フィラメントドライヤー「PrintDry」とドライフルーツメーカー(MA-670-RY)の違い検証

まあ、どうでもよい記事だと自覚はしているがこの暑さ、バカげた1篇もまた良しということでお付き合い願いたい。要は米国から取り寄せたフィラメントドライヤー「PrintDry」はドライフルーツメーカー(MA-670-RY)の改変版だということは知ってはいたが、手違いというかアホというか両方手に入れてしまったのでこんな企画を考えてみた…。


フィラメントドライヤー「PrintDry」は日本への出荷はしていない。それが60Hz専用仕様だからなのかあるいは別の理由があるのかは不明だが、だとすれば外観がほとんど同じなドライフルーツメーカー (MA-670-RY)を工夫すれば同じ効果を生むことが出来るのではないかとドライフルーツメーカーを注文した。ところが経緯は省くが諦めていた本物の「PrintDry」も届いてしまった…。

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※ドライフルーツメーカー (MA-670-RY)とその専用トレイ


ということでバカげた企画だが、こんな馬鹿をやる人も他にいないだろうしせっかくだから双方の違いをきちんと認識することはドライフルーツメーカー をフィラメントドライヤーに改変する際に役立つのではないかとこじつけて話しを進めたい。

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※「PrintDry」


まず本体の外観をご覧いただきたい。ベースユニットは商品名表記のあるなしは別にしてデザインはまったく同じだし温度設定のメモリ表記がドライフルーツメーカー(勿論国内仕様)が温度を摂氏のみで表示しているだけだ。したがってぱっと見の違いと言えばトレーの形状であり、ドライフルーツメーカーの方はスライスしたフルーツなど比較的細かなものを並べて置くためネット上のトレイが5枚セットになっている。

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>PrintDryB_03.jpg

※電源と温度設定ダイヤル部。PrintDry(上)とドライフルーツメーカー(下)


一方「PrintDry」はそのトレイ部分が最上部の蓋を別にして違う。フィラメントスプールを収納するだけの厚みがあり、それが上下2組セットになっている。
また「PrintDry」のトレイは中にフィラメントを入れたまま3Dプリンターに供給するためトレーの横に一箇所フィラメントを通す穴が空いている。
ではトレイを外したベースユニットに違いはあるのだろうか。

この製品はベースユニット内にあるヒーターを熱し、ファンで熱風をトレー内に送り続けるという仕組みだからしてその仕組み自体は変わらない。ただし目的の違いからベースユニットの熱風吹き出し口に違いがある。
まずはドライフルーツメーカーの方だが、こちらはトレイを全て取り外すとベースユニット中央に熱風吹き出し口があるだけだ。ここから出てくる指定温度の熱風が網状のトレイを上昇しつつトレイに置いた物品を乾燥させるというわけだ。

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※ドライフルーツメーカーの熱風吹き出し口


一方フィラメントの乾燥専用として考えられた「PrintDry」はどうなのかといえばさすがにそのままではなく一工夫され、特別なユニットが組み合わされている。
それが吹き出し口の上にセットされているフィラメント・フィーダーとセンタリングピースである。

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※PrintDryの熱風吹き出し口にはフィラメント・フィーダーが取り付けられている。なお写真のセンタリングピースは実際の使い方とは逆さまだ


「PrintDry」は前記したとおりフィラメントの乾燥だけでなく、乾燥しつつ(しなくても)フィラメントを3Dプリンターに供給できるのが売りのひとつである。単に乾燥だけならトレイの底板にでもフィラメントスプールを置くだけでよいはずだがそれではスムーズにフィラメントを送り出せない。

為に「PrintDry」は吹き出し口中央上にフィラメント・フィーダーと呼ぶユニットが取り付けられている。この基本は樹脂製ベースを介して取り付けられ、2枚の金属板の間にベアリングが置かれている。したがってフィラメント・フィーダー上にスプールを乗せ、かつスプルーが中央位置からずれないようセンタリングピースを被せ、そしてフィラメントの一端をトレー横の穴を通して3Dプリンターのエクストルーダーへセットできる。
無論フィラメント・フィーダーは自走式ではなくあくまでエクストルーダーのフィラメント送り機構(引き込み)により引っ張られたスプールを抵抗なく回転させフィラメントを送り出すためのものだ。

「PrintDry」には同じようなフィラメント・フィーダーとセンタリングピースがもう一組同梱されている。最初スペア部品と思ったが形状が違い熱風吹き出し口には取付が出来ない。
マニュアルを拾い読みして分かったが、これは上段のトレイで使うものなのだ。上段のトレイ底に敷く金属板中央穴に合うようにフィラメント・フィーダー底に突起がある。したがって金属板に取り付けて1段目と同様3Dプリンターにフィラメント供給しながら乾燥することもできるわけだ。勿論2段目のトレイ横にもフィラメントを通す穴が空いている。

こうして違いを確認していてふと思いついたことがある。
前回の記事にも記したが「PrintDry」は60Hz仕様だった。この機器を一般のドライヤーに例えるなら50Hz環境で使っても能力が若干違うものの実際の使用には問題がないと思われる。しかし肝心の温度設定に誤差が生じ乾燥に影響があるとすれば問題だ。

であるなら国内で問題なくスペック通り使えるドライフルーツメーカー (50Hz/60Hz仕様)にフィラメント・フィーダーとセンタリングピースを取付れば後はサイズも同じだから「PrintDry」のトレイをそのまま使えるのではないか…。
くどいようだがドライフルーツメーカーのままトレイだけ「PrintDry」のものを使えば乾燥だけは問題なく可能だがフィラメントの送り出しができないわけだ。
そう思いついて早速実行してみた。

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※PrintDryからフィラメント・フィーダーを外し、ドライフルーツメーカー吹き出し口の上蓋にネジ2本でフィラメント・フィーダーを取り付ける


結果、前記の要領で難なく「PrintDry」から取り外したフィラメント・フィーダーをドライフルーツメーカーの熱風吹き出し口に取り付けることができた。
無論「PrintDry」用2つのトレイもそのまま使えるわけで、これで安全に使える国内仕様の「PrintDry」が出来上がったことになる。

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※国内仕様のPrintDry完成


一応厳密にはドライフルーツメーカーの改造にあたるから保証外になってしまうに違いない。しかし新たに穴1つ空けてはいないし電気系統や配線の改造等も一切やっていない。ただただ熱風吹き出し口にフィラメント・フィーダーを取付ただ(既存のネジ穴およびネジをそのまま使用)けで後は純正「PrintDry」のトレイに置き換えただけである。したがって100%元の状態に戻すことも可能である。

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※最後にPrintDryのロゴを自作して貼り付けた

ただひとつ残念なのは “PrintDry” のロゴが本体にないことだが、これは些か寂しい。ということで透明シールにデジカメで撮ったロゴを同サイズにプリントして貼ってみたらまずまずの出来となった(笑)。



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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。ゆうMUG会員