800万画素になった IPEVOのUSB書画カメラ「Ziggi HD Plus」を手にして
高性能なイメージスキャナScanSnap SV600と共にIPEVOのUSB書画カメラ「Ziggi HD」を愛用してきた。その書画カメラが800万画素にアップデートし新機種「Ziggi HD Plus」になっているというので早速手に入れてみた。SV600がある環境では書画カメラは不要ではないかと思われる人もいるかも知れないが、用途が違うのだ…。
私が IPEVOのUSB書画カメラを使い始めたのは2013年の3月からだからすでに丸3年が過ぎたことになる。その間、すぐに画質が向上したHDバージョンそして2014年暮れにはワイヤレスで使える「iZiggi HD ワイヤレス書画カメラ」を手にして現在に至っていた。それらのレポートに関しては以下に列記しておくので興味のある方は是非ご一読いただければと思う。
・2013年2月 IPEVO Ziggi USB書画カメラ~ハード篇
・2013年3月 IPEVO Ziggi USB書画カメラ~ソフト篇
・2013年3月 IPEVO Ziggi USB書画カメラ~実用篇
・2013年5月 IPEVO Ziggi USB書画カメラ HDバージョン使用記
・2014年12月 iZiggi HD ワイヤレス書画カメラを iPadで使う~ファーストインプレッション
※ IPEVOのUSB書画カメラ「Ziggi HD Plus」
さて今般の新製品はワイヤレスではないもののカメラの性能が800 万画素カメラ:最高解像度 3264 x 2448ピクセルとなって登場した。いやはやこの種の製品に関しては画素数だけという意味ではないもののその画質の向上は “正義” である。
どのような使い方にせよ画像の質がよいことはそれだけ広い用途に目を向けることができる。
※解像度は800万画素、最大3264 x 2448ピクセルの写真が撮れる
これまでの「Ziggi HD書画カメラ」が500万画素:最大2592x1944ピクセルだったものが「Ziggi HD Plus」では800 万画素カメラ:最高解像度 3264 x 2448ピクセルになったのだから大幅な画質向上だといえる。
※「Ziggi HD Plus」本体のカラーはこれまでのブラックから上品なグレーとなった
それでは書画カメラ「Ziggi HD Plus」とはどのような製品なのか…。簡単に申し上げればいわゆる一般的なイメージスキャナ、すなわちドキュメントスキャナやフラットベッドスキャナは印刷物や写真といった平面の素材をスキャニングするためのものだが、「Ziggi HD Plus」は印刷物は勿論だがデジタルカメラのように周りの風景は勿論、立体的なものも静止画や動画撮影できる製品だ。勿論、例えば非接触タイプのScanSnap SV600では立体のアイテムも撮れるものの、ピントが合う範囲は3センチとなっている。
ということで誤解を承知で少々乱暴なことを申し上げるなら書画カメラは机上などに常設した多機能なデジタルカメラだとも考えられる。ただしその取扱はパソコンとUSB接続されていることから格段に使い勝手が良いしその自在なアームによりフレーミングが容易でフレキシブルだ。そして専用アプリケーション “Presenter” を使えば、解像度や構図あるいはピント合わせ、色味などを確認セットした上で静止画や動画データが撮れ、ファイル化が簡単にできる。
※最大解像度で撮影したものを1280×960 (72 dpi)ピクセルに縮小した撮影例【クリックで拡大】
無論それだけではない。例えばMacBookに「Ziggi HD Plus」がUSBで接続されているとしよう…。MacBook側にプロジェクターを接続すれば「Ziggi HD Plus」がとらえている映像はリアルタイムにプロジェクターで放映される。iPhoneやAppleWatchの操作画面を追いながらの動的プレゼンテーションや学会での発表、教育現場での活用には強い味方となってくれる。それに「Ziggi HD Plus」はMacのUSBポートに接続するだけで別途電源が不要なのも簡便だ。
※動画撮影も "Presenter" の画面をモニターしながら可能。またプロジェクターへのリアルタイム出力もできる
