ラテ飼育格闘日記(124)

ワンコは意外といっては失礼だがかなりデリケートな動物でありストレスなどで体調を壊すこともあるという。まあ、ラテの場合は食べ過ぎだと思うが先日またまたお腹を壊した。ところで先週の土曜日に狂犬病予防注射の接種と共に1年ぶりの健康診断を受けてきた。心配なのは肥満に関してだがそれは100%飼い主の責任だけに頭が痛い...。

 

狂犬病予防注射の接種時期である。保健所からもそしてかかりつけの動物病院からもそうした知らせが届いたことでもあり、先週の土曜日に病院に連れて行くことにした。
幸いラテは基本的には健康であり食欲も落ちないし元気に毎日を過ごしている。
たまたまお腹をこわすことがある程度だから今のところはデブではあるが健康体であろう(笑)。ただしお腹をこわすといっても人間と違ってなかなか対応が難しいのが厄介な所なのだ。

先日、夕方の散歩でゆるいウンチをした。そのこと自体だけで騒ぐことでもないが幾多の経験上、その夜に本格的な下痢を起こすという確率が高いことを知っているからオトーサンは臨戦態勢で臨むことにした。
どういうことかといえば、ラテが夜中のいつでも「ウ~ワン...ワンワン」などと鳴き始めたら即リードを付けて外に出られるようにと考えたわけだ。
無論室内で粗相されても困るし、ラテとしても外で気兼ねなくウンチが出来る方が安心するからだがそもそも基本的に室内ではウンチをしないのだ。
問題はラテの異変に気がついてからパジャマを普段着に着替えて...とやっていては間に合わないわけで、その夜オトーサンはシャツとジーパンのままで床に入ったのである。いつでもダウンジャケットでも羽織って飛び出ることが可能なように...。

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※桜の散る中をラテと散歩


異変に気がついたのはすでに明け方だった。ラテの鳴き声が普通のそれとは違うことで起こされたが、オトーサンも中途半端な寝方をしたからか頭がもうろうとして飛び起きることが出来ない。
ともかく何とか体を起こして階下に降り、ジャケットを羽織り、散歩に必要な一式を入れたバッグを肩に斜めがけしてリードを用意した。それに合わせて女房がラテをリビングの隅にあるハウスから出してオトーサンのいる玄関へと誘導するためキッチンを通った瞬間...ラテは我慢ができなかったらしくキッチンの絨毯の上にやらかしてしまったのである...嗚呼。
しかしこればかりは怒るわけにもいかない。結果としてオトーサンたちのタイミングが悪かったのだ。
逆にもう少しリビングに置いておけば、そこに常に敷いてあるトイレシートにやってくれたに違いない。良かれと思ったことが今回は裏目に出てしまったのである。

ただしラテの下痢は一回で治まることはないことも経験上知ってるのでオトーサンはラテと共にまだ薄明かりの中、とにかく外に飛び出たのだった。
人の来ない草むらでラテはしゃがみ込んだ。オトーサンは拾い拭える部分は綺麗にし、残りをペットボトルの水で流して後始末をするが、ラテの辛さを考えると苦にもならない。
その日は休日だったのでいつもよりかなり早い時間だがそのままいつもの公園に向かった。

幸いに通常の朝の散歩では時間帯が違うのでなかなか会えないマキちゃん(雄ワンコ)と遭遇することができた。一緒に一つ先の公園まで行こうとする途中で2回ほどしゃがみ込むがすでに出る物はない状態だった。ただし大好きなマキちゃんと一緒だからだろうか、嬉しそうで見かけはまったく元気なのだ。
ともかく小一時間が経過し落ち着いた頃を見計らって自宅に戻ると女房が絨毯を掃除し殺菌と消臭などを済ませていたが、その跡は完全には落ちず後日絨毯は取り替えるハメになった。

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※一暴れしたからか、ご機嫌なラテ


そんなこともあったが、ラテを狂犬病予防接種の機会を毎年健康診断のときと決めているので今年も土曜日の朝一番に予約を入れて動物病院に向かった。
すでに葉桜になった径を歩くがラテは何処へ向かっているかを察知してか動きが重い(笑)。
受付を済ませて診察室に入るがラテは落ち着かずにどこか出口がないかといった感じでドアを開けようとする。
入ってきたのは院長でははなく、前に1度診察してもらった若い男性の医者だったが、ラテは医者に向かって「ウ~」と唸った...。
これまで怪我の治療や注射などを何回も受けたが医者に向かって唸ったことは1度もなかったのでオトーサンはちょっと驚いた。ラテも日々成長していることの証なのだろうが、仕方なしにラテの上半身をオトーサンが抱くようにホールドしながら体温を計り、採血をし、そしてそれらの結果を見て最後に狂犬病の予防注射をうった。ただしラテは注射をされるときや採血時には声一つ上げなかったが...。

しばらく待たされたが、医者が検査表を持ちながら「説明させていただきます」と診察室に入ってきた。何だかテストの結果でも聞くような緊張した気分だがやはりラテの体重は確実に増えていた...。ただし血液検査の結果はCPK以外は正常値だが全体的に栄養過多が疑われるとのこと。まあ太ったのだからそうなのだろう。
ともあれGOT/ASTなど肝機能障害を疑われる値はまったく問題がなく良かったが、医者は前記したCPK ( Creatine PhosphoKinaseの略で、主に筋肉の中に含まれる物質) の値が正常値より高く昨年が93だったのが今回177に上がったことを指摘し、今の段階で特に問題はないと思うが体重増加と関連しているのかも知れないので注意をすべきという...。
このCPKの値が高いと心筋梗塞、骨格筋壊死、中枢神経の損傷などを疑われると聞いてオトーサンはブルーな気分になってしまう。とはいえ素人ながらこうした検査値はひとつだけピックアップしてうんぬん言ってもあまり意味のないことだと承知しているし他の値には異常がないことでもあり、あまり心配しても始まらないと自分に言い聞かせながら帰路についた。

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※確かに太めなボディだが可愛い...(笑)。散歩の途中でオトーサンにおやつが欲しいと訴えるラテ


その夜、思いついてラテが我が家に来た最初の健康診断の結果を取り出して比べてみた。それは一昨年の2007年4月15日の記録である。
ラテはその前年の2006年12月10日に我が家に来たのであり、これはラテにとって初めての健康診断の結果なのだった。
その結果を見てオトーサンは思い出した!
この最初の健康診断のとき、CPKの値は何と313だったのだ。これは値だけでいうなら異常値らしく経過を見るという所見だっものの1年後の検査では幸い前記したように93に落ちたので一安心したのだった...。やはりデータは取っておくべきである。
その検査のとき、医者は「あばら骨が出ているから餌の量をもう少し増やすとよい」とアドバイスをしてくれた。そしてここが肝心なところだが、その時の体重は11.9Kgで少し太らせた方がよいというほど痩せ気味だったのである。

ということは体重が現在より大幅に軽い時期にもかかわらずCPKは313にも達していたのだから、直接の原因はわからないもののある種の体質的な問題かも知れない。無論だからといって安心できることではないが、我が家に来てから致命的な問題を抱えたとなってはラテに申し訳ないと思っていたから少し気持ちが楽になったのである。
ただし何とか体重を落とすことを実践しなければならない...。これが一番難しいことなのだが。
その日のラテは狂犬病予防注射の影響か爆睡していたが、オトーサンはその寝顔に見とれていた(笑)。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員