ラテ飼育格闘日記(551)

先週の「ラテ飼育格闘日記」で6月10日はラテ11歳の誕生日だと記した。無論野良ワンコだったラテだからして正確なものではなく我が家に引き取ったのが医師の見立てで生後6ヶ月であったこととその日が12月10日だったことから逆算して誕生日を6月10日と決めたのだった。しかし縁とは不思議なものである…。


それは当ブログに度々ご登場いただいているが、ラテを可愛がってくださるご一家のオカーサンの誕生日も6月10日だという。まあまあ1/365の確率だからしてあり得ることではあるが、オトーサンとしては縁を感じて喜んでいる。

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※6月10日はラテ11歳の誕生日でした


そのラテの誕生日になにをしたかといえば、我が家のオカーサンが買ってきたショートケーキをオトーサンと二人で、すなわち飼い主が食べたというだけのことだった(笑)。勿論?ケーキには「たんじょうびおめでとう」のプレートに「ラテちゃん」と書き込んでもらったし、スポンジ部分をほんの少しラテにも食べさせたが…。

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※ケーキのほとんどはオトーサンとオカーサンがいただきました


そんなわけで意外と?クールな我が家の誕生祝いだったが、翌日に前記したファミリーのオカーサンから誕生日のプレゼントをいただいた。ワンコ用のクッキーと、ワンコ用讃岐うどんだった。讃岐うどんはなんと香川県本場の製造である。
なんとも嬉しくありがたいことだが、誕生日のプレゼントをいただけるワンコなどそうそういないだろう。まったく幸せなラテであり飼い主である。

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※お馴染みのファミリーからラテ誕生日プレゼントをいただいた。オカーサンと娘さん息子さんのメッセージ付きだ


ところでワンコの11歳とは体力的に年齢的にどのように考えたらよいのだろうか。
多くのワンコ飼育系書籍の中で個人的に信頼している1冊に石川利昭著「飼育マニュアルに吠えろ!」がある。石川利昭氏はムツゴロウ動物王国でムツゴロウ氏につぐベテランという人だ。
本書の中で氏はワンコの寿命について詳しく解説している。それによれば巷にある「1歳で人間の20歳に相当し、後の一年毎に4歳ずつ加算したのが人間の年齢に相当するという計算」は都市伝説だという。

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※ラテは好奇心旺盛だ。猫を発見して喜ぶラテ


ワンコは体の大きさ、突然変異の加わった回数の多さなどで寿命はさまざまだという。要は犬種により平均寿命が異なる生き物なのだ。
一般的に大型犬の寿命は短く、小中型ミックス犬の寿命は長めだというが、我々の寿命がそうであるように明確な尺度があるわけではない。そして石川利昭氏は犬種別の「赤飯年齢」というのを提唱している。
ワンコがある年齢になったら赤飯を炊き、それを飼い主とワンコが食べてお祝いし、その後はおまけの年齢(余生)だと感謝して見守ろうということだそうだ。
無論これはあくまで目安であり個体差もあるが、余生以後は1日でも長くと願いながら、楽しさを基本にワンコと付き合うことが肝心という。

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※登校途中に出会った大好きな女の子とチュー


ラテは11歳。老犬というにはまだ早いと思うし幸い足腰にも支障は無いが、歩くスピードと意欲は落ちているように思う。暑さ寒さを上手にオトーサンがコントロールし、少しでも喜びに繋がる毎日を過ごしたいと考えている。

まあ、ありがたいことに外に出れば天気や季節にもよるものの幾多の子供たちやファミリーのオカーサンらに可愛がってもらえるラテは幸せだ。しかしなかなかオトーサンには喜びをストレート表さないのが難点だが、最近は夕食が終わるとオトーサンの仕事部屋に来てじっとお座りして待つことがある。
その気配に気づいたオトーサンが振り向くと、普段はしたこともない満面の溢れるような笑顔を向け「ハアハア」と言い出す。そしてときに「ワンワンワン」と乾いた吠え声をあげる。

これは「オトーサン、ボール遊びしようよ」の催促なのだ。
本音を言えば、その時間帯はオトーサンが一番物書きや調べ物に集中できる時間帯であり興が乗っていることも多い。しかし振り向き、ラテと視線を合わせたら最後、負けである(笑)。
その顔はこれが同じワンコかと思うほど眼がキラキラし、無視出来ない何とも言えない表情なのだ。

まあ、親バカを承知言えば、最高の笑顔を作ってオトーサンを口説き落とそうとする姿なのだ。そのラテを無視してはどうにもオトーサンの良心が咎めるといった気持ちになり、つい遊んでしまうことになる。
それに遊ぼうという意欲があることはまずまず健康な証拠でありそのバロメーターだと思っているからそのチェックにもなると思っている。

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※ファミリーのオトーサンへはまだ警戒心からか近づくと吠える。しかし過日はまずオヤツを手に乗せて近づいていただいた。ラテは普通に掌のオヤツを食べ、そして一瞬笑顔、そして一呼吸入れて吠えだした(笑)


なに、時間はものの5分程度である。小さなオヤツ数個を手に、ラテが大好きな柔らかいボールを取りだして和室に向かう。そのオトーサンの姿を見てラテの期待度は最高潮に高まり吠え声を上げる。
なぜ和室かといえばフローリングだとラテが滑って上手に遊べないだけでなく足腰に負担がかかるからだ。とはいえ部屋中を所狭しと駆けずり回るわけではなくお決まりのお遊びコースがきちんときまっている。

壁にオトーサンがボールを放り、跳ね返ってくるところをブロックできるかできないか。
ボールを畳みに叩きつけ、空中に跳ね上がったボールをラテが飛び上がって口でキャッチできるかできないか。
あるいは、オトーサンがボールを山なりに放り上げるとラテは飛び上がってそれをキャッチしようしするが、上手くいくかどうか。

上手にボールをキャッチ出来ると口でひとときボールを「フガフガ」と噛んでその感触を楽しんでいるが、オヤツを見せながら「オトーサンに頂戴」というとおずおずとボールをオトーサンの手に渡す。
キャッチが上手くいかなければオヤツは無しで再度の挑戦となる。これが数回続くというわけだ。

ほんのひとときだが、数個のオヤツがなくなればゲームオーバーで解散となるが、ラテは満足したのかフローリングに橫になり小さな寝息をたてはじめる。
その後、オトーサンは自分らの布団を敷いて寝る支度に入るが、ときにラテはオトーサンの掛け布団の上に陣取り、穴掘りならぬベッドメイキングのつもりか、体を橫にする際に具合が良いようにと前足とマズルで整える (実際にはメチャクチャとなる)。
ただしこの時期、布団の上よりフローリングの方がヒンヤリしているからか、メチャクチャにしただけでソソクサとフローリングで寝始めたりもする。

さて、今日は大好きなファミリーのオカーサンにも、そしてその子供たちにも会えた。
ラテは果たしてどのような夢を見ているのだろうか。
寝ているその四つ脚が時々小さく振られている。
子供たちと一緒に走っている夢でも見ているのだろうか。



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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員