さらにリアルタイムにプロジェクターへ…というだけでなく、映像をモニターしながらYouTubeにアップロードするための動画撮影も可能だし、面白い機能としてモニター画面でリアルタイムに確認するだけでなく「フリーズ」ボタンをクリックするとその瞬間の画像が文字通り 固定されるので詳細に全体を確認し、もしフレーミングや画像の配置などなどに不備がなければそのままカメラアイコンをクリックでそのフリーズされているフレームがデジタル化される。
この機能を有効に活用すればスキャニングする際に陰や腕が映り込んでしまったというミスも防げるに違いない。
そうした特長を生かし、私が「Ziggi HD Plus」を頼りにしていることが現在ふたつある。ひとつは細かな印刷物、資料を「Ziggi HD Plus」で拡大して見ることだ。もともと視力が弱い上に白内障や緑内障を患っているから細かな文字を判読するのは実に辛いものだが、この「Ziggi HD Plus」がいわゆる電子ルーペの役割を果たしてくれる。したがって画質の向上はとてもありがたいのだ…。
※細かな書類などは「Ziggi HD Plus」を電子ルーペとして使うと便利
もうひとつはFaceTime、それもプライベートというより仕事相手との打ち合わせに活用している。一般的にFaceTimeは私の場合、机上のiMacを使う。このメインマシンの中にほとんどの資料が含まれているからだが、カメラは当然 iMac内蔵のカメラを使うことになる。しかし相手の顔を見ながらの情報交換の際に手元の資料やガジェット、アイテムといった実物を相手に見せたい場合が多々ある…。とはいえiMacの頭上にあるカメラではそれこそそのアイテムをその前に掲げなければならないし、照明の問題も含めてスマートでないだけでなく非常にやりにくい。
※FaceTime利用中の2カメとして「Ziggi HD Plus」を利用すると便利。写真下はFaceTimeのカメラ入力を「Ziggi HD Plus」に切り換えた例
その点「Ziggi HD Plus」がUSB接続されていればFaceTiem側でカメラ入力を適宜「Ziggi HD Plus」に切り換えることができるため高画質な映像を相手に提示することができ実用的である。
※静止画、動画共にレビューモードからファイル出力が可能
さらに「Ziggi HD Plus」にはマイクロフォンも内蔵されているので状況に合わせ活用すれば正しくデスクトップを、あるいは一緒に持ち出したMacBook環境を簡易スタジオにする映像デバイスとなるに違いない。
私が IPEVOのUSB書画カメラを使い始めたのは2013年の3月からだからすでに丸3年が過ぎたことになる。その間、すぐに画質が向上したHDバージョンそして2014年暮れにはワイヤレスで使える「iZiggi HD ワイヤレス書画カメラ」を手にして現在に至っていた。それらのレポートに関しては以下に列記しておくので興味のある方は是非ご一読いただければと思う。
・2013年2月 IPEVO Ziggi USB書画カメラ~ハード篇
・2013年3月 IPEVO Ziggi USB書画カメラ~ソフト篇
・2013年3月 IPEVO Ziggi USB書画カメラ~実用篇
・2013年5月 IPEVO Ziggi USB書画カメラ HDバージョン使用記
・2014年12月 iZiggi HD ワイヤレス書画カメラを iPadで使う~ファーストインプレッション
※ IPEVOのUSB書画カメラ「Ziggi HD Plus」
さて今般の新製品はワイヤレスではないもののカメラの性能が800 万画素カメラ:最高解像度 3264 x 2448ピクセルとなって登場した。いやはやこの種の製品に関しては画素数だけという意味ではないもののその画質の向上は “正義” である。
どのような使い方にせよ画像の質がよいことはそれだけ広い用途に目を向けることができる。
※解像度は800万画素、最大3264 x 2448ピクセルの写真が撮れる
これまでの「Ziggi HD書画カメラ」が500万画素:最大2592x1944ピクセルだったものが「Ziggi HD Plus」では800 万画素カメラ:最高解像度 3264 x 2448ピクセルになったのだから大幅な画質向上だといえる。
※「Ziggi HD Plus」本体のカラーはこれまでのブラックから上品なグレーとなった
