わらなかった。

  NOMADPod_B_03.jpg

  NOMADPod_B_05.jpg

※Podのカバーの厚みがマグネットの吸着力を減じるのかとカバーを外し直接Apple Watchを置いてみたがやはり充電は始まらなかった


「Pod for Apple Watch」を逆さまにするとApple Watchが落ちずに付いてくる。確実にマグネットで接触しているはずなのに充電が始まらない。続いてケーブルの断線かとも考え別途購入したケーブルをも試したが状況は同じだった。

あるとき偶然だが、バッテリー残量を確認するボタンを押した...。フル充電後だったから4つすべてのLEDが点灯したが、そのとき乗せてあったApple Watchの充電が開始されたのだった。
もしかしたらこのボタンを押さないと充電ケーブルに電源が供給されない仕様なのかと考え、Apple Watchを置きしばらくしてからボタンを押したり、あるいはボタンを押した直後にApple Watchを置いたりすると間違いなく充電が開始されることが分かった。

  

※当該トラブルの問題を動画で説明 (音声はなし)


この種の情報はパッケージは勿論、メーカーサイトをざっと見た限り明記していないようだが(見落としの可能性もあるけど)確実な情報を得ようとメーカーに「充電するためにバッテリー確認ボタンを押す必要があるか?」と問い合わせをしてみた。
返事は「Yes, you have to push the button to turn on the Pod.」だった。ということはやはり充電確認ボタンを押さないと充電は始まらないらしい。

まあ、事実がわかれば何ということもないものの、先入観もあったし説明などあってもろくに読もうとしないのも混乱の原因なのだろうが、ともあれ一件落着して気持ちがすっきりした(笑)。

NOMAD Pod for Apple Watch




関連記事
広告
ブログ内検索
Macの達人 無料公開
[小説]未来を垣間見た男 - スティーブ・ジョブズ公開
オリジナル時代小説「木挽町お鶴御用控」無料公開
オリジナル時代小説「首巻き春貞」一巻から外伝まで全完無料公開
ラテ飼育格闘日記
最新記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

mactechlab

Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員