ラテ飼育格闘日記(167)

ここのところ、オトーサンの膝が痛い事を別にすればラテの体調もよく毎日平穏無事に過ごしている。ラテにとって毎日2回の散歩は食事以上に大切なものに違いないが以前みたいに様々な友達ワンコに会える機会が少なくなったことでもあり、いつもの公園ばかりでなくこれまで足を向けたことがないような場所にも出向きラテの好奇心を満たすよう努力している...。

 

雪が降ったかと思えば日中の気温が20度にもなる日があったり、近隣では梅が咲き始めたりと...確実に春の気配を感じるこの頃である。
とはいえ朝晩はまだまだ0度とかマイナスの気温になる日が多く、オトーサンの散歩時は完全武装の冬支度で挑むことになる。
オトーサンは若い頃「自然などクソくらえ、コンクリートの中の方が快適」と考えていた。それは春夏秋冬変化し、私たちの目を楽しませてくれる自然は反面過酷なものであり、コンクリートに囲まれエアコンで調節された場所の方が居心地が良いという理窟だった。
だからというべきか、決して感受性が鈍いとは思わないまでも木々を愛でるとか空に浮かぶ雲を楽しむ、あるいは野鳥などを含めた生き物たちにほとんど興味を持つことはなかった。まあ、今から思えば若さとはそんなものなのかも知れない。

とはいえ今でももしラテがいなければそもそも毎日こんなに散歩などする訳がない(笑)。
その散歩の課程で名も知らない樹木や草花たちの姿を楽しみ、空という見事な自然のスクリーンに雲や太陽で不思議な模様を描く様を楽しむ気持ちが強くなっている。そしてオトーサンが住んでいる場所は東京とはいえ自然が多く残されているからだろうが、そこで出会う犬猫は勿論、野鳥やさまざまな生き物に目を見張る毎日を過ごしている。

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※オトーサンが「ラテのしっぽ雲」と名付けたダイナミックな雲が続く...


なにしろ人間の言葉を話はしないものの、散歩にはラテという楽しい相棒がいる。
彼女の猫を見るとすり寄り、鳩やカラスを追いかけ、雪だるまに一瞬ひるむ...といった一挙一同を楽しみながら時にはまさしく会話をし歩き回っているオトーサンなのだ。

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※実に表情豊かにオトーサンたちと歩くラテ


そのラテとの散歩もただ単に排泄を促すだけの散歩にはしたくないからと可能な限りいろいろと工夫をしている...。
例えば回りの安全を確認した上でだが、歩道を歩いているとき落ちている松ぼっくりのうち形がよく綺麗なものを選びラテの前で軽く蹴ったりする。
普段歩いている時にそうした松ぼっくりに飛びつこうとする際、オトーサンは危ないからと禁止することが多いのでラテは喜んでその松ぼっくりを咥え、前足で押さえて弾き...それをまた追いかける...といった遊びをする。
そんな時にはオトーサンも少々脇に逸れた松ぼっくりを蹴ってラテの前に置いてやるといった具合だ。まさしくラテとのサッカー遊びである。

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※最近立ち寄るようになった公園には美しいカワセミに出会える。写真はそのベストショットだ


また車の侵入がなく道幅も広く人通りがない道では巻き取り式のリードに替え、5メートルいっぱいに伸ばして歩かせてやる。
普段はオトーサンの右側あるいは左側に着いて歩かせているのでこれまたラテは開放感からかはしゃぎながらオトーサンから遠ざかる。しかしオトーサンが「ラテ!」と呼びながらリードをチョンと引けば戻ってくる。
勿論他のワンコと遭遇しそうな時にはリードを巻き取るが、砂場がある公園などではそのリードをいっぱい伸ばしたままでラテは走り回る...。
動き回った...歩き回った後には近くにあるベンチで数分の休憩をとり、ラテにはペットボトルを取り出して水を飲ませる。
ラテが喉を鳴らしながら美味しそうに水を飲んでいるその表情を眺めてオトーサンは疲れが癒されるのだ(笑)。

途中知っている方とお会いするときもあるが、それがラテの好きな方ならラテは大げさなボディランゲージで喜びを表し、隙あらば飛びついて口元を舐めようとする。
そして時には「ラテちゃ〜ん!」と子供達に囲まれ、複数の子供たちから同時に「ラテ...お手!」「ラテ...伏せ!」「ラテ...こっち向いて!」と言われてどうしてよいか分からずドギマギしながらはしゃぐラテを眺めるのもオトーサン幸せのひとときである。
それに女の子たち(小学生)は本当に面白い...。
ラテに頬ずりしながらオトーサンに「ラテちゃんの誕生日はいつなの?」と聞く。
オトーサンは「6月10日だよ。ただし子犬のときノラだったから本当の誕生日は分からないけどオジサンたちが決めたんだ」ときちんと説明...。
女の子は「ふうーん...6月なの?ではまだ先だけど..さ、ラテちゃんの誕生日には首輪につけるお花をプレゼントするよ」と可愛いことをいってくれる...。
まあまあ、当日までそんなこと覚えているとは思わないけどオトーサンはその気持ちが嬉しくて思わず「ありがとう。楽しみにしてるよ」と答えた。すると今度は「オジサンの誕生日はいつなの?」とこれまたいきなり話をこちらに振ってくる(笑)。
「オジサンも6月なんだ」というともう1人の子が「うちのオトーサンも6月...一緒だあ」と笑顔。
オトーサンは思わず「6月生まれのオトーサンは皆いい人だよ」とウインクしながらいうと「うっそだあ~」と友達たちと笑い合う。
その間、ラテはその環に入ってきた男の子の膝に前足を乗せ口元を舐め続けている(笑)。

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※噴水のある公園では久しぶりにコーギー犬のアポロちゃんと会うことができた


本来なら友達ワンコたちと思う存分駆け回るのが一番なのだろうが、最近ではそうした機会が少なくなったもののこうした子供達に可愛がって貰えるラテは本当に幸せものである。
ともかく「犬も歩けば...」ではないが、さまざまな場所を歩き回ることがラテの喜びに通じるわけで、少しずつ新しい場所、行ったことのない公園を巡るよう心がけているオトーサンなのであった。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員