それでは書画カメラ「Ziggi HD Plus」とはどのような製品なのか…。簡単に申し上げればいわゆる一般的なイメージスキャナ、すなわちドキュメントスキャナやフラットベッドスキャナは印刷物や写真といった平面の素材をスキャニングするためのものだが、「Ziggi HD Plus」は印刷物は勿論だがデジタルカメラのように周りの風景は勿論、立体的なものも静止画や動画撮影できる製品だ。勿論、例えば非接触タイプのScanSnap SV600では立体のアイテムも撮れるものの、ピントが合う範囲は3センチとなっている。
ということで誤解を承知で少々乱暴なことを申し上げるなら書画カメラは机上などに常設した多機能なデジタルカメラだとも考えられる。ただしその取扱はパソコンとUSB接続されていることから格段に使い勝手が良いしその自在なアームによりフレーミングが容易でフレキシブルだ。そして専用アプリケーション “Presenter” を使えば、解像度や構図あるいはピント合わせ、色味などを確認セットした上で静止画や動画データが撮れ、ファイル化が簡単にできる。
※最大解像度で撮影したものを1280×960 (72 dpi)ピクセルに縮小した撮影例【クリックで拡大】
無論それだけではない。例えばMacBookに「Ziggi HD Plus」がUSBで接続されているとしよう…。MacBook側にプロジェクターを接続すれば「Ziggi HD Plus」がとらえている映像はリアルタイムにプロジェクターで放映される。iPhoneやAppleWatchの操作画面を追いながらの動的プレゼンテーションや学会での発表、教育現場での活用には強い味方となってくれる。それに「Ziggi HD Plus」はMacのUSBポートに接続するだけで別途電源が不要なのも簡便だ。
※動画撮影も "Presenter" の画面をモニターしながら可能。またプロジェクターへのリアルタイム出力もできる
さらにリアルタイムにプロジェクターへ…というだけでなく、映像をモニターしながらYouTubeにアップロードするための動画撮影も可能だし、面白い機能としてモニター画面でリアルタイムに確認するだけでなく「フリーズ」ボタンをクリックするとその瞬間の画像が文字通り 固定されるので詳細に全体を確認し、もしフレーミングや画像の配置などなどに不備がなければそのままカメラアイコンをクリックでそのフリーズされているフレームがデジタル化される。
この機能を有効に活用すればスキャニングする際に陰や腕が映り込んでしまったというミスも防げるに違いない。
そうした特長を生かし、私が「Ziggi HD Plus」を頼りにしていることが現在ふたつある。ひとつは細かな印刷物、資料を「Ziggi HD Plus」で拡大して見ることだ。もともと視力が弱い上に白内障や緑内障を患っているから細かな文字を判読するのは実に辛いものだが、この「Ziggi HD Plus」がいわゆる電子ルーペの役割を果たしてくれる。したがって画質の向上はとてもありがたいのだ…。
※細かな書類などは「Ziggi HD Plus」を電子ルーペとして使うと便利
もうひとつはFaceTime、それもプライベートというより仕事相手との打ち合わせに活用している。一般的にFaceTimeは私の場合、机上のiMacを使う。このメインマシンの中にほとんどの資料が含まれているからだが、カメラは当然 iMac内蔵のカメラを使うことになる。しかし相手の顔を見ながらの情報交換の際に手元の資料やガジェット、アイテムといった実物を相手に見せたい場合が多々ある…。とはいえiMacの頭上にあるカメラではそれこそそのアイテムをその前に掲げなければならないし、照明の問題も含めてスマートでないだけでなく非常にやりにくい。
※FaceTime利用中の2カメとして「Ziggi HD Plus」を利用すると便利。写真下はFaceTimeのカメラ入力を「Ziggi HD Plus」に切り換えた例
その点「Ziggi HD Plus」がUSB接続されていればFaceTiem側でカメラ入力を適宜「Ziggi HD Plus」に切り換えることができるため高画質な映像を相手に提示することができ実用的である。
※静止画、動画共にレビューモードからファイル出力が可能
さらに「Ziggi HD Plus」にはマイクロフォンも内蔵されているので状況に合わせ活用すれば正しくデスクトップを、あるいは一緒に持ち出したMacBook環境を簡易スタジオにする映像デバイスとなるに違いない。
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