ラテ飼育格闘日記(237)

そろそろ蒸し暑い季節になってきた。雨と暑さに弱いラテとしてはこれから数ヶ月間は1年で最も嫌な季節なのだがオトーサンもいろいろと気を遣うことが多くなる季節でもある。とにかく食事を食べない...残す、散歩中頻繁に動かなくなるなどなど気苦労が多くなるのだ。                                                                                                              
5歳になったラテだが、だからといって日常に変化があるわけではないものの季節変動は確実にラテの行動に大きな変化をもたらす。特に湿度と気温が高くなると動くのが億劫なのか大げさでなく散歩もままならないのである。
オシッコやウンチといった生理的欲求もあるだろうし朝晩2回の散歩は本来ラテの大きな楽しみのひとつに違いない。しかしその楽しみより「動きたくない」という意志の方が強くなるのがこの夏場なのだ。

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※「あ〜暇だなあ」と大あくび(笑)


散歩は本来良い意味でオトーサンとあちらこちらを歩き回り、時にはボール遊びや友達ワンコとかけずり回る...というのが本来あるべき姿に違いない。そして行き交う人たちやワンコたちと交流するのが何よりの刺激であり楽しみなはずだ。それが億劫だというのだから尋常ではない。
無論病気だということではないし単にあれこれと動きたくないということらしいのだ。

実は今年も既にそのモードに入っている(笑)。
もともと雨が嫌いなラテは夕方の散歩時に空模様が危なかったりすでに雨が降っていると20分ほどで着く公園に行きたがらない。ひとつには雨の日にその公園に行ったところで友達ワンコは勿論、大好きな女子たちも来ないことを学習しているものと思われる。
というわけで自宅から途中まではいつも通りだがある時点で急遽リードを強く引きまったく違う方向へオトーサンを導くのである。その行き先は駅ビル4階にあるコーヒーショップのオープンテラスであることは間違いないのだが、なぜ雨の日にそちらに向かうことを覚えたのか、実はオトーサンにもよく分からないのだ。

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※あたし、ここから動きたくないもん!と抵抗するラテ


確かにコーヒーショップに行き、オトーサンが注文したカプチーノのミルクフォーマやデニッシュのおこぼれを貰えるからというのはわかる。しかし意図的に雨の日に限ってコーヒーショップへラテを連れて行ったことはないし、そもそもオープンテラスのほとんどのスペースにあるテーブルや椅子は雨だと片付けられてしまう...。だから雨の日は外壁側の一列、すなわち廂がある一列しか席がないのだ。
確かに、そのコーヒーショップは店内に喫煙スペースもあるから雨の降る日にわざわざオープンテラスに出るという客はそうそういない。だからオトーサンとラテが行っても晴天の日より雨の日は席数は少なくとも座れる確率は高い...。それは事実だが、雨の日だからコーヒーショップに行く...という発想はオトーサン自身持っていないし、いつからこんなパターンになったのかはいくら考えても分からない。
ともかく雨の日はコーヒーショップというある種のパターンが出来上がったとはいえそれではこの梅雨時は毎日通わなければならない(笑)。無論そんなことを考えるオトーサンではないのでリードを強く引き、ラテの動きを制して公園に向かうというそのパワーが大変なのである。
ラテもオトーサンがコーヒーショップに行かないと分かるとすぐさま自宅に戻る算段をする。まことに難しい娘だ。

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※土砂降りの朝の散歩から帰ってきた直後の顔。びしょ濡れです


暑い日もダメだ...。公園にたどり着いたとしても歩こうともせず草むらに寝そべったまま瞑想にふけっている(笑)。そしてベンチを見つけると必ず近寄って飛び乗り、大きな体をそこに横たえてしまう。
いやはや、ワンコはそれでいいのかも知れないがオトーサンはどうしたら良いのか。公園の真ん中で20分も30分もジッとしているわけにはいかない。それにこの時期は蚊も多く、事実ラテの顔周りに集まったりする。

オトーサンは決して散歩は排便や排尿のためだけとは考えていないが、やはりウンチは済ませておかないと心配である。そのためにも公園の周りを歩くことは重要なのだ。しかしラテはリードを少し引いた程度では動こうとしない。まるで20kgの文鎮みたいだ(笑)。
こういうとき、物の本には綱引き的な引きは効果がないから一端緩めて「パシッ」と引くと良いなどと解説しているが、そんな程度でラテの体はびくともしない。
動かす最良の方法はリードを上に持ち上げることだ。オトーサンだってまだまだ片手で20kg程度のものを持ち上げることくらいはできるがラテが抵抗を示せばその全体重は首というか喉にかかるわけでそれでは首つりになってしまう。事実「げっ」とやっているときもある...。

ともかく公園の芝生の外に出すことが先決で、公園外に出れば仕方がないと思うのだろう...歩き始めるからだが抱き上げるのも簡単ではないしリードを持ち上げると恨めしそうな目でオトーサンを睨むラテなのだ。
何とかなだめ、脅しながらラテを公園の外に連れ出してもスムーズに歩いてはくれない。
数十メートル歩くと歩道橋の上、歩道などなど...どこだろうとかまわず伏せて動かなくなる。そうした時にはラテの立場も考慮し(笑)1,2分そのままにしてからリードを引くと今度は素直についてくる。こうしたことが自宅に戻るまで数度繰り返されるのだからオトーサンはたまらない...。
先日はあまりに言うことを聞かないので遊歩道を歩いていたとき思いっきりリードを引っ張ったら首輪ごと抜けてしまい、オトーサンは慌ててしまった。

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お気に入りの女子に会えてご満悦!


こんなことが続くと朝起きると両肩が張って痛いのである。そのくせ公園にエンスト中、お気に入りの女子が「ラテ!」と近寄ってくるとシャキーンと腰を上げる娘なのである。
どうもオトーサンはだいぶ甘く見られているに違いない...。しかし今からこの調子では真夏はどうなるのだろうか。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員