ラテ飼育格闘日記(263)

外気温が10度以下になるとラテはこれが夏場に動かなかったワンコかと思うほど歩く、歩く。アトピーの影響で肉球を噛むのは相変わらずだが、それでも傷が軽減していると思われた先週に久しぶり美容室に連れて行った。実に半年ぶりである。


美容室ではトリミングとシャンプーは勿論だが、爪切りや耳掃除、肛門腺絞りそして歯磨きなどのフルコースをお願いしてきた。そして理想的には2ヶ月に1回程度が良いのだろうが、実際には3ヶ月空いてしまうときもあったものの、今回みたいに半年も美容室に行かなかったのは初めてのことである。
無論それはラテの四つ足や身体に傷があり、痛がったりすると美容室にも迷惑がかかるのではないかという配慮だった。その間オトーサンは自宅でのシャンプーなど慣れないあれこれと格闘したし、小さなバリカンやハサミで伸びた毛を切ったし処置しやすいという爪切りを買ってきて伸びたラテの爪を切ったものの最初から深く切りすぎて出血させてしまうというヘマもやった…。

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※オトーサンとのツーショット!


ともかく美容室に連れて行き、形だけでなく本格的なシャンプーもしてもらおうとラテの状態を見ながらウィークディの11時に予約を入れた。
その美容室までは我が家から徒歩で30分程度の距離なのだが、問題は平坦な道ではなく階段の上り下りが大変多いのである。無論階段を避けるというルートもないわけではないがかなり遠回りになってしまう。

その道を当然ではあるが2往復しなければならない。ラテを連れていって一端自宅に戻り、そして完了したという電話を受けて引き取りに行くということになる。その間の時間が30分とか小一時間であれば途中の駅コンコースで一休みして待つということもできるが、2時間あるいは3時間かかる場合もあるからそうもいかない。
それに自宅を出た瞬間からラテはどこに連れて行かれるのかを察知している…。リードの引きが強いし時々に今来た道を戻ろうとする。その強い抵抗を制御しながら長い階段を上ったりするオトーサンの足腰はすぐにギシギシしてくる。

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※友達ワンコに遊びのポーズで迫るラテ


ともかく美容室の店内でラテがアトピーになったこと。したがってシャンプーもそれに適するものがあるのか等々を聞きながらフト足下のラテを見ると震えているのである。やはり何度も体験しているはずなのに怖いのだ…。
結局低刺激のシャンプーを使ってもらうことでラテを預けオトーサンは美容室を後にした。
その後、帰りがけに昼食と買い物を済ませて自宅に戻ったが1時間半ほど経った午後1時30分過ぎ「終わりました」の電話をもらう。オトーサンはガタガタ震えていたラテの姿を思い出し、少しでも早く引き取りに行こうと腰を上げた。それに万一肉球などを他人に触られるのを嫌がり、担当者にガウッ…だなんてしてやしないか等々も心配になってくる。まあ向こうはプロなのだから心配はないとは思いながらも、先日オトーサンの左手に威嚇したラテの姿がオーバーラップする…。

美容室までの30分…長い階段を上るときになるとサポーターをしている左足の膝が痛んでくる。しかし確実にそして膝に負担がかからないように注意をしながら歩き、美容室に着いたのが2時5分頃だった。
「お世話様です」と声を出しながら美容室の二重ドアを開け閉めし、店内に入るとその声が聞こえたのかラテが喜びの声を上げているのが聞こえる。
オトーサンは料金を払いながら「暴れたりといったご迷惑をおかけしませんでしたか?」と聞いてみた。担当の女性は意外な質問だというような顔をしながら「いや、まったく良い子でしたよ」と行ってくれたのでオトーサンも一安心する。
ラテはオトーサンたちがいないと心細いのか気弱で良い子になるのだ(笑)。

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※美容室から帰った直後のラテ。随分と綺麗になりました...


シャンプーの香りをプンプンさせ、ルンルンで歩くラテと帰途につく。途中の自動販売機の前で立ち止まったラテは水が飲みたいとオートーサンにアイコンタクトする。
ペットボトルから直接美味そうに水を飲むラテを見ているとオトーサンも幸せな気分になってくる。
本当は少々疲れたしこのまま帰ろうと考えていたが、ラテは駅のコンコースに出るとまるでそれが当然だというようにいつものカフェに向かって歩く歩く(笑)。そりゃあオトーサンだって一休みしたいからとオープンテラスできしんだ足を癒やす。

しかし我が娘は帰る気はないようでオトーサンをそのまま遠方の公園まで連れて行き、歩くこと歩くこと…。途中立派なウンチもしてくれたから夕方の散歩を兼ねたわけだが、正直ふらふらのオトーサンとまだ散歩したりないラテが自宅に戻ったのは4時を過ぎた頃だった。
オトーサンはアイコンタクトしながら歩くラテを見ているのが楽しくつい無理をしてしまったが左膝はマジでガタガタだった。
問題はラテとの散歩に休みがないことだ…。この程度の疲れ、いや、足の痛みは散歩を1回控えるだけで元気になるはずだが休めないのが玉に瑕…。
しかし天はオトーサンに味方したのか翌朝は天気予報が外れて小雨が降っていた。ためにレインコートを着せた我が娘は近所の草むらに直行し、オシッコを1回しただけでものの5分で自宅に戻ってくれたのである(笑)。


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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員