ラテ飼育格闘日記(179)

今年になってから2度目だがラテを美容室に連れて行くことにした。毛足が長めのラテは2ヶ月ほどたつと目立って首周りとお尻、そして四つ足の肉球周りが延びて見苦しいだけでなく実害も出てくるから費用はかかるけど欠かせない行事なのだ。

 

無論道具があれば毛先を整えることぐらいオトーサンでもできると自負しているが、手元の文具用はさみとワンコ用ながら小さなバリカンではいかんともしがたいのである。
人間の子供と違って虎刈りにしても「学校にいかない!」などと言い出しはしないが、1度オトーサンがやってみてそのできの悪さに自分で苦笑したほどだったからやはりプロにお願いすべきと考えた次第。それに一緒に本格的なシャンプーは勿論爪切り、肛門線絞り、耳掃除、歯磨きなどもやってもらえるのである。これは任せた方が良いとオトーサンは結論づけたわけ...(笑)。

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※美容室へ行く直前のラテ。大夫体毛が伸びました...


本来ならもう少し早く行かせたかったが、何がきっかけか不明なもののラテが前足の肉球の間を囓ったり舐めたりして小さな出血が続いたため遅らせていたのである。ほとんど傷が治る頃になると痒いのだろうか、また「カシガシ」と囓って血を出してしまうことが続いたからだが、さすがに完全に直るのを待っているわけにもいかないのでゴールデンウィークの一日を予約して連れて行くことにした。
車でも持っている方ならそれに乗せてあっという間に連れて行けるだろうがオトーサンは車を持っていないから、徒歩で約30分ほどの美容室まで当然のことながらラテを連れて歩かなければならない。したがって雨の日は論外だからと天気予報を睨みながら事前に予約をするわけだが昨今のペットブームを実感せざるを得なく、何しろ思った日程で予約が取れなくなってきた...。

それはともかくラテを美容室に連れて行くのは体力ならびに費用面でもなかなか大変だが、オトーサンたちにとってはトリミングで綺麗になったラテを見るのは嬉しいことだし病院のように詳細なことではなくても皮膚に問題はないか、耳や目、口内...特に歯に問題はないか等々に関してもチェックしてくれるし体重も量ってくれるので重要なことなのだ。しかしラテにとってはある意味、病院に行くより嫌なことのようである。
それは...想像するに病院は注射など痛い目に遭う可能性があるもののこれまでのところ、病室に入ってもオトーサンたちも一緒にいるし怖ければ抱きつくこともできる(笑)。時間的にも比較的短い。しかし美容室はオトーサンたちは預けて帰ってしまうし順番を待つ間、クレートに入れられるだけでなく周りには知らないワンコたちが常に騒いでいる。
勿論シャンプーやらトリミング、あるいは爪切りなどなど知らない人たち...慣れていない人たちに体中を触られるわけで、それだけで臆病なラテには怖いことなのだと思う。

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※オトーサンに抱かれて「あ〜極楽!」といった表情のラテ


その「嫌だ」「怖い」といったことはオトーサンたちの勝手な想像ではなくラテの行動にしっかりと表れる。
まず散歩の体裁を整えていつものように出かけるわけだが、普段足を踏み入れないルートに入るとラテは美容室へ行くのではないかと疑い始めて足が遅くなるだけでなく、事あるごとに今来た道を戻ろうとリードを引くようになる。
それをだましだまし歩き続けるが、美容室へ向かうとしか考えられない道に入ると何とか歩きながらもラテが硬直しているのがわかるのだ。
何しろオヤツをあげようにも食べないのだからその緊張ぶりは想像できるし、今回これで2度目だが目的に向かう坂道で緊張のあまりなのだろう...脱糞してしまうのだった(笑)。

なにしろ夕方の散歩時に約1時間半ほど歩き回る間にウンチをさせるのが一苦労だというのに、そして朝の散歩でもきちんとウンチをしたはずなのに真っ昼間にこの有様なのだ(笑)。そして美容室が見え始めるとラテの嫌がりようは極致に達してオトーサンに「助けて!」とばかり抱きついてくるのである。
オトーサンは「おーよしよし、イイコだ!」とかなんとか言いながら、ラテを抱っこしたまま美容室のドアを開けるのであった...。

店に入るとカウンター越しに若い女性が受付をしてくれる。
「いつものとおりですね」などとお願いする項目を確認した後オトーサンは「念のためですが、前足の肉球に傷があるようなのでご承知おきください」と知らせておいた。なぜなら、ラテが痛がるのは良いとしてもその瞬間作業をしてくれている人たちを噛んだりしては困るからだ。
きちんと問題点を知らせておけば後は向こうもプロだから上手く対処してくれるに違いない。
事実オネーサンはラテの肉球を軽く開きながら「あっ、ここですね。わかりました」と言ってくれた。

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※どうです...ナイスバディでしょ(笑)。かなり短めにトリミングしてもらいました


この日のラテの態度を見ていたオトーサンはあらためてラテの行動の秘密の一端を知ったような機がしたのである。
それは今さらではあるが、緊張しているとはいえ初対面のオネーサンに吠えたり唸ったりしないのも思えば不思議である。そして地べたには美容室の看板ネコが我々のいることなど無視するように床に伸びているわけだが、ラテはあれだけネコに会うと近づきたくて騒ぐのにこの時はまったく萎縮しているのかニャンコの存在など気がつかないといった感じなのだ。
オトーサンが思うに普段の散歩時、ラテが通りすがりのワンコに威勢の良いところを見せたり「可愛いねぇ」などと手を差し伸べてくれる大人に「ウ〜」と威嚇するのもこれすべて「虎の威を借る狐」であり、リードでオトーサンにつながっているからなのかも知れないと思った次第。
これがもしフリーで歩き回っていたとするなら、ラテのように臆病なワンコはただひたすらに難を避ける行動を取るのではないか...。そんなことを確信させる1日でもあった。

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※美容室からの帰り道、新緑の中ラテとひと遊び


ラテを預けて約3時間後、携帯電話に「終わりました」という連絡が入ったので早速女房と引き取りにでかける。
美容室の受付で対応してくれたオネーサンに女房が「ご迷惑をおかけしませんでしたか?」と聞く。それはラテが肉球の痛みなどで暴れたりしなかったかを心配したからだが、オネーサンの「いつものようによい子でしたよ」という一言で胸をなで下ろした我々であった。そしてラテはなかなかの上機嫌で飛び出てきた。
今回のトリミングはこれからの季節を多少考えてくれたのか、些か短めでかなりすっきりした仕上がりになっていたが心配していたラテの体重は嬉しいことに増加していなかったものの、太めの体が一層目立つ感じでオトーサンたちは思わず苦笑いする。
帰り道、オトーサンと女房の間を嬉しそうに歩くラテを眺めながら無類の幸せを感じるオトーサンであった。

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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員